2015年1月24日(土) この週末は久し振りに、しまなみ海道でお気に入りの島、生名島をベースにしたキャンプツーリングの予定。
いつもより少し遅めの8時に家を出る。
久し振りのカヤック&バイク装備で、お気に入りの生名島へ。
今日も、ほとんど完治したカヤック肘のリハビリを兼ねてのショートツーリング。
ウッドのナローパドルがお供である。
穏やかな上島町の海に漕ぎ出し、対岸の岩城島にある造船所の方へ漕ぎ進む。
大きな部品が製造されている様子が見える。
クレーン、完成が近づき艤装が進むコンテナ船、などなどが身近に見えるこの景色も大好きだ。
船尾のこんな眺めが近くで見られるのも、この辺りならでは。
***
ここからは航路を変えて、平内島を経由して亀島へ。
今年は少し遅くなったが、龍神様にお参りする。
『今年1年の海旅の安全、よろしくお願いいたします』
***
再び平内島へ。
島と岩との間の狭い水路を通り抜ける。
昼が近づくと、天気予報通り風が吹き始めた。
南側の穏やかな浜に上陸する。
しばし休憩。
今日はエスビットストーブを取り出し、お湯を沸かして『汁粉』のおやつ。
***
約1時間半ほどのお散歩ツーリングを楽しみ、浜に戻ってカヤックを揚げる。
カヤックと道具を潮抜きし、着替えて、管理人さんにご挨拶。 『今年もよろしくお願いします』
『じゃあ、ちょっと自転車でお昼ご飯を食べてきます』
生名島を走り、橋を渡り、
『しまでカフェ』へ。
今日は、いつもの『摘み菜ランチ』ではなく、レモンポーク丼を注文。
食後はコーヒーをゆっくりと楽しみ、『ごちそうさまでした』
再び自転車でキャンプ場まで戻ると、今度はクルマで温泉へ。
約1時間半ほどゆっくりとお風呂につかり、サウナで汗を流す。
晩ご飯は、おでん。 ビールを飲み、おでんをつまみ、お酒をグビリ。
『あー、今日も楽しい一日だったなあ』
***
2015年1月25日(日) 朝起きると、肉うどんの朝食。
コーヒーを飲むと、片付けをしてクルマで生口島へ。
駐車場で自転車を降ろし、生口島一周サイクリングへGo!
今日は風も穏やかで、少し気温が低いものの、絶好のサイクリング日和。
結局1時間ちょっとで生口島を一周し、『たまきのローストチキン』を家族へのお土産に購入して家路へとついた。
途中、忠海の石風呂へ。
ここで2時間半ほど、たっぷりと汗を流し、リフレッシュ&デトックス。
カヤック肘で海に出る事ができなかった、ここ2ヶ月のオーバーウエイトをこれから徐々に調整していこう。
***
お気に入りの生名島をベースに、カヤック&バイクを堪能したこの週末。
またまた最高の休日であったなあ。 『さて、来週はどこ行こう?』
いつもより少し遅めの8時に家を出る。
久し振りのカヤック&バイク装備で、お気に入りの生名島へ。
今日も、ほとんど完治したカヤック肘のリハビリを兼ねてのショートツーリング。
ウッドのナローパドルがお供である。
穏やかな上島町の海に漕ぎ出し、対岸の岩城島にある造船所の方へ漕ぎ進む。
大きな部品が製造されている様子が見える。
クレーン、完成が近づき艤装が進むコンテナ船、などなどが身近に見えるこの景色も大好きだ。
船尾のこんな眺めが近くで見られるのも、この辺りならでは。
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ここからは航路を変えて、平内島を経由して亀島へ。
今年は少し遅くなったが、龍神様にお参りする。
『今年1年の海旅の安全、よろしくお願いいたします』
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再び平内島へ。
島と岩との間の狭い水路を通り抜ける。
昼が近づくと、天気予報通り風が吹き始めた。
南側の穏やかな浜に上陸する。
しばし休憩。
今日はエスビットストーブを取り出し、お湯を沸かして『汁粉』のおやつ。
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約1時間半ほどのお散歩ツーリングを楽しみ、浜に戻ってカヤックを揚げる。
カヤックと道具を潮抜きし、着替えて、管理人さんにご挨拶。 『今年もよろしくお願いします』
『じゃあ、ちょっと自転車でお昼ご飯を食べてきます』
生名島を走り、橋を渡り、
『しまでカフェ』へ。
今日は、いつもの『摘み菜ランチ』ではなく、レモンポーク丼を注文。
食後はコーヒーをゆっくりと楽しみ、『ごちそうさまでした』
再び自転車でキャンプ場まで戻ると、今度はクルマで温泉へ。
約1時間半ほどゆっくりとお風呂につかり、サウナで汗を流す。
晩ご飯は、おでん。 ビールを飲み、おでんをつまみ、お酒をグビリ。
『あー、今日も楽しい一日だったなあ』
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2015年1月25日(日) 朝起きると、肉うどんの朝食。
コーヒーを飲むと、片付けをしてクルマで生口島へ。
駐車場で自転車を降ろし、生口島一周サイクリングへGo!
今日は風も穏やかで、少し気温が低いものの、絶好のサイクリング日和。
結局1時間ちょっとで生口島を一周し、『たまきのローストチキン』を家族へのお土産に購入して家路へとついた。
途中、忠海の石風呂へ。
ここで2時間半ほど、たっぷりと汗を流し、リフレッシュ&デトックス。
カヤック肘で海に出る事ができなかった、ここ2ヶ月のオーバーウエイトをこれから徐々に調整していこう。
***
お気に入りの生名島をベースに、カヤック&バイクを堪能したこの週末。
またまた最高の休日であったなあ。 『さて、来週はどこ行こう?』
2015年1月18日(日) 昨日の強風は収まり、放射冷却で冷え込んではいるものの、快晴の冬の休日。
昨年秋からカヤック肘に悩まされ、約2ヶ月ほどパドリングを控えてバイクツーリングや湯治、クラシックコンサートなどを楽しんでいたが、肘の調子も大分良くなってきた。
最近では、サポーターなしでも日常生活には全く支障がなくなっており、そろそろ漕ぎ始める事ができそうだ。
***
土曜日のうちに、ウイルダネスシステムズのケープホーンをカートップ。
カヤック肘の場合、漕ぐ時も痛みはあるのだが、一番怖いのは重いポリエチレン製シーカヤックをカートップする時である。
今回は、特に問題なく積み込み事ができた。 『うん、やっぱり大分良くなっているなあ。 よしよし』
***
『じゃあ、出掛けてくるよ。 今日は午後早いうちに戻ってくる』
久し振りに訪れたのは、俺が約23年前にシーカヤックを始めた頃から通い続けているお気に入りのエリア。
今日は、冬の定番コーカタットの『フルドライスーツ』を引っ張りだしてきた。
これがあれば、来てきたジャージの上にポンと着込むだけで、真冬の海に漕ぎ出せるという優れもの。
腕をストレッチして体を温め、慎重にシーカヤックを担いで海に降ろす。 『うん、肘は大丈夫』
日が差し込み始めた『芸予諸島の楽園』は、まさに『芸予ブルー』に美しく映え、久々のツーリング心がワクワクしてくる。
***
『ようし、漕ぎ出そうか!』 クルマの外気温計は『1℃』 今日の空気は冷え込んでいる。
約2ヶ月振りのパドリング。
芸予ブルーの景色に囲まれ、音も無く水の上に浮かび、誰にも邪魔されない静かな世界を久し振りに、全身で味わう。
『あー、やっぱこれや!』 なんてったって、俺はシーカヤックが、そして芸予諸島が大好きなのだ、ということを改めて実感する一瞬である。
***
今日のお供は、いつものアークティックウインドではなく、
『エルコヨーテ』さんのワークショップで自分で仕上げたウッドパドル。
パドル自体が軽い事に加え、浮力を感じ、木の暖かみが掌を通じて伝わってくるウッドならではの漕ぎ味も、今回のリハビリパドリングにぴったり。
自然海岸に沿ったコースタルツーリングをゆっくりと堪能。
小さな洞窟にも立ち寄ってみる。
ちょうど潮が良く、ぎりぎり通り抜ける事ができる。
***
この自然海岸は、何度通っても飽きる事が無い。
ここが、今日の目的地。 いつ通うお気に入りの浜である。
上陸してまず探したのは、いぜんこの浜で見つけ、高台に避難させておいたクマのぬいぐるみ。
『あー、あった』
なんということはないヌイグルミなのだが、こうして3度目の邂逅となると、次第に愛着も湧いてこようと言うもの。
これから、強風や嵐、あるいは訪れた人のイタズラなどで会えなくなる日が来るだろうが、また次回も楽しみにして来よう。
***
上陸してからしばらくは、大好きな景色を楽しむ時間。
こんなお気に入りの浜が、ほんのちょっと離れた場所にあるなんて、なんて幸せな事なのだろうか。
まさに、シーカヤッカー冥利に尽きる。
今日は、これまた久し振りに引っ張りだしてきたアウトドア用品。 スベア123。
『遊歩大全』の世界に憧れ、手に入れて使っていたガソリンバーナー。
その後、手軽なガスバーナーや、風に強くしかも手軽なストームクッカーの便利さから、いつのまにか出番がなくなっていたのだが、今回のカヤック肘休養の間の片付け時に見つけたので、久々に使う事にしたのである。
家では既に、テスト運転を済ませている。
今日も、キャップを開け、スポイドで少量のガソリンを取り出し、キャップを閉めてカバーをセット。
スポイドのガソリンを受け皿に垂らし、ライターで火を着ける。
上がった炎がしばし燃え盛り、下火になったらプリヒートは完了。
バルブを開けて、ライターで着火すると、バッバッ、ブッブッと独特の音をさせながら燃え始めるのである。
スベア123横の布製のカバーは、昔、自分で手作りしたもの。
***
バッバッ、ブッブッ、バー、バー、ブッブッ
懐かしいスベアの燃焼音を聞き、芸予諸島の景色を眺めながら、お湯が沸くのを待つ一時。
『うん、いい時間じゃないか!』
お湯が湧くと、コンビニで買ってきたカップラーメンとおむすびでお昼ご飯。
スベア123を近くによせ、火鉢代わりにあたりながら暖をとる。
***
食後は再びお湯を沸かし、コーヒーを一杯。
時折日が射す冬の休日。
海は澄んで、泳げる夏が待ち遠しい。
潮が引いた浜を散策。
本当に、お気に入りの場所なのである。
***
浜で休憩する事、1時間とちょっと。
少し風が出始め、体感気温が下がってきた。 『そろそろ戻るとするか』
その後、出発した浜まで戻り、カヤックと道具を潮抜きし、ドライスーツを脱いで温泉へ。
温泉ではゆっくりと日頃の疲れを癒し、のんびりまったり。
***
2015年の初漕ぎは、最高のツーリング日和の中、お気に入りのエリアでのんびりまったり楽しむ事ができた。
どうやら肘も、ほぼ全快のようである。
2015年の『旅するシーカヤック』も快調に始動。 さて、今年はどんな海旅が待っているのだろうか? 楽しみだ!!!
昨年秋からカヤック肘に悩まされ、約2ヶ月ほどパドリングを控えてバイクツーリングや湯治、クラシックコンサートなどを楽しんでいたが、肘の調子も大分良くなってきた。
最近では、サポーターなしでも日常生活には全く支障がなくなっており、そろそろ漕ぎ始める事ができそうだ。
***
土曜日のうちに、ウイルダネスシステムズのケープホーンをカートップ。
カヤック肘の場合、漕ぐ時も痛みはあるのだが、一番怖いのは重いポリエチレン製シーカヤックをカートップする時である。
今回は、特に問題なく積み込み事ができた。 『うん、やっぱり大分良くなっているなあ。 よしよし』
***
『じゃあ、出掛けてくるよ。 今日は午後早いうちに戻ってくる』
久し振りに訪れたのは、俺が約23年前にシーカヤックを始めた頃から通い続けているお気に入りのエリア。
今日は、冬の定番コーカタットの『フルドライスーツ』を引っ張りだしてきた。
これがあれば、来てきたジャージの上にポンと着込むだけで、真冬の海に漕ぎ出せるという優れもの。
腕をストレッチして体を温め、慎重にシーカヤックを担いで海に降ろす。 『うん、肘は大丈夫』
日が差し込み始めた『芸予諸島の楽園』は、まさに『芸予ブルー』に美しく映え、久々のツーリング心がワクワクしてくる。
***
『ようし、漕ぎ出そうか!』 クルマの外気温計は『1℃』 今日の空気は冷え込んでいる。
約2ヶ月振りのパドリング。
芸予ブルーの景色に囲まれ、音も無く水の上に浮かび、誰にも邪魔されない静かな世界を久し振りに、全身で味わう。
『あー、やっぱこれや!』 なんてったって、俺はシーカヤックが、そして芸予諸島が大好きなのだ、ということを改めて実感する一瞬である。
***
今日のお供は、いつものアークティックウインドではなく、
『エルコヨーテ』さんのワークショップで自分で仕上げたウッドパドル。
パドル自体が軽い事に加え、浮力を感じ、木の暖かみが掌を通じて伝わってくるウッドならではの漕ぎ味も、今回のリハビリパドリングにぴったり。
自然海岸に沿ったコースタルツーリングをゆっくりと堪能。
小さな洞窟にも立ち寄ってみる。
ちょうど潮が良く、ぎりぎり通り抜ける事ができる。
***
この自然海岸は、何度通っても飽きる事が無い。
ここが、今日の目的地。 いつ通うお気に入りの浜である。
上陸してまず探したのは、いぜんこの浜で見つけ、高台に避難させておいたクマのぬいぐるみ。
『あー、あった』
なんということはないヌイグルミなのだが、こうして3度目の邂逅となると、次第に愛着も湧いてこようと言うもの。
これから、強風や嵐、あるいは訪れた人のイタズラなどで会えなくなる日が来るだろうが、また次回も楽しみにして来よう。
***
上陸してからしばらくは、大好きな景色を楽しむ時間。
こんなお気に入りの浜が、ほんのちょっと離れた場所にあるなんて、なんて幸せな事なのだろうか。
まさに、シーカヤッカー冥利に尽きる。
今日は、これまた久し振りに引っ張りだしてきたアウトドア用品。 スベア123。
『遊歩大全』の世界に憧れ、手に入れて使っていたガソリンバーナー。
その後、手軽なガスバーナーや、風に強くしかも手軽なストームクッカーの便利さから、いつのまにか出番がなくなっていたのだが、今回のカヤック肘休養の間の片付け時に見つけたので、久々に使う事にしたのである。
家では既に、テスト運転を済ませている。
今日も、キャップを開け、スポイドで少量のガソリンを取り出し、キャップを閉めてカバーをセット。
スポイドのガソリンを受け皿に垂らし、ライターで火を着ける。
上がった炎がしばし燃え盛り、下火になったらプリヒートは完了。
バルブを開けて、ライターで着火すると、バッバッ、ブッブッと独特の音をさせながら燃え始めるのである。
スベア123横の布製のカバーは、昔、自分で手作りしたもの。
***
バッバッ、ブッブッ、バー、バー、ブッブッ
懐かしいスベアの燃焼音を聞き、芸予諸島の景色を眺めながら、お湯が沸くのを待つ一時。
『うん、いい時間じゃないか!』
お湯が湧くと、コンビニで買ってきたカップラーメンとおむすびでお昼ご飯。
スベア123を近くによせ、火鉢代わりにあたりながら暖をとる。
***
食後は再びお湯を沸かし、コーヒーを一杯。
時折日が射す冬の休日。
海は澄んで、泳げる夏が待ち遠しい。
潮が引いた浜を散策。
本当に、お気に入りの場所なのである。
***
浜で休憩する事、1時間とちょっと。
少し風が出始め、体感気温が下がってきた。 『そろそろ戻るとするか』
その後、出発した浜まで戻り、カヤックと道具を潮抜きし、ドライスーツを脱いで温泉へ。
温泉ではゆっくりと日頃の疲れを癒し、のんびりまったり。
***
2015年の初漕ぎは、最高のツーリング日和の中、お気に入りのエリアでのんびりまったり楽しむ事ができた。
どうやら肘も、ほぼ全快のようである。
2015年の『旅するシーカヤック』も快調に始動。 さて、今年はどんな海旅が待っているのだろうか? 楽しみだ!!!
2015年1月10日(土) 今日は、YMFGもみじ・ニューイヤーコンサートの日。
妻と二人、バスで広島へ出る。 今日の昼ご飯は、鷹野橋にある麻婆豆腐専門店『四川麻婆専家・辣辣』
11時半開店の10分前に店に到着。 どうやら一番乗りのようだ。
しばらくすると、俺たちの後にどんどんと行列ができてくる。 さすが人気店。
***
11時半、開店。
俺は麻婆豆腐セットの大盛りを、妻は『台湾酢豚&ミニマーボーセット』に決め、チケットを購入して席へ。
しばらくすると、運ばれて来た。 まずは妻のセット。
そして俺のセット。
美味しい麻婆豆腐をハフハフ、パクリ。 『おお、美味い!』 そして、ビールをグビリ。 『ああ、至福の一時や』
汗を流しながら食べ進み、最後はご飯に掛けて麻婆丼。
『あー、旨かった。 ごちそうさまでした』
***
食後は歩いて商店街へ。
しばし散策を楽しみ、HBG学園ホールへと向かう。
YMFGもみじ・ニューイヤーコンサート。
久し振りに生で聴くクラシックコンサート。 楽しみだ!
チャイコフスキー 歌劇 エフゲニー・オネーギンよりポロネーズ
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
ドヴォルザーク 交響曲第8番ト長調 作品88
『やっぱクラシックも生がええなあ』
***
コンサート終了後は、バスセンターの源蔵へ。
ここは古くから続く、味のある居酒屋さん。
まずはビールで乾杯。
刺身でグビリ。
串カツでグビリ。
そして、ハゲの煮付けでグビリ。
『ごちそうさまでした』
***
ここ1ヶ月近くの安静により、カヤック肘もだいぶ良くなってきた。
もうそろそろ、海に戻れるかなあ。 楽しみだ!
妻と二人、バスで広島へ出る。 今日の昼ご飯は、鷹野橋にある麻婆豆腐専門店『四川麻婆専家・辣辣』
11時半開店の10分前に店に到着。 どうやら一番乗りのようだ。
しばらくすると、俺たちの後にどんどんと行列ができてくる。 さすが人気店。
***
11時半、開店。
俺は麻婆豆腐セットの大盛りを、妻は『台湾酢豚&ミニマーボーセット』に決め、チケットを購入して席へ。
しばらくすると、運ばれて来た。 まずは妻のセット。
そして俺のセット。
美味しい麻婆豆腐をハフハフ、パクリ。 『おお、美味い!』 そして、ビールをグビリ。 『ああ、至福の一時や』
汗を流しながら食べ進み、最後はご飯に掛けて麻婆丼。
『あー、旨かった。 ごちそうさまでした』
***
食後は歩いて商店街へ。
しばし散策を楽しみ、HBG学園ホールへと向かう。
YMFGもみじ・ニューイヤーコンサート。
久し振りに生で聴くクラシックコンサート。 楽しみだ!
チャイコフスキー 歌劇 エフゲニー・オネーギンよりポロネーズ
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
ドヴォルザーク 交響曲第8番ト長調 作品88
『やっぱクラシックも生がええなあ』
***
コンサート終了後は、バスセンターの源蔵へ。
ここは古くから続く、味のある居酒屋さん。
まずはビールで乾杯。
刺身でグビリ。
串カツでグビリ。
そして、ハゲの煮付けでグビリ。
『ごちそうさまでした』
***
ここ1ヶ月近くの安静により、カヤック肘もだいぶ良くなってきた。
もうそろそろ、海に戻れるかなあ。 楽しみだ!
*** ブログに於ける写真有無による印象の差異を確認する実験として、昨日のテキスト版に続き、これはテキスト+写真版で ***
2015年1月2日(金) 今年最初の『一人旅』の目的地は、俵山温泉。
昨年痛めた肘を、お気に入りの温泉でゆっくりと癒し、今年の初漕ぎに備えようという訳。
今回は、俵山温泉を訪れたときにはいつもお世話になるお気に入りの宿、『たまや』さんに泊まり、久々となる一泊二日の連泊湯治。
強風や雨、雪などなど、荒れた天候の多い今回の冬休みの後半をゆっくり過ごすには、最適のプラン。
***
朝5時起きで支度し、玄関まで見送ってくれた妻に、『じゃあ行ってくるよ』 『はい、気をつけて』
徒歩で駅まで行き、小月駅までの切符を買う。
今日乗る列車は下関行きなので、乗り換えなしで小月まで行けるというわけ。
新幹線を使わないので5時間弱を要するが、本を読んだり音楽を聴いたり、景色を眺めていれば、充実した時間が過ごせるはず。
まだ今年二日目の早朝の列車とあって、乗客はまばらである。
夜明け前のまだ暗い中、呉線は海沿いを走る。
広島を越え、宮島口の手前で日の出の時刻。
今日持参した本は、まだ読み終わっていなかった『海賊と呼ばれた男(下)』
岩国、
大畠、
そして徳山。
『海賊と呼ばれた男』の後半には、徳山の製油所建設の話が出てくる。
***
以下、引用。
『製油所は徳山の美しい街の景観を壊すような施設では駄目だという信念を持っていた。 山陽本線から見える姿も美しくあってほしいとUOPに注文をつけていた。 山陽本線沿いに長い緑地帯を作り、樹木や花を植えて、市民が散策できるように遊歩道をこしらえた。 こんな工場は日本で始めてであった』
『製油所内には、来賓用あるいは店員たちの宿泊施設やクラブ、販売店などはいっさい作らせなかった。 そうした施設は徳山の街のものを利用すべきで、製油所が発展すれば、徳山の街も栄えるというのが鐵造の考えだった』
引用終わり。
***
いやあ、本当にすばらしい!
鈍行の山陽本線で旅をしながら、ちょうど徳山あたりでこの下りを読むなんて、これは偶然を装った必然に違いない。
新山口、厚狭。 そして10時53分に、ようやく小月に到着。 長時間ではあるが、充実した読書で、あっという間の旅であった。
小月に着く前頃から、急に雪が降り始めた。 小月駅では、まるで吹雪のような状態に。
12時03分のバスまで1時間ちょっとあるので、昼飯でも食おうかと、吹雪の中、駅の周辺をチェックしてみる。
しかしながら、元々店が少ないのに加え、まだ正月休みの店ばかりで、結局昼食はあきらめ、駅で待つことにする。
いざというときのため、家から持参したドーナツをバックパックから取り出し、駅のベンチに座って食べる。
『うーん、美味い』 甘くておいしいドーナツを食べると、冷えきった体の中で、『ポッ』と胃に微かな炎が灯ったように感じられる。
***
12時03分ちょっと前。 時刻通りバスが到着。
ここから俵山温泉まで、約1時間のバス旅である。
バスの乗客は、10人足らず。
途中で一人降り、二人降りと、途中からは俺だけが乗客という貸し切り状態。
俵山温泉に到着すると、『ありがとうございました』と運転手さんに挨拶し、料金を支払ってバスを降りた。
チェックインにはまだ時間があるのだが、いったん宿へ。
『すみません。 今日から二泊で予約しているんですが、荷物を預かっていただけませんか?』
荷物を預け、一日入り放題の温泉入浴手形を購入し、まずは『白猿の湯』へ。
今日はお客さんが多いようで、浴槽も混雑している。
久しぶりの俵山温泉。
日本最高レベルのPH9.8を誇るという一号湯にザブリ。
『あー。 うう。 おー』いやあ、気持ちええなあ! 思わずうなってしまう。
温めのお湯に浸かり、特に腕と肘をストレッチしながら、ヌルリとした当たりの柔らかいお湯を堪能する。
***
初回は少し短めに30分程度であがった。
まだ、お昼ご飯を食べていないのだ。
食事は、白猿の湯に併設されている『涼風亭』 ここの食事もお気に入り。
『今日のさかなランチ』と生ビール大を注文。
『いただきます』
魚料理を一口食べると、これがなんとも絶品!
皮はパリパリ、身はホクホク。 これに甘辛い絶妙なソースが掛かって、ビールにもご飯にもあうのである。
魚料理をパクリ。 ビールをゴクリ。
再び魚をパクリ。 ご飯をワシワシ。
最高のランチである。 ここまで我慢した甲斐があったというものだ。
『ごちそうさまでした』
料金を支払うとき、『あの魚料理、本当においしかったです』
『ありがとうございます!』 『あの魚は何ですか?』すると、『金目鯛のポワレです』との事。
ポワレって聞いても料理に疎い俺はよく知らないが、れきしのある俵山温泉の湯治場で、ランチに金目鯛のポワレとは、これまた一興ではある。
***
食事を終えると宿に戻り、チェックイン。
ジャージに着替え、こたつに入り、今日一日の日記をつける。
お茶を飲んでしばらく休憩し、夕方にもう一風呂。
今度は露天風呂へも。
雪が落ちる空を見上げ、暖かいお湯に浸かる。 顔と頭が空冷されているので、のんびりまったり、しっかりとお湯を楽しむことができた。
***
午後6時。 食事の時間である。
今回もお世話になっている『たまや』さんは、リーズナブルな料金でおいしい料理が楽しめるの。
部屋に運ばれてきた食事は、正月の雰囲気を味わえるメニューとなっている。
『生ビールありますか?』 『はい、ありますよ』
『サイズは?』 『うちは中だけなんです』
『じゃあ、生中を!』
ビールが運ばれてくると、『いただきます』で食事開始。
刺身をパクリ。 生ビールをグビリ。 『おー、美味い』
ご飯が入った小さなお櫃の蓋を開けると、そこには美しい白米が。
一粒一粒がしっかりと粒感を主張し、ピカピカ、キラキラと美しく輝く、美味そうなご飯。
これぞ、日本のお米!
刺身をパクリ。 そしてご飯をパクパク。 お吸い物をズイズイ、ズルリ。
このお吸い物も、絶妙の味付け。 具沢山とか豪華な具材が入っているわけではなくシンプルなのだが、なんともいえない旨味と、ほのかな柚の香りがたまらない。
俺は、美味い味噌汁でもビールが飲めるので、このお吸い物も十分一品のつまみになる。
『あー、最高や!』
その後も生ビールを飲みながら、おいしいおかずを堪能した。
『ごちそうさまでした』 大満足の夕食である。
たっぷりとヌルヌル温泉を楽しみ、ビールを飲みながら旨い金目鯛のポワレランチをいただき、これまた美味い夕食で生ビールをゴクリ。
食後は、iphoneで音楽を楽しみながらしばし休憩し、再び温泉へ。
喧噪の浮き世を離れ、歴史ある湯治場の静かな俵山温泉で、のんびりまったりと過ごす一日は、こうして過ぎていく。
***
2015年1月3日(土) 朝、目が覚める。 時計をみると、6時03分。
11時に寝て、朝6時まで目が覚めることなく熟睡できた。
温泉で体を癒し、おいしい食事をいただき、適度なお酒を飲んで、ぐっすり眠ることができたのである。
なんと爽快な朝であろうか。
6時半になると浴衣に着替え、お風呂へ。
昨日は白猿の湯ばかりだったが、今朝は6時から開いている町の湯へ。
雪こそないが、シンシンと冷えこむ早朝の通りを歩く。早く、暖かいお湯に浸かりたい。
入り口でスタンプを押してもらい、飲泉してお風呂へ。 体を流してから浴槽へザブリ!
『おお』 何も言うことはない。 至福のひととき。
***
8時からは朝食。
今日もピカピカつやつやの、おいしいご飯と味噌汁、イカの入った卵料理にメザシ、漬け物、その他諸々。
朝からたっぷり。
このおいしいご飯が、なによりのごちそう。
この銀シャリと味噌汁、漬け物だけでも十分なくらいである。
うちの家では、南部鉄器製羽釜仕様の高級炊飯器を使っており、外でご飯を食べておいしいと思うことは少ない。
せっかくおかずが美味しくても、肝心のご飯がベタベタだったり、パサパサだったりすることがほとんどなのだが、ここのご飯は本当に美味い。
最後にお茶を飲み、『ごちそうさまでした』
食後は食器を片づけ、炬燵に入り、コーヒーを飲みながら、マーラーの交響曲第5番を聴く。
『いい朝じゃあないか!』
***
今日は晴れて気持ちの良い朝。 ちょっと散策してみるか。
通りには、数少ないが売家の札も。
下道を歩くと、三猿まんじゅうのお店、『松永松琴堂』 朝の6時から開いているというお店である。
『ばら売りありますか?』 『はい、ありますよ。 3つで100円』 『じゃあ、それ下さい』
店の外にでると、さっそく袋から焼きたての三猿まんじゅうを取り出し、パクリ。
まだホカホカ、ぬくぬくであり、寒い朝のおやつとしては嬉しい温もりである。
『うん。 温かい饅頭って、しみじみ美味いなあ』
ちいさな温泉町を散策し、所々で写真を撮り、宿に戻る。
タオルを手に、朝の散策で冷えた体を温めるため温泉へ。
本当に今回は温泉三昧である。
***
宿に戻るとコーヒーをいれ、炬燵で本を開く。
昨日の夜から、『絶叫(葉真中顕)』
お昼ご飯は宿の喫茶店で軽くビールとカレー。
食後は1時間弱ほど散歩して腹ごなし。
そして再び温泉へ。
まさにこの旅は湯治目的の温泉三昧。
この旅の間だけは、世俗のニュースから離れ、頭を空っぽにして、痛んだ肘をアルカリ温泉漬けにし、そしてビールを飲んで飲泉して体の中もリフレッシュ。
その後も、温泉、酒、散歩。。。 『いやあ、ええなあ』
まさに、究極の”のんびりまったり”。
***
二日目の夕食も、刺身に天麩羅、一人用の小鍋、ふくの入ったこれまた美味しい吸い物など充実の献立。
生ビールを飲み、美味しい料理を堪能し、『ごちそうさまでした』
食後は再び本を開く。 『絶叫』
この本を読んでいると、人生なんて本当にその時には気付かないようなほんの些細なキッカケで、大きく変わってしまうのだということを、改めて思い知らさせる。
人生には様々なターニングポイントやジャッジポイントがあり、その時のちょっとした判断や、自分ではどうしようもない状況によって、後の人生に大きな影響を及ぼすものなのだ。
50年以上生きていると、そんなストーリーがとてもリアルなものに感じられる。
人生は一本道。 そこに道は二つない。
"if(もしあの時。。。)"なんて妄想であり、辛いことも嬉しいことも、全てが偶然を装った必然なのである。
***
思いも掛けなかった驚きの結末。
読み終わった本を閉じ、しばし静かな時を過ごす。
その後は、もちろん温泉。
夜になり、人通りも少なくなった道を歩いていく。
今回、散歩も含めてなんどこの通りを歩いただろうか。
そんな二泊三日の湯治も、明日の朝まで。
***
2015年1月4日(日) 朝方、雨の音で目を覚ますが、再び眠りに落ちた。
6時半に起きだし、今回最後のお風呂へ。 これで9回目の入浴である。
普段の温泉なら、一回に1時間弱程度入るのだが、今回は温泉手形があり入浴回数に制限はないので、一回当たり20分程度とし、3ー4時間程度の時間間隔をあけて、ゆったりと温泉を楽しむことができた。
***
これまでの俵山温泉旅は、日帰りか一泊二日であったが、今回は初の二泊三日の逗留。
温泉に入り、本を読む。 温泉に入り、音楽を聴く。 温泉に入り、ビールを飲む。 温泉に入り、散歩を楽しむ。
ただただ、この繰り返し。
本当にゆっくりすることができた。
朝のお風呂に入り、おいしい朝食をいただき、休憩して帰る準備。
明日からは仕事である。 そろそろ浮き世に戻るとするか。
帰りは厚狭駅から新幹線。
***
やはり俵山温泉は良い湯治場である。
『本当にお世話になりました。 また来ます!』
2015年1月2日(金) 今年最初の『一人旅』の目的地は、俵山温泉。
昨年痛めた肘を、お気に入りの温泉でゆっくりと癒し、今年の初漕ぎに備えようという訳。
今回は、俵山温泉を訪れたときにはいつもお世話になるお気に入りの宿、『たまや』さんに泊まり、久々となる一泊二日の連泊湯治。
強風や雨、雪などなど、荒れた天候の多い今回の冬休みの後半をゆっくり過ごすには、最適のプラン。
***
朝5時起きで支度し、玄関まで見送ってくれた妻に、『じゃあ行ってくるよ』 『はい、気をつけて』
徒歩で駅まで行き、小月駅までの切符を買う。
今日乗る列車は下関行きなので、乗り換えなしで小月まで行けるというわけ。
新幹線を使わないので5時間弱を要するが、本を読んだり音楽を聴いたり、景色を眺めていれば、充実した時間が過ごせるはず。
まだ今年二日目の早朝の列車とあって、乗客はまばらである。
夜明け前のまだ暗い中、呉線は海沿いを走る。
広島を越え、宮島口の手前で日の出の時刻。
今日持参した本は、まだ読み終わっていなかった『海賊と呼ばれた男(下)』
岩国、
大畠、
そして徳山。
『海賊と呼ばれた男』の後半には、徳山の製油所建設の話が出てくる。
***
以下、引用。
『製油所は徳山の美しい街の景観を壊すような施設では駄目だという信念を持っていた。 山陽本線から見える姿も美しくあってほしいとUOPに注文をつけていた。 山陽本線沿いに長い緑地帯を作り、樹木や花を植えて、市民が散策できるように遊歩道をこしらえた。 こんな工場は日本で始めてであった』
『製油所内には、来賓用あるいは店員たちの宿泊施設やクラブ、販売店などはいっさい作らせなかった。 そうした施設は徳山の街のものを利用すべきで、製油所が発展すれば、徳山の街も栄えるというのが鐵造の考えだった』
引用終わり。
***
いやあ、本当にすばらしい!
鈍行の山陽本線で旅をしながら、ちょうど徳山あたりでこの下りを読むなんて、これは偶然を装った必然に違いない。
新山口、厚狭。 そして10時53分に、ようやく小月に到着。 長時間ではあるが、充実した読書で、あっという間の旅であった。
小月に着く前頃から、急に雪が降り始めた。 小月駅では、まるで吹雪のような状態に。
12時03分のバスまで1時間ちょっとあるので、昼飯でも食おうかと、吹雪の中、駅の周辺をチェックしてみる。
しかしながら、元々店が少ないのに加え、まだ正月休みの店ばかりで、結局昼食はあきらめ、駅で待つことにする。
いざというときのため、家から持参したドーナツをバックパックから取り出し、駅のベンチに座って食べる。
『うーん、美味い』 甘くておいしいドーナツを食べると、冷えきった体の中で、『ポッ』と胃に微かな炎が灯ったように感じられる。
***
12時03分ちょっと前。 時刻通りバスが到着。
ここから俵山温泉まで、約1時間のバス旅である。
バスの乗客は、10人足らず。
途中で一人降り、二人降りと、途中からは俺だけが乗客という貸し切り状態。
俵山温泉に到着すると、『ありがとうございました』と運転手さんに挨拶し、料金を支払ってバスを降りた。
チェックインにはまだ時間があるのだが、いったん宿へ。
『すみません。 今日から二泊で予約しているんですが、荷物を預かっていただけませんか?』
荷物を預け、一日入り放題の温泉入浴手形を購入し、まずは『白猿の湯』へ。
今日はお客さんが多いようで、浴槽も混雑している。
久しぶりの俵山温泉。
日本最高レベルのPH9.8を誇るという一号湯にザブリ。
『あー。 うう。 おー』いやあ、気持ちええなあ! 思わずうなってしまう。
温めのお湯に浸かり、特に腕と肘をストレッチしながら、ヌルリとした当たりの柔らかいお湯を堪能する。
***
初回は少し短めに30分程度であがった。
まだ、お昼ご飯を食べていないのだ。
食事は、白猿の湯に併設されている『涼風亭』 ここの食事もお気に入り。
『今日のさかなランチ』と生ビール大を注文。
『いただきます』
魚料理を一口食べると、これがなんとも絶品!
皮はパリパリ、身はホクホク。 これに甘辛い絶妙なソースが掛かって、ビールにもご飯にもあうのである。
魚料理をパクリ。 ビールをゴクリ。
再び魚をパクリ。 ご飯をワシワシ。
最高のランチである。 ここまで我慢した甲斐があったというものだ。
『ごちそうさまでした』
料金を支払うとき、『あの魚料理、本当においしかったです』
『ありがとうございます!』 『あの魚は何ですか?』すると、『金目鯛のポワレです』との事。
ポワレって聞いても料理に疎い俺はよく知らないが、れきしのある俵山温泉の湯治場で、ランチに金目鯛のポワレとは、これまた一興ではある。
***
食事を終えると宿に戻り、チェックイン。
ジャージに着替え、こたつに入り、今日一日の日記をつける。
お茶を飲んでしばらく休憩し、夕方にもう一風呂。
今度は露天風呂へも。
雪が落ちる空を見上げ、暖かいお湯に浸かる。 顔と頭が空冷されているので、のんびりまったり、しっかりとお湯を楽しむことができた。
***
午後6時。 食事の時間である。
今回もお世話になっている『たまや』さんは、リーズナブルな料金でおいしい料理が楽しめるの。
部屋に運ばれてきた食事は、正月の雰囲気を味わえるメニューとなっている。
『生ビールありますか?』 『はい、ありますよ』
『サイズは?』 『うちは中だけなんです』
『じゃあ、生中を!』
ビールが運ばれてくると、『いただきます』で食事開始。
刺身をパクリ。 生ビールをグビリ。 『おー、美味い』
ご飯が入った小さなお櫃の蓋を開けると、そこには美しい白米が。
一粒一粒がしっかりと粒感を主張し、ピカピカ、キラキラと美しく輝く、美味そうなご飯。
これぞ、日本のお米!
刺身をパクリ。 そしてご飯をパクパク。 お吸い物をズイズイ、ズルリ。
このお吸い物も、絶妙の味付け。 具沢山とか豪華な具材が入っているわけではなくシンプルなのだが、なんともいえない旨味と、ほのかな柚の香りがたまらない。
俺は、美味い味噌汁でもビールが飲めるので、このお吸い物も十分一品のつまみになる。
『あー、最高や!』
その後も生ビールを飲みながら、おいしいおかずを堪能した。
『ごちそうさまでした』 大満足の夕食である。
たっぷりとヌルヌル温泉を楽しみ、ビールを飲みながら旨い金目鯛のポワレランチをいただき、これまた美味い夕食で生ビールをゴクリ。
食後は、iphoneで音楽を楽しみながらしばし休憩し、再び温泉へ。
喧噪の浮き世を離れ、歴史ある湯治場の静かな俵山温泉で、のんびりまったりと過ごす一日は、こうして過ぎていく。
***
2015年1月3日(土) 朝、目が覚める。 時計をみると、6時03分。
11時に寝て、朝6時まで目が覚めることなく熟睡できた。
温泉で体を癒し、おいしい食事をいただき、適度なお酒を飲んで、ぐっすり眠ることができたのである。
なんと爽快な朝であろうか。
6時半になると浴衣に着替え、お風呂へ。
昨日は白猿の湯ばかりだったが、今朝は6時から開いている町の湯へ。
雪こそないが、シンシンと冷えこむ早朝の通りを歩く。早く、暖かいお湯に浸かりたい。
入り口でスタンプを押してもらい、飲泉してお風呂へ。 体を流してから浴槽へザブリ!
『おお』 何も言うことはない。 至福のひととき。
***
8時からは朝食。
今日もピカピカつやつやの、おいしいご飯と味噌汁、イカの入った卵料理にメザシ、漬け物、その他諸々。
朝からたっぷり。
このおいしいご飯が、なによりのごちそう。
この銀シャリと味噌汁、漬け物だけでも十分なくらいである。
うちの家では、南部鉄器製羽釜仕様の高級炊飯器を使っており、外でご飯を食べておいしいと思うことは少ない。
せっかくおかずが美味しくても、肝心のご飯がベタベタだったり、パサパサだったりすることがほとんどなのだが、ここのご飯は本当に美味い。
最後にお茶を飲み、『ごちそうさまでした』
食後は食器を片づけ、炬燵に入り、コーヒーを飲みながら、マーラーの交響曲第5番を聴く。
『いい朝じゃあないか!』
***
今日は晴れて気持ちの良い朝。 ちょっと散策してみるか。
通りには、数少ないが売家の札も。
下道を歩くと、三猿まんじゅうのお店、『松永松琴堂』 朝の6時から開いているというお店である。
『ばら売りありますか?』 『はい、ありますよ。 3つで100円』 『じゃあ、それ下さい』
店の外にでると、さっそく袋から焼きたての三猿まんじゅうを取り出し、パクリ。
まだホカホカ、ぬくぬくであり、寒い朝のおやつとしては嬉しい温もりである。
『うん。 温かい饅頭って、しみじみ美味いなあ』
ちいさな温泉町を散策し、所々で写真を撮り、宿に戻る。
タオルを手に、朝の散策で冷えた体を温めるため温泉へ。
本当に今回は温泉三昧である。
***
宿に戻るとコーヒーをいれ、炬燵で本を開く。
昨日の夜から、『絶叫(葉真中顕)』
お昼ご飯は宿の喫茶店で軽くビールとカレー。
食後は1時間弱ほど散歩して腹ごなし。
そして再び温泉へ。
まさにこの旅は湯治目的の温泉三昧。
この旅の間だけは、世俗のニュースから離れ、頭を空っぽにして、痛んだ肘をアルカリ温泉漬けにし、そしてビールを飲んで飲泉して体の中もリフレッシュ。
その後も、温泉、酒、散歩。。。 『いやあ、ええなあ』
まさに、究極の”のんびりまったり”。
***
二日目の夕食も、刺身に天麩羅、一人用の小鍋、ふくの入ったこれまた美味しい吸い物など充実の献立。
生ビールを飲み、美味しい料理を堪能し、『ごちそうさまでした』
食後は再び本を開く。 『絶叫』
この本を読んでいると、人生なんて本当にその時には気付かないようなほんの些細なキッカケで、大きく変わってしまうのだということを、改めて思い知らさせる。
人生には様々なターニングポイントやジャッジポイントがあり、その時のちょっとした判断や、自分ではどうしようもない状況によって、後の人生に大きな影響を及ぼすものなのだ。
50年以上生きていると、そんなストーリーがとてもリアルなものに感じられる。
人生は一本道。 そこに道は二つない。
"if(もしあの時。。。)"なんて妄想であり、辛いことも嬉しいことも、全てが偶然を装った必然なのである。
***
思いも掛けなかった驚きの結末。
読み終わった本を閉じ、しばし静かな時を過ごす。
その後は、もちろん温泉。
夜になり、人通りも少なくなった道を歩いていく。
今回、散歩も含めてなんどこの通りを歩いただろうか。
そんな二泊三日の湯治も、明日の朝まで。
***
2015年1月4日(日) 朝方、雨の音で目を覚ますが、再び眠りに落ちた。
6時半に起きだし、今回最後のお風呂へ。 これで9回目の入浴である。
普段の温泉なら、一回に1時間弱程度入るのだが、今回は温泉手形があり入浴回数に制限はないので、一回当たり20分程度とし、3ー4時間程度の時間間隔をあけて、ゆったりと温泉を楽しむことができた。
***
これまでの俵山温泉旅は、日帰りか一泊二日であったが、今回は初の二泊三日の逗留。
温泉に入り、本を読む。 温泉に入り、音楽を聴く。 温泉に入り、ビールを飲む。 温泉に入り、散歩を楽しむ。
ただただ、この繰り返し。
本当にゆっくりすることができた。
朝のお風呂に入り、おいしい朝食をいただき、休憩して帰る準備。
明日からは仕事である。 そろそろ浮き世に戻るとするか。
帰りは厚狭駅から新幹線。
***
やはり俵山温泉は良い湯治場である。
『本当にお世話になりました。 また来ます!』
2015年1月2日(金) 今年最初の『一人旅』の目的地は、俵山温泉。
昨年痛めた肘を、お気に入りの温泉でゆっくりと癒し、今年の初漕ぎに備えようという訳。
今回は、俵山温泉を訪れたときにはいつもお世話になるお気に入りの宿、『たまや』さんに泊まり、久々となる一泊二日の連泊湯治。
強風や雨、雪などなど、荒れた天候の多い今回の冬休みの後半をゆっくり過ごすには、最適のプラン。
*** 今回、ブログに於ける写真有無による印象の差異を確認する実験として、まずはテキストのみ版で ***
朝5時起きで支度し、玄関まで見送ってくれた妻に、『じゃあ行ってくるよ』 『はい、気をつけて』
徒歩で駅まで行き、小月駅までの切符を買う。
今日乗る列車は下関行きなので、乗り換えなしで小月まで行けるというわけ。
新幹線を使わないので5時間弱を要するが、本を読んだり音楽を聴いたり、景色を眺めていれば、充実した時間が過ごせるはず。
まだ今年二日目の早朝の列車とあって、乗客はまばらである。
夜明け前のまだ暗い中、呉線は海沿いを走る。
広島を越え、宮島口の手前で日の出の時刻。
今日持参した本は、まだ読み終わっていなかった『海賊と呼ばれた男(下)』
岩国、そして徳山。
『海賊と呼ばれた男』の後半には、徳山の製油所建設の話が出てくる。
***
以下、引用。
『製油所は徳山の美しい街の景観を壊すような施設では駄目だという信念を持っていた。 山陽本線から見える姿も美しくあってほしいとUOPに注文をつけていた。 山陽本線沿いに長い緑地帯を作り、樹木や花を植えて、市民が散策できるように遊歩道をこしらえた。 こんな工場は日本で始めてであった』
『製油所内には、来賓用あるいは店員たちの宿泊施設やクラブ、販売店などはいっさい作らせなかった。 そうした施設は徳山の街のものを利用すべきで、製油所が発展すれば、徳山の街も栄えるというのが鐵造の考えだった』
引用終わり。
***
いやあ、本当にすばらしい!
鈍行の山陽本線で旅をしながら、ちょうど徳山あたりでこの下りを読むなんて、これは偶然を装った必然に違いない。
新山口、厚狭。 そして10時53分に、ようやく小月に到着。 長時間ではあるが、充実した読書で、あっという間の旅であった。
小月に着く前頃から、急に雪が降り始めた。 小月駅では、まるで吹雪のような状態に。
12時03分のバスまで1時間ちょっとあるので、昼飯でも食おうかと、吹雪の中、駅の周辺をチェックしてみる。
しかしながら、元々店が少ないのに加え、まだ正月休みの店ばかりで、結局昼食はあきらめ、駅で待つことにする。
いざというときのため、家から持参したドーナツをバックパックから取り出し、駅のベンチに座って食べる。
『うーん、美味い』 甘くておいしいドーナツを食べると、冷えきった体の中で、『ポッ』と胃に微かな炎が灯ったように感じられる。
***
12時03分ちょっと前。 時刻通りバスが到着。
ここから俵山温泉まで、約1時間のバス旅である。
バスの乗客は、10人足らず。
途中で一人降り、二人降りと、途中からは俺だけが乗客という貸し切り状態。
俵山温泉に到着すると、『ありがとうございました』と運転手さんに挨拶し、料金を支払ってバスを降りた。
チェックインにはまだ時間があるのだが、いったん宿へ。
『すみません。 今日から二泊で予約しているんですが、荷物を預かっていただけませんか?』
荷物を預け、一日入り放題の温泉入浴手形を購入し、まずは『白猿の湯』へ。
今日はお客さんが多いようで、浴槽も混雑している。
久しぶりの俵山温泉。
日本最高レベルのPH9.8を誇るという一号湯にザブリ。
『あー。 うう。 おー』いやあ、気持ちええなあ! 思わずうなってしまう。
温めのお湯に浸かり、特に腕と肘をストレッチしながら、ヌルリとした当たりの柔らかいお湯を堪能する。
***
初回は少し短めに30分程度であがった。
まだ、お昼ご飯を食べていないのだ。
食事は、白猿の湯に併設されている『涼風亭』 ここの食事もお気に入り。
『今日のさかなランチ』と生ビール大を注文。
『いただきます』
魚料理を一口食べると、これがなんとも絶品!
皮はパリパリ、身はホクホク。 これに甘辛い絶妙なソースが掛かって、ビールにもご飯にもあうのである。
魚をパクリ。 ビールをゴクリ。
再び魚料理をパクリ。 ご飯をワシワシ。
最高のランチである。 ここまで我慢した甲斐があったというものだ。
『ごちそうさまでした』
料金を支払うとき、『あの魚料理、本当においしかったです』
『ありがとうございます!』 『あの魚は何ですか?』すると、『金目鯛のポワレです』との事。
ポワレって聞いても料理に疎い俺はよく知らないが、れきしのある俵山温泉の湯治場で、ランチに金目鯛のポワレとは、これまた一興ではある。
***
食事を終えると宿に戻り、チェックイン。
ジャージに着替え、こたつに入り、今日一日の日記をつける。
お茶を飲んでしばらく休憩し、夕方にもう一風呂。
今度は露天風呂へも。
雪が落ちる空を見上げ、暖かいお湯に浸かる。 顔と頭が空冷されているので、のんびりまったり、しっかりとお湯を楽しむことができた。
***
午後6時。 食事の時間である。
今回もお世話になっている『たまや』さんは、リーズナブルな料金でおいしい料理が楽しめるの。
部屋に運ばれてきた食事は、正月の雰囲気を味わえるメニューとなっている。
『生ビールありますか?』 『はい、ありますよ』
『サイズは?』 『うちは中だけなんです』
『じゃあ、生中を!』
ビールが運ばれてくると、『いただきます』で食事開始。
刺身をパクリ。 生ビールをグビリ。 『おー、美味い』
ご飯が入った小さなお櫃の蓋を開けると、そこには美しい白米が。
一粒一粒がしっかりと粒感を主張し、ピカピカ、キラキラと美しく輝く、美味そうなご飯。
これぞ、日本のお米!
刺身をパクリ。 そしてご飯をパクパク。 お吸い物をズイズイ、ズルリ。
このお吸い物も、絶妙の味付け。 具沢山とか豪華な具材が入っているわけではなくシンプルなのだが、なんともいえない旨味と、ほのかな柚の香りがたまらない。
俺は、美味い味噌汁でもビールが飲めるので、このお吸い物も十分一品のつまみになる。
『あー、最高や!』
その後も生ビールを飲みながら、おいしいおかずを堪能した。
『ごちそうさまでした』 大満足の夕食である。
たっぷりとヌルヌル温泉を楽しみ、ビールを飲みながら旨い金目鯛のポワレランチをいただき、これまた美味い夕食で生ビールをゴクリ。
食後は、iphoneで音楽を楽しみながらしばし休憩し、再び温泉へ。
喧噪の浮き世を離れ、歴史ある湯治場の静かな俵山温泉で、のんびりまったりと過ごす一日は、こうして過ぎていく。
***
2015年1月3日(土) 朝、目が覚める。 時計をみると、6時03分。
11時に寝て、朝6時まで目が覚めることなく熟睡できた。
温泉で体を癒し、おいしい食事をいただき、適度なお酒を飲んで、ぐっすり眠ることができたのである。
なんと爽快な朝であろうか。
6時半になると浴衣に着替え、お風呂へ。
昨日は白猿の湯ばかりだったが、今朝は6時から開いている町の湯へ。
雪こそないが、シンシンと冷えこむ早朝の通りを歩く。早く、暖かいお湯に浸かりたい。
入り口でスタンプを押してもらい、飲泉してお風呂へ。 体を流してから浴槽へザブリ!
『おお』 何も言うことはない。 至福のひととき。
***
8時からは朝食。
今日もピカピカつやつやの、おいしいご飯と味噌汁、イカの入った卵料理にメザシ、漬け物、その他諸々。
朝からたっぷり。
このおいしいご飯が、なによりのごちそう。
この銀シャリと味噌汁、漬け物だけでも十分なくらいである。
うちの家では、南部鉄器製羽釜仕様の高級炊飯器を使っており、外でご飯を食べておいしいと思うことは少ない。
せっかくおかずが美味しくても、肝心のご飯がベタベタだったり、パサパサだったりすることがほとんどなのだが、ここのご飯は本当に美味い。
最後にお茶を飲み、『ごちそうさまでした』
食後は食器を片づけ、炬燵に入り、コーヒーを飲みながら、マーラーの交響曲第5番を聴く。
『いい朝じゃあないか!』
***
今日は晴れて気持ちの良い朝。 ちょっと散策してみるか。
下道を歩くと、三猿まんじゅうのお店、『松永松琴堂』 朝の6時から開いているというお店である。
『ばら売りありますか?』 『はい、ありますよ。 3つで100円』 『じゃあ、それ下さい』
店の外にでると、さっそく袋から焼きたての三猿まんじゅうを取り出し、パクリ。
まだホカホカ、ぬくぬくであり、寒い朝のおやつとしては嬉しい温もりである。
『うん。 温かい饅頭って、しみじみ美味いなあ』
ちいさな温泉町を散策し、所々で写真を撮り、宿に戻る。
タオルを手に、朝の散策で冷えた体を温めるため温泉へ。
本当に今回は温泉三昧である。
***
宿に戻るとコーヒーをいれ、炬燵で本を開く。
昨日の夜から、『絶叫(葉真中顕)』
お昼ご飯は宿の喫茶店で軽くビールとカレー。
食後は1時間弱ほど散歩して腹ごなし。
そして再び温泉へ。
まさにこの旅は湯治目的の温泉三昧。
この旅の間だけは、世俗のニュースから離れ、頭を空っぽにして、痛んだ肘をアルカリ温泉漬けにし、そしてビールを飲んで飲泉して体の中もリフレッシュ。
その後も、温泉、酒、散歩。。。 『いやあ、ええなあ』
まさに、究極の”のんびりまったり”。
***
二日目の夕食も、刺身に天麩羅、一人用の小鍋、ふくの入ったこれまた美味しい吸い物など充実の献立。
生ビールを飲み、美味しい料理を堪能し、『ごちそうさまでした』
食後は再び本を開く。 『絶叫』
この本を読んでいると、人生なんて本当にその時には気付かないようなほんの些細なキッカケで、大きく変わってしまうのだということを、改めて思い知らさせる。
人生には様々なターニングポイントやジャッジポイントがあり、その時のちょっとした判断や、自分ではどうしようもない状況によって、後の人生に大きな影響を及ぼすものなのだ。
50年以上生きていると、そんなストーリーがとてもリアルなものに感じられる。
人生は一本道。 そこに道は二つない。
"if(もしあの時。。。)"なんて妄想であり、辛いことも嬉しいことも、全てが偶然を装った必然なのである。
***
思いも掛けなかった驚きの結末。
読み終わった本を閉じ、しばし静かな時を過ごす。
その後は、もちろん温泉。
夜になり、人通りも少なくなった道を歩いていく。
今回、散歩も含めてなんどこの通りを歩いただろうか。
そんな二泊三日の湯治も、明日の朝まで。
***
2015年1月4日(日) 朝方、雨の音で目を覚ますが、再び眠りに落ちた。
6時半に起きだし、今回最後のお風呂へ。 これで9回目の入浴である。
普段の温泉なら、一回に1時間弱程度入るのだが、今回は温泉手形があり入浴回数に制限はないので、一回当たり20分程度とし、3ー4時間程度の時間間隔をあけて、ゆったりと温泉を楽しむことができた。
***
これまでの俵山温泉旅は、日帰りか一泊二日であったが、今回は初の二泊三日の逗留。
温泉に入り、本を読む。 温泉に入り、音楽を聴く。 温泉に入り、ビールを飲む。 温泉に入り、散歩を楽しむ。
ただただ、この繰り返し。
本当にゆっくりすることができた。
朝のお風呂に入り、おいしい朝食をいただき、休憩して帰る準備。
明日からは仕事である。 そろそろ浮き世に戻るとするか。
『本当にお世話になりました。 また来ます!』
昨年痛めた肘を、お気に入りの温泉でゆっくりと癒し、今年の初漕ぎに備えようという訳。
今回は、俵山温泉を訪れたときにはいつもお世話になるお気に入りの宿、『たまや』さんに泊まり、久々となる一泊二日の連泊湯治。
強風や雨、雪などなど、荒れた天候の多い今回の冬休みの後半をゆっくり過ごすには、最適のプラン。
*** 今回、ブログに於ける写真有無による印象の差異を確認する実験として、まずはテキストのみ版で ***
朝5時起きで支度し、玄関まで見送ってくれた妻に、『じゃあ行ってくるよ』 『はい、気をつけて』
徒歩で駅まで行き、小月駅までの切符を買う。
今日乗る列車は下関行きなので、乗り換えなしで小月まで行けるというわけ。
新幹線を使わないので5時間弱を要するが、本を読んだり音楽を聴いたり、景色を眺めていれば、充実した時間が過ごせるはず。
まだ今年二日目の早朝の列車とあって、乗客はまばらである。
夜明け前のまだ暗い中、呉線は海沿いを走る。
広島を越え、宮島口の手前で日の出の時刻。
今日持参した本は、まだ読み終わっていなかった『海賊と呼ばれた男(下)』
岩国、そして徳山。
『海賊と呼ばれた男』の後半には、徳山の製油所建設の話が出てくる。
***
以下、引用。
『製油所は徳山の美しい街の景観を壊すような施設では駄目だという信念を持っていた。 山陽本線から見える姿も美しくあってほしいとUOPに注文をつけていた。 山陽本線沿いに長い緑地帯を作り、樹木や花を植えて、市民が散策できるように遊歩道をこしらえた。 こんな工場は日本で始めてであった』
『製油所内には、来賓用あるいは店員たちの宿泊施設やクラブ、販売店などはいっさい作らせなかった。 そうした施設は徳山の街のものを利用すべきで、製油所が発展すれば、徳山の街も栄えるというのが鐵造の考えだった』
引用終わり。
***
いやあ、本当にすばらしい!
鈍行の山陽本線で旅をしながら、ちょうど徳山あたりでこの下りを読むなんて、これは偶然を装った必然に違いない。
新山口、厚狭。 そして10時53分に、ようやく小月に到着。 長時間ではあるが、充実した読書で、あっという間の旅であった。
小月に着く前頃から、急に雪が降り始めた。 小月駅では、まるで吹雪のような状態に。
12時03分のバスまで1時間ちょっとあるので、昼飯でも食おうかと、吹雪の中、駅の周辺をチェックしてみる。
しかしながら、元々店が少ないのに加え、まだ正月休みの店ばかりで、結局昼食はあきらめ、駅で待つことにする。
いざというときのため、家から持参したドーナツをバックパックから取り出し、駅のベンチに座って食べる。
『うーん、美味い』 甘くておいしいドーナツを食べると、冷えきった体の中で、『ポッ』と胃に微かな炎が灯ったように感じられる。
***
12時03分ちょっと前。 時刻通りバスが到着。
ここから俵山温泉まで、約1時間のバス旅である。
バスの乗客は、10人足らず。
途中で一人降り、二人降りと、途中からは俺だけが乗客という貸し切り状態。
俵山温泉に到着すると、『ありがとうございました』と運転手さんに挨拶し、料金を支払ってバスを降りた。
チェックインにはまだ時間があるのだが、いったん宿へ。
『すみません。 今日から二泊で予約しているんですが、荷物を預かっていただけませんか?』
荷物を預け、一日入り放題の温泉入浴手形を購入し、まずは『白猿の湯』へ。
今日はお客さんが多いようで、浴槽も混雑している。
久しぶりの俵山温泉。
日本最高レベルのPH9.8を誇るという一号湯にザブリ。
『あー。 うう。 おー』いやあ、気持ちええなあ! 思わずうなってしまう。
温めのお湯に浸かり、特に腕と肘をストレッチしながら、ヌルリとした当たりの柔らかいお湯を堪能する。
***
初回は少し短めに30分程度であがった。
まだ、お昼ご飯を食べていないのだ。
食事は、白猿の湯に併設されている『涼風亭』 ここの食事もお気に入り。
『今日のさかなランチ』と生ビール大を注文。
『いただきます』
魚料理を一口食べると、これがなんとも絶品!
皮はパリパリ、身はホクホク。 これに甘辛い絶妙なソースが掛かって、ビールにもご飯にもあうのである。
魚をパクリ。 ビールをゴクリ。
再び魚料理をパクリ。 ご飯をワシワシ。
最高のランチである。 ここまで我慢した甲斐があったというものだ。
『ごちそうさまでした』
料金を支払うとき、『あの魚料理、本当においしかったです』
『ありがとうございます!』 『あの魚は何ですか?』すると、『金目鯛のポワレです』との事。
ポワレって聞いても料理に疎い俺はよく知らないが、れきしのある俵山温泉の湯治場で、ランチに金目鯛のポワレとは、これまた一興ではある。
***
食事を終えると宿に戻り、チェックイン。
ジャージに着替え、こたつに入り、今日一日の日記をつける。
お茶を飲んでしばらく休憩し、夕方にもう一風呂。
今度は露天風呂へも。
雪が落ちる空を見上げ、暖かいお湯に浸かる。 顔と頭が空冷されているので、のんびりまったり、しっかりとお湯を楽しむことができた。
***
午後6時。 食事の時間である。
今回もお世話になっている『たまや』さんは、リーズナブルな料金でおいしい料理が楽しめるの。
部屋に運ばれてきた食事は、正月の雰囲気を味わえるメニューとなっている。
『生ビールありますか?』 『はい、ありますよ』
『サイズは?』 『うちは中だけなんです』
『じゃあ、生中を!』
ビールが運ばれてくると、『いただきます』で食事開始。
刺身をパクリ。 生ビールをグビリ。 『おー、美味い』
ご飯が入った小さなお櫃の蓋を開けると、そこには美しい白米が。
一粒一粒がしっかりと粒感を主張し、ピカピカ、キラキラと美しく輝く、美味そうなご飯。
これぞ、日本のお米!
刺身をパクリ。 そしてご飯をパクパク。 お吸い物をズイズイ、ズルリ。
このお吸い物も、絶妙の味付け。 具沢山とか豪華な具材が入っているわけではなくシンプルなのだが、なんともいえない旨味と、ほのかな柚の香りがたまらない。
俺は、美味い味噌汁でもビールが飲めるので、このお吸い物も十分一品のつまみになる。
『あー、最高や!』
その後も生ビールを飲みながら、おいしいおかずを堪能した。
『ごちそうさまでした』 大満足の夕食である。
たっぷりとヌルヌル温泉を楽しみ、ビールを飲みながら旨い金目鯛のポワレランチをいただき、これまた美味い夕食で生ビールをゴクリ。
食後は、iphoneで音楽を楽しみながらしばし休憩し、再び温泉へ。
喧噪の浮き世を離れ、歴史ある湯治場の静かな俵山温泉で、のんびりまったりと過ごす一日は、こうして過ぎていく。
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2015年1月3日(土) 朝、目が覚める。 時計をみると、6時03分。
11時に寝て、朝6時まで目が覚めることなく熟睡できた。
温泉で体を癒し、おいしい食事をいただき、適度なお酒を飲んで、ぐっすり眠ることができたのである。
なんと爽快な朝であろうか。
6時半になると浴衣に着替え、お風呂へ。
昨日は白猿の湯ばかりだったが、今朝は6時から開いている町の湯へ。
雪こそないが、シンシンと冷えこむ早朝の通りを歩く。早く、暖かいお湯に浸かりたい。
入り口でスタンプを押してもらい、飲泉してお風呂へ。 体を流してから浴槽へザブリ!
『おお』 何も言うことはない。 至福のひととき。
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8時からは朝食。
今日もピカピカつやつやの、おいしいご飯と味噌汁、イカの入った卵料理にメザシ、漬け物、その他諸々。
朝からたっぷり。
このおいしいご飯が、なによりのごちそう。
この銀シャリと味噌汁、漬け物だけでも十分なくらいである。
うちの家では、南部鉄器製羽釜仕様の高級炊飯器を使っており、外でご飯を食べておいしいと思うことは少ない。
せっかくおかずが美味しくても、肝心のご飯がベタベタだったり、パサパサだったりすることがほとんどなのだが、ここのご飯は本当に美味い。
最後にお茶を飲み、『ごちそうさまでした』
食後は食器を片づけ、炬燵に入り、コーヒーを飲みながら、マーラーの交響曲第5番を聴く。
『いい朝じゃあないか!』
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今日は晴れて気持ちの良い朝。 ちょっと散策してみるか。
下道を歩くと、三猿まんじゅうのお店、『松永松琴堂』 朝の6時から開いているというお店である。
『ばら売りありますか?』 『はい、ありますよ。 3つで100円』 『じゃあ、それ下さい』
店の外にでると、さっそく袋から焼きたての三猿まんじゅうを取り出し、パクリ。
まだホカホカ、ぬくぬくであり、寒い朝のおやつとしては嬉しい温もりである。
『うん。 温かい饅頭って、しみじみ美味いなあ』
ちいさな温泉町を散策し、所々で写真を撮り、宿に戻る。
タオルを手に、朝の散策で冷えた体を温めるため温泉へ。
本当に今回は温泉三昧である。
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宿に戻るとコーヒーをいれ、炬燵で本を開く。
昨日の夜から、『絶叫(葉真中顕)』
お昼ご飯は宿の喫茶店で軽くビールとカレー。
食後は1時間弱ほど散歩して腹ごなし。
そして再び温泉へ。
まさにこの旅は湯治目的の温泉三昧。
この旅の間だけは、世俗のニュースから離れ、頭を空っぽにして、痛んだ肘をアルカリ温泉漬けにし、そしてビールを飲んで飲泉して体の中もリフレッシュ。
その後も、温泉、酒、散歩。。。 『いやあ、ええなあ』
まさに、究極の”のんびりまったり”。
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二日目の夕食も、刺身に天麩羅、一人用の小鍋、ふくの入ったこれまた美味しい吸い物など充実の献立。
生ビールを飲み、美味しい料理を堪能し、『ごちそうさまでした』
食後は再び本を開く。 『絶叫』
この本を読んでいると、人生なんて本当にその時には気付かないようなほんの些細なキッカケで、大きく変わってしまうのだということを、改めて思い知らさせる。
人生には様々なターニングポイントやジャッジポイントがあり、その時のちょっとした判断や、自分ではどうしようもない状況によって、後の人生に大きな影響を及ぼすものなのだ。
50年以上生きていると、そんなストーリーがとてもリアルなものに感じられる。
人生は一本道。 そこに道は二つない。
"if(もしあの時。。。)"なんて妄想であり、辛いことも嬉しいことも、全てが偶然を装った必然なのである。
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思いも掛けなかった驚きの結末。
読み終わった本を閉じ、しばし静かな時を過ごす。
その後は、もちろん温泉。
夜になり、人通りも少なくなった道を歩いていく。
今回、散歩も含めてなんどこの通りを歩いただろうか。
そんな二泊三日の湯治も、明日の朝まで。
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2015年1月4日(日) 朝方、雨の音で目を覚ますが、再び眠りに落ちた。
6時半に起きだし、今回最後のお風呂へ。 これで9回目の入浴である。
普段の温泉なら、一回に1時間弱程度入るのだが、今回は温泉手形があり入浴回数に制限はないので、一回当たり20分程度とし、3ー4時間程度の時間間隔をあけて、ゆったりと温泉を楽しむことができた。
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これまでの俵山温泉旅は、日帰りか一泊二日であったが、今回は初の二泊三日の逗留。
温泉に入り、本を読む。 温泉に入り、音楽を聴く。 温泉に入り、ビールを飲む。 温泉に入り、散歩を楽しむ。
ただただ、この繰り返し。
本当にゆっくりすることができた。
朝のお風呂に入り、おいしい朝食をいただき、休憩して帰る準備。
明日からは仕事である。 そろそろ浮き世に戻るとするか。
『本当にお世話になりました。 また来ます!』