「おんがくのある風景」
調律の音でわたしもろ過される
まな板の弾むリズムで明ける朝
いい音が鳴れば料理もできあがり
聞き飽きた愚痴はBGMにする
♭でアンニュイな日もアクセント
ちがう声寄りそいハモるうつくしさ
向きあえば譜面もひともうちとける
じっと聴くやがて浮きだす主旋律
うつくしい音の余韻で終わる恋
通奏の愛が低めに鳴りつづく
昨年の第25回鈴鹿市文芸賞の川柳部門に応募した作品です。
思いがけず、優秀賞をいただきました。
最優秀賞、奨励賞を受けられたのも「川柳すずか」のお仲間で、
それもうれしいことでした。
ただ、みんな県外在住で、あわや授賞式に川柳部門の者が不在!?
となりかねないところでした。
最優秀賞のりゑさんが出てくださり、よかったです。
式に華をそえてくださったことでしょう。
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