オーガニックコットンのタテ糸を見るたびに、自分用のマフラーを織りたい衝動に駆られているスタッフ吉野です。
やりたい事リストにもちろん入っているのですが、順番がずっと後…。それまで残っていますように。。。
先日、夕方近くに泣きそうなお顔で森に来られたIさん。
以前織ったオーガニックコットンでA型ベストを仕立てたそうなのですが、アレンジをしてみたものの、収拾がつかなくなって困り果てていらっしゃいました。
布を拝見…
ほつれ止めのミシンをかけずに斜めにハサミをいれてしまったので、ちょっとさわるとほつれてくる。布の真ん中なのでかなり目立つ。さて、どうしたものか…。
いくつかの提案をし、少し布を織り足して帰られたIさん。その後、とても気になっていたのです。
すると14日(土)にとても晴れやかな笑顔で、お仕立て服を着てきてくださいました
A型ベストは布を折り返した部分が襟ぐりになるのですが、首周りに余裕が欲しくてハサミを入れたんだそうです。そこで、織り足した布を肩紐にすることでとても着やすくなったそうです。
それからハサミを入れた部分。
まずはほつれ止めのミシンをかけ、織り足した布をアップリケ風に上から縫いつけています。これならもう、ほつれる心配がいらないですね~。
それに合わせて、脇にも小さくアップリケ。脇などは脱ぎ着でほつれやすくなりがちですが、これなら力布にもなるし背中のアップリケとも合いますね~
折り返して重なった布を縫ってしまった事で動きにくかったのですが、それをほどいたことで楽になったそうです。
「お気に入りの服になりました」
私も勉強させていただけて、とびっきりの笑顔で嬉しい言葉もいただけてほんっとに良かった…。
失敗と一見思われるモノもそれをどう活かすか。
『災い転じてお気に入りの服となす』
Iさんのハサミのおかげで私と、居合わせた織り人クラスのメンバーさんの引き出しが増えました。
ありがとうございました。