名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-13 ゴキゲン中飛車(54)

2025-03-10 | 基本定跡の研究

「東大将棋中飛車道場 ゴキゲン中飛車本格急戦」では、これまでで旧型46銀の解説は終わりなのですが、後手が44銀と受ける

「銀対抗」の形が抜けています。46銀62銀77銀53銀上66銀54銀

後手が全力で受ければ先手は攻めにくいです。(早くに37桂とはねても42角とかわしておけば何もないですし、左銀を繰り出さないで袖飛車も評価値は上がりません。)

96歩94歩38飛64歩35歩

先手は袖飛車から攻めるのが最善のようですが、35同歩同銀同銀同飛44角34飛

後手は他の指し方もありますが、65歩77銀32飛同飛成同金

この図の評価値は+121、先手が悪いわけではありませんが、攻略したとは言えません。

途中の図で

先手は58金右が不急の手だということになって、今流行している「超速46銀戦法」に移るのでしょう。所司先生の本には別の戦法も書いてあるので、「超速」はもう少し先に検討します。

ここまで書き終えてから気が付きましたが

53銀には37桂があるようです。44銀ならば46歩82玉77銀72銀66銀

左銀を繰り出して駒組を進めます。後手が54銀型を作ろうとする直前に

45歩同銀55銀とすれば1歩取れます。この図の評価値は+240の先手良しというか作戦勝ちというか。

37桂には64銀が先手良しのようだけど、進めてみると終盤が難しくて・・・と調べ始めたのですが、最初の後手の駒組手順が間違っていることに (またしても) 気が付きました。

後手は53銀とする前に62銀とするのです。

これならば37桂には44歩で、先手失敗とは言えませんが、攻め筋は難しいです。37銀53銀左46銀44銀

これが正しい「銀対抗」の手順なのでした。

 

 


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