言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。
<川柳マガジン6月号 掲載句>
プーチンを諫めた人に平和賞
(時事川柳 浅見和彦選・秀作)
せーのではなかなか外せないマスク
(時事川柳 井上一筒選・佳作)
張りつめて今にも切れそうな平和
(印象吟 山野茶花子選・佳作)
性別欄が戸籍から消え
(十四字詩「戸」 森吉留里惠選・佳作)
ご立派な人との酒で酔えぬまま
(全国誌上句会「立派」 鈴木いさお選
坪井政由選
松村華菜選
𠮷崎柳歩選・佳作)
花筏きれいな過去になりました
(全国誌上句会「雑詠」 𠮷崎柳歩選・佳作)
ありがたく善意の傘でしのぐ雨
(マガジンクラブ誌上句会「善意」
江崎紫峰選・9客)
善きことと信じて壺を売りました
(マガジンクラブ誌上句会「善意」
柳 緑子選・70秀)
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<鈴鹿インターネット句会・5月>
「ビール」
(木村行吉・橋倉久美子共選)
人もお肉もやわらかくするビール
(木村行吉選)
私が、いいなあ!と思ったのは
缶ビール片手に夏がやってくる 柴田比呂志
ビール増え体重過多の冷蔵庫 冬子
こんなにも飲みましたかと潰す缶 裕子
乾杯はしないお通夜で飲むビール 甲斐良一
会社では言えぬ話を聞くビール 西岡ゆかり
休肝日なので小さな缶ビール 新家完司
地ビールをつないで続く一人旅 岡本 恵
です。
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<すずか路>
桑の葉の味を知らない蚕たち
風神の起こした風に吸い込まれ
たんぽぽのぽが弾けたら愛告げる
散り際の花の思いを聴いている
めぐる春一期一会の花に会う
<課題句>
「残す・残る」(青砥たかこ選)
老犬のだんだん増える食べ残し
「わざわざ」(西川幸子、𠮷崎柳歩 共選)
わざわざじゃない顔をして見舞う友
(西川幸子選、𠮷崎柳歩選)
捕えたネズミわざわざネコが見せに来る
(𠮷崎柳歩選)
わざわざ行くほどじゃなかったラーメン屋
(𠮷崎柳歩選)
<自由吟> (橋倉久美子選)
選外でした;;
<誌上互選>
「森」
納得がいくまで遊ぶ本の森(2点)
迷宮の森に落としてきた木の葉(1点)
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600号記念誌上大会の発表号でした。
全国からの参加者は214名。
「タイミング」(髙瀨霜石、真島美智子共選)
再会はきっと桜のタイミング
(髙瀨霜石選)
「欠片」(藤田武人、鈴木千代見共選)
チャーハンで生きる野菜のかけらたち
(藤田武人選)
「ネット」(中前棋人、佐野由利子共選)
選外でした;;
<せんりゅう広場 富岳抄>
「花見」
ランドセル花あるうちに前撮りで
ファッショナブルな犬をカメラが追いかける
お花見で三年ぶりに敷くシート
満開になれば散りゆくのがさだめ
<3月句会>
「ケーキ」(中野三根子選)
別腹のケーキがあとでもたれだす(五客)
ささやかなケーキでひとり誕生日(五客)
「放る」(奥山 京選)
選外でした;;
「ギラギラ」(佐野由利子選)
ギラギラの陽ざし地球が喘ぎだす
長年の油で光る焼肉屋(地位)
「自由吟」(互選)
何思い君は走るの競走馬(1票)
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<川柳展望ネット句会・4月>
「数字」 (互選)
分け合える数字と人を切る数字(6票)
人間の才は数字に表せぬ(1票)
5票以上が入選で、1句だけ入選できました。
私が選ばせていただいたのは、以下の句です。
筆順にこだわらなくてよい数字 西山竹里(8票)
昭和史がただの数字になっていく 休鶏(7票)
赤字なら小さいほうが良い数字 田村美穂(6票)
杖一本足して人間らしくなる 安藤なみ(3票)
さしすせそ数字で出せぬマイレシピ 西岡ゆかり(3票)
1と0ひとつ違いの大きな差 宮本信吉(3票)
定年で数字と縁も切れました アカエタカ (2票)
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令和柳多留第4集が届きました。
課題は、
「内」「マスク」「飛ぶ」「青い」「待望」
です。
シャガールの青に戦禍は似合わない
(「青い」平 川柳選・入選
西 美和子選・秀句)
第二次選者:赤井花城、天根夢草、いしがみ鉄
坂下 淸、仁多見千絵
入選できたのは、ただこの1句だけでしたが、
なんと令和柳多留賞というものをいただいたようで…
自分がいちばんびっくり。。。
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<推せん句> 3月号近詠より 鈴木順子
食べられる苗を植えよか物価高
<3月号(2月句会吟)作品から推薦句>
スマートじゃないが優しいエスコート
(桑山公一 推薦)
<近詠>
早すぎる開花桜よ急ぐなよ
気まぐれな春に振り回されている
着々と花のリレーが進む春
お別れはしばしの間花吹雪
<4月句会・課題句>
「呟く」(青嶋由紀美選)
呟きにぽろり本音がこぼれ出る
うっかりのツイートで炎上の刑
「浅い」(佐藤恭子選)
まだ浅瀬ここから恋は深くなる
「ぶらり」(鈴木順子選)
ぶらり来て見舞ってくれる友がいる
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