続・切腹ごっこ

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タイムスクープハンター

2009-06-09 | ★レビュー(映像)
タイムスクープハンター」の再放送の第2~4回を見た。第1回は最後の方しか見れなかった。

第1回 「“忍者”その真の姿とは」

第2回 「江戸同心24時」
 サブタイトルの通り 「警視庁24時」みたいな感じ。一人の真面目な中年同心の仕事を追いながら、江戸時代のおまわりさんの1日を紹介する。深夜路上で寝てしまっている酔っ払いを家に帰したり、食堂の店主と客とのトラブルを仲裁したり、時には賭博場に踏み込んでイカサマ賭博を摘発したり。
 現代の刑事さんにインタビューしてるような雰囲気のシーンが面白い。

第3回 「戦国救急救命士」
 戦国時代、武将に雇われて負傷者の救護をする「医僧」という職業があった。もともとは死者を弔うだけの役目だったのがキズの手当もするようになったのだとか。主人公の医僧は若いころは武士だったが、自分の人生は人を殺めるだけの虚しいものだったと気づき、悔い改めて命を救う道を歩むようになった。
 いかにも元武士って感じの大柄で強面な感じのおっさんなのに、物静かなしゃべり方と冷静に負傷者の手当をするギャップが、本当にこういう人がいたんだろうなと感じさせた。

第4回 「お氷様はかくして運ばれた」
 江戸時代、加賀前田家から江戸城まで毎年夏に氷の塊が運ばれていた。現在の石川県から東京まで中部地方の山の中を、数人の飛脚が通常の旅の半分の日数で60kgの氷を運ぶのだ。途中、引き継ぐはずの担ぎ手が足りなくなったり、山賊に襲われたりしながら、飛脚の名誉にかけて半裸の男たちは走りぬく。1日の走破距離平均130km‥!しかもほぼ整備されてない山道を!!(‥この回のラストはちょっと泣きそうになった)

 このドラマ(?)では、時代がかったしゃべり方をすることがほとんどない。なので、「その時代をそのまま再現したリアルさ」というよりは、ホンモノがそこにいる生々しさみたいなものを感じる。検証番組か何かでヤバイ所に取材班が潜入してカメラ持ってるのがバレて本気で逃げてる状況、みたいな緊迫感を画面から常に感じる。この雰囲気は他の歴史番組では感じられない。
 もちろん内容も興味深いし、初めて知ったことも多い。30分っていう時間も、ドラマシーンを続けて見る時間としてちょうどいいんじゃないだろうか。
 今日の深夜2時からは5話から8話までを再放送。
 1か月に1回ぐらいでもいいから、このシリーズ続けてほしい。

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