さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

 早春の空に独り旅だったあなたへの弔辞

2014-04-08 | 日記
 あなたは私の大事な大事な写友そして暖かい心の友でした。あなたがお亡くなりになったとの突然のお知らせに心を失って通夜の式へと向かう私の車に春の雪が激しく降りました。

 激しく降る雪は「君の写真と便りを待っていたのに」と私の無沙汰をなじるあなたの声のように私には思え、私は「ごめんなさいごめんなさい」と心に叫びながら車を運転しました。

  
式場につくと入り口にはあなたの愛機と美しい写真が飾られていました




私はそのカメラに手をふれながらあなたが懐かしくて悲しくて涙が止まりませんでした


 あなたは心優しく、そしていつも笑顔を絶やさない方でした。そしてまた誠実で一徹で厳しい心の人でもありました。すばらしい才能をお持ちのあなたには立身出世や名声は別の世界でした。 美しいものを愛し、人の温かい心を大事にする方でした。あなたから頂く写真の作品にはいつもそれがあふれていました。

 あなたと5年ほど同じ職場で過ごした40歳代の思い出は懐かしさでいっぱいです。でも職場が変わって40年お会いすることはありませんでした。でもおりおりにあなたから送られてくる写真と暖かい言葉のはがきが私の最も大きな楽しみでした。
 そして私もあなたへ送る写真と言葉に心を込めてはがきを書きお送りいたしました。

 私たちはお会いすることはありませんでしたけど、その写真はがきを通して長い間心をつなぎあっていたのです。それが私にとって大事な生き甲斐でした。

 でも数年前、あなたは病をえられあなたからくる写真はがきは途絶えました。私はと言えば心筋梗塞の重い病にかかって長い闘病生活とリハビリの生活を続けました。そしてようやく命を取り留め野の花や町の祭りや催しなどを撮って楽しむことができるようになりました。

 でも、その写真をあなたにはがきで送ることは控えておりました。それはあれほど熱中なさっていた写真が撮れなくなったあなたの心を傷つけるのではなかろうかと思ったからなんです。

 でも、ご家族の方から「父はあなたの写真のはがきをとっても楽しみにしていました」とお聞きして、なんという無情なことをしてしまったと悔やみました。お通夜の席に向かう私の車に激しく降る雪は、私は「なぜ便りをくれなかったんだ」とあなたがせめていらっしゃるように思えて涙が止まりませんでした。

文章が長過ぎて一度に掲載できませんでした。弔辞2に続きます。

早春の空に独り旅だったあなたへの弔辞 続き

2014-04-08 | 日記
           
式場に飾られてるあなたの写真

そして美しい花に埋もれていらっしゃるあなたは安らかで優しいお姿、でもそれはもう40年前のあなたの姿ではありませんでした。40年ぶりにお会いしたそのお姿が悲しくて涙が止まりませんでした。

 わたしはあなたのお孫さんがあなたとの懐かしい思い出をのべながらお別れの言葉を語りかける姿に心打たれました。


 私は思うのです、優しくて誠実あなたの人生が幸せでなかったはずはない。優しいご家族に守られ、たくさんの方に愛され、悲しみと思い出と懐かしみを込めて花を入れかざって頂いているあなたの姿に本当の幸せをみたと私は思うのです。私も感謝の心を込めて花を入れご冥福祈って合掌いたしました


 私はこれから撮る写真に心を込めて天国にいらっしゃるあなたにお送りいたします。どうかお笑いくださってそして懐かしんで見てください。

  
寂しさと悲しさと懐かしさの心を込めてあなたのご冥福をお祈りいたします