さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 329(3年5月)号掲載句

2021-05-15 | 川柳すずか

<すずか路>

  ときめきを探してカーテンをひらく

  なぞなぞは解かずにおいてさようなら

  運針のみだれこころを映しだす

  おだやかな日々にも欲しいアクセント

  時をかけ見つけたシンプルなこたえ


<課題句>

 「揺れる」 (青砥 たかこ 選)

  頻繁で微細な揺れに慣れてくる


 「うっとり」 (橋倉 久美子、毎熊 伊佐男 共選)

  うっとりと見つめ合う日もあった恋 
        (橋倉 久美子 選、毎熊 伊佐男 選)

  求愛のアリアに聴き惚れるオペラ (毎熊 伊佐男 選)  
 

<自由吟>  (吉崎 柳歩 選) 

  刻んでも事実は消えぬシュレッダー


<すずか路前月鑑賞> 328号から・月波 与生

  間を置けば出せぬと知っている手紙


<誌上互選> 

「鳴る・鳴らす」

  チャイム鳴る前に鳴りだす腹の虫 (3点)


  


   
   にほんブログ村



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川柳展望ネット句会・4月「探す」

2021-05-07 | ネット句会

<川柳展望ネット句会・4月>

「探す」 (互選)

  探さずにすむようかけておく眼鏡 (6票)

  着地点さがして恋がもつれあう  (5票)


わたしが選ばせていただいたのは、以下の句でした。
 

  ホテルでは最初に探す非常口  白瀬白洞  

  過ぎた日の会話探しているベンチ  森田旅人    

  気がつけばいつも何かを探してる  西田峰春

  限られた時間で探す最善手  藤井康信  

  探したら籠一杯に採れた春  橋倉久美子

  足に合う靴を探して疲れ切る  青砥たかこ 

  掴めない虹を探している日暮れ  森 廣子 





      
      にほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

静岡たかね 2021年5月号掲載句

2021-05-07 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「寒戻り」

  温もりに慣れて堪える寒戻り

  いつ過去にできるのだろう忘れ雪

  受け容れるしかない不意のわかれみち

  もうともに見ることはない花景色


<3月句会>

「挑む」「鬼」「焚き火」「自由吟」は、
到着が間に合わなかったようです。。。
いつもぎりぎりの投句を反省;; 




      
      にほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊橋番傘 令和3年5月号掲載句

2021-05-05 | 豊橋番傘

<好句往来> 3月号から・近藤 塚王

  ニュース見ることにも飽きて消すテレビ

 
<近詠>

  百均で揃えたお花見のセット

  桜あと咲く番と知る花水木

  らいねんの春まで眠る夫婦雛

  だんだんと母に似てきた暮らしかた


<課題句>

 「深い」 (来本 芳子 選)

  選外でした;


 「飛ぶ」 (青嶋 由紀美 選)

  飛びかたを思い出させてくれた夢

  飛んでくる花粉も唾も嫌われる

  本質がつかめぬままの読み飛ばし


 「人間」 (鈴木 順子 選)

  にんげんに迷ってくぐる寺の門

  ひとの世がどうあれめぐる花暦




   
   にほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第14回 番傘川柳本社東海総局誌上句会

2021-05-05 | 誌上大会
番傘川柳本社東海総局の「第14回誌上句会」
に参加させていただきました。

参加者は全国から495名だったそうです。

今回は
「不思議」「別れ」「賑やか」「箱」「忘れる」のお題で、各2句ずつ投句。

各題ごとに2名の選者で共選。
以下、敬称略で失礼いたします。

「不思議」

  痛い目に何度遭っても酒が好き (福本 清美 選)


「忘れる」

  目の黒いうちは晩酌忘れない (穐山 常男 選)


なぜか、選んでいただいた2句はどちらもお酒の句。。。^^;



   
   にほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする