歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

街の色の夕焼け

2010年02月18日 | 徒然 -tzure-zure-
目覚めたときに しんしんと降っていた

雪は



いったん こんもり積もりながら


あっさり止んで。


昼の陽が そろそろと廻っているうちに





あっさり


消え果ててゆきました。





それでも

空気の中には、雪の居た気配が、なんとなく残っていて。

濡れてるんでも 乾いてるんでもない、
というか
濡れてるようで 乾いてるようでもある、

雪 という
水でありながら 水でないものの
静かに消えるにおい

しずかに澄まされた 雪の融けるにおいが

なんとなく、しばらくずっと、
そこらに浮いているようでした。




そして、雪明けにすこんと晴れた、今日。


「今日の夕焼けは、綺麗っぽい気がする!」

って思って、

パソコンをかたかた打つ仕事の手を止め、
あわてて外に駆け出して、

撮った。



うん。
やっぱり綺麗。



家の近くには
結構 視界が広く、高台から南西を見下ろせる、
ナイスポジションがあります。


バーン!と、
この東京にしては、広ーい感じで
きっちり、空を撮れたりする。

今日も、撮ってみた。



滲む紅色の火。


だけど、


空の 遠大な感じや
純粋な色のキレイさとか 深み
などなど、、、で言ったら、

もっと空気のきれいな 田舎の方とかには、
やっぱり、敵わないと思います。


しっちゃかめっちゃかに入り乱れてもう、果てしない電線の網を
運良く フレームから外すことが出来ても、

撮れるのは やっぱり

都会色の夕焼け。




むしろ それならば:


外に飛び出した瞬間に 見上げた、
その、景色。

電線もしっかり入っちゃってて、
建物の ごちゃまぜのラインだらけの
ごちゃごちゃの影に切りとられた

すき間の空。

だとか。





「ああっ、やばい!早くしないと!」

「沈んじゃう!夕焼けが終わっちゃう!」

って

なんか焦って、
「とりあえず!」って瞬撮した
ななめに見た空、だとか。

そっちのほうが


なんか、、、なんとなくなんですけど、


この都会の街で流れている、
目に見えない、

より“リアル”な「空気感」
というか
「湿度」とか「温度」とか、

あと
「時間」
っていうのも 入りこむ気がして。

なんか、、、漠然とだけど、

むしろ

良い写真になったりする、、、のかも、しれない。

根拠は全くないんだけど。




、、って、

撮ってみた夕焼けの、あんまりうまくない写真たちを
つらつらーーっと眺めて、

なんとなく、
思ったり、しました。





そんなこと、ないか。

撮る人の腕次第、か。





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