さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

豊橋番傘 平成23年10月号 掲載句

2011-10-12 | 豊橋番傘

<近詠>

  ひとりでもふたりでいてもさびしがり


  さびしくてつい身についた虚言癖


  寄りそえばきれいにハモるまるい音


  老いの坂ふたり自然に手をつなぐ


<課題句>

 「家族」 (懸 さだ彦 選)

  別居してほどよい距離の家族間

  しあわせは家族で囲むまるい鍋


 「急ぐ」 (本多 春子 選)

  チャンネルを切り替え急ぐ帰り道
 
  急がずに行こうと決めた道ひとつ


 「泥」 (寺部 水川 選)

  泥かぶる覚悟だまって去る背中






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