名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

表彰規定の変更

2016-01-24 | 名南将棋大会
概要のところで書いていた表彰規定を本日から一部変更します。

表彰は各クラスで優勝4000~6000円(クラス人数で増えます、複数の場合は山分け)、
優勝ではない3勝1敗は1000円分割引券
2勝2敗は500円分割引券
1勝3敗は次回のみ自己申告で100円割引
4連敗は次回のみ自己申告で200円割引です。


としていましたが

表彰は各クラスで優勝4000~6000円(クラス人数で増えます、複数の場合は山分け)、
優勝ではない3勝1敗は1000円分割引券
2勝2敗は500円分割引券
1勝3敗または4連敗の場合は100円分割引券

という変更です。割引の期限をなくしました。4連敗も同額としました。ただし譲渡などは無効です。
試しに参加してみたけれど、負けたからもういいや、と思わないで、また参加していただくための工夫です。ご理解いただき、多くの方々が参加していただけると嬉しいです。




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第157回名南将棋大会(弐) 結果速報

2016-01-24 | 名南将棋大会
今日は第157回名南将棋大会(弐)を行いました。結果速報です。

D級優勝
斎田賢治さん


E級優勝
松原肇さん


F級優勝
大石泰志さん
伊藤巧さん


G級優勝
鈴木義照さん



優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。
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大山将棋研究(44);ダイレクト向い飛車のプロトタイプ

2016-01-24 | 大山将棋研究
昭和47年7月、内藤先生との第20回王座戦です。


内藤先生が手損で角を換えるのは、大山先生の振り飛車を避ける意味ですが

ダイレクト向い飛車です。現代のダイレクト向い飛車は後手から角を換えるので比べれば2手得です。ここで65角には74角43角成52金右のときに75歩は47角成で困ります。

内藤先生の36歩が早いので大山先生はとがめにいきます。でもこれはやらないほうがよかった。

軽く飛車を浮くのが好手で、35歩と打つしかないのでは失敗です。内藤先生の軽快な気風がうまく出ました。

2枚金で手堅くですが、71銀の働きが悪いので金美濃を目指すほうがよいと思います。

さらに43金で守りますが、後手玉が大分薄くなりました。

歩を取るよ、という75銀に45歩で開戦ですが、ここは我慢するしかなかったかと思います。

さらに24歩と頑張った攻め方ですが

36歩に23歩成がカウンターで決まりました。

飛車交換はできず、馬も作られます。

62角で26歩を睨まれますが、22歩が入り、先手で馬を逃げられます。

桂馬も軽くさばかれました。内藤先生の攻めは好調です。

飛車角交換の後、2枚の歩を飛車で払います。

端に手を付けてこれは内藤先生の完勝かと思いましたが、ここで63金は思いつきません。

玉の懐を広げて馬を引いて、大分盛り返しました。

でもこの桂馬が痛い。

大山先生から攻め手がなく、寄せてくれの75歩に74香です。

これで投了図。


序盤のダイレクト向い飛車に(今だから)驚きます。後手から交換しても成立するというのが佐藤康光先生の発見です。
そのあとはさすがに大山先生でも角交換振り飛車の経験は少なく、うまい指し方ではありませんでした。内藤先生の軽い動きが印象的です。先手陣は最後まで金銀バラバラですがうまく働いていました。
終盤の端攻めに対する大山先生の63金には感心しました。馬を引くのも大山先生らしい指し方です。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:内藤8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2二角成(88)
4 同 銀(31)
5 8八銀(79)
6 3三銀(22)
7 2六歩(27)
8 2二飛(82)
9 3八銀(39)
10 5二金(41)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 3六歩(37)
16 4四銀(33)
17 2五歩(26)
18 3五歩(34)
19 2六飛(28)
20 3六歩(35)
21 同 飛(26)
22 3五歩打
23 2六飛(36)
24 3三銀(44)
25 6八金(69)
26 4四歩(43)
27 7七銀(88)
28 3四銀(33)
29 6六銀(77)
30 6二金(61)
31 1六歩(17)
32 9四歩(93)
33 9六歩(97)
34 3三桂(21)
35 3七桂(29)
36 4三金(52)
37 1五歩(16)
38 8二玉(72)
39 4六歩(47)
40 6四歩(63)
41 4七銀(38)
42 7二金(62)
43 7五銀(66)
44 4五歩(44)
45 7七桂(89)
46 2四歩(23)
47 同 歩(25)
48 4六歩(45)
49 5六銀(47)
50 3六歩(35)
51 2三歩成(24)
52 同 銀(34)
53 4四歩打
54 同 金(43)
55 3一角打
56 2一飛(22)
57 5三角成(31)
58 6二角打
59 2二歩打
60 同 飛(21)
61 3一馬(53)
62 2一歩打
63 2五桂(37)
64 3二銀(23)
65 2二馬(31)
66 同 歩(21)
67 3三桂成(25)
68 同 銀(32)
69 3六飛(26)
70 3二歩打
71 4六飛(36)
72 2八角打
73 1六飛(46)
74 3七角成(28)
75 9五歩(96)
76 6三金(72)
77 3一飛打
78 2七馬(37)
79 4六飛(16)
80 7四歩(73)
81 8六銀(75)
82 5四馬(27)
83 9四歩(95)
84 9二歩打
85 6六桂打
86 4三馬(54)
87 8五銀(86)
88 7二玉(82)
89 1一飛成(31)
90 7五歩(74)
91 7四香打
92 7三桂打
93 同 香成(74)
94 同 金(63)
95 5五桂打
96 5三馬(43)
97 7五歩(76)
98 投了
まで97手で先手の勝ち
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20160124今日の一手<その253>; 角筋で攻める

2016-01-24 | 今日の一手
20160124今日の一手

11月29日の名南将棋大会からTさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。





昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損ですが、持ち歩があるので考慮せず、損得なしとします。
玉の堅さは先手のほうが少し堅いです。
先手の攻め駒は88飛と持ち駒角で2枚
後手の攻め駒は持ち駒飛角で2枚。
総合すれば互角かやや先手が指しやすいです。

大局観として
問題図では88飛が変なところにいます。これは

序盤で角筋で攻められたので仕方なく飛車を打って86の歩を払ったためです。玉飛接近すべからずで、先手玉は金銀4枚の囲いですが手が付くともろいです。66や86に駒を打ち込まれる展開になるとまずいですね。
そのあとこの問題図の少し前

ここで手があると飛車を切ったのです。ゆっくりしていると59飛が嫌味ですね。69歩で止まっても桂香を拾われます。かなり有効な攻めがないといけません。持ち駒の角をどこに打ってどう使うかということです。


△ 実戦は23歩でした。

32金に75歩で狙いがみえました。

狙いは75同歩74歩同銀41角の両取りですね。
後手は41角と先着(敵の打ちたいところに打て)して受け、55角33桂76銀

力をためましたが少し遅くて、63金にあまり良い手がないと56銀。

54金46角55歩

55同角同金同銀26飛(59飛かも)46銀29飛成

ここまで進めば後手が優勢です。86桂や66桂や79角があります。でも実戦では後手が寄せそこなって先手玉は中段で頑張って逆転勝ちになりました。

この筋をやるなら飛車を切る前に75歩が筋です。

手抜かれそうな手を先にやるほうがいいですね。23歩には34飛で受ける方の味が悪すぎます。
75同歩22飛成同金23歩

と行くわけです。32金とはしてくれなくて、33金にどうするかは悩みます。実戦でも23歩に33金はあるわけです。

また、75歩が入らないなら84歩がどうかですが、

84同銀41角31金74角成

83金64馬44角75歩

74歩から桂馬を取れるので、そこそこ指せるように見えます。

また、41角に22歩成があって

22同金に64角なら と金が作れました。これのほうがよさそうです。

ということで、23歩に32金なら先手が指せそうです。でも33金の時にどうか。1歩使うのももったいないような気がします。59飛に69歩と思うと歩切れになってしまいますから。


○ 問題図では64角と打つほうがいいでしょう。

32金53歩成51銀97桂

桂馬を使って後手玉に直接迫ります。角筋は止めにくいものです。

64角には31角で53歩成は防げるのですが、同じく97桂で

角を打った分だけ後手からの反撃が鈍ります。あるいは64角に51銀が正しいのかもしれませんが、それでも桂馬を使えば飛角のにらみが大きいです。


× 97桂は手順前後で

59飛69歩64角

このラインに角を先着されてしまいます。


× 55角は33角と合わせられて損です。

取ってまた64角を打てばいいので悪手というわけではありませんが。あるいは55角に28飛もありますね。


× ゆっくり攻めるなら52角のような手ですが

51飛は53歩成があるのでいいのですが響きが薄いです。
59飛69歩29飛成41角成33角52馬

53歩成が狙いですが、19竜から66香に対抗できるかどうか。


問題図だけ見たら64角はすぐに見えそうです。そのあと97桂に気が付きましたか?85歩の拠点が消えるのも大きいですし、飛角がよく働きます。



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