さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

豊橋番傘 平成25年5月号 掲載句

2013-05-07 | 豊橋番傘

  (画像をクリックして下さいね。。。

     写真は「花の庵」さなえさん よりおかりしております)


 <近詠>

  曖昧にしておくことで避ける鬱
    

  きのうみた夢の続きをなぞる指 

   
  折られても花はうらみを言いませぬ


  泣きぬれた空のむこうにかかる虹


 <課題句>

 「揃う」 (鈴木 かずお 選)

  ペアルックしっくり似合う老夫婦


 「逃げる」 (竹下 健作 選)

  恋ごころ揺らして逃げた春の風


 「予感」 (須崎 東山 選)

  距離感の変わる予感に弾む靴


              

  
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豊橋番傘 平成25年4月号 掲載句

2013-05-01 | 豊橋番傘

 <推せん句> (2月号近詠より・鈴木 順子 選)

  澄みたくて澄めない空が泣いている

 <近詠>

  気まぐれに歩いた道でひろう縁
    

  涼やかな目をして胸に火を抱く 

   
  すこしずつ誤解しあって添う平和


  ユーモアはこんなときでも笑うこと


 <課題句>

 「学ぶ」 (藤原 緑郎 選)

  親の背に学んだひとの生きる道

  失敗とおなじ数だけある学び
          

 「叱る」 (河合 正秋 選)

  叱られる子よりもつらい叱る親


 「草」 (鈴木 順子 選)

  道草のおかげで見えたこの景色


 <各・地・句・報> (岩田 明子 抄)

  富士よりも高いとおもう壁がある




  
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