続・切腹ごっこ

~当ブログは更新を終了しました~

下士の切腹

2010-05-17 | ★レビュー(映像)
 昨日の龍馬伝の第20回「収二郎、無念」で、平井収二郎(宮迫博之)の切腹シーンを見ることができた。これまでに見た切腹シーンとは少し違うものだった。

 ドラマでは…平井収二郎は武市半平太の作った土佐勤王党の一員で、武市の右腕的存在だった。前藩主で実質的トップの山内容堂に疎まれ投獄、拷問された後切腹する。
 切腹の場所は屋外。周囲には白幕が巡らせてあるが真っ白ではなく所々破けてもいる。正座している場所もゴザを敷いているだけ(?)のように見えた。平井の着物は白装束ではあるが、浅葱色の裃などは着けていない。四方に、筒に入った葉のついた枝(何て呼ぶんだろう、あれ^^;)が置いてあるわけでもない。拷問の後なので顔にも傷跡が残る。
 とにかく質素だ。いわゆる忠臣蔵の浅野内匠頭の切腹の場の様式美とは別物だ。やはり平井が下士だからだろうか。それとも実際の話、こういう切腹の風景がけっこうあったんだろうか?忠臣蔵の映画やドラマも龍馬伝も、当時の現実とは多少違うとは思うのでどこまで参考になるかは分からないけど。

 今回の大河、龍馬伝は今までになく着物や髪を“汚し”ている。おかげでその人が現実にそこで生活しているように感じられる。それらも踏まえた上でのこの回の切腹の風景なので、“龍馬伝らしい”という感じがした。

龍馬伝 コミック版 第一巻 (ミッシィコミックス)
京果 里保,福田 靖
宙出版
NHK大河ドラマ「龍馬伝」完全ガイド (TOKYO NEWS MOOK 173号)
東京ニュース通信社
東京ニュース通信社