さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳マガジン 2018年4月号掲載句

2018-03-30 | 川柳マガジン
<川柳マガジン4月号 掲載句>

  ささくれた言葉傷つく傷つける
     (印象吟 土橋 旗一 選・佳作)

  ほめられて伸びたところは鼻の下
     (笑いのある川柳 高瀬 霜石 選・佳作)

  肩書をぬいで真価を問われだす
     (全国誌上句会「問う」 井上 信太朗 選、田辺 進水 選・佳作)

  人の子が人を恐れて鬼になる
     (全国誌上句会「雑詠」 井上 信太朗 選・佳作)

  続編があると信じた日の別れ
     (第16期11回 川柳マガジンクラブ誌上句会「てっきり」
       二宮 茂男 選・七十秀)



ご近所の桜が満開です。
昨日は初夏の陽気、今日も全国的に晴れるようで
お花見&お洗濯びよりが続きますね。
今週末など、いいお花見ができそう。
週末わたしは、友人が出演する女声コーラスグループの単独コンサートの
裏方お手伝い&聴かせていただきに行ってきます。
あとは、愛犬りんの受診とワクチン、日常の買い物や雑用で終わりそうですが
お散歩がてら、おでかけついで…のお花見を楽しもうと思います^^

来週には、寒の戻りがあるらしいので
衣服の調整や体調管理に気をつけましょうね。
今夜も、昨日よりいくらか気温が下がって冷えるようです。
今日の仕事あとはドイツリートの会に直行、
夜遅くの帰宅になるので、出勤時はあたたかくても
薄着しないようにしてお出かけしなくては。。。




   
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鈴鹿ネット句会~豊前境句会

2018-03-22 | ネット句会

<鈴鹿インターネット句会・3月>

「荒れる」 (米山 明日歌・吉崎 柳歩 共選)

  荒れた手はたくさん花を育てた手 (吉崎 柳歩 選) 


<豊前境句会・2月>

「鍵」

  錆びてきた合鍵すこし重くなる (互選34票)


わたしは今回、選者のひとり。
毎回のことですが、句をつくるのも選ぶのもむずかしく、
いつも悩みながら時間をかけています(かかってしまいます、かな!)
秀句・佳句に選ばせていただいたのは、次のとおりでした。

[秀句]

  幸せの鍵預けたい人に逢う (大谷 三太)

  春風がハートの鍵を開けに来る (颯爽)


[佳句]

  金庫には金庫の鍵は入れられぬ (橋倉 久美子)
   
  鍵穴を覗いてみたい人の性 (松本 宗和)
   
  妻が鍵しっかり握り五十年 (真田 義子)
   
  四世代それぞれが持つ時の鍵 (大家 八郎)
   
  合鍵を渡してからの大誤算 (平松 由美江)
   
  生きてゆく鍵は火加減水加減 (真田 義子)
   
  鍵なんてなかった故郷の昭和 (ちゃくし) 





   
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ネット記念句会~大阪城の梅見

2018-03-17 | ネット句会

<お団子石先生の函・40万アクセス記念句会>

「印象吟」 (島田 駱舟・中前 棋人・鈴木 順子 共選)

 手毬うた地球で遊ぶ神がいる (鈴木 順子 選・秀句1)


<川柳塔おきなわ準備室・第100回毎週WEB句会>

「自由吟」 (真島 凉・真島 芽・森山 文切 共選)

  耳たぶをピンクに染めた春の風 (森山 文切 選)




先日の休日は、
むかし職場でご一緒した先輩がたおふたりと
久しぶりの再会。
80歳と、70歳と、52歳の、
元気でおしゃべりな女3名で
大阪城の梅林まで、梅見に出かけました。
おでかけも久しぶりです。

折よく、春のポカポカ陽気の1日で、
日焼けの心配をしないといけないほど。
大阪城の天守閣を遠景に、
梅を愛でながら、お弁当を食べ、
おしゃべりを楽しみました。

80歳の女性(元ナース…いや、りっぱに現役かな)は、
もう十数年もご主人を自宅介護されています。
月2回のショートステイ利用のほかは、ずっとおひとりで
ご主人を全面介助の生活ですが、
とても明るく前向きです。
息子さん娘さんのご支援もありますが、
ご主人の日常の介護に関しては、基本的に彼女ひとりの手にかかっています。
自分自身がそのちからを保つための努力を、毎日怠ることがありません。

70歳の女性(長く医療事務をされていました)は、
40代のときにご主人が急逝されましたが、
ひとり息子さんをりっぱに育てあげられました。
今はおひとりで暮らしていますが(息子さんご夫婦はご近所)、
人との交流も活発で、旅行に出かけられたり、
詩吟や俳句をたしなまれたりしながら、
やはり明るく生きておられます。

賢く明るく、前向きに生きるおふたりに、
いつも教えてもらうことばかり。

日中の、限られた短い時間の再会でしたが、
うれしいひとときでした。


  

  写真はこれ1枚だけで、梅は撮れずじまい。。。



   
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「ありのまま」

2018-03-16 | 連作

 「ありのまま」 

    
    容れもののかたちに生きて水は水

    きずひとつ自慢もせぬが恥じもせぬ

    満ち欠けをしながらともに生きてゆく

    できぬことあって助けに感謝する

    輪郭はおぼろなままに愛でる月

    雨の日は雨を楽しむ日と決める

    愛すればその傷さえもいとおしい

    贋作と知っても捨てられぬ器

    悟れないままに泣いたり笑ったり

    思う絵が描けぬ日もあるまたあした




昨年の第26回鈴鹿市文芸賞の川柳部門に応募した作品です。

前回に続き、優秀賞をいただきました。
しかし、
全体的に抽象的に走った句が目立つ、との評をいただいたので、
これからの課題としたいと思います。

最優秀賞を受けられたのは、
昨年の樋口 りゑさんと同じく「川柳すずか」のお仲間である
小川 はつこさん。
はつこさんはエッセイの部門でも受賞され、
さらにうれしいことでした。

そのうえ、さらにおどろいたことには、
はつこさんは、これまでに小説と詩、アフォリズムでも
最優秀賞を受賞されているそうです。
多くの表現形式に秀でた才能がおありで、すばらしいですね。

3月10日が授賞式だったのですが、
歌の本番とかさなってしまい、今年もまた不参加で
失礼してしまいました。



   
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川柳すずか 291号(30年3月号)掲載句

2018-03-16 | 川柳すずか

<すずか路>

  より寒さ堪えるような立春後

  ご自由にどうぞの声に縛られる

  ぼろぼろの肌とこころに効くオイル

  馬だって走りたくないときがある

  まだ固いつぼみが抱く春の夢


<課題句>

 「負ける」 (吉崎 柳歩 選)

  負けぐせを変える儀式のフルメイク


 「医者」 (竹口 みか子、水野 奈江子 共選)

  身体にも触れず診断下す医者 (竹口 みか子、水野 奈江子 選)

  顔を見るだけで安心できる医者 (竹口 みか子 選)

  こわいのは薬のこわさ知らぬ医者 (水野 奈江子 選)(今月のこの句・たかこ)


<自由吟> (橋倉 久美子 選)

  ツッコミもボケもこなして独り言

  ついてくる影はむやみに切りとらぬ

  スマホより手になじむのはメモとペン


<誌上互選>

 「ほやほや」

  ホヤホヤのまんまのような老夫婦 (2点)

  炊きたてのごはんを父にまず供え (2点)





   
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豊橋番傘 平成30年3月号掲載句

2018-03-08 | 豊橋番傘

<1月号(12月句会吟)から推薦句> 脇田 雅美 選

 健診で命ひろった早期がん


<近詠>

 とびきりの燗でしのいでいる寒さ
    
 積雪に慣れない町がうろたえる
    
 かじかんだ手をあたためてする介護
    
 もの言わぬ犬のぬくさに癒される


<課題句>

「習う」 (藤原 緑郎 選) 

 見習う背あって道には迷わない


「柱」 (戸沢 ほたる 選)

 父という柱は最後まで折れず

 電柱の陰で見守る子の使い

 育つ芽に支柱そえたい親ごころ


「口実」 (寺部 水川 選)

 口実はいらぬただ逢いたくて逢う


<各・地・句・報>

 やましさのひとつ互いにゆるしあう




昨日、ご近所で今年初めて沈丁花の香りにであいました。
毎年、春を告げてくれるうれしい香り。
水仙とともに、だいすきな春の香りです。
これからしばらく、毎日出かけるたびに楽しませてくれるでしょう。

そのすぐそばには、
黄色い花を咲かせ始めたミモザの木。

今日は1日あいにくの雨だったうえ、
風もつよくて寒かったですが、
着々と春は進んでいるのですね。



   
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熟したら柿は静かに落ちていく 望月 弘

2018-03-07 | すきな句
新葉館出版・川柳作家ベストコレクションの1冊。
静岡たかねの望月 弘さんの句集です。

思いがけない贈りものを、ありがとうございます。
さっそくうれしく拝読いたしました。

わたしは、加藤 鰹さんと実際にはおあいすることかないませんでしたが、
ネットを通じて、鰹さんのおかげで、たかねとのご縁をいただきました。
そのとき以来、誌友のひとりとして
たかねのみなさんとご一緒させていただいています。


  熟したら柿は静かに落ちていく

  逃げる気はないが冬眠してみたい

  ひとつしかない人生に自死の罪

  青い空ばかりじゃ米は稔らない

  悪友の見本一升提げてくる

  大切な妻で触診欠かさない

  平等に育って兄は兄になり

  そもそもは赤の他人と半世紀

  子育ての障子は破る為にある

  太陽の勧めるままに冬を脱ぐ

  肝臓に有無を言わせぬ花見酒

  渋柿は渋柿なりの陽を求め




      
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静岡たかね 2018年3月号掲載句

2018-03-04 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「きょうの服」

  逢える日はふんわり春のワンピース

  一緒には着ないヒョウ柄ゼブラ柄

  雨ならば服も予定も組み直し

  えらぶ服きょうの気分を映し出す




3月号は、新年句会の掲載号ですが、
わたしは参加できなかったため
今回は「富岳抄」だけでした。
いつかわたしも行きたいなあ…新年句会。

たかねの望月 弘さんから句集をいただき、
うれしく拝読いたしました。
ありがとうございます。
次回にご紹介させていただきたいと思います。



      
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川柳マガジン 2018年3月号掲載句

2018-03-02 | 川柳マガジン
<川柳マガジン3月号 掲載句>

  健診を終えれば増やす酒の量
     (笑いのある川柳 高瀬 霜石 選・佳作)

  服を着ぬわがやの犬は変ですか
     (笑いのある川柳 竹内 ゆみこ 選・佳作)
 
  のみすぎの罪でいちにち禁固刑
     (ベスト川柳「罪」 新家 完司 選・佳作)

  目にとめてほしいあなたのそばにいる
     (前句付「人より少し有利でいたい」 たむら あきこ 選・佳作)

  ランキング外でも好きな酒の味
     (全国誌上句会「ランク」 田辺 進水 選、三浦 哲夫 選・佳作)

  ここからは予約のきかぬ旅になる
     (全国誌上句会「雑詠」 赤松 ますみ 選、三浦 哲夫 選・佳作)

  未完成さがしつづける音がある
     (第16期10回 川柳マガジンクラブ誌上句会「未完」
       佐藤 岳俊 選、鈴木 順子 選・七十秀)

  疑問符を連ねて恋はまだ続く
     (第16期10回 川柳マガジンクラブ誌上句会「未完」
       鈴木 順子 選・七十秀)

  一色を選びきれない未完の絵
     (第16期10回 川柳マガジンクラブ誌上句会「未完」
       鈴木 順子 選・七十秀)


  
3月になりました。

ところどころから、
お誕生月サービスのハガキが届きます。

ご近所のホームセンターやクリーニング屋さん。

クリーニング屋さんのサービスは、
誕生月に1回きりですが、
10点まで料金が半額という、うれしい割引です。
3月中といえば、まだまだ寒い日が多いのですが、
この月限定なので、毎年3月末には、どさっと冬物を持っていきます。
4月生まれだったらよかったかな~などと思いながら。

そして、最近会員になったご近所の映画館では、
今月中いつでも1000円で、すきな映画を観ることができます。
そんなに何回もは行けないかも知れませんが、
これはうれしい♪

寒さもやわらぎ、
あたたかいひざしを感じられる日がふえてきます。
心身もかろやかにおでかけしたくなる…
明るくなった景色、咲く花の姿にこころときめく。

今年もそんな春にしたいですね。



   
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