あの時、私の車にドライブレコーダーが着いていたら・・
今から30年も前のことです・・
当時半分独立したような状況で、自分の日産ウイングロードに乗って朝から晩まで仕事仕事で走り廻る毎日でした。
その朝も7時頃団地の家を出て、いつものコースで新京成の踏切を渡って2~3分走った辺り、この辺はどちらかと言えば狭い道路で、民家の塀が十字路の4隅に建っていて左右の見通しは良くありませんから私の車の速度は20~30㎞位だったと思います。
交差点に差し掛かった時・・前方上方の信号は青です、私の目には間違いなく青でした。
次の瞬間、左から来た乗用車と「ドーン」と衝突!
一瞬何が起きたのか?衝突したのは解かるのですが・・何故?何故青なのに?と車の中で自問した私が自分の運転席で天を仰いで・・「あ~これで今日の仕事が出来なくなる・・」と・・
車から降りてウイングロードの前に廻ろうとしたとき・・
衝突した相手の車から、私より先に一人の若い男が飛び出すように降りてきて・・
いきなり大声で怒鳴り始めました「何でこの野郎赤信号で出て来やがって!」
血相変えて怒鳴る男の前で、頭が空白になった私は思わず道路にへたり込んで・・
咄嗟に「これは話が拗れそうだ」と・・
もう一人若い男と運転してたらしい若い女性が運転席から降りて来て・・
3対1です・・絶対に不利を悟った私は・・
「運転していたのは貴女ですね」と確かめました・・
怒鳴り散らした男は傍から更に「何言ってんだ、信号が赤なのに何でお前が・・」と・・
後から考えますと狭い交差点ですから、後部座席に座っていたこの男にこちら側の赤信号が目に入る筈は無いのですが・・
何かこの二人の方が話しやすく感じたので・・
女性の免許証と私の免許証をお互いに確認して・・
傍で未だ不服そうな顔でブツブツ言っている男に「アンタは部外者だ、口を挟まないでくれ・・」と一喝して・・・・
電話(公衆電話が有ったらしい)をして10分位してから常盤平団地の交番から若い巡査が自転車で来てくれたのですが・・
思った通り「お互い話し合って・・事故の調書だけは取ります、後で事故証明が必要なら交番まで来て・・」
結局、事故はお互い様と言う事に、夫々の車の修理は夫々でという事で・・
「気を付けてね・・」と女性には声を掛けて別れましたが・・
怒鳴り散らした男は車の中で「ペロッと下を出しているのではないか」と・・
或は衝突前の後部座席から「赤だけど行っちまえ!」とけしかけたか・・
当時は考えても考えても悔しくて「若造に舐められて堪るか!」
相手の3人は友達同士だと思うのですが・・今でも時々思うのです・・仲の良い仲間ですが、事故の後若い将来の有る友達同士どうなったか・・大人しい二人には何故か私は気になるのです・・
余計な心配をするようになるには凡そ1年位掛かったかと思います・・
車は今も世話になっている五香松戸自動車へ持ち込んで修理・・確か?金額は覚えていませんが、ボンネット大破で修理屋さん迄自分で運転して行けたのは不幸中の幸いでしたが・・
若しかして、あの時ウイングロードにドライブレコーダーが着いていたら・・
あの男のハッタリも通じなかったと思うのですが・・
それから暫く、そう1か月位の間は、走行中に曲がり角、左からの走行車に「ドキッ」次の曲がり角で左から車が飛び出して来るんじゃないかと、ブレーキを踏んで臆病な自分に腹が立って・・それだけ衝突の精神的衝撃が大きかったのですね。
今は軽自動車に乗っています。あおり除けの足しになりますかな・・
仕事を極端に少なくして、遠出を避けて、3月に乗り換えてから今日で1500㎞しか走っていません。軽自動車にしたのはガソリン代の節約他費用が安く済む、その通りですが・・
小さい車なら高速道路でも外側車線でユックリと走れますし、あおり運転ドライバーにも狙われない思うし、自分が追い越そうにもスピードは出ませんから・・もう昔のように普通に走っていても追い越されると「カッと来る」年でも有りませんからね・・
ゴチソウサマはありません。