(徳長 怜、月波与生、森 茂俊、宮井いずみ、米山明日歌、
中前棋人、くんじろう、真島久美子、石橋芳山 共選)
見納めと思えばうつくしいこの世
(中前棋人選)
大賞作品、上位入選句をご紹介いたします。
鳥かごは転校生のにおいする 小沢 史(大賞)
ユーモレスクを2滴チャイにたらして 四ツ屋いずみ
ごくたまに返事をくれる北斗星 藤成操江
晴れの日をお取り置きしたままですが 西村みなみ
二の腕のタプタプ世界の崩れ方 宮井元伸
いつぞやの最中の皮と見つめ合う 青砥和子
この他に、私がいいなあ、と思った句は
襟足を揃えあなたの季語になる 月波与生
ヘルメットの数と合わない頭蓋骨 平井美智子
追伸の中に隠せば雨になる 渡辺遊石
虹を描くつもりがいつも蛇になる 宮井いずみ
モーゼから投票用紙わたされる 句ノ一
土曜日は蔓にまかれにまいります 米山明日歌
レトルトの青空ですが召し上がれ 原 徳利
カメムシの臭いになった脇の下 新家完司
さっきまでそこで歌っていた骸 猫田千恵子
剖検に向かう娘の頬を撫で 中筋弘充
でした^^
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