季節毎に花を訪ねて

地元の里山や富士山麓に出掛ける事が多いです。

6月30日の富士山南麓

2021年07月01日 | 富士山の植物

 

富士山南麓

早いもので、もう7月に突入してしまいました。特に歳を取って来ると時間の過ぎ去るのが早く感じます。

そんな中、6月の最後の日、天気予報を見るとこの日だけが少しは良いようです。

良いと言っても曇り、しかしながら現地に着くと濃い霧、車を運転するにもライトを点けないと身の危険を感じそうです。

暫く待ち少し霧が薄くなって来たので目的地に歩き始めます。

森の中はヒンヤリとして、とても気持ちが良いです。霧は薄くなって来ましたが葉に溜った水滴が首筋に

落ちると悲鳴が出てしまいそう。


登山道の脇にハコネラン(箱根蘭)発見!  ・・・ラン科

昨年より纏まって咲いてはいません。今年は地元で見る事は諦めているので、とても満足でした。

 


フガクスズムシソウ(富嶽鈴虫草)・・・ラン科

花の上部には蕾も残っていてあと少しと言う所でしょうか?・・・数年前に発見した場所です。

 


フガクヤシャビシャク(富嶽夜叉柄杓)・・・スグリ科

フガクの特徴は花弁の一部が赤色、今年春に花を撮りましたが、もう果実に・・・

この木には果実が全部で8個ついていました。

果実は毛深いですね。(目の高さで見る事が出来ます)

 


ヒコサンヒメシャラ(英彦山姫沙羅)・・・ツバキ科

森の中を歩いていると足元に白い花が落ちていました。上を見上げても霧のため何処に咲いているか良く分かりません。

落ちている花の木を見ると幹に特徴のある横線が入っています。・・・ヒコサンは樹皮に特徴があります。

別の識別の一つとして、花弁の一部に赤い色が付いているのが特徴と記述があります。

解りやすく苔の上に乗せて撮りました。

 


キイロスッポンタケ

苔生した倒木の上に生えていました。

このキノコの学名は驚愕する意味ですね。・・ここには書けません。

 


ギンリョウソウ(銀竜草)・・・ツツジ科

周りには凄い数のギンリョウソウの開花前(蕾)の群生があちこちにありました。

 


マスタケ(鱒茸)

新しいうちは食べられるそうですね。(この画像は既に老菌で食用には向かない)・・・数キロは有りそうな大物でした。

 


名前の知らないキノコ

霧、小雨、空中湿度が高く、菌類にとっては住みやすい季節になっているのでしょう。

小さな形のキノコが足元にたくさんたくさん有りました。・・・良く見ると可愛いですね。

 


ヤブデマリ?(藪手毬)・・・ガマズミ科

薄暗い森の中に白い花が・・遠目で見るとこの時季に咲く花はヤマボウシ?

違いました。里山ではとっくに終わっているヤブデマリ?標高が有るとは言えこの時季に咲くのだろうか?

 


大木に付いている苔、思わず着生している植物は無いかと探してしまいます。

苔生した風景を撮るために近づきますが余りに見事な苔なので近づき傷つけてしまうのを心配して一足を出すのを躊躇する

 

大雨は降らず薄っすらと霧が出て不安定な天気の時こそ素晴らしい世界を堪能出来ます。

このようなジブリの世界のような雰囲気が何時までも続く事を願って止みません。