今日は私の62歳の誕生日です。
母は足尾の寒い時に私を生んでくれました。
お産婆さんから、ボロに包まれた私を見て、
父は、なんだろう?っと思ったと、後に言っていました。
母は前の晩、柿を食べたから、私が冷えて紫色で生まれた、
とも言っていました。
物心が付く頃、母は「容子の小さい頃は、見たくもない子だった。」
(器量が悪いと言う事)
子供の私は気にすることなく、「へぇ、そうなんだぁ~」っと、
他人事のように聞いていました。
この写真の記憶は今も残っていて、
母が、ご近所のカタカタを借りてくれて、うれしかったのを覚えています。
見たくもない顔しているかも・・・。
母に背負われて、写真館に行き、
「笑って、」っと言われても笑えなかった事、
写真を取る時、ぽっくりを借りて、それを返したくないと思った事も、
覚えています。
父が近所の子供達ばかり写真を撮って、
なかなか私を撮ってくれない、面白くない、
とうちゃん、どうして私を撮ってくれないの、
やっと私を撮ってくれる事に、
でも、後ろが邪魔、
そんな訳で、不機嫌な仏頂面になりました。
遠い、遠い昔の写真です。