あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ_真賀温泉&バタフライカヤックス試乗会

2013年10月06日 | 旅するシーカヤック
この週末は、バタフライカヤックスにお願いした試乗会が日曜日に姫路で行われる。 せっかく姫路まで行くので、弾丸日帰りツアーではなく、ロードスターで中国地方を楽しもうという魂胆。

以前、フェザークラフトのK-1を使って、東行きは”呉~岡山~兵庫県の家島”まで、西行きは”呉~山口県の下関”まで、尺取り虫方式での瀬戸内横断旅を楽しんだことがある。 その後、今度は下関~島根県の島根半島”までの旅を終え(油谷から後はリジッド艇を使用)、組み立てが面倒でほとんど使わなくなったK-1は手放した。

この一連の尺取り虫方式の旅は、俺にとって、第1次実践版シーカヤックアカデミーと並ぶ非常に貴重な経験となった。 まさに、この旅を通じてシーカヤッカーとしての今の俺の基盤ができたと言っても良いだろう。

そんなこんなで、シーカヤックを始めたときからの目標であった瀬戸内横断を約10年前に終えたので、尺取り虫方式の旅/自由気侭な行きっぱなしの片道旅から離れていたのだが、最近再び、無性にそのような旅がしたくなってきたのである。

もし何らかのサポートがあればリジッド艇でも尺取り虫方式の旅は可能であろうが、それでは面白くない。
全てを自己完結で旅したい俺には、そして孤独を楽しむ事こそ/全ての責任を自分で背負う事こそ『旅するシーカヤック』の最大の魅力だと信じている俺には、フォールディングカヤック以上の選択肢は無いのだろう。

今年で齢50歳になる今が、第2のカヤッカー人生を踏み出すには良いタイミングなのかもしれない。

***

2013年10月5日(土) 朝5時半過ぎに家を出る。 『じゃあ、行ってくるよ』 『はい、気をつけて』

雨なので、ロードスターの幌はクローズのまま東へ向かう。 福山で少し遅めの朝食。 朝ご飯を食べながら、今日のプランを考える。 『夕方に、宿を取ってある牛窓に行けば良いんだからたっぷり時間はあるなあ。 どうしよう?』

あれやこれやと考えていたら、『せっかくだから、久し振りに真賀温泉ってのはどうかな?』 iphone5を取り出し、ナビアプリを立ち上げてチェックしてみると、下道経由でも余裕で温泉を楽しめそうだ。

『これで決まり!』

という訳で、まずは真賀温泉。

雨の日ということもあるのか、駐車場もそれほど混んでいない。

ここは、入るお風呂によって料金が異なる。 せっかくなので、幕湯。

深くて狭い浴槽に、俺を入れて4-5人ほどのお客さん。
俺好みの微温めでヌルリ/ツルリとする素晴らしいお湯に、40分ほどのんびりまったり。 50直前おやじの肌は、無駄にツルツルである。

『あー、気持ち良かったなあ』

***

温泉を出て勝山へ。 ちょうど、お昼時。

今日は、初めて入るお蕎麦屋さんへ。

数量限定という10割蕎麦を注文。

この蕎麦が、シコシコつやつやで、なんとも美味い。

蕎麦豆腐と茶蕎麦飯も注文。 茶蕎麦飯の香ばしい事。

『ごちそうさまでした』


食後は、しばし勝山散策。

雨の町も、風情があってなかなか良いものである。


***

下道経由で牛窓まで南下する途中、鉱山資料館というのを発見。

500円也の料金を支払って見学すると、これがこれが!
田舎の博物館は、ほとんどが期待はずれなのだが、ここの資料館は期待を越えた素晴らしさ。 『へえ、こんな穴場があったのか!』

なんでも、試してみるものである。

夕方5時前、予約していた牛窓の旅館に到着。

『お世話になります』

お風呂で汗を流し、楽しみにしていた夕食。

これが、なかなかの質とボリューム。

写真に載せたもの以外にも、テンプラやデザートも供されたのだが、この料金でこの料理とは、なかなかのヒットである。

『またまた良い宿を見つけたなあ。 これはぜひ、次回は妻と来なければ!』

***

2013年10月6日(日) 夜も結構降っていた雨も上がり、なんとか試乗会はできそうな感じである。
試乗会の時間の都合で、少し早めでお願いした朝食をおいしくいただき、『どうもお世話になりました。 晩ご飯、美味しかったです。 また来ます』

気持ちの良い朝、ロードスターの幌を下ろし、岡山ブルーライン⇒山陽自動車道⇒播但道と乗り継いで、試乗会の場所に到着。

『へえ、姫路にこんな雰囲気の良い所があったんだ』

右手には、懐かしい家島も見えている。

少し早めに着いたのだが、バタフライカヤックスのスタッフの方々は既に到着しており、浜に荷物を運ばれている途中。

『おはようございます。 今日は無理を言ってスミマセンでした』 『いいえ、ホームページで告知したら、他に2組参加される事になりました』
『そうですか。 それは良かった。 今日は天気も好いし、適度に風も吹いて試乗会にはちょうど良いですね』

9時前には、参加者の方々が集まった。
今日は、スタッフの方が2名、参加者が俺を入れて5名。
カヤックは、クルーソー415と460、そしてタンデム艇。


まずは、組み立て方のデモからスタート。



よく考えられた構造で、あっという間に組み上がって行く。

415と460。

俺は海メインなので、460しか視野にないが、415も試せるのは楽しみだ。

まずは、持参したPFDとアークティックウインドで、460に試乗。

出艇する浜の付近は風裏で穏やかなのだが、少し沖に出ると北東の風が吹き抜けてザワザワとしており、沖の防波堤を越えると、正面から結構な北東風が吹き付けてくるので、横風、向い風、追い風/追い波、様々な状況での艇の動きとコントロール性を試す事ができる。

まさに、艇のポテンシャルを試すには絶好の試乗会日和である。









防波堤を越えて漕ぎ進み、415/460とも、たっぷりと試させていただいた。

***

途中、俺のアークティックウインドの話題で盛り上がる。 『これ、せっかくだから試してみられますか』とスタッフの方や参加者の方々に。

『抜ける感じがしてとても漕げないという人もいれば、パドルが漕いでくれる感じなので、俺みたいにこのパドルじゃないと長距離を漕ぐ気がしないという人も居ますね。 まあ、試してみて下さい』

『そうそう、普通の漕ぎ方だけでなく、ぜひ途中で裏面も試してみたらいいですよ』

試してみると、『これ、漕ぎ易いですね。 知らなかった』 『え、もう売ってないんですか?』 『確かに裏面がパワーが出ますね』 などなど、総じて好評であった。


最後は、片付けのデモ。 『いやあ、本当によく考えてありますね。 楽しみにしています』

***

昼前に姫路のキャンプ場を出て家路に。 まだまだ時間があるので、途中まで下道で帰る事にした。
秋の快晴。 幌を下ろして走るロードスターは、まだまだ暑いが、気持ち良い。

結局、福山までは下道で戻ってきた。
今回は、金曜日の夜に満タンにして土曜日は中国山地経由で牛窓へ。 日曜日は牛窓から姫路へ行き、福山まで戻って走行距離は600km超。
まだ、燃料警告灯は点いてはいないが、燃料計の針はかなり減っているので高速道路に乗る前に給油することに。

今回は、約600kmの走行距離で、給油量は35L弱。
燃費を計算してみると、

なんと、ロードスターの燃費は下道8割の600km走行で17.3km/L越え。 素晴らしい!

***

俺の週末は、カヤックや自転車を積んで、あるいはオープンカーで、時にはバイクで、中国地方を西へ東へ南へ北へ。
この週末は、懐かしの真賀温泉でのんびりまったり、思いもかけず素晴らしかった鉱山資料館を発掘し、牛窓でおいしい魚料理を堪能して、バタフライカヤックスの試乗会を楽しんだ。

またまた最高の週末であったなあ!
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