7月27日 〜8日目〜 その3。
ヨークシャー・デイルズ編。
マラム・コーヴを見た後、「moor(ムーア=荒れ野)」を見たいと思って、車を走らせました。
ほどなくして着いたのは、Haworth(ハワース)という町。
『嵐が丘』を書いたブロンテ姉妹ゆかりの町だそうです。
ゆかりのミュージアム。
「嵐が丘」。
その詩的で素敵な言葉自体は、映画や曲のタイトルなどから知っていました。
が、
先に通ってきた湖水地方の、ワーズワースや ピーターラビットしかり、例によってイギリス文芸に勉強不足で、
作品自体はぜんぜん読んだことがありませんで・・・。
なので、そんなに思い入れがあるわけでもなかった、嵐が丘。けれど、
『嵐が丘』という名にふさわしい荒れ野=ムーアが、そこにあるに違いない!
と、勝手に決めつけて、
来てみた次第です。
着いてみると、
町一帯、くすんだベージュ褐色の色が、印象的。
どこもかしこも同じ色です。
古びて黒ずんだ石の、重厚な色。
そして、
ひたすら坂道。
坂道に合わせて、一戸一戸レベルがずれているのが
町の独特な面白さになっています。
ベンチも一個ずつちょっとずつ、丁寧にずれてる。
一個ずつ、丁寧に肘掛けを兼ねた小テーブルが付いていて。
高低差をフル活用した町づくり。
階段ガーデン。
ハワースのネコさま。
*
“町の郊外にムーア(荒れ野)がある”
というような旨、『地球の歩き方』に、確かに書いてありました。
が、
よくよく見ると、
‘結構’郊外にあるようで、、、つまりは、町から徒歩でさらっと行ける感じではなさそう。
要するに、
「ムーアを見たい」という目的からすると、この町に降り立ったのは、「失敗」だったのでした。
でも、
歩き廻ってみると、
とても個性的で、
とても面白い町でした。
ベンチ。なんか粋。
ベンチ。存在が粋。
鉄道の駅(Keighley)がすぐそばにあって、なんと、蒸気機関車の保存鉄道が走っているそうです。
音は聴きましたが、姿は見逃しました。
ここを抜けると、タイムスリップしてしまいそうな
ノスタルジック小径。
ノスタルジック石畳。
すっかり角のすり減った石が、なんとも。
小さな庭。
これも、小さな庭。
お住まいの方の植物愛が伝わって来る、素敵な花に満ちたファサード。
街角の花。
こういうところに出る、センスの高さ。
クレマチスとバラ。
この色遣い。町の色にすんごくピッタリ。
質実剛健。
*
もちろん訪れました、町の教会。
ステンドグラス。
墓苑の光。
墓苑から続く登り道をさらにゆくと、
丘に出ました。
あ、これが「嵐が丘」かしら!?
うん、そうしよう!そうとしよう!
と、勝手に納得して、
さっさと下山。
後で調べたら、『嵐が丘』に出て来る「嵐が丘」って、丘の名前じゃなくて、
館の名称だそうです。
無知って、だめですね。
普段ならがんがん登り続けてしまうところなのですが、
昨日、駐車料金の超過罰金をがっつり取られたばかり、それがトラウマで、パーキングに停めている車が気になって、気になって。
ムーアはまだちゃんと行けなかったけど、町歩きも楽しかったので、満足満足。
しかし、地球の歩き方は、
『町の中だけでは、この地域のよさの半分も理解したことにはならない。』と、
きっぱり書いていました。
痛切。
徒歩だと時間はかかるけど、やっぱり周辺のムーアを巡るフットパスを歩け、とご提案してくれています。
無知って、やっぱりだめですね。旅は、気ままなのも良いけど、予習も大事です。
Haworthに行かれるチャンスのある方は、ぜひ、よくよく調べて準備して、時間も確保して、
しっかり堪能して下さいな。
ということで、
そんなこんなで、時刻はもはや夕方。今宵の宿のチェックインがあるので、
宿へ急ぎました。
ムーアは、また明日以降に。
この日は、小さな村の、小さなB&Bに泊まりました。
荷物を置いて落ち着いてから、
近くの(たぶん唯一の)BARへ。
常連さんしか居ない雰囲気の、田舎の小さなBARで、
あからさまなよそ者としてドキドキ(ビクビク)しつつ、
エールビールと、ディナーを。
どこかの地方のスナックに入っちゃったみたいな居心地。
I'm a ストレンジャー。
こわごわ 辺りをうかがっていたら、ハッと、イケメンおじさんと目が合って、
瞬間、ユーロピアンらしいさわやかなウインクをバチッと撃たれて、
ドキドキ
(ビクビク)
*
>>続く。>>
ヨークシャー・デイルズ編。
マラム・コーヴを見た後、「moor(ムーア=荒れ野)」を見たいと思って、車を走らせました。
ほどなくして着いたのは、Haworth(ハワース)という町。
『嵐が丘』を書いたブロンテ姉妹ゆかりの町だそうです。
ゆかりのミュージアム。
「嵐が丘」。
その詩的で素敵な言葉自体は、映画や曲のタイトルなどから知っていました。
が、
先に通ってきた湖水地方の、ワーズワースや ピーターラビットしかり、例によってイギリス文芸に勉強不足で、
作品自体はぜんぜん読んだことがありませんで・・・。
なので、そんなに思い入れがあるわけでもなかった、嵐が丘。けれど、
『嵐が丘』という名にふさわしい荒れ野=ムーアが、そこにあるに違いない!
と、勝手に決めつけて、
来てみた次第です。
着いてみると、
町一帯、くすんだベージュ褐色の色が、印象的。
どこもかしこも同じ色です。
古びて黒ずんだ石の、重厚な色。
そして、
ひたすら坂道。
坂道に合わせて、一戸一戸レベルがずれているのが
町の独特な面白さになっています。
ベンチも一個ずつちょっとずつ、丁寧にずれてる。
一個ずつ、丁寧に肘掛けを兼ねた小テーブルが付いていて。
高低差をフル活用した町づくり。
階段ガーデン。
ハワースのネコさま。
*
“町の郊外にムーア(荒れ野)がある”
というような旨、『地球の歩き方』に、確かに書いてありました。
が、
よくよく見ると、
‘結構’郊外にあるようで、、、つまりは、町から徒歩でさらっと行ける感じではなさそう。
要するに、
「ムーアを見たい」という目的からすると、この町に降り立ったのは、「失敗」だったのでした。
でも、
歩き廻ってみると、
とても個性的で、
とても面白い町でした。
ベンチ。なんか粋。
ベンチ。存在が粋。
鉄道の駅(Keighley)がすぐそばにあって、なんと、蒸気機関車の保存鉄道が走っているそうです。
音は聴きましたが、姿は見逃しました。
ここを抜けると、タイムスリップしてしまいそうな
ノスタルジック小径。
ノスタルジック石畳。
すっかり角のすり減った石が、なんとも。
小さな庭。
これも、小さな庭。
お住まいの方の植物愛が伝わって来る、素敵な花に満ちたファサード。
街角の花。
こういうところに出る、センスの高さ。
クレマチスとバラ。
この色遣い。町の色にすんごくピッタリ。
質実剛健。
*
もちろん訪れました、町の教会。
ステンドグラス。
墓苑の光。
墓苑から続く登り道をさらにゆくと、
丘に出ました。
あ、これが「嵐が丘」かしら!?
うん、そうしよう!そうとしよう!
と、勝手に納得して、
さっさと下山。
後で調べたら、『嵐が丘』に出て来る「嵐が丘」って、丘の名前じゃなくて、
館の名称だそうです。
無知って、だめですね。
普段ならがんがん登り続けてしまうところなのですが、
昨日、駐車料金の超過罰金をがっつり取られたばかり、それがトラウマで、パーキングに停めている車が気になって、気になって。
ムーアはまだちゃんと行けなかったけど、町歩きも楽しかったので、満足満足。
しかし、地球の歩き方は、
『町の中だけでは、この地域のよさの半分も理解したことにはならない。』と、
きっぱり書いていました。
痛切。
徒歩だと時間はかかるけど、やっぱり周辺のムーアを巡るフットパスを歩け、とご提案してくれています。
無知って、やっぱりだめですね。旅は、気ままなのも良いけど、予習も大事です。
Haworthに行かれるチャンスのある方は、ぜひ、よくよく調べて準備して、時間も確保して、
しっかり堪能して下さいな。
ということで、
そんなこんなで、時刻はもはや夕方。今宵の宿のチェックインがあるので、
宿へ急ぎました。
ムーアは、また明日以降に。
この日は、小さな村の、小さなB&Bに泊まりました。
荷物を置いて落ち着いてから、
近くの(たぶん唯一の)BARへ。
常連さんしか居ない雰囲気の、田舎の小さなBARで、
あからさまなよそ者としてドキドキ(ビクビク)しつつ、
エールビールと、ディナーを。
どこかの地方のスナックに入っちゃったみたいな居心地。
I'm a ストレンジャー。
こわごわ 辺りをうかがっていたら、ハッと、イケメンおじさんと目が合って、
瞬間、ユーロピアンらしいさわやかなウインクをバチッと撃たれて、
ドキドキ
(ビクビク)
*
>>続く。>>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます