脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

ニンジンを食べるバランスボールって何だ?!

2016年11月03日 | 日々の施療
お客様のKさん(50歳・女性・会社員)は、近頃、乗馬に夢中です。
週末、整体にやって来ると、いつも馬の話になります。

 Kさん 「乗馬倶楽部には、私のお気に入りの馬がいて、いつも美味しい
     ニンジンやリンゴをおやつに持っていくんですよ。
     また雨の日は、乗る人が少ないので、インストラクターの先生に
     マンツーマンで親切に教えて頂けるから、ねらい目なんです。
     でも、中々上達しなくて…」

私自身は、乗馬の経験が無いので知らなかったのですが、
馬の背にまたがる時は、“坐骨”の部分で座ることが、基本だそうです。
でも、Kさんと話しているうちに、その“坐骨”を正確に理解出来ていない
ことが、判りました。
私はKさんに、自分の手の平を上向きにして、その上に座ってもらいました。

 私 「手の平に当たった骨が、坐骨ですよ。
    坐骨で座ると、全体重が真下にかかり、背筋が真っ直ぐな姿勢になります。」

私は、Kさんに、ひとつの提案をしました。
ハンドタオルを、くるくるおしぼりのように丸めて、クッションを作り、
職場でもそれを椅子の上に置いて、その上に坐骨で座る練習です。
ちなみに、この即席の“坐骨クッション”は、坐骨神経痛などで座っていることが
つらい時に、大変役に立ちます。

そして、坐骨で座るコツをつかんだKさんは、最近、乗馬姿勢が
安定してきたそうです。(良かったですね!)
馬はとても繊細に、乗っている人の心、体、重心の変化をキャッチするそうです。
乗っている者が、上体を後傾すると馬は止まり、前傾すると走り出します。
坐骨を接点とした、重心の移動が、アクセルとブレーキの役割を果たすのですね!

馬の背にまたがるって、とても不安定な状態です。
でも、不安定な物の上で、バランスを保とうとすることが、
インナーマッスルを鍛え、ひいては体幹を強くしてくれます。
これって、何かに似ていませんか?
そう、“バランスボール”です。

乗馬を始めて以来、Kさんの体(筋肉)は、明らかに変化しました。
元々O脚気味だったのですが、内もも(内側広筋、内転筋)が強化され、
下肢のバランスが取れてきました。
そして何より、腹筋、背筋が強くなり、姿勢が美しくなりました。
馬と触れ合うことで、メンタル的にも、上手にストレス解消が、
出来ているようです。

乗馬は、他のスポーツに比べ、少々、費用がかかることが難点ですが、
Kさんを見ていると、人間の心と体に、多大な恩恵をもたらすことも
確かなようです。☆
コメント
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