『わが探偵人生』原題:The Autobiography of Matthew Scudder(マシュー(マット)・スカダーの自伝)
ローレンス・ブロック著 田口 俊樹訳 「マット・スカダー」シリーズ-18作目(閉幕?)
いよいよシリーズの幕が降ろされることになり、作者ローレンス・ブロックによる序文の書き出しからマシュー(マット)・スカダー自身に語らせていました。 ここまで私を虜?にしたのは何だったのでしょう(。´・ω・)? 出会いは古本屋で目にとまった『死者との誓い』という題名に引き寄せられたから。 読んでいるうちにシリーズものであることを知り、シリーズを通して読んでみたい!と思い全巻揃えました。(文庫本で見つからなかったものは単行本を・・・) 要するにハマってしまった訳です📚 年内に読み終えるのかと心配していましたが、見事!GOAL!でスッキリしています。 全体的に「死」をテーマにしたもので、自分自身にもそう遠くないものだからでしょうか(年齢的に?) これは必ず来るものですから・・・
初めまして(^。^)の本でした📚この出会いから、シリーズ全作読み切りました。
マット・スカダー:1938年9月7日生まれ 乙女座♍
父 チャールズ・ルイス・スカダー:没年齢43歳 母 クローディア・コリンズ・スカダー:ヘビースモーカー、肺癌で没
弟 ジョゼフ・ジェレマイア・スカダー:生まれて1週間ほどで亡くなっている。(弟の死後両親は、お互いが変わったとマットに話しているのです)
スタン・ゴースキ:母の死後高校生の時ボクシングを教えてくれた人物で、警察官になるきっかけを作ってくれたように思います。
ヴィンセント・マファフィ:警察官の心得を教えてくれた相棒?(彼にはハッキリした善悪の基準があったようで、後のマットには確かに影響を与えていたようです) ヴィンセント・マファフィの死を知ったのは、彼の葬儀が済んでしまってからのことでした。 その最期の様子を知ったのも・・・連絡を取り合おうと別れた日から、警察を辞めた彼が警備員として制服を身に着けている姿と再会するまで永い年月が経っていました。
ダニーボーイ・ベル:マットの情報屋(自称、情報ブローカーと名乗っていましたし、その情報は確かなものでした)
エレノア・ルーディン:ラテン語の先生で文章作成の恩人?(自伝作成にも大いに役立ったことでしょう)
マットは何と!今やパソコンに向かって自伝を作成していました。 時折ミック・バルーや、スカダーシリーズの作者ローレンス・ブロックとの対話を交えながら。 御年84歳。 今も時々は「AA」に足を運んでいます。
妻のエレインは、元売春婦或いはその仕事を止めようと思っている女性たちの集会で、助言者役や指導者役を務めています。(彼女も過去に高級娼婦だったことがあります)
マットと出会った時は14歳の少年だったTJも、今は妻子のある立派な中年男。 しかも一番上の娘は14歳🎂、時の流れを感じます。
マットとエレインのスカダー夫妻と今も会っているのは、あの犯罪常習者だったミックとクリスティンのバルー夫妻で、その絆は強く固いもののようです。(「死への祈り」で両親を殺害され、従妹までも・・・その際、ミックがクリスティンの家で彼女を守るようにマットに頼まれていました) 驚きは、ミックがすっかり正人?になっているのですから・・・