脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

小さなチェロ奏者 来院!

2014年09月11日 | 日々の施療
 日曜日の午後、9歳の男の子、Yくんが、ご両親と共に
 来院しました。
 何やら大きな荷物を持っています。
 あっ、チェロです。
 
 Yくんの父 「うちの息子なんですが、実は親譲りで体が硬く、
       チェロをうまく弾けず困っています。
       チェロの先生にも指摘されていまして、この先、
       もっと大きく,速い,腕さばきを求められるのですが、
       今のままのフォームでは、難しいのです!」

 そして、実際にチェロを弾くポーズを見せてくれました。
 (そのために、わざわざ持参してくれたのです。)
 
 私 「大丈夫、きっと良くなりますよ!」
 
 「キッズ整体」の、本領発揮です。

 Yくんは、チェロ歴3年。
 Yくんの祖父母は、一流の作曲家と、声楽家。
 そしてお母さんも、叔母さんもソプラノの声楽家と、いわば音楽の遺伝子を
 存分に受け継いでいる、金の玉子です。

 私はYくんに、万歳の姿勢をしてもらいました。
 前方に屈曲と、サイドに外転の2種類です。
 本来、180度腕が上がるはずですが、約170度でした。
 実は、Yくんのように、十分に万歳姿勢がとれない小学生が、
 今増えているのです。
 原因は、肩甲骨の硬さです。
 もっと正確に言えば、肩甲骨周りの筋肉が硬縮し、肩甲胸郭関節の
 可動域が狭まっているのです。

 チェロの演奏者にとって、肩関節及び、肩甲胸郭関節の柔らかさは、
 必須です。
 これは、ゴルファーにとって、股関節の柔らかさが重要なのと
 一緒です。

 Yくんが、このままチェロの練習を続ければ、きっと肘を壊すでしょう。
 でも逆に、肩及び、肩甲骨の関節の可動域が広くなれば、Yくんが
 奏でるチェロの音色そのものが、きっと変わるはずです!

 この日私は、キッズ整体40分を行いました。
 またYくんは、リラックスが苦手なようなので、腹式呼吸の
 トレーニングも合わせて行いました。
 そして施術後、再び万歳をしてもらうと、

 Yくんの父 「あっ、腕が、前より上がってる!」

 確かに耳のラインまで、腕が挙上できました。
 また、お父さんには、自宅で出来る簡単な背中のマッサージ法を
 覚えて頂きました。

 私 「寝る前に、息子さんの背中を少しほぐしてあげてください」

 3人は、次の予約を入れて、笑顔で帰られました。

 子どもの体の回復力は、優れています。
 早期に、適切な施術を行うことで、かなりの程度改善できます。

 近い将来、Yくんのコンサートがとても楽しみです!
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