子供の頃から『乗り物』&『動くモノ』が大好きで、幼稚園の頃には広場に置いてあった廃車に乗り込み、ハンドルを回したり、シフトチェンジの真似事をして楽しんでいたっけ。
そうそう、年が少し離れた弟が乗った、お袋が押す乳母車に俺も便乗し、『あー、あっち行って! そうそう、こっちこっち』などと叫んでいたことも。
そして小学生の時にはミニカーやプラモデルにはまり、最初は手巻き式のゼンマイ仕掛けの自動車のプラモデルを作っては、家の二階から階段部分をジャンプさせて遊んでいたのを思い出す。
ディスプレイ用の精巧なプラモデルには見向きもせず、船のプラモデルはウオーターラインシリーズではなくゴム動力の船や潜水艦。 あ、マブチ水中モーターってのもあったなあ。
自動車だけでなく、リモコン方式の戦車などもお気に入りで、それらを自由自在に動かす事が本当に楽しみであった。
そんなこんなで『三つ子の魂百まで』とは良く言ったもの。
今でも、『乗り物』&『動くモノ』が大好きで、
『ロードスター』

そして『妻とのオープンドライブ』
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『旅するシーカヤック』
『
尺取り虫方式での瀬戸内横断旅』
『
日本海北上編』
『
実践版シーカヤックアカデミー』
↑ (伝説の 第1次実践版シーカヤックアカデミーの記録) 『プロって言うのはなあ、お金をもらうからプロ、お金をもらわないからアマなんてもんじゃないんだよ。 シーカヤックを極めようと志し、それを通じて自分が目指すものを成し遂げようっていう意志を持って実行していくんなら、それはプロだ。(by 内田隊長)』
実践版シーカヤックアカデミーを紹介した自作のプレゼ資料@水産大学校 ↓
『
沖縄旅&ホクレア号』
そして『シーカヤックでのキャンプツーリング』
妻との『タンデムツーリング』
昔は『ダウンリバー』も楽しんでいたな。 小学生だった長男と一緒にタンデム艇で参加した、増水した江ノ川での川下り。
そうそう、かつては『スーパーカブ90』にグモテックス(インフレータブルカヤック)を積んで、四万十川にもいったっけ。
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『折り畳み自転車での輪行&キャンプツーリング』
『妻とのタンデムツーリング』
『MTB』でのお散歩ツーリング。
『アテンザワゴン』での、とびしま海道&しまなみ海道『カヤック&バイク』ツーリング。
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そんなこんなで、シーカヤック&タンデムカヤック、折り畳み自転車&MTB、オープンカー&ワゴンでのモビリティライフを楽しんでいたのだが、新たな仲間が加わった。
中国から輸入されている、ヤマハの『YB125SP』である。
1年ちょっと前、長男が中古の『Ninja 250R』を購入。

大学生の時には、中古のKawasakiのZ250FTを買って、大学のテントやコッフェルなどを借りて伊豆や富士五湖、信州、北海道などにキャンプツーリングに行くのを楽しみにしていた私は、たまーに長男からバイクを借りて、二十数年振りのツーリングを楽しんでいた。
でも、いくら身内とは言え、さすがに人のバイクでは気兼ねするので、いつかはMyバイクが欲しいなと思っていた。
予算や維持費から125ccと決め、当初はGN125Hを候補に挙げていたのだが、昨年夏にヤマハがYB125SPを中国で販売開始。 日本にも輸入され始めた。
『おー、これや。 このスタイルと白がええなあ』
妻との交渉もまとまり、妻も同伴して何度もバイク屋に通って見積もりしてもらい、今年に入って予算も確保。 念願かなって、ようやく手に入れることができた。
これで、二人合わせて100歳のタンデムツーリングをするのが夢である。 『楽しみやなあ』
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2013年1月26日(土) 今日は、昨日納車されたばかりのYB125SPで、一泊二日のツーリングに出発する日。
シーカヤックや折り畳み自転車と同じで、日帰りツーリングよりは一泊ツーリング派の私。 さすがにこの冬は寒さが厳しく、しまなみ海道の民宿を予約してある。
朝、出発準備をしていると、なんと『雪』が降り始めた。 『えー、マジ!』
この週末は、この冬最強レベルの寒波が襲うという事で覚悟はしていたが、さすがに雪が降ってくるとは。。。
今回はしっかり防寒せねば。 年がら年中アウトドアで遊んでいる私の叡智と経験が試される初ツーリングである。
バイクには、防寒対策のためカッチョ悪いがハンドルカバーは装備済み。 問題はウエアリングである。
今回は、まず冬といえばこれという、妻が数年前にプレゼントしてくれた『あったか下着、ひだまり』の上下。 その上に、薄手のユニクロのヒートテックの上下を重ね、更に上はモンベルのダウンジャケット。 下は、ユニクロの防寒パンツ。
そして仕上げは『バーヴァー』のジャケット。

昨年までは、薄手のセーターの上にバーヴァーを着るとピチピチだったのだが、昨年は春に検診結果から『メタボ』宣言を受けたのを切っ掛けに9kgのダイエットに成功したことが功を奏して、バーヴァーのジャケットがぶっかぶか。
そのため、下にモンベルのダウンジャケットを着る事ができたのである。 ラッキー!
その他、靴には使い捨てカイロの中敷きを、首にはネックウオーマーを装着して、この冬最強の寒波対策はバッチリである。
『じゃあ、行ってくるけん』 『気をつけて』
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リアケースに着替えなどの装備一式を放り込み、ヘルメットを冠り、チョークを引いてスターターS/WをON!

『キュルキュル』という音に続いてエンジン始動。 『ようし、行くか!』
安芸灘大橋を渡り、とびしま海道へ。
ここで、原付2種の価値が良く分かる。 以前、息子に『Ninja 250R』を借りてツーリングに行った時には片道550円掛かったのだが、今回はなんと50円である。
往復なら、250ccは1100円に対し、125ccなら100円だ。
バイパスや高速道路を使う人には125ccは選択の余地がないが、私のように『とびしま海道』や『しまなみ海道』エリアを中心に使う人間には、橋代、フェリー代などで様々なメリットがある。 『とびしま海道』や『しまなみ海道』で使うには、125ccはベストバイの選択肢。

岡村島の港に到着し、チケットを購入。

今日は、大三島まで渡るフェリーに初乗船。

乗り込んでみると、お客は私だけ。 貸し切り状態である。 ラッキー!
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大三島に到着し、まずは大山祇神社へ参拝。

晴れてはいるが、気温が低く風も強い。

ここでは、『ヘルメット』に貼付ける防水のお守りを購入。

『無事にバイクライフが楽しめますように!』
近くの道の駅で『焼き芋』を購入し、鷲頭ヶ山へ。

ここは、瀬戸内らしい景色が楽しめるお気に入りのスポット。

先ほど買った焼き芋と、ポットに詰めてきた熱いお茶で、簡単ランチ。 『いやあ、これは絶景カフェだなあ』
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バイクの良いところは、狭い道でも苦にならないので、普段立ち寄らない場所にも気軽に寄り道できる事。

今回の旅では、今まで行った事がない展望台や浜などへの寄り道を楽しみながら、のんびり進んでいく。

もちろん料金所では、自転車旅のときと同様、一旦停止して料金を支払う。
今日の宿は、大島の『魚芳』さん。

宿に荷物を置いて、町をしばし散策。

ここは、典型的な瀬戸内の島の漁師町。 家と家との間の狭い路地が網の目のようだ。
夕食は、魚料理。 まずはビールで一人乾杯!

『いただきます』
夕食の〆は、『海賊汁』

これが美味いのなんの。 『ごちそうさまでした』
食後は部屋に戻り、ビールを飲みながら本を開く。

『孤高の人』
新入社員の頃から大好きな本で、これまで何度読み返しただろうか。
エンジニアでありながら、山登りに対する類い希な才能を持つ『単独行の加藤文太郎』
<以下、引用>
藤沢久造は葉巻に火をつけた。
『ぼくの食べた分はぼくが払いますか、どうだね外山君。 すばらしい根性をたくわえた男じゃあないか。 あの精神が登山家の精神なんだと思わないかね。 いかなることがあっても、自分のことは自分で処理する。 偏屈にも思われるほど、妥協性を欠く、あの独立精神が、結局は山における人間に通ずるのだ。 (以下省略)』
冬山への挑戦という観念が大きな誤謬だった。 戦いであると考えていた所に敗北の素因があった。 山に対して戦いの観念を持っておしすすめた場合、結局は負ける方が人間であるように考えられた。 (中略) 挑戦も、戦いも、こんちくしょうおも、征服もいけないのだ。 そのように、冬山を敵視した瞬間、自分自身もまた山から排撃されるのだ。
有給休暇を取って山へいくかわりにそのぶんふだんは働くのだという加藤の気持ちは、いつか職場の中に知れ渡っていたから、彼が山に行くといっても、またかという気持ちで眺めているものが多かった。
<引用、終り>
『山』を『海』に置き換えても、そのまま通用する内容である。
新田次郎は、偶然にも私の母校である電気通信大学(東京都調布市)の前身である『無線電信講習所本科』の卒業生であるのだが、エンジニアであり、かつ単独行を好むサラリーマンカヤッカーにとって、何度読んでも学ぶことの多い名著である。
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2013年1月27日(日) 今朝は、昨日ほどの強風は吹いていないようだ。
朝食をいただき、身支度を整え、8時半前に宿を出発。 『お世話になりました』
大島の東岸にある狭い道を走り、

景色を堪能する。
途中から右折し、亀老山展望台へ。

冬の澄んだ空気。 景色も美しい。
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『さて、そろそろ帰るとするか』

途中、伯方島のスーパーに立ち寄り、少し早いお昼ご飯。

今日は、今治名物『焼豚玉子飯』
防寒装備が功を奏して、走っていても寒くない。 冬に海で漕いだり、冬の浜でキャンプツーリングを楽しんで来た経験が活かされたなあ。
途中、大三島で見つけたお菓子屋さん。

『苺どらやき』を手に入れた。
帰りは、盛からフェリーで忠海へ。

いやあ、楽しかった!
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『ただいま』 『お帰りなさい』 『お土産買うてきたけえ、お茶にしよや。 コーヒー淹れて』

お土産の『苺どら焼』を食べながら、妻に旅の土産話。
この冬最強の寒波が襲う中、YB125SPでの『とびしま海道&しまなみ海道』初ツーリングは大成功。
さて、我が家に新たなモビリティの仲間が増えた。 今年はまた、旅のバリエーションが増えそうだ。 楽しみだなあ!