さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

ネット句会~鈴鹿・豊前境

2018-12-29 | ネット句会

<鈴鹿インターネット句会・12月>

「締める・締まる」 (米山 明日歌・吉崎 柳歩 共選)

  一日の締めになくてはならぬ酒 (吉崎 柳歩 選)


<豊前境句会・11月>

「終了」

  どの花も自分の色で咲き終える 
         (古俣 きそ 選、猫じゃらし 選、互選46票・秀句2)

  締めくくる音は明るくかろやかに 
         (古俣 きそ 選・佳句3、猫じゃらし 選・秀句2、
                              互選23票)


わたしが秀句に選ばせていただいたのは、


  終演に名残を惜しむアンコール  (けんじ)


  終戦のあの日も聞いた蝉しぐれ  (澤 磨育)


でした。
 


敬称略で失礼しております。

今回で豊前境ネット句会は終了となります。
長い間わたしたちを楽しませてくださった酒井 可福さん、
お世話になりまして、本当にありがとうございます。
またみなさんと、みなさんの句とどこかでお目にかかれますように。



   
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毎週web句会合同句集「まいうぇぶ1」

2018-12-19 | 合同句集
森山 文切さん主宰の毎週web句会の合同句集です。
お仲間のひとりに加えていただきました。

第1回から第100回までに1句以上入選がある、
参加希望者の自選句からなる句集です。

ここ1年ほどは、投句もできないまま
ごぶさたで失礼しているのですが…

わたしの自選10句を記します。


  溶けだして苦さに気づく糖衣錠

  手を離すための握手をした別れ

  折鶴がきれいに折れるようになる

  もうどこも痛くはないね白い骨

  思惑は決してみせぬ鳳仙花

  鬼ごっこ誰かが鬼にならなくちゃ

  砂の城こわれる前にこわす癖

  ぬる燗にゆっくりとけてゆく仮面

  驕りだと知らぬ善意にある微罪

  持ち歩く傘が重たいこともある




   
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川柳すずか 300(30年12月)号掲載句

2018-12-18 | 川柳すずか

<すずか路>

  おなじ道歩いてちがう景色見る
      
  雑念の多さに気づく山の道
      
  同じ荷が今日は重くてなりません
      
  前向きになれないときの避難場所
      
  すこしずつ枯れてきれいな土になる


<課題句>

 「巡る」 (青砥 たかこ 選)

  平和な夜祈り巡回するナース

  ちょい飲みですぐによくなる血の巡り


 「スマホ」 (岩谷 佳菜子、坂倉 広美 共選)

  いつからかスマホに指図される日々 (岩谷 佳菜子 選)

  よろずやのスマホにオフはもらえない (岩谷 佳菜子 選)

  充電が要るのはスマホよりわたし (坂倉 広美 選)


<自由吟> (橋倉 久美子 選)は、選外でした。


<誌上互選>

 「染まる・染める」

  ゆっくりと自分のいろを染めあげる (7点)

  なじまない色は迷わず染め直す (1点)




記念すべき300号、おめでとうございます。

たかこさんの息子さんが描かれる表紙絵は、今月号が最後とのこと。
2年間、お疲れさまでした。
ぬくもりと季節感のある、
ご家族とのワンシーンも思い浮かぶような絵を毎号楽しませていただき、
ありがとうございます。

わたしが特にすきなのは、
みのむしの絵と、車の窓から顔を出している犬の絵でした。


   
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豊橋番傘 平成30年12月号掲載句

2018-12-14 | 豊橋番傘

<近詠>

  ゆっくりと風の変化に慣れてゆく
    
  ふと逸れた道で思わぬ花に逢う
    
  泡立ててきれいに流すわだかまり
    
  そこにあるナースコールに届かぬ手


<課題句>

「自覚」 (安藤 義昭 選) 

  無自覚なままに災い免れる

  
「触る」 (寺部 水川 選)

  花が咲くその手の触れたところから


「刺す」(波多野 律子 選)は、選外でした。




   
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川柳展望11月「凧」

2018-12-04 | ネット句会

<川柳展望ネット句会・11月>

「凧」 (吉崎 柳歩 選)


入選句は以下のとおりでした。



1 いい風を掴んだ凧の有頂天  (竹中 正幸)

2 ビル風に驚く凧の急降下  (大木 雅彦)

3 するめより凧になりたいスルメイカ (寺川 弘一)

4 凧糸を断ち切り妻は天国へ  (上山 堅坊)

5 糸の切れた凧のその後は知らぬまま (あだち 千花)

6 北風にさらわれ凧は戻らない  (やまさき 善尚)

7 魚引く手応えに似て凧昇る  (結城 昭信)

8 糸切れたあとも連凧からみあう (澁谷 さくら)

9 リビングの飾りになった奴凧 (すずき 善作)

10 凧上げの授業に味方しない風 (加藤 吉一)

11 ドローンのようには仕事しない凧 (橋倉 久美子)

佳句 夫婦凧浮世の風に宙返り   (多川 義一)

佳句 アドバルンほどの任務は持たぬ凧  (福村 まこと)

佳句 寅さんが凧を見上げるお正月  (甲斐 良一)




      
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静岡たかね 2018年12月号掲載句

2018-12-04 | 静岡たかね

<前月号推選句>

  狐面つけておすましする狸 (若芽抄・佐野 由利子 選 )


<せんりゅう広場 富岳抄>

「会話」

  混線の会話ことばが届かない

  このままじゃいけませんかと立ち止まる

  ひとことが足りずひとこと言い過ぎる

  ここまでは恋ここからは未練です



<10月句会>「案山子」「夕焼け」「いたずら」「自由吟」は、投句できませんでした。



      
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川柳マガジン 2018年12月号掲載句

2018-12-04 | 川柳マガジン
<川柳マガジン12月号 掲載句>

  分け合えば足りる世界で奪い合う
     (印象吟 安田 翔光 選・佳作)

  いとおしい意図を伝える糸電話
     (駄×洒落川柳 津田 暹 選・佳作)

  ミス指摘したら逆ギレされました
     (第17期5回 川柳マガジンクラブ誌上句会「居直る」 
           鈴木 いさお 選・七〇秀)



今年も残すところひと月足らずとなりました。
毎日がめまぐるしく過ぎていきますが、
あわただしい中でも、目の前のことをひとつひとつ、
ていねいにやっていきたいものですね。
気持ちに余裕のないのが、いちばんよくない気がします。
お茶でものんで、ひとときでもほっとする時間を持ちましょう。。。


   
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