脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

「こどもの日」に考える、こどもの頭痛

2024年05月05日 | 日々の施療
最近、頭痛を訴える小学生の来院が続いています。
これには、スマホ・パソコン・ゲーム機などの操作時間が
増えている、現代の“生活スタイルの変化”が、大きく影響
しているようです。

操作している時の姿勢が、ストレートネックや前肩などの
筋肉、骨格の歪みをもたらし、その結果、
「頭痛」、「吐き気」、「めまい」の症状を
引き起こしています。

最近、頭痛で来院したSくん(小5,男児)も、その一人です。
頭痛歴は長く、幼稚園の頃から発症し、最近の二年間は、
頭痛外来に通っているそうです。
頭痛のほかに吐き気を伴うこともあり、痛みが強い時は、
学校に行けない日もあるそうです。
ゲームは、一日に一時間の制限をしているそうですが、
中学受験を控え、塾の宿題はパソコン作業のようです。

Sくんは、姿勢的に頭が前方にスライドしており、肩が、
前肩の傾向がありました。
医療機関では、レントゲン、エコーなどの精密検査は
一通り行うのですが、シンプルに“首こり”は、
見落としがちです。

Sくんには、キッズ整体の40分コースを受けて頂きました。
彼にとって、初めての整体です。

私が、「頭痛」で思い出すのは、20年前研修で訪ねた
北京中医薬大学でのこと。
“按摩科(あんまか)”の王英傑先生が、患者さんを台に
頭痛、めまいの症例を解説してくださいました。
その時触らせてくれた患者さんの凝り固まった胸鎖乳突筋
が、印象的だったのです。

S君の場合も、右側の胸鎖乳突筋が、特に硬縮していました。
硬縮箇所は、血流不全を起こしています。

≪今回の施術の方針≫

 ① 硬縮箇所の筋肉を緩め、血流、リンパを促進すること
 ② 体幹強化のための呼吸法の体得
   (頭の重さを体幹で支えるため)
 ③ 姿勢修正法の練習(今回は最後にコブラのポーズ)

Sくんは、一回目の後、少し回復。頭痛が減りました。
先日、二回目を行いました。呼吸法も真面目に取り組んでいて、
体幹が強くなっていました。

「首こり」を、首だけの問題としてとらえずに、体全体を
学びながら体に良いくせ(姿勢、呼吸法、ストレッチ)
をつけながら改善していく方法を、目指しています。

何より子どもは、回復力が早いので、鎮痛剤を飲む位なら、
一度調整にお越しください 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする