ノミノフスマと言うんだそうです。ちいさなちいさな花ですけど、3mmから5mmくらいの小さな花なんですけど野辺いっぱいに咲いてる白いきれいな花なんです。
蚤の衾、小さな葉をのノミの夜具に見立てての名前なんだそうですけど今の若い方には意味がわからないと思います。
蚤? 夜、畳の間から這い出してきて布団の中に入り寝ている人の肌から血を吸って生きている2mmから3mmくらいの小さな茶褐色の昆虫です。衾? 襖ではありません。からだの上に掛ける夜具のことです。
蚤って今の若い人たちにはわからないと思いますけど、私の子供の頃は朝目覚めるとそっと布団を抜け出して、静かに布団をはいで蚤を取るのが楽しみでした。2匹から3匹くらい取れるんです。兄弟で数を競いました。
中には愛の営みで大きい雌の蚤に小さな雄の蚤が重なっているのさえありました。のみ取り粉などというう緑の粉などありましたけど効かなかったようです。子供心に朝を楽しむ昆虫と思って親しんでいました。
ノミノフスマの花びらは10枚あるみたいですけど、花びらを抜いて見てみると一枚の花弁がふかく切れ込んで2枚の花びらのように見えます。5枚花弁の花が10枚の花びらのように見えるのもおもしろいです。