さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 302(31年2月)号掲載句

2019-02-19 | 川柳すずか

<すずか路>

  ラスカルのようには飼えぬあらいぐま

  衝動で買われて捨てられるペット

  オオカミを悪者にする物語

  害獣はシカではなくてヒトのほう

  森の熊ヒトに出くわしたくはない


<小休止> 前月号より推薦句 (小川 はつこ 選)
<すずか路 前号鑑賞 301号> (石神 紅雀)

  傷ついた鱗を癒す深い海  


<課題句>

 「餅」 (橋倉 久美子 選) 

  空腹がお餅に見せたお月さま 

  丸餅でなければならぬ鏡餅


 「引く」 (加藤 吉一、西垣 こゆき 共選)

  線引きの位置を時々まちがえる (加藤 吉一 選)

  全体を見渡すために一歩引く (西垣 こゆき 選)

  いさかいが尾を引き恋が陰りだす (西垣 こゆき 選)


<自由吟> (青砥 たかこ 選)

  こころにも肌にも酒が保湿剤 


<誌上互選>

 「脆い」

  血管のもろさに泣かされる注射 (5点)

  いかめしい顔で情にはもろい人 (3点)




   
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豊橋番傘 平成31年2月号掲載句

2019-02-08 | 豊橋番傘

<12月号(11月句会吟)から推薦句> (彦坂 石転)
<各・地・句・報> (阪本 きりり 抄)

  花が咲くその手の触れたところから


<近詠>

  煩悩の多さをおもう除夜の鐘
    
  惜しまれて職を退くタイミング
    
  見えすぎる眼鏡はひどく肩がこる
    
  ちょっぴりの酒でいのちを満たす猪口


<課題句>

「派手」 (重徳 光州 選) 

  顔は派手ですが引っ込み思案です

  
「若い」 (高柳 閑雲 選)

  若さなど意識もしなかった若さ


「ほくほく」 (須崎 東山 選)

  ほくほくのお芋ほおばりえびす顔


「結ぶ」(小松 くみ子 選)は、選外でした。





   
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川柳マガジン 2019年2月号掲載句

2019-02-05 | 川柳マガジン
<川柳マガジン2月号 掲載句>

  因果だと思えばすべてなすがまま
     (川柳道 佐藤 美文 選・佳作)

  ひとつだけ本物あとは絵の扉
     (印象吟 安田 翔光 選・佳作)

  料理酒にされて無念の極上酒
     (笑いのある川柳 植竹 団扇 選・佳作)

  傷むより先に炒めておく野菜
     (駄×洒落川柳 津田 暹 選・佳作)

  恋をしてあなたから目が離せない
     (全国誌上句会「釘付け」 熊谷 岳朗 選・佳作)

  自覚せぬ想いを夢があぶりだす
     (全国誌上句会「雑詠」 今田 久帆 選・佳作)




   
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静岡たかね 2019年2月号掲載句

2019-02-05 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「カモフラージュ」

  ゆるキャラの着ぐるみかぶり隠す牙

  ごつごつの表面で身を守ります

  すべすべの表面にだまされました

  そっけない言葉に包む恋ごころ



<12月句会>
「赤」「忘れる」「ラスト」「自由吟」は、投句できませんでした。


また寒さが戻るようですが、少しずつ日が長くなり、
時折のあたたかいひざしは、春が近づいていることを感じさせてくれますね。
とはいえ、
年明けから流行り始めたインフルエンザ&カゼは、まだまだ終息しないようです。
みなさま、くれぐれもお気をつけて。
元気に春を迎えましょうね。



      
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