クライアントのAさん(30代・女性)は、4年前から不安神経症になり、
家に閉じ籠っています。
自力で私のサロンに通えないため、8ヶ月前から、週に一度
出張施療に伺っています。
Aさんの事例を引用しながら、私たちセラピスト(整体・アロマテラピー・リフレなど)
に出来る「ココロのメンテナンス」の方法をご紹介いたします。
① 「セラピストの武器は、“手技&言葉”」
心療内科医が、“心理療法&薬”で、ココロにアプローチするのに対し、
私たちセラピストは、“手技&言葉”で、カラダからアプローチします。
ココロとカラダの両面からのアプローチは、とても効果的であり、
不可欠であると思います。
クライアントは、ココロがこちこちに固くなり、言わば
“ココロの可動域(ストレス耐性・意欲・包容力・視野など)”
が、狭まっている状態です。
まず必要なことは、セラピストが話の聞き役になって、クライアントが
ココロの内にため込んだ不安やストレスを、出来るだけ吐き出させることです。
家族が相手だと、つい感情がぶつかり合い話せないことも、
第三者の私たちなら、話しやすいものなのです。
そんな時、「頑張ってますね。少しずつ回復するから大丈夫ですよ!」
などと、“前向きで、やさしい言葉”をかけながら、聞き役に徹することが
とても力になります。(カウンセリングの基本である、傾聴と共感です)
Aさんも、当初、「毎日気持ちが悪いんです。やる気も出ないし、不安です。」
と話してました。そんな不安やストレスを私たちが共有することが、
クライアントの負担を減らします。
② 「クライアントの体調(ココロ・カラダ)に合わせた施術を」
“どんな施術をするか”よりも、“どれだけ相手の状況に合わせられるか”
が、重要です。
クライアントは、体調の良い時もあれば、悪い時もあり、かなり不安定だからです。
Aさんの場合、最初の頃は特に、施術中に気持ちが悪くなり、中断することが
度々ありました。
初めてのセラピストの施術を受けることに対する、緊張があったようです。
また、その時々の体調で、こちらの思うような体位を取れないことも多いです。
特に、お腹を圧迫する伏臥をとれるまでになんと6ヶ月かかりました!
でも、決して無理は禁物なのです。
③ 「ポイントは、“自律神経のバランス回復”」
ココロとカラダの間に、介在しているのが、“自律神経”です。
メンタルが不調な時、交感神経と副交感神経の切り替えが、
うまくいかない状況が発生しています。
“心地よい手技”で、副交感神経を優位にさせたり、
“腹式呼吸”をトレーニングして、脳内ホルモン“セロトニン”の分泌を
促すことがとても大切です。
また、部位で言えば、“首(後頭骨の際)・肩背(肩甲骨、脊柱の際)”
をゆるめることも、自律神経のバランス回復に役立ちます。
④ 「セラピストのココロの持ち方」
楽にしてあげたいのになかなか出来ないって、セラピストにとって
大変辛くもどかしいものです。
“メンタルの不調”に向き合うことは、根気強さを必要とする
長期的な作業です。
でも、「きっと何とかなる!」「変わらないココロ・カラダはない!」
と自分に言い聞かせて、前向きに乗り切ることにしています。
Aさんは、8ヶ月前には37㎏だった体重も、今では43㎏に増えてきました。
以前より食事も食べられるようになった結果です。
また、最低限の筋トレ効果で、下肢周りの筋肉もついてきました。
気分が不安で落ち込むことはまだありますが、どん底を脱し、
少しずつですが低い階段を一歩ずつ、でも確実に上がっています。
以前は、ほとんど外出できなかったのですが、
久しぶりに美容室に出かけたり、
ご主人とカラオケや散歩に行ったり、
友人に会ったり、徐々にですが出かけられるようになっています。
もともと漫画のアシスタントが本業のAさんは、
机に向かえる時間も増え、先日は漫画のコンテストに応募して、
最優秀賞を取ったと喜んでいました。
そして今月下旬、ご主人と久々に、原宿へ出かけることを楽しみにしているそうです!
回復の速度は、まさに“亀の歩み”ですが、歩いては止まり、また歩きながら
でも確実にステップアップしていることが判ります。
Aさんの回復はまだ途上ですが、私は、必ず良くなると思っています。
ココロの不調は、セラピストが治すのではありません。
私たちには治せません。
結局のところ、“本人が自分の力で、自然に回復する”のだと思っています。
クライアントを支えながら、焦らず、あきらめず、二人三脚で
階段を上がっていくうちに、どこかでグンと良くなる時が現れるはずです。☆
家に閉じ籠っています。
自力で私のサロンに通えないため、8ヶ月前から、週に一度
出張施療に伺っています。
Aさんの事例を引用しながら、私たちセラピスト(整体・アロマテラピー・リフレなど)
に出来る「ココロのメンテナンス」の方法をご紹介いたします。
① 「セラピストの武器は、“手技&言葉”」
心療内科医が、“心理療法&薬”で、ココロにアプローチするのに対し、
私たちセラピストは、“手技&言葉”で、カラダからアプローチします。
ココロとカラダの両面からのアプローチは、とても効果的であり、
不可欠であると思います。
クライアントは、ココロがこちこちに固くなり、言わば
“ココロの可動域(ストレス耐性・意欲・包容力・視野など)”
が、狭まっている状態です。
まず必要なことは、セラピストが話の聞き役になって、クライアントが
ココロの内にため込んだ不安やストレスを、出来るだけ吐き出させることです。
家族が相手だと、つい感情がぶつかり合い話せないことも、
第三者の私たちなら、話しやすいものなのです。
そんな時、「頑張ってますね。少しずつ回復するから大丈夫ですよ!」
などと、“前向きで、やさしい言葉”をかけながら、聞き役に徹することが
とても力になります。(カウンセリングの基本である、傾聴と共感です)
Aさんも、当初、「毎日気持ちが悪いんです。やる気も出ないし、不安です。」
と話してました。そんな不安やストレスを私たちが共有することが、
クライアントの負担を減らします。
② 「クライアントの体調(ココロ・カラダ)に合わせた施術を」
“どんな施術をするか”よりも、“どれだけ相手の状況に合わせられるか”
が、重要です。
クライアントは、体調の良い時もあれば、悪い時もあり、かなり不安定だからです。
Aさんの場合、最初の頃は特に、施術中に気持ちが悪くなり、中断することが
度々ありました。
初めてのセラピストの施術を受けることに対する、緊張があったようです。
また、その時々の体調で、こちらの思うような体位を取れないことも多いです。
特に、お腹を圧迫する伏臥をとれるまでになんと6ヶ月かかりました!
でも、決して無理は禁物なのです。
③ 「ポイントは、“自律神経のバランス回復”」
ココロとカラダの間に、介在しているのが、“自律神経”です。
メンタルが不調な時、交感神経と副交感神経の切り替えが、
うまくいかない状況が発生しています。
“心地よい手技”で、副交感神経を優位にさせたり、
“腹式呼吸”をトレーニングして、脳内ホルモン“セロトニン”の分泌を
促すことがとても大切です。
また、部位で言えば、“首(後頭骨の際)・肩背(肩甲骨、脊柱の際)”
をゆるめることも、自律神経のバランス回復に役立ちます。
④ 「セラピストのココロの持ち方」
楽にしてあげたいのになかなか出来ないって、セラピストにとって
大変辛くもどかしいものです。
“メンタルの不調”に向き合うことは、根気強さを必要とする
長期的な作業です。
でも、「きっと何とかなる!」「変わらないココロ・カラダはない!」
と自分に言い聞かせて、前向きに乗り切ることにしています。
Aさんは、8ヶ月前には37㎏だった体重も、今では43㎏に増えてきました。
以前より食事も食べられるようになった結果です。
また、最低限の筋トレ効果で、下肢周りの筋肉もついてきました。
気分が不安で落ち込むことはまだありますが、どん底を脱し、
少しずつですが低い階段を一歩ずつ、でも確実に上がっています。
以前は、ほとんど外出できなかったのですが、
久しぶりに美容室に出かけたり、
ご主人とカラオケや散歩に行ったり、
友人に会ったり、徐々にですが出かけられるようになっています。
もともと漫画のアシスタントが本業のAさんは、
机に向かえる時間も増え、先日は漫画のコンテストに応募して、
最優秀賞を取ったと喜んでいました。
そして今月下旬、ご主人と久々に、原宿へ出かけることを楽しみにしているそうです!
回復の速度は、まさに“亀の歩み”ですが、歩いては止まり、また歩きながら
でも確実にステップアップしていることが判ります。
Aさんの回復はまだ途上ですが、私は、必ず良くなると思っています。
ココロの不調は、セラピストが治すのではありません。
私たちには治せません。
結局のところ、“本人が自分の力で、自然に回復する”のだと思っています。
クライアントを支えながら、焦らず、あきらめず、二人三脚で
階段を上がっていくうちに、どこかでグンと良くなる時が現れるはずです。☆