2015年5月31日(日) 今日で5月も終わり。 昨日の雨も上がり、梅雨入り前の晴れの休日。
今日の潮は大潮。 朝8時頃が満潮で、午後2時頃の干潮に向けて引き潮が続く。
瀬戸内海、特にこの芸予諸島でカヤックを楽しむには、潮汐表抜きには考えられない。
***
満潮干潮の時間と、潮の流れを考慮して出艇時刻と出発地点、漕ぎ進むルート、出発地点に向けて引き返す時刻を決める事が、楽にツーリングを楽しむ秘訣なのである。
はてさて、今日はどこを漕ごうかな?
地図を眺めながら一思案。 ああでもない、こうでもない。。。
とはいえこれもツーリングの一環であり、実に楽しい一時なのである。
昨日の午後が雨の予報だったため、残念ながらこの週末はキャンプツーリングを諦め、日曜日だけの日帰りツーリング。
キャンプツーリングが好きな俺は、元々ガシガシ長距離を漕ぐ派ではなく、のんびりまったりとシーカヤックを含む旅を楽しみたい。
どうせ日帰りなら、気持ちの良いエリアをごく短時間でも、のんびりまったり海のお散歩を楽しむ事ができれば良いのである。
『潮流の影響が少なくて、最近漕いでなくて、家から近くて、気持ちの良いエリア。。。 ようし、情島に決まり!』
***
『じゃあ、ちょっと漕いでくるよ。 昼前には戻る』
シーカヤックは年中ワゴンに積みっぱなしにしてあるので、思い立った時にいつでも出掛ける事ができる。
家を出てから30分弱で、いつもの浜に到着。
ウイルダネスシステムズのケープホーンを浜に降ろし、安全装備とおやつを積んで出発準備完了。
今日は晴れて気持ちの良い朝である。
梅雨入り前の、少し湿度を感じる空気と雲。
穏やかな海を、情島の北端に向けて漕いで行く。
***
情島に到着すると、小さな浜を訪れる。
ここは、伏龍特別攻撃隊の基地があった所である。
また戦艦”日向”の碑もあり、カヤックから降りて手を合わせる。
***
今日は久し振りに、情島を時計回りで一周するつもり。
島の北端を超えてからは、爽快な青空の下でのパドリング。
所々、岩場で釣りをしておられる方々の邪魔にならないよう、浮きの位置を確認しながら沖寄りを漕ぎ進む。
以前、何度かキャンプを楽しんだ浜。
ここには昔、大きな別荘が建っていたと聞いた事がある。
新緑の季節は終わり、深緑の美しい島の景色を堪能しながらのお散歩ツーリング。
しばらく漕ぎ進むと、浜辺にコンクリートが打ってある浜に到着。
ここは、水陸両用の戦車が上陸するためにコンクリートが打ってあると、以前、島の方から教わった場所。
休憩がてらコーヒーでも飲もうと、しばし上陸。
花崗岩の浜と綺麗な蒼い海。 青い空と白い雲。 そして、戦車が上陸するためのコンクリートの遺跡。
ほんの70年前の時代を、少しだけ想像してみる。
浜を観察すると、
いたるところに猪の足跡が。
『ちょっと、ここでの休憩はやめておこうかな』
***
再び漕ぎ出し、集落に向けて漕ぎ進む。
穏やかな芸予諸島。
集落に近づくと、一人の方が道を歩いておられた。
『こんにちは』と挨拶すると、『こんにちは。 今日はええ凪でよかったねえ』 『はい、ほんまに気持ちええです』
港に入り、小さなスロープにそっとカヤックを揚げさせていただく。
持参したおやつセットを持って、防波堤の端っこに陣取る。
ソフトクーラーから、エスビットポケットストーブとメスティンを取り出し、お湯を沸かす。
お湯が湧くと、コーヒーを淹れ、持参した呉名物メロンパンの”メロンパン”を取り出す。
このメロンパンは、そのボリュームとたっぷりのクリームが話題になる事が多いのだが、俺はこのパンの生地の味がお気に入り。
なんとも深い、これぞパン!という味がする生地なのである。
***
そうこうしていると、先ほど挨拶した方が戻ってこられた。
『こんにちは。 ほんまに今日はええ天気ですね』 『ほんま。 昨日は雨で寒かったから、今日と逆なら良かったのに』
『昨日は何かあったんですか?』 『なあに、NHKの取材がこの島であったんよ』
『へえ、なんの取材だったんです?』 『ここには昔、特攻隊の基地があったんよ。 その取材。 90歳を過ぎた元特攻隊の人を連れて、雨の中取材しよったんよ』
『そうですか。 特攻隊って伏龍ですよね。 さっき、その碑の所にも行ってきたんです』
『あの浜に、日向の碑いうのもありましたが』 『あれは、戦艦日向の碑。 昔この沖に泊まっとった日向が、アメリカの戦闘機に攻撃を受けて沈没したんよ』
『それで死んだ兵隊さん達を、あの浜に引き揚げて、油を掛けて荼毘に付したんよね』 『そうだったんですか。 知りませんでした』
『子供の頃に、この山の上から米軍の戦闘機が急降下して戦艦を攻撃したのを見た覚えがある。 帰りにはこの島の目の前を、海面スレスレの高さで飛んで戻りよった。 ここから見たら、アメリカ人の顔が分かるくらいじゃったよ』
***
『じゃあ戦争の頃は、大勢の人が住んどったんですか?』 『うん、多い時には千人くらい居ったらしい。 島の谷という谷には兵舎を作って兵隊さんが住んどったし、ここらには当時、将校さんらが住むのに貸しとった家もある』
『戦争が終わった後も、鰆漁の季節なんかは賑やかじゃったらしいですね』 『そうそう。 昔は鰆漁や鰯漁の頃は賑やかじゃった。 鰯の時には、倉橋の鹿島あたりからもここに来て、船で寝泊まりしながら人も雇うて漁をしよったなあ』
『豊島あたりから来る船はなかったんですか』 『そうじゃのう、たしかに前に豊島から若い漁師が来て、ここに船を泊めてもエエか?いうて聞くけん、ええよ、いうて泊めさせてあげたこともある。 太刀魚を持ってきて、一緒に酒飲もうやいうけえ一緒に飲みよったら、えらい盛り上がって、たいそう酔っぱらった事もあったのう』
***
『今は漁はどうですか?』
『だめだめ。 魚の値段が安いじゃろう。 時間給にしたら、200円にもならんような時もあるよ。 そこらでアルバイトしよる方がよっぽどええわ』
『いろんな島や港で聞いても、みなさんそう言われますね。 確かに日本海の港で聞いたときも、油代が高うなって儲からんから、定年退職した人が半分趣味で海に出よるのがほどんどじゃいうて言われよりました。 また、イカ釣り漁をするよりも、イカ釣りする人を連れて海に出る遊漁船の方が儲かるいうて』
『ほんまにそうよ』
***
その後も、村上水軍の見張り台の事、賑やかだった頃の島の様子、戦争中の工事跡、似島の砂船の話、海を渡る猪の話などなど、様々なお話を伺った。 『へえ、そんな事があったんですか』
***
『いやあ、今日は天気も良かったし、ええ話も聞かせてもろうて、ほんまに楽しかったです。 ありがとうござます』
『じゃあ、気いつけて。 またきんさい』
『はい、また遊びにきますけん』
***
今日は残念ながら日帰りツーリングではあったが、のんびりまったり地元の島を訪ね、貴重なお話を伺う事ができた。
いやあ、天気にも人との出会いにも恵まれて、なかなかええ休日やったなあ。
さて、来週末はどこ行こう?
今日の潮は大潮。 朝8時頃が満潮で、午後2時頃の干潮に向けて引き潮が続く。
瀬戸内海、特にこの芸予諸島でカヤックを楽しむには、潮汐表抜きには考えられない。
***
満潮干潮の時間と、潮の流れを考慮して出艇時刻と出発地点、漕ぎ進むルート、出発地点に向けて引き返す時刻を決める事が、楽にツーリングを楽しむ秘訣なのである。
はてさて、今日はどこを漕ごうかな?
地図を眺めながら一思案。 ああでもない、こうでもない。。。
とはいえこれもツーリングの一環であり、実に楽しい一時なのである。
昨日の午後が雨の予報だったため、残念ながらこの週末はキャンプツーリングを諦め、日曜日だけの日帰りツーリング。
キャンプツーリングが好きな俺は、元々ガシガシ長距離を漕ぐ派ではなく、のんびりまったりとシーカヤックを含む旅を楽しみたい。
どうせ日帰りなら、気持ちの良いエリアをごく短時間でも、のんびりまったり海のお散歩を楽しむ事ができれば良いのである。
『潮流の影響が少なくて、最近漕いでなくて、家から近くて、気持ちの良いエリア。。。 ようし、情島に決まり!』
***
『じゃあ、ちょっと漕いでくるよ。 昼前には戻る』
シーカヤックは年中ワゴンに積みっぱなしにしてあるので、思い立った時にいつでも出掛ける事ができる。
家を出てから30分弱で、いつもの浜に到着。
ウイルダネスシステムズのケープホーンを浜に降ろし、安全装備とおやつを積んで出発準備完了。
今日は晴れて気持ちの良い朝である。
梅雨入り前の、少し湿度を感じる空気と雲。
穏やかな海を、情島の北端に向けて漕いで行く。
***
情島に到着すると、小さな浜を訪れる。
ここは、伏龍特別攻撃隊の基地があった所である。
また戦艦”日向”の碑もあり、カヤックから降りて手を合わせる。
***
今日は久し振りに、情島を時計回りで一周するつもり。
島の北端を超えてからは、爽快な青空の下でのパドリング。
所々、岩場で釣りをしておられる方々の邪魔にならないよう、浮きの位置を確認しながら沖寄りを漕ぎ進む。
以前、何度かキャンプを楽しんだ浜。
ここには昔、大きな別荘が建っていたと聞いた事がある。
新緑の季節は終わり、深緑の美しい島の景色を堪能しながらのお散歩ツーリング。
しばらく漕ぎ進むと、浜辺にコンクリートが打ってある浜に到着。
ここは、水陸両用の戦車が上陸するためにコンクリートが打ってあると、以前、島の方から教わった場所。
休憩がてらコーヒーでも飲もうと、しばし上陸。
花崗岩の浜と綺麗な蒼い海。 青い空と白い雲。 そして、戦車が上陸するためのコンクリートの遺跡。
ほんの70年前の時代を、少しだけ想像してみる。
浜を観察すると、
いたるところに猪の足跡が。
『ちょっと、ここでの休憩はやめておこうかな』
***
再び漕ぎ出し、集落に向けて漕ぎ進む。
穏やかな芸予諸島。
集落に近づくと、一人の方が道を歩いておられた。
『こんにちは』と挨拶すると、『こんにちは。 今日はええ凪でよかったねえ』 『はい、ほんまに気持ちええです』
港に入り、小さなスロープにそっとカヤックを揚げさせていただく。
持参したおやつセットを持って、防波堤の端っこに陣取る。
ソフトクーラーから、エスビットポケットストーブとメスティンを取り出し、お湯を沸かす。
お湯が湧くと、コーヒーを淹れ、持参した呉名物メロンパンの”メロンパン”を取り出す。
このメロンパンは、そのボリュームとたっぷりのクリームが話題になる事が多いのだが、俺はこのパンの生地の味がお気に入り。
なんとも深い、これぞパン!という味がする生地なのである。
***
そうこうしていると、先ほど挨拶した方が戻ってこられた。
『こんにちは。 ほんまに今日はええ天気ですね』 『ほんま。 昨日は雨で寒かったから、今日と逆なら良かったのに』
『昨日は何かあったんですか?』 『なあに、NHKの取材がこの島であったんよ』
『へえ、なんの取材だったんです?』 『ここには昔、特攻隊の基地があったんよ。 その取材。 90歳を過ぎた元特攻隊の人を連れて、雨の中取材しよったんよ』
『そうですか。 特攻隊って伏龍ですよね。 さっき、その碑の所にも行ってきたんです』
『あの浜に、日向の碑いうのもありましたが』 『あれは、戦艦日向の碑。 昔この沖に泊まっとった日向が、アメリカの戦闘機に攻撃を受けて沈没したんよ』
『それで死んだ兵隊さん達を、あの浜に引き揚げて、油を掛けて荼毘に付したんよね』 『そうだったんですか。 知りませんでした』
『子供の頃に、この山の上から米軍の戦闘機が急降下して戦艦を攻撃したのを見た覚えがある。 帰りにはこの島の目の前を、海面スレスレの高さで飛んで戻りよった。 ここから見たら、アメリカ人の顔が分かるくらいじゃったよ』
***
『じゃあ戦争の頃は、大勢の人が住んどったんですか?』 『うん、多い時には千人くらい居ったらしい。 島の谷という谷には兵舎を作って兵隊さんが住んどったし、ここらには当時、将校さんらが住むのに貸しとった家もある』
『戦争が終わった後も、鰆漁の季節なんかは賑やかじゃったらしいですね』 『そうそう。 昔は鰆漁や鰯漁の頃は賑やかじゃった。 鰯の時には、倉橋の鹿島あたりからもここに来て、船で寝泊まりしながら人も雇うて漁をしよったなあ』
『豊島あたりから来る船はなかったんですか』 『そうじゃのう、たしかに前に豊島から若い漁師が来て、ここに船を泊めてもエエか?いうて聞くけん、ええよ、いうて泊めさせてあげたこともある。 太刀魚を持ってきて、一緒に酒飲もうやいうけえ一緒に飲みよったら、えらい盛り上がって、たいそう酔っぱらった事もあったのう』
***
『今は漁はどうですか?』
『だめだめ。 魚の値段が安いじゃろう。 時間給にしたら、200円にもならんような時もあるよ。 そこらでアルバイトしよる方がよっぽどええわ』
『いろんな島や港で聞いても、みなさんそう言われますね。 確かに日本海の港で聞いたときも、油代が高うなって儲からんから、定年退職した人が半分趣味で海に出よるのがほどんどじゃいうて言われよりました。 また、イカ釣り漁をするよりも、イカ釣りする人を連れて海に出る遊漁船の方が儲かるいうて』
『ほんまにそうよ』
***
その後も、村上水軍の見張り台の事、賑やかだった頃の島の様子、戦争中の工事跡、似島の砂船の話、海を渡る猪の話などなど、様々なお話を伺った。 『へえ、そんな事があったんですか』
***
『いやあ、今日は天気も良かったし、ええ話も聞かせてもろうて、ほんまに楽しかったです。 ありがとうござます』
『じゃあ、気いつけて。 またきんさい』
『はい、また遊びにきますけん』
***
今日は残念ながら日帰りツーリングではあったが、のんびりまったり地元の島を訪ね、貴重なお話を伺う事ができた。
いやあ、天気にも人との出会いにも恵まれて、なかなかええ休日やったなあ。
さて、来週末はどこ行こう?
2015年5月30日(土) 朝起きて天気予報をチェックすると、昼から雨の模様。
『残念。 この週末はキャンプツーリングは諦めるか』
はてさて、今日の予定をどうするかな。。。
***
『ちょっと出掛けて来る。 久し振りにバイクで走って来るよ。 すぐに戻る』
YB125SPのカバーを外し、メスティンとエスビットストーブを積み込んで準備完了。
もう夏前なので、始動も一発。 暖気もごく短時間である。
今日は、休山を横断してみよう。
昔はよく、家族で歩いたり、自転車で登った山である。
まずは、阿賀側の登り口へ。
ここからは、舗装はしてあるが狭い山道。
1速、2速でゆっくりと登って行く。
走るクルマはほとんどなく、トコトコと快適なトレッキングツーリング。
路面に土や落ち葉こそあるものの、未舗装路はなく、YB125SPでも十分に楽しめる。
***
頂上に到着。
休山である。
東屋のある展望台からは、
音戸方面や、
蒲刈方面の景色が楽しめる。 今日は、少し霞がかかった芸予諸島の眺め。
***
東屋の下のベンチに陣取り、持参したエスビットストーブとメスティンを取り出す。
誰も居ない静かな山頂で、お湯を沸かしてコーヒーを飲む楽しみ。
なかなか良い休日の朝。
***
帰りは、音戸方面に下って行く。
途中、潜水艦基地に立ち寄る。
あの矢沢永吉も、高校生の時に広島から自転車で見に来たという潜水艦基地である。
機関の調整でもしているのか、白い煙?水蒸気?を上げる潜水艦。
呉らしい眺めである。
***
『ただいま』 『早かったねえ』 『休山を横断して帰ってきただけだからね』
久し振りのYB125SP。 ショートツーリングではあったが、なかなか楽しいお散歩であった。
***
『さて、今日はどうするかな?』
最近、岡山、横浜、京都と出張が続いて疲れがたまっている。 次の大事な出張に向けて、ちょっと体のケアをしておこうか。
『どう、これから忠海の岩風呂に行かんか?』 『うん、ええよ。 あんた顔に疲れがでとるけん、ちょうどええんじゃない』
という訳で、クルマを東に走らせ、岩乃屋さんに到着。
倉庫には、焚き付け用の木々がぎっしりと積まれていた。
午後から雨という事で、石風呂/岩風呂でたっぷりと汗を流し、ゆっくりと過ごすにはちょうど良い。
いつもの場所に陣取り、石風呂で汗を流し、出てはお茶を飲み、しばし休憩。
コンビニで買い込んできたお昼ご飯を食べ、休憩して再びお風呂へ。
風呂の中では、滝のように汗が流れ出る。
『あー、気持ちええなあ』
会社での様々な疲れやストレスが、汗と一緒に排出されるようで本当に爽快である。
約2時間半程ゆっくりと過ごし、風呂を出た。
『うん、あのドンヨリとした体の芯の疲れが抜けたようや。 あー、サッパリサッパリ。 ほんと、来て良かったなあ!』
さて、明日は晴れるかな? 晴れたらどこ行こう?
『残念。 この週末はキャンプツーリングは諦めるか』
はてさて、今日の予定をどうするかな。。。
***
『ちょっと出掛けて来る。 久し振りにバイクで走って来るよ。 すぐに戻る』
YB125SPのカバーを外し、メスティンとエスビットストーブを積み込んで準備完了。
もう夏前なので、始動も一発。 暖気もごく短時間である。
今日は、休山を横断してみよう。
昔はよく、家族で歩いたり、自転車で登った山である。
まずは、阿賀側の登り口へ。
ここからは、舗装はしてあるが狭い山道。
1速、2速でゆっくりと登って行く。
走るクルマはほとんどなく、トコトコと快適なトレッキングツーリング。
路面に土や落ち葉こそあるものの、未舗装路はなく、YB125SPでも十分に楽しめる。
***
頂上に到着。
休山である。
東屋のある展望台からは、
音戸方面や、
蒲刈方面の景色が楽しめる。 今日は、少し霞がかかった芸予諸島の眺め。
***
東屋の下のベンチに陣取り、持参したエスビットストーブとメスティンを取り出す。
誰も居ない静かな山頂で、お湯を沸かしてコーヒーを飲む楽しみ。
なかなか良い休日の朝。
***
帰りは、音戸方面に下って行く。
途中、潜水艦基地に立ち寄る。
あの矢沢永吉も、高校生の時に広島から自転車で見に来たという潜水艦基地である。
機関の調整でもしているのか、白い煙?水蒸気?を上げる潜水艦。
呉らしい眺めである。
***
『ただいま』 『早かったねえ』 『休山を横断して帰ってきただけだからね』
久し振りのYB125SP。 ショートツーリングではあったが、なかなか楽しいお散歩であった。
***
『さて、今日はどうするかな?』
最近、岡山、横浜、京都と出張が続いて疲れがたまっている。 次の大事な出張に向けて、ちょっと体のケアをしておこうか。
『どう、これから忠海の岩風呂に行かんか?』 『うん、ええよ。 あんた顔に疲れがでとるけん、ちょうどええんじゃない』
という訳で、クルマを東に走らせ、岩乃屋さんに到着。
倉庫には、焚き付け用の木々がぎっしりと積まれていた。
午後から雨という事で、石風呂/岩風呂でたっぷりと汗を流し、ゆっくりと過ごすにはちょうど良い。
いつもの場所に陣取り、石風呂で汗を流し、出てはお茶を飲み、しばし休憩。
コンビニで買い込んできたお昼ご飯を食べ、休憩して再びお風呂へ。
風呂の中では、滝のように汗が流れ出る。
『あー、気持ちええなあ』
会社での様々な疲れやストレスが、汗と一緒に排出されるようで本当に爽快である。
約2時間半程ゆっくりと過ごし、風呂を出た。
『うん、あのドンヨリとした体の芯の疲れが抜けたようや。 あー、サッパリサッパリ。 ほんと、来て良かったなあ!』
さて、明日は晴れるかな? 晴れたらどこ行こう?
2ヶ月ほど前だろうか。
仕事を終えて家に戻ると、『ねえ、大変大変。 当たったよー!』 『何が当たったんや?』
『コンサートよ、コンサート。 前に応募しておいた矢沢永吉のコンサートが当たったんよ』 『えー、ホンマかいや! そりゃあスゴいなあ』
『もう二度と聴けんかもしれんよー。 こりゃあ行かんと!』 『ほんまやなあ。 じゃあ、CD買うて覚えとかんといかんなあ』
『じゃあ、せっかくやからS席で申し込もうや。 楽しみや!』
***
2015年のツアーには、こんな想いが込められていた。
(以下、引用)
『近年、大都市でのライヴツアーばかりやってきたけど、皆が皆、大都市でライブを観れるとも限らない。 観たくても叶わない・・・ずっとライヴを待ち続けてくれているファンが地方に住んでいる。 絶対これを忘れちゃいけない!! このまま大御所で爺サンになりました。 ヨロシク! ってのはまずいんだよね~・・・(笑い)』
(引用終わり)
なんとも嬉しいメッセージじゃあないか!
***
2015年5月24日(日) という訳で、今日の夕方は矢沢永吉のコンサート。
4時開場で、4時過ぎに呉市文化ホールに到着。
これまで、クラシックコンサートや、宝塚歌劇団公演、布施明コンサートなどで何度か来た事があるが、今回は全く雰囲気が違う。
ファンクラブの幹部どうしの交流なのか、挨拶しながら名刺交換している模様。
『さすが永ちゃんのコンサートやなあ』
コンサートが始まる前には、ファンクラブ主導で『エーちゃん! エーちゃん!』のエール。
『こりゃあ、今日は盛り上がりそうや。 楽しみやなあ!』
***
5時半。 コンサート開始。
最初からスタンディングで凄い盛り上がり。 観客みんなが立ち上がり、狭い呉市文化ホールが、まるでライブハウスのようである。
途中のMCで、呉に来る事ができて嬉しかったとの一言。
また、矢沢永吉が呉に来るのはこれで二度目であり、一度目は高校生の時、友人と一緒に潜水艦を見るために呉まで来た事があるとの事も明かされた。
『高校生の時、友達と一緒に実物の潜水艦を見ようと言う事になって、呉まで来たんだ。 広島から自転車で。 2時間半だったか、3時間だったか、よく覚えていないけれど、ともかく自転車を一生懸命漕いだことだけは覚えてる』
『それで、本物の潜水艦をしばらく眺めて、うどんを食って帰ったんだ。 広島と呉は兄弟のようなもの。 このコンサートツアーの予定に呉が入っているのを見た時には痺れたよ』
***
コンサートでは、矢沢永吉のボーカリストとしての、そしてエンターテインメントのプロとしての本領をたっぷりと楽しむ事ができた。
魅力的な声と完璧な音程。 人を魅了する動き。 それらを引き立たせる素晴らしいバックバンドと演出。
全てがプロの仕事である!
永ちゃんのバラードが好きな俺としては、MCとバラードの時には椅子に座って静かに曲を聴く事ができるのも嬉しい事であった。
ロックの動と、バラードの静のコントラスト。 これがなんとも良いのである。
アンコールでは、50歳を超えて初めてとなる"タオル投げ"デビューも果たす事ができた。
熱い余韻を残しながら、コンサートは終演。
『いやあ、今回はチケットが取れて本当に良かったね』 『歌は上手いし、演出は良いし、本当に楽しかったねえ』
***
今週末は、久し振りにシーカヤックはお休みの休日だったが、夫婦で矢沢永吉コンサートを堪能する事ができ、最高の週末であった!
『いやあ、食わず嫌いせずに、なんでも試してみるもんやなあ。 ほんまええ休みやった! さて、来週はどこ行こう?』
***
このバラード最高! 『いつの日か』
仕事を終えて家に戻ると、『ねえ、大変大変。 当たったよー!』 『何が当たったんや?』
『コンサートよ、コンサート。 前に応募しておいた矢沢永吉のコンサートが当たったんよ』 『えー、ホンマかいや! そりゃあスゴいなあ』
『もう二度と聴けんかもしれんよー。 こりゃあ行かんと!』 『ほんまやなあ。 じゃあ、CD買うて覚えとかんといかんなあ』
『じゃあ、せっかくやからS席で申し込もうや。 楽しみや!』
***
2015年のツアーには、こんな想いが込められていた。
(以下、引用)
『近年、大都市でのライヴツアーばかりやってきたけど、皆が皆、大都市でライブを観れるとも限らない。 観たくても叶わない・・・ずっとライヴを待ち続けてくれているファンが地方に住んでいる。 絶対これを忘れちゃいけない!! このまま大御所で爺サンになりました。 ヨロシク! ってのはまずいんだよね~・・・(笑い)』
(引用終わり)
なんとも嬉しいメッセージじゃあないか!
***
2015年5月24日(日) という訳で、今日の夕方は矢沢永吉のコンサート。
4時開場で、4時過ぎに呉市文化ホールに到着。
これまで、クラシックコンサートや、宝塚歌劇団公演、布施明コンサートなどで何度か来た事があるが、今回は全く雰囲気が違う。
ファンクラブの幹部どうしの交流なのか、挨拶しながら名刺交換している模様。
『さすが永ちゃんのコンサートやなあ』
コンサートが始まる前には、ファンクラブ主導で『エーちゃん! エーちゃん!』のエール。
『こりゃあ、今日は盛り上がりそうや。 楽しみやなあ!』
***
5時半。 コンサート開始。
最初からスタンディングで凄い盛り上がり。 観客みんなが立ち上がり、狭い呉市文化ホールが、まるでライブハウスのようである。
途中のMCで、呉に来る事ができて嬉しかったとの一言。
また、矢沢永吉が呉に来るのはこれで二度目であり、一度目は高校生の時、友人と一緒に潜水艦を見るために呉まで来た事があるとの事も明かされた。
『高校生の時、友達と一緒に実物の潜水艦を見ようと言う事になって、呉まで来たんだ。 広島から自転車で。 2時間半だったか、3時間だったか、よく覚えていないけれど、ともかく自転車を一生懸命漕いだことだけは覚えてる』
『それで、本物の潜水艦をしばらく眺めて、うどんを食って帰ったんだ。 広島と呉は兄弟のようなもの。 このコンサートツアーの予定に呉が入っているのを見た時には痺れたよ』
***
コンサートでは、矢沢永吉のボーカリストとしての、そしてエンターテインメントのプロとしての本領をたっぷりと楽しむ事ができた。
魅力的な声と完璧な音程。 人を魅了する動き。 それらを引き立たせる素晴らしいバックバンドと演出。
全てがプロの仕事である!
永ちゃんのバラードが好きな俺としては、MCとバラードの時には椅子に座って静かに曲を聴く事ができるのも嬉しい事であった。
ロックの動と、バラードの静のコントラスト。 これがなんとも良いのである。
アンコールでは、50歳を超えて初めてとなる"タオル投げ"デビューも果たす事ができた。
熱い余韻を残しながら、コンサートは終演。
『いやあ、今回はチケットが取れて本当に良かったね』 『歌は上手いし、演出は良いし、本当に楽しかったねえ』
***
今週末は、久し振りにシーカヤックはお休みの休日だったが、夫婦で矢沢永吉コンサートを堪能する事ができ、最高の週末であった!
『いやあ、食わず嫌いせずに、なんでも試してみるもんやなあ。 ほんまええ休みやった! さて、来週はどこ行こう?』
***
このバラード最高! 『いつの日か』
2015年5月17日(日) 今日は珍しく人に誘っていただき、久々の非ソロツーリング。
同じ会社に勤めるカヤック仲間のUさんが、江田島辺りを漕ぐので一緒にどうですか?と誘ってくださったのである。
9時半頃、待ち合わせ場所の浜に到着。
Uさんとその友人の方は、STSの練習という事で朝から小黒神島往復のツーリングに出られており、まだ戻られていなかったので、しばし防波堤の上で待つ。
持参した単眼鏡で小黒神島あたりを観察すると、2艇のカヤックがパドリングしている姿が見えてきた。 『うん、もう少しで戻って来るな』
***
シーカヤックを浜に降ろし、道具一式も積み込んで、浜で待つ。
戻ってこられると、挨拶を交わし、しばし休憩した後、海へ。
今日は風もなく、少し雲はあるものの、絶好のツーリング日和。
バウを北に向け、”がんね”の方向へ漕ぎ進む。
途中、初めて見る不思議な建物を発見。
『何かの研修施設ですかね』 『なんか、バブルの時代の匂いがしますねえ』
なんやかんやで、がんねムーンビーチへ到着。
昔は海水浴場として賑わった浜だが、今日は静かでなかなか良い雰囲気。
***
上陸し、しばし散策と休憩。 ベンチに座り、最近の海遊びの状況について、四方山話。
『さて、そろそろランチに行きませんか? 腹減ってきた』
しばらく漕ぐと、Uさんが、『ここの浜です』
今日は、Uさんが知り合いになったというカフェに行くのが、このツーリングの主な目的である。
浜から歩いて上がれるのがミソ。
『ETTA JAZZ CAFE』
ベンチからはこんな景色。
海を眺めながら、海旅や自転車について四方山話を楽しみ、
パスタを食す。
『ごちそうさまでした』 うん、なかなか良いランチタイムであった。
浜に戻ると、カヤックと道具を潮抜きし、後片付け完了!
***
『今日はどうもお世話になりました。 また今度、島根半島でもご一緒しましょう!』
天候にも恵まれ、普段漕がないエリアで、のんびりまったりツーリングを楽しむ事ができた。
『ああ、またまた今週末も充実した週末やったなあ。 さて、来週はどこ行こう?』
同じ会社に勤めるカヤック仲間のUさんが、江田島辺りを漕ぐので一緒にどうですか?と誘ってくださったのである。
9時半頃、待ち合わせ場所の浜に到着。
Uさんとその友人の方は、STSの練習という事で朝から小黒神島往復のツーリングに出られており、まだ戻られていなかったので、しばし防波堤の上で待つ。
持参した単眼鏡で小黒神島あたりを観察すると、2艇のカヤックがパドリングしている姿が見えてきた。 『うん、もう少しで戻って来るな』
***
シーカヤックを浜に降ろし、道具一式も積み込んで、浜で待つ。
戻ってこられると、挨拶を交わし、しばし休憩した後、海へ。
今日は風もなく、少し雲はあるものの、絶好のツーリング日和。
バウを北に向け、”がんね”の方向へ漕ぎ進む。
途中、初めて見る不思議な建物を発見。
『何かの研修施設ですかね』 『なんか、バブルの時代の匂いがしますねえ』
なんやかんやで、がんねムーンビーチへ到着。
昔は海水浴場として賑わった浜だが、今日は静かでなかなか良い雰囲気。
***
上陸し、しばし散策と休憩。 ベンチに座り、最近の海遊びの状況について、四方山話。
『さて、そろそろランチに行きませんか? 腹減ってきた』
しばらく漕ぐと、Uさんが、『ここの浜です』
今日は、Uさんが知り合いになったというカフェに行くのが、このツーリングの主な目的である。
浜から歩いて上がれるのがミソ。
『ETTA JAZZ CAFE』
ベンチからはこんな景色。
海を眺めながら、海旅や自転車について四方山話を楽しみ、
パスタを食す。
『ごちそうさまでした』 うん、なかなか良いランチタイムであった。
浜に戻ると、カヤックと道具を潮抜きし、後片付け完了!
***
『今日はどうもお世話になりました。 また今度、島根半島でもご一緒しましょう!』
天候にも恵まれ、普段漕がないエリアで、のんびりまったりツーリングを楽しむ事ができた。
『ああ、またまた今週末も充実した週末やったなあ。 さて、来週はどこ行こう?』
2015年5月10日(日) 今日は久し振りに妻と二人で山口県の錦川へ。
本当ならそれこそ超久し振りに長男と下る予定だったのだが、毎週土曜日の休日出勤が続いており多忙な長男が、昨日会社から戻ると『ちょっと疲れがたまって調子が悪いので、明日はやめとくわ』と言うので、『じゃあ、一緒に下ろうや』と妻を誘ったという訳である。
二人会わせて100歳超の川下り。 はてさて、どんな珍道中になることやら?
***
8時半前に南桑に到着。
タンデムカヤックと道具一式を降ろし、妻がパドリングウエアに着替えると、『じゃあクルマを回送してくるから、ちょっと待っておいて。 9時22分に南桑着の清流線で戻って来るよ』
クルマで錦川沿いを走ること約10分ちょっとで、行波へ到着。
河川敷にクルマを停め、少し高台にある駅へ。
9時2分の列車に乗り、これから下る川の様子をスカウティングしながら、しばしの列車旅を楽しむ。
前回よりも少し水量が少ないようだが、今日も晴れて雲一つない川下り日和。
***
南桑に近づくと、置いてきたタンデムカヤックと妻が見えてきた。 そばには、川下りの準備をされている他のペアの方も見える。
南桑駅で下車し、河原へ。
その頃には、準備をされていたもう一組の方々はクルマの回送のためか、移動されていた。
***
パドルを組み立て、カヤックを河原に降ろし、お弁当を積み込んで出発準備完了!
もう何年振りになるのか、本当に久し振りとなる妻との錦川リバーツーリング。
今日は安定性の高いタンデム艇なので、カヤックの上に立ち上がる事も可能。
普段とはまったく異なる視線で、流れに乗ってのんびりまったり下って行くのも楽しみの一つである。
***
雲一つない青空と新緑が目に眩しい。
今日も所々でスッポンが甲羅干しをしている。
それにしても、錦川には大きなスッポンが多いなあ。
四万十川にも負けない清流。
『あんたも立ってみたら。 楽しいでえ』
瀬の前になると、立ち上がってスカウティング。 『ようし、この瀬はあそこを通って、こう行こう』
***
瀞場を下り、
瀬を下り、
カヤックを回転させて下ってきた川の景色を眺める。
『ホンマに気持ちええなあ! やっぱり錦川は最高や』
***
11時頃、適当な河原に上陸し、少し早いお昼ご飯。
コンビニで買い込んできたお弁当を食べる。
穏やかな日差しを浴びながら、絶景を眺めつつ食べるお弁当は美味しいな。
***
『ようし、出発しようか』
気持ちの良い清流を、のんびりと下る。
出発から2時間半位で、行波へ到着。
『ゴール! 楽しいツーリングやったなあ』
カヤックをカートップし、荷物を積み込む。
錦川ツーリングの後は、「深谷峡温泉 清流の郷」へ。
気持ちの良い温泉にゆっくりと浸かり、のんびりサッパリ。
帰りは、これまた久し振りに爽快な林間道ドライブ。
夕方早めに家に着いた。
***
『ああ、今日は天気も良かったし、楽しい川下りだったね』 『ほんと、新緑も良かったし、錦川はキレイだねえ』
『それにしても、60歳になっても、こうやって二人で川下りしていられるかなあ?』 『この重いタンデムカヤックを、その年まで積めるかねえ?』
何歳まで川下りできるか分からないが、リバーツーリングは本当に楽しいな。
『昔々ある所で、坊主頭で真っ黒に日焼けしたおじいさんとおばあさんが川下りに行きました・・・』なーんて。
さて、来週はどこ行こう?
本当ならそれこそ超久し振りに長男と下る予定だったのだが、毎週土曜日の休日出勤が続いており多忙な長男が、昨日会社から戻ると『ちょっと疲れがたまって調子が悪いので、明日はやめとくわ』と言うので、『じゃあ、一緒に下ろうや』と妻を誘ったという訳である。
二人会わせて100歳超の川下り。 はてさて、どんな珍道中になることやら?
***
8時半前に南桑に到着。
タンデムカヤックと道具一式を降ろし、妻がパドリングウエアに着替えると、『じゃあクルマを回送してくるから、ちょっと待っておいて。 9時22分に南桑着の清流線で戻って来るよ』
クルマで錦川沿いを走ること約10分ちょっとで、行波へ到着。
河川敷にクルマを停め、少し高台にある駅へ。
9時2分の列車に乗り、これから下る川の様子をスカウティングしながら、しばしの列車旅を楽しむ。
前回よりも少し水量が少ないようだが、今日も晴れて雲一つない川下り日和。
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南桑に近づくと、置いてきたタンデムカヤックと妻が見えてきた。 そばには、川下りの準備をされている他のペアの方も見える。
南桑駅で下車し、河原へ。
その頃には、準備をされていたもう一組の方々はクルマの回送のためか、移動されていた。
***
パドルを組み立て、カヤックを河原に降ろし、お弁当を積み込んで出発準備完了!
もう何年振りになるのか、本当に久し振りとなる妻との錦川リバーツーリング。
今日は安定性の高いタンデム艇なので、カヤックの上に立ち上がる事も可能。
普段とはまったく異なる視線で、流れに乗ってのんびりまったり下って行くのも楽しみの一つである。
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雲一つない青空と新緑が目に眩しい。
今日も所々でスッポンが甲羅干しをしている。
それにしても、錦川には大きなスッポンが多いなあ。
四万十川にも負けない清流。
『あんたも立ってみたら。 楽しいでえ』
瀬の前になると、立ち上がってスカウティング。 『ようし、この瀬はあそこを通って、こう行こう』
***
瀞場を下り、
瀬を下り、
カヤックを回転させて下ってきた川の景色を眺める。
『ホンマに気持ちええなあ! やっぱり錦川は最高や』
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11時頃、適当な河原に上陸し、少し早いお昼ご飯。
コンビニで買い込んできたお弁当を食べる。
穏やかな日差しを浴びながら、絶景を眺めつつ食べるお弁当は美味しいな。
***
『ようし、出発しようか』
気持ちの良い清流を、のんびりと下る。
出発から2時間半位で、行波へ到着。
『ゴール! 楽しいツーリングやったなあ』
カヤックをカートップし、荷物を積み込む。
錦川ツーリングの後は、「深谷峡温泉 清流の郷」へ。
気持ちの良い温泉にゆっくりと浸かり、のんびりサッパリ。
帰りは、これまた久し振りに爽快な林間道ドライブ。
夕方早めに家に着いた。
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『ああ、今日は天気も良かったし、楽しい川下りだったね』 『ほんと、新緑も良かったし、錦川はキレイだねえ』
『それにしても、60歳になっても、こうやって二人で川下りしていられるかなあ?』 『この重いタンデムカヤックを、その年まで積めるかねえ?』
何歳まで川下りできるか分からないが、リバーツーリングは本当に楽しいな。
『昔々ある所で、坊主頭で真っ黒に日焼けしたおじいさんとおばあさんが川下りに行きました・・・』なーんて。
さて、来週はどこ行こう?
今回のゴールデンウイークは比較的天候にも恵まれ、バタフライカヤックス・クルーソー460での一泊二日『しまなみ海道&とびしま海道』堪能ツーリングに始まり、錦川リバーツーリング、妻と二人での世羅高原・花堪能ロードスターオープンドライブ、YB125SPで行くしまなみ海道キャンプツーリング、タンデムカヤックでの子離れ夫婦・島根半島キャンプツーリングなどなど、フルメニューでたっぷりと楽しむ事ができた。
2015年5月5日(火) そんなこんなで、今日はいよいよ連休最終日。 『さて、今日はどこ行こう?』
長い連休も今日で終わり、明日からは仕事なので、近場でのんびりまったりと楽しむ事に。
昨日の夕方カートップしておいた、ウイルダネスシステムズのケープホーンで、お気に入りの芸予諸島日帰りエリアのお散歩ツーリングへと出掛けた。
家から40分程走ると、いつもの出艇場所に到着。
今日は雲一つない絶好のツーリング日和である。 昼からは風が上がる予報だが、今はべた凪。
『ようし、こりゃあええ気分じゃのう。 さて、準備するか』
安全装備とおやつ、お茶だけを積み込んで、イザ出発である。
たっぷりと楽しんだ、想い出深い今回の連休の旅の一つ一つを思い出しながら、お気に入りのエリアをのんびりまったり海散歩。
最初に目指す小さな島までは、ほんの20~30分程のパドリング。
このエリアはカヤックを始めた頃から通っているお気に入りのエリアの一つであり、昔はフジタカヌーのSG-1を積んだワンボックスカーで家族とともに訪れ、妻と子供達を浜で遊ばせておいて、俺一人であの島まで往復したものである。
もうカヤック歴も20年を超えた今でこそ鼻歌まじりで漕いでいるが、カヤックを漕ぎ始めた当時は、この小島まで往復するのも大冒険であり、『途中で急に突風が吹いたりしないかなあ』とか『潮で流されたらどうしよう』などなど、いろいろと考えながらドキドキもので漕いでいた事を懐かしく思い出す。
***
少し潮が重いが、20分程で順調に島に到着。
ここからは、半時計回りで小島を一周。
島をグルリと回ると、今度は対岸の岬へ。
この岬沿いのコースが、美しい自然海岸で俺の大のお気に入りのスポット。
ここ数年は、いつ訪れても浜に猪の足跡があるので残念ながら日帰りツーリング専門コースであるが、昔は年末に一人でキャンプに来た事もある。
道路がないため、人里離れた誰も来ない静かな浜で、小さな焚き火を前に星空を眺めつつ飲むビールは最高であった。
***
このエリアで一番好きな浜に上陸。
快晴の今日は、海の美しさ、眺望の良さがさらにランクアップ。
以前この浜で見つけ、レスキューして高台に移動させておいたクマのヌイグルミもまだ健在であった。
『おお、まだここで頑張っとったんやのう!』
浜に陣取り、絶景を眺めながら、おやつタイム。
今日は、コンビニのきんつば。
初めて食べるコンビニのきんつばだが、これがなんとも言えず美味しいのである。
ポットに詰めてきた紅茶をゴクリ、きんつばをパクリ。
最高の景色を眺めながら、美味しいスイーツを食べる幸せ。 『至福の一時!』
***
この浜は、本当に芸予諸島の至宝であると思う。
この素晴らしい景色の浜に、昔は家族でカヌーを漕いで来て、日がな一日海水浴を楽しんだり、釣りをしたり、海に潜って魚を突いて焼いて食べたりして楽しんだものだ。
やっぱ、自然海岸はええなあ。
***
さて、そろそろ戻るとするか。
勝手に『シャークフィン・ロック』と名付けた岩。
もう少し進むと、瀬戸内らしいこじんまりとした海蝕洞。
ここは、高潮の満潮でないと潜り抜ける事ができないのだが、今日はラッキーな事にその条件が揃っている。
ケープホーンを静かに進ませ、手で岩を押しながら洞窟を潜り抜ける。
『いやあ、絶景絶景!』
***
出発した浜までは、もう一漕ぎ。
昼からは風が上がる予報だが、まだ今は大丈夫。
空には見慣れない鳥が舞っている。 もしかして、『ミサゴ』?
このエリア最後のスポットを堪能。
***
今日は、快晴の芸予諸島で、2時間弱のお散歩ツーリングを楽しむ事ができた。
『ああ、ほんまに様々な旅をたっぷりと堪能できた最高の連休やったなあ! さて、次はどこ行こう?』
2015年5月5日(火) そんなこんなで、今日はいよいよ連休最終日。 『さて、今日はどこ行こう?』
長い連休も今日で終わり、明日からは仕事なので、近場でのんびりまったりと楽しむ事に。
昨日の夕方カートップしておいた、ウイルダネスシステムズのケープホーンで、お気に入りの芸予諸島日帰りエリアのお散歩ツーリングへと出掛けた。
家から40分程走ると、いつもの出艇場所に到着。
今日は雲一つない絶好のツーリング日和である。 昼からは風が上がる予報だが、今はべた凪。
『ようし、こりゃあええ気分じゃのう。 さて、準備するか』
安全装備とおやつ、お茶だけを積み込んで、イザ出発である。
たっぷりと楽しんだ、想い出深い今回の連休の旅の一つ一つを思い出しながら、お気に入りのエリアをのんびりまったり海散歩。
最初に目指す小さな島までは、ほんの20~30分程のパドリング。
このエリアはカヤックを始めた頃から通っているお気に入りのエリアの一つであり、昔はフジタカヌーのSG-1を積んだワンボックスカーで家族とともに訪れ、妻と子供達を浜で遊ばせておいて、俺一人であの島まで往復したものである。
もうカヤック歴も20年を超えた今でこそ鼻歌まじりで漕いでいるが、カヤックを漕ぎ始めた当時は、この小島まで往復するのも大冒険であり、『途中で急に突風が吹いたりしないかなあ』とか『潮で流されたらどうしよう』などなど、いろいろと考えながらドキドキもので漕いでいた事を懐かしく思い出す。
***
少し潮が重いが、20分程で順調に島に到着。
ここからは、半時計回りで小島を一周。
島をグルリと回ると、今度は対岸の岬へ。
この岬沿いのコースが、美しい自然海岸で俺の大のお気に入りのスポット。
ここ数年は、いつ訪れても浜に猪の足跡があるので残念ながら日帰りツーリング専門コースであるが、昔は年末に一人でキャンプに来た事もある。
道路がないため、人里離れた誰も来ない静かな浜で、小さな焚き火を前に星空を眺めつつ飲むビールは最高であった。
***
このエリアで一番好きな浜に上陸。
快晴の今日は、海の美しさ、眺望の良さがさらにランクアップ。
以前この浜で見つけ、レスキューして高台に移動させておいたクマのヌイグルミもまだ健在であった。
『おお、まだここで頑張っとったんやのう!』
浜に陣取り、絶景を眺めながら、おやつタイム。
今日は、コンビニのきんつば。
初めて食べるコンビニのきんつばだが、これがなんとも言えず美味しいのである。
ポットに詰めてきた紅茶をゴクリ、きんつばをパクリ。
最高の景色を眺めながら、美味しいスイーツを食べる幸せ。 『至福の一時!』
***
この浜は、本当に芸予諸島の至宝であると思う。
この素晴らしい景色の浜に、昔は家族でカヌーを漕いで来て、日がな一日海水浴を楽しんだり、釣りをしたり、海に潜って魚を突いて焼いて食べたりして楽しんだものだ。
やっぱ、自然海岸はええなあ。
***
さて、そろそろ戻るとするか。
勝手に『シャークフィン・ロック』と名付けた岩。
もう少し進むと、瀬戸内らしいこじんまりとした海蝕洞。
ここは、高潮の満潮でないと潜り抜ける事ができないのだが、今日はラッキーな事にその条件が揃っている。
ケープホーンを静かに進ませ、手で岩を押しながら洞窟を潜り抜ける。
『いやあ、絶景絶景!』
***
出発した浜までは、もう一漕ぎ。
昼からは風が上がる予報だが、まだ今は大丈夫。
空には見慣れない鳥が舞っている。 もしかして、『ミサゴ』?
このエリア最後のスポットを堪能。
***
今日は、快晴の芸予諸島で、2時間弱のお散歩ツーリングを楽しむ事ができた。
『ああ、ほんまに様々な旅をたっぷりと堪能できた最高の連休やったなあ! さて、次はどこ行こう?』
2015年5月2日(土) 今日からようやく妻も連休に突入。 天気も良いし、計画通り島へ半島へ出掛ける事にした。
いつものように早朝に家を出発し、快適なドライブを楽しんで今日のスタート地点に到着。
空は晴れ、風もなく、これ以上ないという絶好のカヤックツーリング日和。
今回は妻と二人という事で、久し振りにタンデムカヤックを引っ張りだしてきた。
天気も良いし、これは楽しみだ!
***
安全装備とお弁当、飲み物を積み込み、出発。
まずは、お気に入りの洞窟へご案内。
カヤックなら通り抜ける事ができる狭い洞窟。
日本海・島根半島らしい景色である。
『ここは、出発地点からすぐの所にこんな良い洞窟があるから、俺のお気に入りのエリアなんだよ』
***
洞窟を出ると、『いつもは右手方向に漕いでいくんだけど、今日は反対側を探検してみようか』
漕ぎ進む途中の小島に立ち寄り、『FRPの舟なら嫌だけど、このプラスチック艇なら上陸できるから、ちょっと散策してみるか』
岩と岩との間の狭い浅瀬にカヤックを進め、波にさらわれない高さまで引っ張り上げる。
こういう時に、プラスチックのカヤックは便利である。
『せっかくだから、この島の頂上まで登ってみようか』
足を滑らせないように注意しながら、ゆっくりと島の頂きへと向かう。
無事に到着。 『おー、これは登ってきて良かったねえ。 最高の眺めじゃないか!』
快晴の島根半島&日本海の美しい景色が、360°のパノラマで眺望できる絶景スポットであった。
『ここに来ただけでも、今日のツーリングの価値があるね』
『お転婆の奥さんで良かったねえ。 普通の奥さんなら、登ろうって言っても着いて来んよ』
『ほんまやなあ。 一緒に登らんどころか、カヤックも一緒に漕いでもらえんやろうな』
先日会社で、『この前125ccのバイクで妻と一緒にしまなみ海道の生口島へ行って、タンデム自転車漕いで来たんですよ』と同僚に話すと、『へえ、そんな遊びに一緒に行ってくれるんですね。 どんな奥さんなのか、一度顔を見てみたいもんです』と言われ、
俺は、『そんなに珍しいですかねえ。 言っときますけど、さすがに妻は坊主頭じゃないですからね』、と笑いながら返した事を思い出した。
***
『いやあ、この島は本当に良かったなあ。 今日のツーリングは最高や。 じゃあ、もう少し漕いでお昼ご飯を食べる場所を探そうか』
海岸線のすぐ近くを漕ぎ、海沿いの景色を楽しみながら、のんびりまったりツーリング。
そうこうしているうちに、綺麗な海水浴場に到着。
『ようし、ここでお昼ご飯にしようか』
雲一つない青い空。 神社の森の清々しい新緑。 白い砂浜。 蒼い日本海。
まるで神様からのプレゼントのような、これ以上ない素晴らしいシチュエーションでのカヤックランチ。
『今日は一緒に漕ぎに来れて、本当に良かったねえ』
食事を終えると、近くの神社にお参りし、今回の海旅の安全を祈願。
***
漕ぎ出した浜まで戻る。
途中、きれいな日本海には不似合いだが、最近は毎年春になると発生する赤潮や、
まるで海水浴を楽しんでいる中年オヤジの頭、
などに遭遇するも、無事に漕ぎ戻る事ができた。
今日は、約2時間のツーリング。
初めて上陸した小島散策で、知らなかった絶景スポットを発見するなど、想い出に残る最高のツーリングとなった。
***
カヤックをカートップし、
温泉で潮抜きした後は買い出しへ。
松江に来たらいつも立ち寄る、お気に入りのパン屋さん。
食料、つまみ、ビールなどを揃えると、浜へと戻る。
今日は、いつもお世話になる浜が、連休のためか多くの人がキャンプをする様子だったので、静かな場所が好きな俺は、次の候補地へと移動。
『ここも、なかなか良いんだよ』
妻と手分けして荷物を運び、テントを立て、キッチンをセット。
ビールを飲み始めていたら、一艇のシーカヤックが戻ってきた。
『??? うーん、どこかで見たような・・・』
しばらくすると、駐車場の方から先ほどのカヤッカーが歩いて来る。
妻と顔を見合わせ、『やっぱり、Mさんだ!』
『やあ、こんにちは。 まさかこんな所で出会うとはビックリだねえ。 あそこのクルマを停めた時に、カヤック仕様で四国のナンバーのクルマがあったから、もしかしてって思っていたんだ』
そこから、久し振りに会ったカヤック仲間のMさんとの四方山話。
四国のシーカヤック状況や、共通の知り合いであるカヤック仲間の最近の様子などなど。
妻も、祝島の神舞の時にMさんと一緒に行動させていただいており、また櫂伝馬の時にも呉まで来て炊き出しを手伝っていただいたこともあるなど、旧知の仲であり、三人でしばし楽しい一時。
しかしなにより驚きなのは、Mさんと偶然出会うのは2度目ということである。
最初は、数年前の釜山旅行の時、博多港から船に乗るため列に並んでいると、偶然同じ船で釜山に向かうMさんから声をかけられて驚いた事があったのだ。
四方山話の後、風呂に入りに行くというMさんに、『次回はどこで偶然に出会うのか、楽しみにしているよ』
***
『じゃあ、飲み直すとするか』
絶景を眺めながら飲むビールの美味い事!
手は日に焼けて徐々に夏モードへ。
ここからは、サンセットに向け、移り変わる景色を楽しむ時間。
日本海に沈んで行く太陽を眺めながら、ビールをグビリ。
『今日の夕焼けはキレイだねえ』
日が暮れると、酔い覚ましに少し浜辺を散策し、再び飲み直してテントに入る。
『おやすみなさい』
***
朝目覚めると、外は曇り。
天気予報では、松江は夕方から雨となっているが、この空模様ではもっと早く降り出しそうだ。
テントから這い出し、お湯を沸かしてまずは朝のコーヒー。
出雲そばとパンで朝食を済ませ、道具を片付ける。
『いつもは佐白温泉だけど、せっかくやから今日は初めての温泉を開拓してみようか』 『うん、任せるよ』
iPhoneを取り出し、ネットで検索。
『ここなんかどう? 斐乃上温泉』 『どんな温泉?』 『日本三大美肌の湯だって(嬉野温泉、喜連川温泉、そして斐乃上温泉)』
途中、道沿いで見つけた神社に参拝。 須我神社。
知らなかったのだが、どうやら夫婦円満の神社だそうだ。
そこからしばし山道を走り、斐乃上温泉へ。
ph9.9だというお湯にゆっくりと浸かり、50過ぎオヤジの肌は無駄にツルツルである。
『あー、気持ちいいお湯だったねえ。 体がポカポカだあ』
初めて訪れた日本三大美肌の湯に、妻も満足したようである。
***
バタフライカヤックス・クルーソー460での、しまなみ海道~とびしま海道キャンプツーリングに始まり、錦川リバーツーリング、YB125SPでのしまなみ海道キャンプツーリング、そして今回のタンデムカヤックで行く島根半島キャンプツーリングと、今回のゴールデンウイークは最高に充実した連休であった。
『ゴールデンウイークも残すところ後二日。 さて、どうやって楽しもうか?』
いつものように早朝に家を出発し、快適なドライブを楽しんで今日のスタート地点に到着。
空は晴れ、風もなく、これ以上ないという絶好のカヤックツーリング日和。
今回は妻と二人という事で、久し振りにタンデムカヤックを引っ張りだしてきた。
天気も良いし、これは楽しみだ!
***
安全装備とお弁当、飲み物を積み込み、出発。
まずは、お気に入りの洞窟へご案内。
カヤックなら通り抜ける事ができる狭い洞窟。
日本海・島根半島らしい景色である。
『ここは、出発地点からすぐの所にこんな良い洞窟があるから、俺のお気に入りのエリアなんだよ』
***
洞窟を出ると、『いつもは右手方向に漕いでいくんだけど、今日は反対側を探検してみようか』
漕ぎ進む途中の小島に立ち寄り、『FRPの舟なら嫌だけど、このプラスチック艇なら上陸できるから、ちょっと散策してみるか』
岩と岩との間の狭い浅瀬にカヤックを進め、波にさらわれない高さまで引っ張り上げる。
こういう時に、プラスチックのカヤックは便利である。
『せっかくだから、この島の頂上まで登ってみようか』
足を滑らせないように注意しながら、ゆっくりと島の頂きへと向かう。
無事に到着。 『おー、これは登ってきて良かったねえ。 最高の眺めじゃないか!』
快晴の島根半島&日本海の美しい景色が、360°のパノラマで眺望できる絶景スポットであった。
『ここに来ただけでも、今日のツーリングの価値があるね』
『お転婆の奥さんで良かったねえ。 普通の奥さんなら、登ろうって言っても着いて来んよ』
『ほんまやなあ。 一緒に登らんどころか、カヤックも一緒に漕いでもらえんやろうな』
先日会社で、『この前125ccのバイクで妻と一緒にしまなみ海道の生口島へ行って、タンデム自転車漕いで来たんですよ』と同僚に話すと、『へえ、そんな遊びに一緒に行ってくれるんですね。 どんな奥さんなのか、一度顔を見てみたいもんです』と言われ、
俺は、『そんなに珍しいですかねえ。 言っときますけど、さすがに妻は坊主頭じゃないですからね』、と笑いながら返した事を思い出した。
***
『いやあ、この島は本当に良かったなあ。 今日のツーリングは最高や。 じゃあ、もう少し漕いでお昼ご飯を食べる場所を探そうか』
海岸線のすぐ近くを漕ぎ、海沿いの景色を楽しみながら、のんびりまったりツーリング。
そうこうしているうちに、綺麗な海水浴場に到着。
『ようし、ここでお昼ご飯にしようか』
雲一つない青い空。 神社の森の清々しい新緑。 白い砂浜。 蒼い日本海。
まるで神様からのプレゼントのような、これ以上ない素晴らしいシチュエーションでのカヤックランチ。
『今日は一緒に漕ぎに来れて、本当に良かったねえ』
食事を終えると、近くの神社にお参りし、今回の海旅の安全を祈願。
***
漕ぎ出した浜まで戻る。
途中、きれいな日本海には不似合いだが、最近は毎年春になると発生する赤潮や、
まるで海水浴を楽しんでいる中年オヤジの頭、
などに遭遇するも、無事に漕ぎ戻る事ができた。
今日は、約2時間のツーリング。
初めて上陸した小島散策で、知らなかった絶景スポットを発見するなど、想い出に残る最高のツーリングとなった。
***
カヤックをカートップし、
温泉で潮抜きした後は買い出しへ。
松江に来たらいつも立ち寄る、お気に入りのパン屋さん。
食料、つまみ、ビールなどを揃えると、浜へと戻る。
今日は、いつもお世話になる浜が、連休のためか多くの人がキャンプをする様子だったので、静かな場所が好きな俺は、次の候補地へと移動。
『ここも、なかなか良いんだよ』
妻と手分けして荷物を運び、テントを立て、キッチンをセット。
ビールを飲み始めていたら、一艇のシーカヤックが戻ってきた。
『??? うーん、どこかで見たような・・・』
しばらくすると、駐車場の方から先ほどのカヤッカーが歩いて来る。
妻と顔を見合わせ、『やっぱり、Mさんだ!』
『やあ、こんにちは。 まさかこんな所で出会うとはビックリだねえ。 あそこのクルマを停めた時に、カヤック仕様で四国のナンバーのクルマがあったから、もしかしてって思っていたんだ』
そこから、久し振りに会ったカヤック仲間のMさんとの四方山話。
四国のシーカヤック状況や、共通の知り合いであるカヤック仲間の最近の様子などなど。
妻も、祝島の神舞の時にMさんと一緒に行動させていただいており、また櫂伝馬の時にも呉まで来て炊き出しを手伝っていただいたこともあるなど、旧知の仲であり、三人でしばし楽しい一時。
しかしなにより驚きなのは、Mさんと偶然出会うのは2度目ということである。
最初は、数年前の釜山旅行の時、博多港から船に乗るため列に並んでいると、偶然同じ船で釜山に向かうMさんから声をかけられて驚いた事があったのだ。
四方山話の後、風呂に入りに行くというMさんに、『次回はどこで偶然に出会うのか、楽しみにしているよ』
***
『じゃあ、飲み直すとするか』
絶景を眺めながら飲むビールの美味い事!
手は日に焼けて徐々に夏モードへ。
ここからは、サンセットに向け、移り変わる景色を楽しむ時間。
日本海に沈んで行く太陽を眺めながら、ビールをグビリ。
『今日の夕焼けはキレイだねえ』
日が暮れると、酔い覚ましに少し浜辺を散策し、再び飲み直してテントに入る。
『おやすみなさい』
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朝目覚めると、外は曇り。
天気予報では、松江は夕方から雨となっているが、この空模様ではもっと早く降り出しそうだ。
テントから這い出し、お湯を沸かしてまずは朝のコーヒー。
出雲そばとパンで朝食を済ませ、道具を片付ける。
『いつもは佐白温泉だけど、せっかくやから今日は初めての温泉を開拓してみようか』 『うん、任せるよ』
iPhoneを取り出し、ネットで検索。
『ここなんかどう? 斐乃上温泉』 『どんな温泉?』 『日本三大美肌の湯だって(嬉野温泉、喜連川温泉、そして斐乃上温泉)』
途中、道沿いで見つけた神社に参拝。 須我神社。
知らなかったのだが、どうやら夫婦円満の神社だそうだ。
そこからしばし山道を走り、斐乃上温泉へ。
ph9.9だというお湯にゆっくりと浸かり、50過ぎオヤジの肌は無駄にツルツルである。
『あー、気持ちいいお湯だったねえ。 体がポカポカだあ』
初めて訪れた日本三大美肌の湯に、妻も満足したようである。
***
バタフライカヤックス・クルーソー460での、しまなみ海道~とびしま海道キャンプツーリングに始まり、錦川リバーツーリング、YB125SPでのしまなみ海道キャンプツーリング、そして今回のタンデムカヤックで行く島根半島キャンプツーリングと、今回のゴールデンウイークは最高に充実した連休であった。
『ゴールデンウイークも残すところ後二日。 さて、どうやって楽しもうか?』