脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

ちょっとハッピーな出来事

2017年06月30日 | 日々の施療
私が、整体師の仕事をしていて、楽しいなと思うことのひとつは、
日々、色々な仕事や年齢の方々と、お会い出来ることです。
しかも、ある程度まとまった時間接するので、お客様との
会話から、情報や知識が沢山入ってきます。
様々な現場のプロの人たちの話が聞けるので、
とても楽しく、また勉強になります。
この点が、私たちの仕事の“ラッキーな部分”
かもしれませんね。

最近もうちのお店で、こんなことがありました。

週末、定期的に来院されるJさん(50代・女性)は、
「保護犬の里親探し」のボランティアもされています。
昨年の暮れに、チワワのオス(推定9歳)を保護し、
一時的に預かったそうです。
それが丁度クリスマスイブの日だったので、「さんた」
と命名したそうです。
「さんた」は、虐待を受けていた様子で、なかなか人を
信頼できず、近づく者に「ガゥガゥ!」と唸って、
時に噛みつくそうです。

一方、毎週日曜日来院されるKさん(50代・女性)は、
昨年、母親、そして愛犬のチワワと、立て続けに亡くし、
以来とても寂しそうにされていました。

私はある時、Kさんに、「さんた」が里親募集している
ことを伝えてみました。
するとJさんのブログで「さんた」を知ったKさん、
大変興味を持たれたようです。
そして、4月に「お見合い」、5月に2週間の「トライアル」(預かり)
を経て、今月晴れてKさんは、「さんた」の里親になりました。

大変臆病で、気難しく、心に傷を持つ「さんた」が、
果たしてKさんに慣れてくれるか心配でしたが、全て取り越し苦労だったようです。
2人は、とても仲のいい関係のようです。
最近、Kさんの背中の張りが少し緩んだのは、きっと私ではなく、
「さんた」のおかげです。
自律神経の糸が、やっとリラックスモードに入ったのですね。

今回、ちょっとした情報から、Jさん、Kさん、「さんた」3者の
ハッピーな橋渡しが出来たことが、とても嬉しいです。
これからも、人・ワンちゃん・情報との出会いを大切にしながら、
整体師の仕事を続けていきたいと思います。
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施術をしないという選択肢、もあります!

2017年06月01日 | 日々の施療
不調で来院するお客様に、全て対応出来ればいいのですが、
そんなことは無理です。
そして、施術を敢えてしないという、選択を取ることがあります。
それはそれで、とても大切なことです。

その物差しとは、何でしょう?
お客様のカラダにとって、施術することが“プラスかマイナスか?”
という判断です。
何とかしてあげたい!と言う気持ちがいくら強くても、
施術しないことの方が、お客様にとってベターなこともあるのです。

先日、久々にNさん(40代・主婦)が来院しました。
1週間前の夜、左下にして寝ていて起き上がったら、右肩に!、
痛みが走ったそうです。
以来、横になれず、坐った状態で寝ているそうです。
右三角筋に圧痛ポイントがあり、動かすと痛く、楽な体位が
ありません。
でも、三角筋や肩甲骨周りの硬縮は、ありません。
四十肩に似ていますが、ちょっと違いました。
筋肉の問題というより、もっと深部の、上腕骨や
肩腱板の下の変異に思われました。

私は、早急に整形外科でレントゲンを撮ることを勧め、とりあえず
アイシングと、キネシオテーピングだけ施しました。

翌日Nさんは、整形に行き、“石灰沈着性腱板炎”の診断を受けたそうです。

これは、40~50代の女性に多い、肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶
によって、急性の炎症が生じることで起きる、肩の疼痛、運動制限です。
発症後の1ヶ月は、急性期で強い痛みがあり、鎮痛剤に頼るしかありません。

そして痛みが弱まれば、運動療法という意味で、お手伝いをすることが出来ます。

整体師として、
何が出来るのか、何が出来ないのか、何をしてはいけないのか、
そこのところを、ごちゃ混ぜにせず、常に明確にしていきたい、と思います。
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