さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

静岡たかね 2025年1月号掲載句

2024-12-30 | 静岡たかね

<前月号推選句>

 遅くなりごめんと咲いた彼岸花
        (疾風抄・松田タ介選)


<せんりゅう広場 富岳抄>

「Novemver 2024」

 若冲と出会う雨あがりの寺で

 樹齢さえ知れぬみごとな松の寺

 初めての町にわくわく弾む足

 急速な冷えに慌てる衣替え
  

<11月句会>

「ぶらり」(増田信一選)

 足の向くままにぶらりと紅葉狩り

 ぶらり来た友がほぐしてくれたコリ


「ハッピー」(山田浩則選)

 ハッピーな気分になれるうまい酒


「カラス」(佐野由利子選)

 ゴミあさるカラスが見抜く貧富の差


「自由吟」(互選)

 居酒屋でヒントをもらう新メニュー(2票)
 




      
      にほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋番傘ネット句会・12月「ネット」

2024-12-27 | ネット句会

「ネット」(木村行吉選)

 闇バイトネットの海で網を張る

 ワンクリックで買える凶器もゆりかごも



入選句の一部をご紹介いたします。


 詳しくはネットでなんて不親切 戴 けいこ

 ネットへは箝口令が届かない 颯爽

 デパートで下見してからネット買い 山崎止水


 いくらでも入るカ―トがあるネット 西岡ゆかり(秀3)

 引っかかるネット社会の霞網 本多雅子(秀2)

 墓参りネットで済ます不孝者 原 啓二(秀1)




      
      にほんブログ村



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鈴鹿ネット句会・12月「磨く」

2024-12-26 | ネット句会

「磨く」(平井美智子・西山竹里共選)

 にんげんを磨く苦労というやすり
       (平井美智子選)

 まいにちの菜煮るために磨く鍋
       (西山竹里選)



入選句の一部をご紹介いたします。


 お日さまが好きでしっかり磨く窓 橋倉久美子

 つまずいた石に私は磨かれる ならひと

 ありふれた石も磨けば味がでる 冬子

 錆びてきた脳味噌根気よく磨く 新家完司 


 思い切り笑えるように歯を磨く 柴田比呂志

 光るまで磨き続ける泥団子 平井美智子

 磨いても価値に変わりはない硬貨 福村まこと

 磨かれてつまらぬ人になっている 岡本 恵




      
      にほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竹原川柳会第1回誌上大会

2024-12-17 | 誌上大会
「花」
  (真島久美子、北川拓治、木本朱夏、
   新家完司、小島蘭幸 共選)

 あした散る花が笑って今日を咲く
         (北川拓治選)


各選者さんが選ばれた特選句をご紹介します。
         

 花束を抱くときれいに立つ角度 青砥たかこ
         (真島久美子選)
      
 たんぽぽを束ねて嫁がせた昭和 笹島耕三
         (北川拓治選)

 サボテンが咲いたよ待ち受けにしよう 藤田武人
         (木本朱夏選)

 向日葵を植えて長生きしています 谷口 義
         (新家完司選)

 花の種死んだ兵士のポケットに 居谷真理子
         (小島蘭幸選)



おかみさんのお店ですっぽん料理をいただくとき、
おとものお酒はいつも「たけはら」です^^



   
   にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川柳すずか 372(6年12月)号掲載句

2024-12-16 | 川柳すずか

<すずか路>

 紅葉の遅い木々にも迫る冬

 二煎目のお茶のうまみがわかりだす

 一通の喪中はがきが告げる冬

 ひび割れぬうちにこころも保湿する

 時々はねぎらってやる足の裏


<11月句会>

「情報」(西川幸子、青砥たかこ共選)

 情報の処理能力が落ちた脳
      (西川幸子選、橋倉久美子選)

 情報をすべてスマホに握られる
      (西川幸子選)


「自由吟」(𠮷崎柳歩選)

 差額分確認しては貼る切手


<誌上互選> 

「渋い」

 渋い顔しつつ娘に甘い父(7点)

 渋い色選びたくなる秋の服(3点)


  

   
   にほんブログ村



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊橋番傘 令和6年12月号掲載句

2024-12-15 | 豊橋番傘

<10月号・11月号句会吟より推薦句>

 ていねいに洗った皿に今日を盛る
       (戸沢ほたる 推薦)

 コスモスが踊りはじめた秋の風
       (彦坂石転 推薦)

<近詠>

 まだ単衣着たい暑さの残る秋

 霜月に金木犀が花ざかり

 ひと雨を境に秋が深くなる

 愛犬と暖を分け合う綿毛布


<11月句会・課題句>

 「ポスト」(寺部水川選)

 ポストただ無事のしらせを待ちわびる


 「美人」(青嶋由紀美選)

 手入れして咲かせた花はみな美人


 「自由」(鈴木順子選)

 思うのは自由と今も片思い





      
      にほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川柳展望ネット句会・11月「鼻」

2024-12-09 | ネット句会

<川柳展望ネット句会・11月>

「鼻」 (𠮷崎柳歩選)

  愛犬の鼻に尋問されている


入選句の一部をご紹介いたします。


  降る雨に今日の出鼻をくじかれる 甲斐良一

  鼻の差で負けたことならたんとある 高杉 力

  鼻呼吸しておっぱいを飲んでいる 三村 舞(佳句)

  赤ちゃんの象も釣り合いとれた鼻 天根夢草(佳句)

  中央でなくてはならぬ鼻の位置 足立ミツエ(佳句)

  威張らないように言い聞かされた鼻 橋倉久美子(秀句)

  ウイルスの通過を検知できぬ鼻 西山竹里(秀句)
  
  性能に問題はない低い鼻 甲斐良一(秀句)





      
      にほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

静岡たかね 2024年12月号掲載句

2024-12-05 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「October 2024」

 十月も冷房効かす電車内

 遅くなりごめんと咲いた彼岸花

 ひと晩で真夏を秋に変えた風

 愛犬が十九歳になった秋
  

<10月句会>

「月」(柴本ミチコ選)

 本心はこのまま胸におぼろ月

 傷心に月が黙ってついてくる


「変わる」(渥美さと子選)

 いろどりが変わるちいさな庭の四季(五客)


「満ちる」(松田タ介選)

 朝ごはん今日のちからが満ちてくる

 飲み飽きぬ酒でふたつの杯満ちる


「自由吟」(互選)

 器用ではないがこまめに動かす手(4票)
 




      
      にほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川柳マガジン 2024年12月号掲載句

2024-12-03 | 川柳マガジン
 飼い主の異変直ちに気づく犬
    (川柳道「異変」今田久帆選・佳作)

 熊よけの鈴を街でも持ち歩く
    (時事川柳 井上一筒選・佳作、前中一晃選・佳作)

 試したいパフェの突飛なトッピング
    (駄×洒落川柳 佐道 正選・佳作) 

 動機なく人を殺めて病むこの世
    (全国誌上句会「動機」蔀 帆子選・佳作)

 愛読書小脇に抱え小旅行
    (マガジンクラブ誌上句会「脇」
            山崎夫美子選・70秀) 

 平凡な日記を今日も書けました
   (川柳葉月賞「書く」
          髙瀨霜石選・佳句
          山下吉宣選・佳句
          森田律子選・佳句)

 お別れの手紙感謝で締めくくる
   (川柳葉月賞「書く」
          相田柳峰選・佳句)




   
   にほんブログ村


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする