大師会の生い立ちから今まで・・・

6月8日（日）
雨が降ったり晴れ間がのぞいたり落ち着きのない一日でした。
それでも、今日は予定の無い休養日でありましたから、かえってのんびりと過ごすことができました。




ウツボグサ

シソ科の多年草で日本列島から朝鮮半島から大陸まで分布している花で、日当たりの良い山道や田舎の畦などでよく見かけられます。
花の形が、武士が矢を入れて背負っていた靭に花の形が似ていることからの命名だそうで、この花一本だけでは寂しすぎますので、他の花と一緒に行けると良いと思います。

予定の無い日は、本を読むか片付けをするかですが、本を選んでのんびりとしてしまいました。



なごみ６月号　淡交社刊

「１００回記念大師会の歴史と今」という特集を組んでおります。
大師かいの生い立ちから詳しく書かれております。

たまたま、この特集記事を読む前に「笊出水をくむ」という本を読んだばかりでしたので、なお面白く読むことができました。
その「笊出水をくむ」の書き出しが強烈です。

毎年３月２１日、東京青山に、きらびやかな和服を纏った大群が発生する。この日、港区南青山の根津美術館で、東京で最も大きな茶会「大師会」が開かれるのだ。
中はゆったりとした緑豊かな庭園が広がり、それぞれ、東京席、京都席、金沢席と名付けられた三つの茶室がぽつぽつと間隔を置いて配されてある。
そのいずれにも着飾った女性たちの長蛇の列ができている。街中で目にすることの少なくなった和服を、一つ残らず集めたような光景は、いつも見慣れた庭園を一種異様な空間に変えてしまう。

こんな書き出しです。

　　　

　　　笊で水をくむ　三鬼英介著　玄冬社刊

こんな書き出しですのでのめり込むように読んでしまいました。久しぶりに一気に読んでしまった面白い本でした。