言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。
「うっとり」(重徳光州選)
求愛の言葉うっとり酔わされる
私がいいなあ~と思ったのは、
一輪の花にうっとりする茶室 圦山 繁
湯上がりの妻に見惚れた頃もあり あすか行人
うっとりを値札のゼロに笑われる 橋倉久美子
です^^
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「曲がる・曲げる」(平井美智子・西山竹里共選)
曲がりたいように曲がって美味いナス
(平井美智子選、西山竹里選・秀1)
私が、特にいいなあ!と思った句は
曲げないとこの世はちょっと生きづらい 羽華
首曲げてピサの斜塔の写真撮る 茶飯士
解釈を曲げると抜ける法の網 平尾定昭
お祈りの形に曲がる母の背な 平井美智子
盆栽の枝の曲がりにある苦痛 老人生
曲がったらきっと虹だとバレますよ てつろう
男振るようにプイッと去る金魚 春日綾乃
曲がったらもう真っ直ぐは打てぬ釘 西山竹里
です。
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<すずか路>
ベランダの鉢も酷暑にあえぎだす
ささやかな風を扇子でおすそわけ
夏酒を飲みくらべして暑気払い
ちっぽけな石につまずくことが増え
血の巡り良くするために飲むお酒
<8月句会>
「ひとり」(橋倉久美子選)
つぶやきがひとり歩きをするこわさ
「アルバイト」(芦田敬子、加藤吉一共選)
天職に会うかも知れぬアルバイト
(芦田敬子選)
少しだけ社会を知ったアルバイト
(芦田敬子選)
<誌上互選>
「日傘」
できるだけ涼しい顔でさす日傘(11点)
プードルと歩き絵になるレース傘(2点)
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今でも胸に秘めている恋
(十四字詩「秘」五十嵐淳隆選・佳作)
でこぼこの家族平らにならす母
(全国誌上句会「平ら」北出北朗選・佳作)
仕切らせておいて容赦のない文句
(マガジンクラブ誌上句会「仕切る」
八甲田さゆり選・70秀)
プロポーズ月の魔法を借りました
(川柳皐月賞「月」佳作9
吉道航太郎選・天
高橋みっちょ選・佳句
片野晃一選・佳句
冨田房成選・佳句)
わたしにも月にも秘めた顔がある
(川柳皐月賞「月」
鈴木英峰選・佳句)
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<川柳展望ネット句会・8月>
「お茶」 (互選)
お茶だけの仲で誰より好きな人(7票)
ささくれを溶かしてくれたぬくいお茶(4票)
5票以上が入選で、1句入選できました^^
私が選ばせていただいた句は
喫茶店ほどはくつろげない茶室 𠮷崎柳歩(15票)
同じ茶を飲んで家族になってゆく 徳重美恵子(10票)
キッチンに並んだ茶葉は多国籍 竹平和枝(9票)
お茶が出て帰りたいけど帰れない 小出順子(6票)
喧嘩する前にひと口お茶を飲み 休鶏(4票)
長尻の酒のお客にそっとお茶 足立ミツエ(4票)
茶を淹れて母の遺影とティータイム 休鶏(3票)
でした^^
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<6月句会吟から推薦句>
懐かしく話せる日までうんと泣く
(田口勝義推薦)
<近詠>
エアコンの助けも借りて生き延びる
植物の暑さに負けぬ底力
夏酒をキンと冷やして注ぐグラス
ばた足で必死にもがき泳ぐ日々
<8月句会・課題句>
「意外」(佐藤恭子選)
逆境で母の意外なたくましさ
こぼれ種意外な花が咲きました
「叶う」(青嶋由紀美選)
粘りぬきついに叶ったプロポーズ
叶う日までの汗をいとわぬ金メダル
「守る」(鈴木順子選)
死守したいボディーラインがくずれだす
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<前月号推選句>
ちょうどよい自分の衿の抜きかげん
(若芽抄・佐野由利子選)
<せんりゅう広場 富岳抄>
「綻び」
免疫の低下か綻びるカラダ
まだうまくできぬ自分をあやすこと
存在が支えであったひとが逝く
悔いの雨訃報の日から降り止まぬ
<7月句会>
「流れる」(石川柳寿選)
行く先を流れる雲は案じない
戦争へ流れないでという祈り
「プライド」(奥山 京選)
群れを去る背中にライオンの誇り
「輪」(佐野由利子選)
輪の中でひとりひとりが抱く孤独
まるい輪を描けぬままに生きている
「自由吟」(互選)
生きる意思あってごくりと飲んだ水(8票)
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「放題」(平永きよみ選)
墓参まず伸び放題の草を刈る(秀1)
私がいいなあ~と思ったのは、
母譲り詰め放題のテクニック 北田のりこ
詰め放題収まりきらぬ人の欲 木村行吉
ワクワクを乗り放題で探し出す 満月庵
です^^
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