川柳マガジン ２０２０年１２月号掲載句

<川柳マガジン１２月号　掲載句>

　　咲くときも散りゆくときもそばにいる
　　　　　（印象吟　　杉山　夕祈　選・佳作）

　　生き抜いてみんなきれいな色でした
　　　　　（印象吟　　杉山　夕祈　選・佳作）

　　達人は修羅場にならぬうち逃げる
　　　　　（マガジンクラブ誌上句会「修羅場」　田辺　与志魚　選・九客）

　　修羅場とは他人事でしたきのうまで
　　　　　（マガジンクラブ誌上句会「修羅場」　鈴木　厚子　選・七〇秀）




　　　
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鈴鹿ネット句会 ９月・１１月

<鈴鹿インターネット句会・９月>

「米」　（石橋　芳山・橋倉　久美子　共選）

　　お米さえあれば何とかなる我が家　（石橋　芳山　選）


<鈴鹿インターネット句会・１１月>

「齧る」　（石橋　芳山・橋倉　久美子　共選）

　　かじられてうれしそうにも見える脛　　（橋倉　久美子　選）

　　かじってはみたがのみこめない英語　　（橋倉　久美子　選）




　　　
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川柳すずか ３２３（２年１１月）号

<すずか路>

　　あたらしい朝に毎日ありがとう

　　弱点を補い合ってワンチーム

　　消したアドレス記憶から消せぬひと

　　カモミールティーでこころの棘を抜く

　　急に来た冷えに慌てる衣替え


<小休止>　前月号より推薦句

　　免疫力下げちゃならぬとのむお酒　　（前田　須美代　選）　　　　


<課題句>

　「ダブル」　（青砥　たかこ　選）

　　ダブルキャストどちらも捨てがたい個性

　　ダブルスがようやくサマになる夫婦


　「ひねる」　（鈴木　裕子・加藤　吉一　共選）

　　おひねりを品よく包む江戸小紋　（鈴木　裕子・加藤　吉一　選）

　　ひねったら水も湯も出る国に住む　（鈴木　裕子　選）


<自由吟>　（吉崎　柳歩　選）

　　選外でした


<誌上互選>　

「きっと」

　　飼い主はきっと帰ると犬が待つ　（１点）


<ポストイン>　各誌から…たかこ

　　おとなしくしていてほしい親知らず

　　


　　　
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静岡たかね ２０２０年１１月号掲載句

<せんりゅう広場　富岳抄>

「秋来たる」

　　ほっとした秋がちゃあんと来てくれて

　　待ちかねたきのこごはんに栗ごはん

　　あたたかいお茶がうれしいおもてなし

　　亡き母の祝いたかった誕生日


<９月句会>

「おにぎり」　（石川　柳寿　選）

　　選外でした


「全力」　（渥美　さと子　選）

　　全力を出すのにはかるタイミング


「そっと」　（佐野　由利子　選）

　　捨てきれずそっと仕舞った古写真

　　見納めの棺の窓をそっと閉め


「自由吟」　（互選）

　　外れくじ再抽選があるらしい　（２票）



　　　　　　
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川柳展望ネット句会・１０月「つくる」

<川柳展望ネット句会・１０月>

「つくる」　（互選）

　　つくれても制御のできぬ原子力　（１４票）

　　密造にならぬか心配な梅酒　　（４票・選外）


わたしが選ばせていただいたのは、以下の句でした。


　　アリバイを作りにちょっと銀河まで 　笹田　しま　　　

　　そっくりに作ると罪になるお札　　西山　竹里

　　化粧室クレオパトラが作られる 　　すずき　善作

　　句も楽も心が作り出す景色　　　木村　行吉 　　

　　柔らかい頭で創るハードウェア 　　北原　おさ虫 　　

　　食べた後もうつくること考える 　　松永　一歩

　　つくるよりつくったものを買ってくる 　　安藤　なみ　　



　　　　　　
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豊橋番傘 令和２年１１月号掲載句

<近詠>

　　日替わりの難題気の抜けぬ仕事
　　　　
　　さてなんの熱インフルエンザ風邪コロナ
　　　　
　　耐性をつけねばやっていられない
　　　　
　　冷静であれよ親身であれよ白衣着る


<課題句>

　「磨く」　（来本　芳子　選）

　　透明になるまで磨くペアグラス


　「虹」　（山口　タカシ　選）

　　つかめぬとわかっていても虹を追う


　「おもかげ」　（鈴木　順子　選）

　　少年の名残りおじさんにもあった


<９月号（８月句会吟）から推薦句>

　　パンチある酒で気合いを入れたい日　　（高柳　閑雲　選）


<各・地・句・報>　　前中　知栄　抄

　　さまよいの道で拾った夢の種



　　　
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川柳マガジン ２０２０年１１月号掲載句

<川柳マガジン１１月号　掲載句>

　　のぞき合うこころの奥は深い森
　　　　　（印象吟　　杉山　夕祈　選・佳作）

　　人相はマスクありきで刷り込まれ
　　　　　（時事川柳　　河合　笑久慕　選・佳作）
　　
　　男よりスマホ頼りに生きてます
　　　　　（笑いのある川柳　　森谷　正成　選・佳作）

　　解毒した途端のっぺらぼうになる
　　　　　（前衛川柳　　情野　千里　選・秀作３）

　　日の暮れが早い晩酌はじめよう
　　　　　（有季川柳　　岡崎　守　選・佳作）

　　絵が暗示していた無意識の本音
　　　　　（マガジンクラブ誌上句会「暗示」　大島　凪子　選・七〇秀）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たにひらこころ　選・七〇秀）


１１月号は、第１８回川柳マガジン文学賞の発表号でした。
大賞の石川　和己さん、
準賞のたむら　あきこさん、平井　義雄さん、西　恵美子さん、
おめでとうございます。


　　　
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