言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。
<すずか路>
雨を浴び陽を浴び紫陽花がひらく
満月の明るさに身を隠せない
さみどりの風に紬の肌ざわり
祈ることばかりを詫びて供え菓子
戦争が昔話じゃなくなった
<課題句>
「部屋」(橋倉久美子選)
選外でした;
「うわさ」(東川和子、岩谷佳菜子 共選)
着ぶくれて元が見えなくなる噂(東川和子選、岩谷佳菜子選)
元カレの今も独りといううわさ(東川和子選)
<自由吟> (吉崎柳歩選)
くすぐってあげるあなたが笑うまで
<誌上互選>
「露骨」
関わりを露骨に避ける見ないふり(6点)
求愛を孔雀の雄ははばからぬ(3点)
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<4月号(3月句会吟)作品から推薦句>
ことさらに笑うかなしい時のくせ
(藤森ますみ 推薦)
<近詠>
四季移るようにうつろう恋ごころ
さばさばと秘密の箱を空にする
もう傘はいらないやがて晴れてゆく
再会の歌に優しく包まれる
<課題句>
「見栄」(佐藤恭子選)
見栄張らずマイブランドで生きてゆく
「漏らす」(山口タカシ選)
酒すすみ本音を漏らしそうになる
「もっとも」(鈴木順子選)
もっともな儲け話に裏がある
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<せんりゅう広場 富岳抄>
「ラブストーリー」
永遠の恋をローマで知る王女
強面のシャイな男にギャップ萌え
速達で届く四月のラブレター
文字化けの愛を読み解くパスワード
<4月句会>
「スキップ」(熊柴 豪選)
会える日の靴スキップが止まらない
広告はスキップされるユーチューブ
「ピンク」(八木益代選)
スニーカーピンクに変えて弾む春
いつまでもピンクの似合う母でした(五客)
「ピカピカ」(佐野由利子選)
ピカピカのグラスで記念日のワイン
おもいではピカピカのまま宝箱(地位)
「自由吟」
もう次の春をめざして散るさくら(5票)
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