「三木合戦」という戦いがあった。西暦1580年、現在の兵庫県三木市付近で行われた、三木城主別所長治と、羽柴秀吉など織田軍との約2年間に渡る戦い。織田信長の命を受けた羽柴秀吉による毛利攻め、播州征伐の一環である。
秀吉は三木城を取り囲み、別所勢を兵糧攻めにする。最終的に別所長治一族の切腹自害を条件に城兵の命は助けることで決着する。この時、切腹または自刃したのは、城主別所長治(23)、その妻子、実弟友之(21)とその妻(17)ら。若い!大学生ぐらいの歳の戦国武将一族って、すぐにイメージしにくい。若いってだけで妄想が膨らむ。
城主が兵の命を助けるために犠牲になり、また秀吉も無駄な殺生は行わなかったということで、三木城降伏の話は美談として語り継がれてきた。
しかし、最近その話を覆す見解が発表された。
地元紙に掲載されたその記事によると…、「秀吉は別所一族切腹の後、残った城兵を大量に殺戮した」のだとか。実際に秀吉自身がそういったことを書状に書いていること、織田方の武将宇喜多直家がそういう報告を受けたこと等々が根拠に挙げられている。詳しくはこちら(神戸新聞)⇒
これでは若い城主一族の切腹は犬死になってしまうし、秀吉は命を賭した約束を守らなかったことになる。これまで定説とされてきた美談が根底が覆されてしまうだけに地元の人は少なからずショックを受けてるかも。
そういえば最近第2シリーズが始まったアニメ「戦国BASARA弐」。もとのゲームをやったことないので基本的な世界観がよく分からないんだけど…、キャラクターはともかく、時間軸の設定は無きに等しいものなんだろうか。
信長はすでにいないらしいんだけど、その割に武田信玄も上杉謙信も元気だし。秀吉の参謀竹中半兵衛もまだ生きてる。ちなみに、史実では竹中半兵衛は上記の三木城包囲の最中に病死する。なので、信長よりも死ぬ時期が早いはず。宮本武蔵も登場するみたいだけど、まだ生まれて間もない頃なんじゃないの?
このアニメ・ゲームに関してはそういう意見は無粋なのかもね。