先日、うちの最高齢のお客様が、亡くなられました。
Nさん、106歳(女性)です。
本当に、残念です。
Nさんは、100歳の時に脳梗塞で倒れ、以来寝たきりになりました。
そんなNさんの所へ、私は一年半前から、時々、出張整体に
伺うようになりました。
当初Nさんは、左半身が麻痺しているため、左へ寝返りが
打てなかったのですが、やがてそれが出来る様になりました。
寝たきりの高齢者の場合、セラピストとして
気を付けなければならないことがあります。
まず、骨密度が落ちているため、骨や関節への負荷は、
厳禁です。
動かせる範囲で、ゆっくりと、でも動かすことも必要です。
そして、「静脈血栓症」を起こしやすい大腿の内側(大腿静脈、
伏在静脈)は、刺激しないように注意しました。
血管内の血塊がはがれ、流れ出して、肺の細い血管を塞ぐ
「肺血栓症」を起こす危険性があるからです。
Nさんは、脳梗塞で入院した直後、一時胃ろうになりましたが、
自宅に戻ってからは、再び口から食事を取り始めました。
そして最期まで、自分の口から食べ続けたからこそ、
元気に長寿を全う出来たのだと思います。
それを支えたのは、ご家族の献身的な協力でした。
経腸栄養剤を、ゼリー状にして、食べやすく工夫したり、
一口一口時間のかかる食事に、労を惜しまず寄り添っていました。
Nさんもそうでしたが、齢とともに飲みこむ力が弱くなり、
「誤嚥性肺炎」を起こすリスクが高まります。
私は後半、“食べるための筋肉のケアー”を重視しました。
まず、唾液を出やすくするために、耳下腺、愕下腺、舌下腺を、
マッサージしました。
そして、飲み込み(嚥下)に必要な筋肉は、「愕舌骨筋」(ガクゼツコツキン)
をはじめ、首に多く集中しているので、頚そして、顔全体を
細かく丁寧にマッサージするようにしました。
Nさんの整体を通じて、私は沢山の貴重なことを学ばさせて頂きました。
笑顔が素敵で、介護に携わった全ての方々に愛されたNさん、
本当に、ありがとうございました。
そして心より、ご冥福をお祈りいたします。
Nさん、106歳(女性)です。
本当に、残念です。
Nさんは、100歳の時に脳梗塞で倒れ、以来寝たきりになりました。
そんなNさんの所へ、私は一年半前から、時々、出張整体に
伺うようになりました。
当初Nさんは、左半身が麻痺しているため、左へ寝返りが
打てなかったのですが、やがてそれが出来る様になりました。
寝たきりの高齢者の場合、セラピストとして
気を付けなければならないことがあります。
まず、骨密度が落ちているため、骨や関節への負荷は、
厳禁です。
動かせる範囲で、ゆっくりと、でも動かすことも必要です。
そして、「静脈血栓症」を起こしやすい大腿の内側(大腿静脈、
伏在静脈)は、刺激しないように注意しました。
血管内の血塊がはがれ、流れ出して、肺の細い血管を塞ぐ
「肺血栓症」を起こす危険性があるからです。
Nさんは、脳梗塞で入院した直後、一時胃ろうになりましたが、
自宅に戻ってからは、再び口から食事を取り始めました。
そして最期まで、自分の口から食べ続けたからこそ、
元気に長寿を全う出来たのだと思います。
それを支えたのは、ご家族の献身的な協力でした。
経腸栄養剤を、ゼリー状にして、食べやすく工夫したり、
一口一口時間のかかる食事に、労を惜しまず寄り添っていました。
Nさんもそうでしたが、齢とともに飲みこむ力が弱くなり、
「誤嚥性肺炎」を起こすリスクが高まります。
私は後半、“食べるための筋肉のケアー”を重視しました。
まず、唾液を出やすくするために、耳下腺、愕下腺、舌下腺を、
マッサージしました。
そして、飲み込み(嚥下)に必要な筋肉は、「愕舌骨筋」(ガクゼツコツキン)
をはじめ、首に多く集中しているので、頚そして、顔全体を
細かく丁寧にマッサージするようにしました。
Nさんの整体を通じて、私は沢山の貴重なことを学ばさせて頂きました。
笑顔が素敵で、介護に携わった全ての方々に愛されたNさん、
本当に、ありがとうございました。
そして心より、ご冥福をお祈りいたします。