脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

症例研究・腸閉塞の対応

2022年07月26日 | 日々の施療
先日、久しぶりにIさん(50代・男性・会社員)が、
来院しました。
Iさんは、8年前、腸閉塞を患い、当時通われていた奥様の
紹介で来院。
食べると痛いので、ほとんど食べられず、やせ細っていました。

その時私が対応したのは、主に、
    ① 腹式腹圧呼吸法
    ② 体幹をねじる施術
でした。

Iさんは、家で熱心に「腹式呼吸」を続けた結果、
急激な回復を遂げます。
痛みが消え、食べられるようになったため、一時は
40キロを切っていた体重も、4か月後には58キロまで
戻りました。
仕事にも復帰し、家族とも旅行を楽しめるようになりました。
それから数年は、ハードな仕事もこなし、体調も
良好だったそうです。

しかし、去年の秋から、また腸閉塞が度々再発するように
なったそうです。

私 「以前やっていた腹式呼吸は、今も続けていますか?」

Iさん 「そう言えば、長い間忘れていました!」

私は、Iさんとの会話から、長引くコロナ生活のストレス
と不安が、自律神経のアンバランスを招いているのでは
ないかと推察しました。

今回私が対応したのは、8年前と同じく、

メインは、① 腹式腹圧呼吸 (腸のマッサージ効果・
               自律神経のバランス回復)
     ② 体幹をねじる施術 (腸のストレッチ)
ですが、
     ③ リフレクソロジー (足部反射刺激)
を新たに追加しました。

足裏を触ると、腹腔神経叢と、小腸にゴリゴリとした反応がありました。
ちなみにIさんは、若い頃、潰瘍性大腸炎で大腸を全摘しているため、
大腸反射区は、全く反応を感じない虚ろな感じでした。

1週間後、またIさんが、来院。
この1週間は、痛みもなく、家でひたすら呼吸法を続けていたそうです。

Iさん 「以前、息子がお腹が痛いと言った時、呼吸法を教えたら
    治ったことを思い出しました。
    腹式呼吸は、私にとって“御守り”だと思って続けていきます。」

30歳までロック歌手だったというIさん、
ロック魂と、呼吸法を生活の両輪にして、
これからも元気な日々を過ごしていただきたいと思います。
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