「JUNK HEAD」

2021年日本　　ストップモーション・アニメ

近未来、地下深くアンドロイド化した人間と変異した虫、動物が混沌と蠢く世界を描くSF。
監督の堀貴秀が、ほぼ1人（スタッフは4名）で7年かけて製作したストップモーション・アニメーション映画。

いやあ、、これはスゴイ！これこそ魑魅魍魎な世界観。
グロい生物が多数登場、、苦手な方は要注意ね。
セリフは意味不明な言葉を監督が１人で登場人物のほとんどを担当。

ストップモーション・アニメってホント根気勝負だよなあ。
監督の執念を感じます！
日本映画界が世界に取り残されてる現状、、、
日本にはこんなスゴイ監督がいる！ってことをもっと広く知ってもらいたい。

次回作、何年かかっても待ってます！！

https://www.youtube.com/watch?v=H9IhR00WF0c
とりあえず予告編観てみて！！！

「パンズ・ラビリンス」

2006年メキシコ・スペイン・アメリカ
原題：El laberinto del fauno, 英題: Pan's Labyrinth

戦時下、主人公の少女が妊娠中の母親と共に、再婚相手であり独裁政権陸軍の大尉に引き取られ、
森の中にある軍の砦に移り住むところから始まる物語。
鬼才ギレルモ・デル・トロ監督のダークファンタジー。

そもそも自分はファンタジーが好きでない。
「不思議」という名目でなんでもありの御都合主義のハッピーエンドが多いよね。
でも、この作品はファンタジーだけどかなり異質な世界観。
考えてみるとグリム童話とかのお伽噺ってそこら辺のホラーよりも情け容赦なく不条理で残酷だったりする。
この作品もハッキリ言ってグロい。でも、それこそがお伽噺。童話って残酷だよね。
往年のファンタジー好きな人から嫌われ、アンチファンタジーから好まれそう。

てなことでけっこうキライではない、いや、けっこう好きかもな作品。
重ね重ね言いますが笑顔ルンルンなファンタジーがお好きな方はこの作品を観てはなりませぬ。。。
しかもお子様にはトラウマ要注意でございます。。。

https://www.youtube.com/watch?v=7LYvS3TUR7w

「隠し剣 鬼の爪」

2004年日本

小さな藩で暮らす生真面目な武士が、親友の謀反で起こった藩内の騒動に巻き込まれながらも、
かつて自らに仕えていた百姓の娘との身分違いの恋に心を揺らされる物語。
『たそがれ清兵衛』に続き、山田洋次が藤沢周平の小説を映画化した本格派時代劇の第2弾。

若い頃は、戦争もの、ホームコメディもの、時代劇ものに興味が無かったんだけど、、
だんだんそれらの良さが解るようになったのも歳食ったって事だよなあ。
江戸時代ならもう死んでる歳だもんな。笑

平民も大変だけどホント武士ってキツイ職業だよなあ。
クソ上司はいつの世もいるんだよなあ、、、って。。

原作の題がそうなのもかもしれないけど、タイトルで損をしてる気がする作品。
『たそがれ清兵衛』とは真逆だよなあ。。。

今は亡き緒形拳、田中邦衛の姿を拝めるのもありがたい1本。

https://www.youtube.com/watch?v=Bhrd2WvwO8s

「バード・ボックス」

2018年アメリカ
原題：Bird Box
日本劇場未公開　　Netflixオリジナル

「それ」を見ると、恐怖に襲われて死んでしまうという謎の怪現象に世界が覆われてから5年、、
子ども2人と共に民家に篭城していた女性が、目隠ししたまま安全地帯を求め外へと踏み出す。てなホラーサスペンス。

「イット」と「クワイエットプレイス」をたして割ってゾンビものでテイストしたような話。
この手の話はわくわくドキドキするんだけど、結局尻すぼみでがっかり傾向にあったりするからなあ。。。
って、、、ああ、予感的中。
設定のアイデアだけで見切り発車しないでおくれよ。。。
てな、、不完全燃焼な1本。

https://www.youtube.com/watch?v=t6baNRMyEZs

「ドローン・オブ・ウォー」

2014年アメリカ
原題：Good Kill

無人戦闘機ドローンの操縦士としてアメリカに居ながらにして
中東での戦闘作戦に参加している一米軍兵士の葛藤と苦悩を描く戦争もの。

2015年「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」を思い出した。
そうか、、こっちの方が先に作られたのか。

これが現在の戦争のリアリティだよな。
昔は現地で敵も味方も悲惨な殺し合いを描くのが戦争映画だったのが
現在ではボタン1つで的を殺す時代。
何が怖いって人間が人間を殺す事に罪悪感が希薄になるほど怖いものはない。

地味だけどエポックメイキングな重要な1本。

https://www.youtube.com/watch?v=kWYxKn7ju_4