不思議な話

今までに経験（体験？）したことがない出来事が最近あったさかい聞いてください。

話の始まりは４０日くらい前に家で一番大事なものを紛失したことからや。
不便を感じるだけや無しに、安全、防犯に関わるものやさかい始末が悪い。
ここまで云えば何を紛失したかは皆さんお分かりやと思う。そうです家の鍵なんですわ。
着てるもんのポケットに入れたまでは憶えてて、使う段になったらなんぼ探してもあれへん。
その日は直ぐ出てくるやろと簡単に考えてた。シャツやズボンのポケットを探しまわったのは当たり前やけど出てけえへん。
次の日も、その次の日も考えられるとこは皆探した。
短い時間で、家からはちょっと庭に出ただけのあいだにあれへんようなったさかい、直ぐ見つかるに違いないと思てた。

その後、出てけえへんさかい本体を取り替えることになって工務店に見積もりをしてもろたりした。工務店の人も"もう一回よう探さはったら"というてくれたけど、もうこれ以上探すとこはあれへんし、これこそ本真に「狐につままれたようなこっちゃ」としか云いようがあれへん。なんやかんやしてるまに４０日も経ってしもた。

突然、こないだ息子が「鍵」を見付けてきてくれた。　"何処で見付けたんや"と問いつめている途中に目が覚めた。
夢やったんや！
とたんにある場所が思い浮かんだ！！！
直ぐ起きて探しに行こかと思たけど、真夜中やし朝にしたらええやないかと思たし、不思議なことやけど、もう見付けた気分になってたこともあるさかい起きて行かんと寝直した。
朝起きて一番に探すと、打出の小槌を振った時のように鈴の音（鈴をつけたあった）とともに出てきて地面に落ちた！！！
出てきたんは雨具上着のポケットからで、失くした日は鍵をいったんポケットに入れたけど事情で着替え直しをしたことを忘れてたさかいに起きたことやった。

不思議なことがあるもんや。どっちにしても出てきたことは目出度いし、有り難いこっちゃ。
調べてみたら昔から「夢の告げ」「夢枕に立つ」「正夢」等があるけど「夢知らせ」が一番合うた言葉やと思う。
元はと云えば自分の不注意から起こったことやけど、これからも何回かはありそうな話でした。おわり。