名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

20150429今日の一手<その8>

2015-04-29 | 今日の一手
20150429今日の一手です。

さて、今度は先手の手を考えてください。受けますか?攻めますか?














昨日の一手の回答

桂馬を2枚損して、銀もとられそう。でも手番を握り自玉はゼットです。攻め駒が銀と持ち駒飛歩で少し足りません。角を働かせれば4枚の攻めが実現しそうです。そう考えれば正解が見えますね。

64角同歩44桂22玉32飛13玉25歩で寄りです。

64角同歩というやり取りが、部分的に駒損(角桂損になる)ですが、自玉の危険度が減少し、詰めろもかからなくなりました。攻め駒を補充して銀と持ち駒飛桂歩で4枚の攻めを作れれば切れなくなります。飛を先手で打って銀にひもをつけて、先手(上側)の唯一の守り駒金に働きかける。2手すきですが、後手玉(下側)には詰めろがかかりません。よって明確な勝ち。
なお、64角に34金は31飛23玉35歩24金25歩で寄りです。


実戦は82飛42歩64角同歩44桂22玉42飛成13玉としてしまい、銀にひもが付いていないので35歩とするしかなく、1手の違いが出てしまいました。

疑問手ばかりで精神的に追い詰められ(自分でやっているのですが)、ちゃんと読んでいませんでした。
先後逆にして今日の一手問題図とします。

このほかの候補として、64の桂馬を抜いてしまおうと、62飛42歩43歩34金42歩成23玉63竜24玉64竜39飛というのも考えられます。ですが抑えの銀を取られて先手玉(上側)をとらえにくくなり、勝敗はまだわかりませんが、逆転されている感じです。


最初の手順がいい、というのがわかったでしょうか。駒損は気にせず自玉の安全度を重視して、切れない攻めを目指すというのが現代的で、理解できれば初段、実戦で指せれば有段者でしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

将棋の上達法則(3)

2015-04-29 | 将棋上達法則
昨日の記事で、米長先生の本に
*勉強法は自分で考える。そのやり方で精進する。
というのがありました。これに関連して考えます。

NHKのアニメでベイビーステップというものがあります。見ている方いらっしゃいますか? 日曜17;30 Eテレです。テニスのアニメですが、上達方法を考えるのにヒントがいっぱいあります。つい興味深くて複数回見て考えています。

私はマンガが苦手です。多分思い込みのせいですが、子供のころ友人にマンガを借りて読むと頭が痛くなったので、マンガは片手で数えるほどしか買ったことがありません。小説は好きですが、すぐに別のことを考えるので読むのが遅く、飛ばし読みには意味がないので多くは読みません。映画やアニメは時々見ますがほぼ何かしながらです。というように、単純な楽しみでも好き嫌い得手不得手に個性があります。
小説、ライトノベル、マンガ、アニメ(このほかに物語、戯曲、演劇、実写映画ドラマ、ノベライズ、オーディオ本などを入れなければいけないかも)の順で想像力が必要でなくなるので多くの人に楽しまれるのだと思いますが、逆に想像力を鍛えるなら小説のほうがいいでしょう。でも苦手なことは続けにくいです。アニメを多く見て自分なりに考えれば想像力が鍛えられるかもしれません。反面嫌いな本でも続けて読むことで得意になり好きになっていくかもしれません。あるいは自分で書いてみることで別の世界が見えるかもしれません。

類推すれば、万人がどんどん向上する将棋の勉強法はない。自分の個性にあったものを探せばいいし、それを続けて上達すればよい、といえます。人に押し付けられたら嫌いになるという方も多いでしょうし、自分で選んだということで、よりひいき目で見るものなので続けやすいかもしれません。

まあそんなこと言われたらこれで結論がでて終了、になってしまうのですが、「自分の個性に合ったもの」とは何か、考えていきたいと思います。詰将棋や棋譜並べでも、自分の個性を知り、それを意識すると別の勉強方法になります。新しい方法改善を思いつくかもしれませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする