言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。
<鈴鹿インターネット句会・12月>
「すべて」
(加藤当白・青砥たかこ共選)
人肌のお酒すべてをゆるせそう
(青砥たかこ選・秀)
私が、いいなあ!と思ったのは
カレンダー予定はすべて妻の文字 伶音
閃きのすべて湯船に置いてくる 圦山 繁
悲しみは瓦礫がすべて知っている 宮本 信吉
土壇場ですべてを黒にするオセロ 颯爽
愚痴すべて吐き出すまでは磨く鍋 石森あやみ
です。
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<すずか路>
避けきれぬ事故でうれしくない休暇
たくさんの予定白紙にする無念
日常の動作がケガで大仕事
不自由な身でもあれこれできること
いつだれを襲うか知れぬ不意の事故
<小休止> 前月号より推薦句
いつのまに高嶺の花になる秋刀魚
(坂 茜雲選)
皮剥いた苦労報われ栗ごはん
(𠮷崎柳歩選)
<課題句>
「特別」(𠮷崎柳歩選)
特別なことはなかった平和な日
本命のチョコは特別仕様です
初デート特別な日になりました
「さかさま」(岩谷佳菜子、河内秀斗 共選)
残すまいと逆さに振った酒の瓶
(岩谷佳菜子選、河内秀斗選)
逆さでも違和感のない抽象画
(河内秀斗選)
<自由吟> (青砥たかこ選)
相性は良いのに合わぬタイミング
実直な歩き方しか知らぬ足
<誌上互選>
「コント」
生きる憂さコントに仕立て笑い合う(5点)
コントネタ地でいくような暮らしぶり(5点)
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<せんりゅう広場 富岳抄>
「垂髪のひと日」
垂髪でガラシャと対話したひと日
いにしえの女の恋に思いはせ
桃割れの少女花ならまだつぼみ
かんざしに櫛に女の情と念
<10月句会>
「うさぎ」(外園ピアノ選)
選外でした;
「しめしめ」(山田浩則選)
具だくさんカレーに化けた残り物
「干す」(松田タ介選)
甲羅干ししたいこころの湿っぽさ
いつもの、自由吟(互選)の掲載がありませんでした。
ページが抜けているのかな??
私の出した自由吟は、
週末はちょっとリッチなバスソルト
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<好句往来>(10月号から・木村英昭)
<推せん句>(9・10月合併号10月近詠より・鈴木順子)
ふくよかになってようやく似合う服
<9・10月合併号(9月句会吟)作品から推薦句>
透けてきた本音黙って酒を注ぐ
(桑山公一 推薦)
<近詠>
紅葉が一気に進む秋の筆
もう袷まだ単衣かと悩む秋
寒暖差上着いちまい持ち歩く
明け方の毛布ぬくぬく二度寝する
<課題句>
「シフト」(尾方静子選)
ローギアにシフト景色がよく見える
「袋」(山口タカシ選)
つつましく入れる今年のポチ袋
「大人」(須崎東山選)
もう大人きずは自分で手当てする
<各・地・句・報> 前中知栄抄
泥んこで家族養う作業服
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<川柳マガジン12月号 掲載句>
化け猫の濡れ衣鰯油のしわざ
(江戸時代吟 佐藤孔亮選・佳作)
話し出せばきっと可愛くないペット
(笑いのある川柳 寺島洋子選・佳作)
着ぬうちにカビが生えてた華美な服
(駄×洒落川柳 佐道 正選・佳作)
老犬の世話もこころの支えです
(全国誌上句会「世話」中村流星選・佳作)
ちょっとした日々のくすみを拭う酒
(マガジンクラブ誌上句会「くすむ」
市川 一選・70秀)
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