名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

20150425今日の一手<その4>

2015-04-25 | 今日の一手
終盤戦です。形勢判断と次の一手を考えてください。






昨日の一手 回答

形勢を過信していた私は攻めて勝ちたいと思いました。駒の損得はないけれど、馬と角の違いがあり、49角成とされても飛車を捌けばよいと。でも冷静に見て玉の堅さが違います。丁寧に指さなければいけませんでした。

指したかったのは33馬から22歩成です。でも33馬は31飛から36角成で悪い。仕方ないなあと33桂と悪手だとわかって打ってしまいました。これでもと金を作って飛車を成って桂馬も成れば使えるだろうと甘い読みです。51飛22歩成に37歩が飛んできました。同金49角成26飛59馬47金左56桂で劣勢に。

仕方なく、ここから87玉86玉と逃げ込んで粘ります。後手の疑問手があって今日の一手の局面です。

正解は58銀です。

角成を防いで馬筋を通します。37金と寄れば角を殺せます。一目味のいい手ですね。銀が離れていくので盲点でした。形勢を過信して勝ちを急ぐと相手の手を殺す好手がただの利かされにみえるのです。落ち着いた形勢判断の必要性を痛感します。実は今年は負けが込んでいて、こういう時は優勢を過大評価し、劣勢の時に諦めが早くなるものです。

また、本譜33桂と打つくらいなら15桂の筋を消して16歩と待って、37歩同金49角成26飛ならまあまあでした。
もう一つ、本譜の37歩に29飛38角成89飛とすればまだ少し良かったようです。左金も離れていくのは痛かったです。悪手疑問手は続けると形勢逆転になる、というのが経験則です。
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アマ連レーティング点数

2015-04-25 | 名将会
レーティングの分布を見てみましょう。

アマ連HPからデータを拾います。30局以上ですが、全国3133人に対して東海3県で686人。人口では12278万人に対して1130万人なので普及率では2倍以上です。グラフを見るとすぐにわかることですが、東海3県では100点くらいからなだらかに分布しています。最頻値帯1600-1649に対して1300-1349です。

東海3県では、レーティング点数が低い人も含めて幅広く普及しているといえるでしょう。子供教室やクラブ活動の支援で活躍されている指導者も多いと思います。子供に付き添う熱心な親御さんもよく見かけます。全国タイトルホルダーも2人みえますし、いずれも素晴らしい環境であるといえましょう。

名南将棋大会を1400点で分けているのは特に意味はないのですが、奇数の場合は上のクラスに私も出場するのでこちらの人数を減らしてあります。会場の収容人数が上限に近付いたので日程を分けました。

レーティング点数と棋力の関係ですが、1400点は2級とされています。でもこれは厳しい。1400点初段で、1600点2段、1800点3段、2000点4段、2200点5段というくらいが妥当だと思います。1200点1級、1000点2級、800点3級、600点4級、400点5級、200点6級として差し支えないかと思います。

ただし点数は絶対評価のようでいて、母集団や時代で変動します。東海地区でいえば、アマ連発足のころ(詳しくないのですが30年前?)はもっとインフレで、そこから子供が低い点数から始めて次第に増えていくので大人の点数が目減りしていき、現在のところに落ち着いたのだろうと想像しています。アマ連も時々ボーナス点を与えています。参加者の棋力向上につれて全体の点数も上がっていくべきですね。大人がレーティング点数をキープできれば大したものです。勝率も5割切っても悲観することはありません。全体のレベルが上がっているのですから。

私が少年だったころと比べれば、プロの棋譜を入手しやすくなり棋書も増え(情報が増えた)、対局機会も選択肢が増えたので、アマチュアのレベルはかなり上がりました。でも上達の方法論についてはまだ整備されたとはいえないので、今後書き留めていこうと思っています。


追記
レーティングで200点の差があると、上位者勝ちで+8点下位者-24点になります。3勝1敗くらいの力量差です。これで1段級違うというのは妥当ではないでしょうか。
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