2013年8月31日(土) この週末も雨。 先週末に続き、2週連続の雨の週末である。 『あーあ、今週末も海には出れないなあ。。。』
『じゃあ今日は、前から気になっていた”ゴッホ展”に行こうか。 それと、風立ちぬかな?』 ネットでチェックすると、映画_風立ちぬの評判は二分されている。
特にジブリファンではない俺は、航空機エンジニアの物語として興味があり、妻も映画部の次男から聞いた評判は良いとの事で、観に行ってみる事にした。
今日の映画館は、『八丁座』
アクセスの良い街中にある、雰囲気の良い劇場である。
明日が1日で安く鑑賞できる映画の日なのでお客さんは少ないかと思っていたのだが、何の何の、朝一番のプログラムでも結構な数のお客さんである。
ここは、シートが広くて足元のスペースもタップリあり、快適に映画を楽しむことができる。
そして、『風立ちぬ』
うん、これはシミジミと良い映画ではないか! ネットであんなに酷評されているのが驚きである。
他のジブリ映画はあまり観ていないのだが、この映画は特に後半は心にシミジミと伝わってくる良い映画であった。 確かに子供向きでもないし、スケールの大きいファンタジーでもないが、日本の四季を情緒豊かに描き出す画はとても美しく、不幸にも結核という病のため一緒に過ごせた時間こそ短かったものの、幸運にも理解があり心が通じる良き伴侶を得たエンジニアとしての生き様は共感できる。
新たな航空機の設計を任された主人公が夜中に仕事から帰ってきて、まだやる事があると言いながら、病床にある妻のために電灯の明るさを調整し、片方の手を重ね合わせながら何気ない会話を重ねつつ計算尺で設計を進めて行くシーンは、まさに日常のワンシーンとして淡々と描かれてはいるものの、涙ものであった。
『うんうん、そうだよな。 わかるわかる』
***
映画館を出ると、お昼ご飯。
今日は、以前見つけてお気に入りになった『とみや』さん。
ここは、肉屋さんも併設されており、おいしい肉料理のランチがリーズナブルな料金でたっぷりと堪能できるお気に入りの店である。
今日は、俺は【牛タン鉄板焼きランチ】、
妻は【ビーフシチューランチ】
もちろんビールを頼み、分け合いながらランチを楽しむ。
『あー、美味かったあ。 ごちそうさまでした』
***
東急ハンズで買い物をすると、市内電車の白島線で広島県立美術館へ。
雨の広島県立美術館。
今日は、前から気になっていたゴッホ展。
おそらく20代、30代の頃なら、『ゴッホ? 興味ないなあ』って行かなかったと思うのだが、最近ではこんな事にも興味が広がってきた。
『うん、絵って何が上手いのか下手なのかよく分からないけど、なかなか面白かったね』
ゴッホ展の入場券を買うと、縮景園のチケットも付いてきた。 『小雨になったし、せっかくだから久し振りに散策してみるか』
***
帰りには、広島駅でお好み焼き。
『麗ちゃん』である。 順番待ちの列こそできていたものの、いつもより短く10人くらいだったので、行列嫌いの俺も『並んでみようか』ってことに。
妻はスペシャル、俺はチーズ入り。
もちろん生ビールも注文である!
『今日の映画、面白かったね』 『あれは、子供には無理だよね』 と映画を振り返りながら、ビールを飲み、お好み焼きを食べる。
『あー、美味しかったねえ。 お腹いっぱいだ。 ごちそうさまでした』
二週続けての雨の週末ではあったが、映画にゴッホ展に、そしてお気に入りのランチとお好み焼きで楽しむことができた。
なかなか良い休みじゃないか!
『じゃあ今日は、前から気になっていた”ゴッホ展”に行こうか。 それと、風立ちぬかな?』 ネットでチェックすると、映画_風立ちぬの評判は二分されている。
特にジブリファンではない俺は、航空機エンジニアの物語として興味があり、妻も映画部の次男から聞いた評判は良いとの事で、観に行ってみる事にした。
今日の映画館は、『八丁座』
アクセスの良い街中にある、雰囲気の良い劇場である。
明日が1日で安く鑑賞できる映画の日なのでお客さんは少ないかと思っていたのだが、何の何の、朝一番のプログラムでも結構な数のお客さんである。
ここは、シートが広くて足元のスペースもタップリあり、快適に映画を楽しむことができる。
そして、『風立ちぬ』
うん、これはシミジミと良い映画ではないか! ネットであんなに酷評されているのが驚きである。
他のジブリ映画はあまり観ていないのだが、この映画は特に後半は心にシミジミと伝わってくる良い映画であった。 確かに子供向きでもないし、スケールの大きいファンタジーでもないが、日本の四季を情緒豊かに描き出す画はとても美しく、不幸にも結核という病のため一緒に過ごせた時間こそ短かったものの、幸運にも理解があり心が通じる良き伴侶を得たエンジニアとしての生き様は共感できる。
新たな航空機の設計を任された主人公が夜中に仕事から帰ってきて、まだやる事があると言いながら、病床にある妻のために電灯の明るさを調整し、片方の手を重ね合わせながら何気ない会話を重ねつつ計算尺で設計を進めて行くシーンは、まさに日常のワンシーンとして淡々と描かれてはいるものの、涙ものであった。
『うんうん、そうだよな。 わかるわかる』
***
映画館を出ると、お昼ご飯。
今日は、以前見つけてお気に入りになった『とみや』さん。
ここは、肉屋さんも併設されており、おいしい肉料理のランチがリーズナブルな料金でたっぷりと堪能できるお気に入りの店である。
今日は、俺は【牛タン鉄板焼きランチ】、
妻は【ビーフシチューランチ】
もちろんビールを頼み、分け合いながらランチを楽しむ。
『あー、美味かったあ。 ごちそうさまでした』
***
東急ハンズで買い物をすると、市内電車の白島線で広島県立美術館へ。
雨の広島県立美術館。
今日は、前から気になっていたゴッホ展。
おそらく20代、30代の頃なら、『ゴッホ? 興味ないなあ』って行かなかったと思うのだが、最近ではこんな事にも興味が広がってきた。
『うん、絵って何が上手いのか下手なのかよく分からないけど、なかなか面白かったね』
ゴッホ展の入場券を買うと、縮景園のチケットも付いてきた。 『小雨になったし、せっかくだから久し振りに散策してみるか』
***
帰りには、広島駅でお好み焼き。
『麗ちゃん』である。 順番待ちの列こそできていたものの、いつもより短く10人くらいだったので、行列嫌いの俺も『並んでみようか』ってことに。
妻はスペシャル、俺はチーズ入り。
もちろん生ビールも注文である!
『今日の映画、面白かったね』 『あれは、子供には無理だよね』 と映画を振り返りながら、ビールを飲み、お好み焼きを食べる。
『あー、美味しかったねえ。 お腹いっぱいだ。 ごちそうさまでした』
二週続けての雨の週末ではあったが、映画にゴッホ展に、そしてお気に入りのランチとお好み焼きで楽しむことができた。
なかなか良い休みじゃないか!
金曜日は給料日。 夕方、妻と待ち合わせてロードスターの車検のためディーラーに行き、クルマを預けた後は焼肉へ。
ビールを飲み、焼肉を食べ、お腹いっぱい。 『ごちそうさまでした』
店を出ると、近くにボーリング場があるのを発見。 『おー、久し振りにボウリングやってみるか!』
シューズを借り、ボウルを選び、レーンへ。
1ゲーム目は、俺が136点、妻が75点。
2ゲーム目は、俺が134点、妻が139点。
『えー、俺の負けじゃん!』 『昔から、ボーリングじゃあそんなに悪い点出してないんよ』 『参ったなあ』
それにしても、ボーリングなんて何年振りだろうか? 10年?15年?20年振り?
『今年は、久し振りに一緒にカヤックでプライベートビーチに海水浴にも行ったし、ボーリングも楽しんだし、なかなか楽しい夏だったなあ』
***
2013年8月25日(日) 仕事が一区切り付き、月曜日は久し振りの有給休暇。 『ちょっと、新しい宿を見つけたから、下見がてら”しまなみ海道”へ行ってくるわ』
俺は、芸予諸島のあちらこちらで、一泊1,000円~数千円程度の安く泊まれる宿を見つけるのが楽しみの一つなのである。
別荘を買うという夢もなくはないが、別荘だと行く場所がそこに限定されてしまうので、『風の吹くまま気の向くまま_ふらり風来坊の旅』を信条にしている俺には、気持ちのよい季節にはテント泊、雨の日や少し楽をしたいときには屋根のある安宿泊、というのが合っているような気がしている。
豪雨でワイパーをフル回転させても視界の確保が難しい様な状況の中、ゆっくりとしまなみ海道を走り、生口島へ。
今回の旅のお供は、『家入レオ』と『西野カナ』 圧倒的なボーカルで聴かせる家入レオと、スッと心に入ってくる西野カナ。 『いやあ、こりゃあええなあ。 もっと早く、amazonで購入しとけばよかった』
駐車場にクルマを停め、まずは生口島散策。
ローストチキンで有名な玉木商店。 『おお、きょうの晩飯は、ここのローストチキンをつまみの一つにしよう!』
雨は降り止まず、観光客もまばらな商店街。
今日のお昼ご飯は、中華そば。
『中華瀬戸田』
注文したのは、”にんにく中華そば”。 うん、なかなか美味しいな。 『ごちそうさまでした』
***
宿のチェックインまでもう少し時間があるので、少し島内をドライブ。
『シトラスパーク瀬戸田』 大雨の今日は、さすがに観光客もほとんど居らず、閑散とした雰囲気。
ゆっくりと、柑橘類関連の情報を勉強させていただいた。
『しかしこの天気じゃあ、今回はシーカヤックの出番はなさそうだな』
***
午後2時。 宿に入る。
『へえ、結構いいじゃん』 これは、新たな常宿になりそうな予感。
無料の貸し自転車もあるとの事で、早速お借りして島内散歩へ。
耕三寺。
ターミナル。
青空も覗いてきた事だし、瀬戸田サンセットビーチまで足を延ばしてみるか。
今日は、シーカヤックこそ漕げなかったものの、おいしい中華そば屋さんを見つけ、常宿になりそうな安宿を見つけ、お散歩サイクリングも楽しめた。
『朝は大雨で大変だったけど、なかなかいい旅じゃあないか!』
***
夕方、岡哲のコロッケと、玉木商店の手羽先を仕入れ、宿に戻る。
シャワーで汗を流し、まずはエビスビールで独り乾杯! 先日、次男からもらった渥美清関連の本を読みながら、エビスビールをゴクリ。
玉木商店のローストチキンと、岡哲のコロッケ。
生口島らしいつまみセットである。
この手羽先が!!!
なんとも最高!!!
コロッケをパクリ。 ビールをグビリ。 手羽先をパクリ。 ビールをゴクリ。 至福の一時!
***
西日本が大雨に見舞われたこの週末。
シーカヤックこそ楽しめなかったが、常宿になりそうな新たな安宿を見つけることができ、プチサイクリングを楽しんだ後は、地元のB級グルメでいつもの独り宴会を堪能することができた。
『さて、来週末はシーカヤックを漕げるかな?』 楽しみだ!
ビールを飲み、焼肉を食べ、お腹いっぱい。 『ごちそうさまでした』
店を出ると、近くにボーリング場があるのを発見。 『おー、久し振りにボウリングやってみるか!』
シューズを借り、ボウルを選び、レーンへ。
1ゲーム目は、俺が136点、妻が75点。
2ゲーム目は、俺が134点、妻が139点。
『えー、俺の負けじゃん!』 『昔から、ボーリングじゃあそんなに悪い点出してないんよ』 『参ったなあ』
それにしても、ボーリングなんて何年振りだろうか? 10年?15年?20年振り?
『今年は、久し振りに一緒にカヤックでプライベートビーチに海水浴にも行ったし、ボーリングも楽しんだし、なかなか楽しい夏だったなあ』
***
2013年8月25日(日) 仕事が一区切り付き、月曜日は久し振りの有給休暇。 『ちょっと、新しい宿を見つけたから、下見がてら”しまなみ海道”へ行ってくるわ』
俺は、芸予諸島のあちらこちらで、一泊1,000円~数千円程度の安く泊まれる宿を見つけるのが楽しみの一つなのである。
別荘を買うという夢もなくはないが、別荘だと行く場所がそこに限定されてしまうので、『風の吹くまま気の向くまま_ふらり風来坊の旅』を信条にしている俺には、気持ちのよい季節にはテント泊、雨の日や少し楽をしたいときには屋根のある安宿泊、というのが合っているような気がしている。
豪雨でワイパーをフル回転させても視界の確保が難しい様な状況の中、ゆっくりとしまなみ海道を走り、生口島へ。
今回の旅のお供は、『家入レオ』と『西野カナ』 圧倒的なボーカルで聴かせる家入レオと、スッと心に入ってくる西野カナ。 『いやあ、こりゃあええなあ。 もっと早く、amazonで購入しとけばよかった』
駐車場にクルマを停め、まずは生口島散策。
ローストチキンで有名な玉木商店。 『おお、きょうの晩飯は、ここのローストチキンをつまみの一つにしよう!』
雨は降り止まず、観光客もまばらな商店街。
今日のお昼ご飯は、中華そば。
『中華瀬戸田』
注文したのは、”にんにく中華そば”。 うん、なかなか美味しいな。 『ごちそうさまでした』
***
宿のチェックインまでもう少し時間があるので、少し島内をドライブ。
『シトラスパーク瀬戸田』 大雨の今日は、さすがに観光客もほとんど居らず、閑散とした雰囲気。
ゆっくりと、柑橘類関連の情報を勉強させていただいた。
『しかしこの天気じゃあ、今回はシーカヤックの出番はなさそうだな』
***
午後2時。 宿に入る。
『へえ、結構いいじゃん』 これは、新たな常宿になりそうな予感。
無料の貸し自転車もあるとの事で、早速お借りして島内散歩へ。
耕三寺。
ターミナル。
青空も覗いてきた事だし、瀬戸田サンセットビーチまで足を延ばしてみるか。
今日は、シーカヤックこそ漕げなかったものの、おいしい中華そば屋さんを見つけ、常宿になりそうな安宿を見つけ、お散歩サイクリングも楽しめた。
『朝は大雨で大変だったけど、なかなかいい旅じゃあないか!』
***
夕方、岡哲のコロッケと、玉木商店の手羽先を仕入れ、宿に戻る。
シャワーで汗を流し、まずはエビスビールで独り乾杯! 先日、次男からもらった渥美清関連の本を読みながら、エビスビールをゴクリ。
玉木商店のローストチキンと、岡哲のコロッケ。
生口島らしいつまみセットである。
この手羽先が!!!
なんとも最高!!!
コロッケをパクリ。 ビールをグビリ。 手羽先をパクリ。 ビールをゴクリ。 至福の一時!
***
西日本が大雨に見舞われたこの週末。
シーカヤックこそ楽しめなかったが、常宿になりそうな新たな安宿を見つけることができ、プチサイクリングを楽しんだ後は、地元のB級グルメでいつもの独り宴会を堪能することができた。
『さて、来週末はシーカヤックを漕げるかな?』 楽しみだ!
俺が初めて釜山に行ったのは、2004年の夏である。
2002年に人生初めての海外旅行としてミクロネシアでのシーカヤックツアーに参加したのだが、その時にせっかくビザを取ったので、近いうちに身近な外国として韓国に行ってみようと思っていたのだ。
*** ミクロネシアの想い出 ***
***
そして当時はまだ広島と釜山を結ぶ定期船があり、夏休みのある日、家族には『ちょっと釜山に行ってくるから』と言い残し、夕方に広島の宇品港を出発する船に乗り、翌日の朝に釜山入りしたのは、まるで昨日の事のようだ。
その時は、バックパックを背負っての旅であったのだが、釜山港から上陸してホテルに向かう途中、韓国の田舎から出てきたと思われるおばあさんに、道を訪ねられてことをよく覚えている。
学生の頃から国内の様々な場所を訪ねても、すぐにそこの空気に馴染む方ではあり、卒業旅行で北海道バイク一人旅の時には札幌市内で他の観光客から道を訪ねられ、すでに数日間札幌市内をうろうろしていたので道を覚えていたので俺も観光客なんですよと笑いながら教えたこともあるし、数年前には島根の猪目海岸で夏にキャンプをしている時には、巡回に来た警察官に地元の監視員と間違われた事もある。
そんな俺ではあるが、さすがに初めて来て10分も経たない釜山の道を教えられるはずもなく、ましては韓国語は全く聞き取れない/喋れないので、苦笑いしながら日本人だということだけをハングルで伝えたことを覚えている。
そして、妻と一緒にソウルに旅行に行ったのは2011年。
***
この盆休みの数週間前。 妻に盆休みの予定を聞いてみると、京都に行っている次男のところに遊びに行こうと思っているとの回答が。 どうやら、大文字焼を見てみたいらしい。
『おお、それはええんじゃないか。 せっかくやから、あんたの好きな京都でゆっくりしてきんさい。 それなら、俺はどうしようかな。。。』
しばし考え、いつものネット検索。 『お、8月15日から17日までの二泊三日で、博多からビートルで行くホテル付きのセットが空いとるわい。 俺もちょっと釜山に散歩に行かせてもらおうかの』
前回ソウルに行った時に両替していたウオンが結構残っており、今回はそれで充分遊べる予定。
という訳で、俺たち夫婦の盆休みの予定は決定!
ほぼ10年振りとなる釜山再訪。 どんなに変わっているのか楽しみだ。
***
2013年8月14日(水) 俺が乗る釜山行きのビートルは15日出発なのだが、朝一番の便であるため、前日に博多に入る必要がある。
広島駅から新幹線で博多まで。
旅のお供は、リモワのキャリーバッグ。 サイズもミニマムパッキング派の俺にはピッタリの、機内持ち込みも可能で出張から旅行まで活用している信頼できる旅の相棒。
夕方、博多に到着すると、せっかくなので博多の夜をささやかながら楽しむ事に。
水炊きで有名なお店に行こうと思っていたのだが、調べてみるとお盆休み。 残念!
という訳で、今回はもつ鍋の店である。
『もつ幸』さん。
一人では予約できないとの事なので、17時の開店に合わせてお店に入り、カウンターの席を確保することができた。
このお店も明日から盆休みということで、今日は予約で一杯なのだそうだ。 旅のスタートからラッキーである。
ここのもつ鍋の特徴は、酢醤油でいただくこと。 酢醤油に柚子胡椒を少し入れ、タップリの刻みトウガラシを絡めて食べるとこれがなんとも美味い!
ビールをグビリ、もつ鍋をパクリ。 ああ、なんという幸せ!
具を食べ終わった後は、残りの出汁でちゃんぽん麺を茹でて食べるのがここの定番だそうである。
出来上がった麺をこれまた酢醤油で食すと、絶品!!!
『ごちそうさまでした。 いやあ、ほんまに美味しかったです』
***
2013年8月15日(木) 朝、ホテルから博多港国際ターミナルへ。
今回は往復ともチョッピリ贅沢してグリーン席にしたので、手続きも別枠で楽々である。
さすがに盆休み中だけあり、ターミナルは旅行客で一杯だ。
韓国に入国するための書類を書いていると、後ろから声を掛けられた。 『え、やっぱりNさん??? 。。。 !!!』
『お、おー。 Mさんじゃない。 どうしたん、こんな所で』 このMさんは、シーカヤック仲間の一人である。
『私も釜山へ行くんですよ』 『えー、それにしても奇遇やねえ』
『手続きするのに並んでたら、グリーン席の窓口でどっかで見た様な人が居るなあって見てたんですよ』との事。 いやあ、ほんとに驚きである。
さっそく妻にメールすると、『じぇじぇじぇ』と驚いていた。
手続きも済み、ビートルへ。
グリーン席はこんな感じ。
搭乗手続きの優遇に加え、船内ではシートがレカロ製になる他、ビールやワイン、ソフトドリンクなどのサービスがあるようだ。
今日の海はべた凪。
航路は対馬のすぐ近くを通るようだ。
約3時間の航海。 どんどん釜山が近付いてくる。
とうとう、釜山港に入ってきた。
***
『暑い!』 これが、釜山に上陸した時の感想である。
広島より北にあるので少しは涼しいのかと思っていたのだが、なんのなんのこの蒸し暑さ。 ハードな3日間になりそうだ。
町を歩いてホテルまで。
Mさんは予定が決めてあるとの事で観光に出掛けられた。 『楽しんで来て下さい!』
俺は、以前の貧乏旅では登らなかった釜山タワーを目指す。
タワーの上からの眺めは絶景。
いやあ、こりゃいいや。 という訳で、売店でビールを買ってプシュリ!
タワーを降りると、少し遅めのお昼ご飯を食べるため、国際市場へ。
『おお、これこれ』 この雰囲気が釜山だよなあ。
『クンチプ』
今回の楽しみの一つは、カンジャンケジャン。
これまた、前回の貧乏旅行では焼肉さえも食べる事がなかったのだが、そこは約10年の歳月が少しは余裕を与えてくれる。
カンジャンケジャン、ワタリガニの醤油漬け。
たっぷりのおかず。
メインのカンジャンケジャン!
手が醤油まみれになりながら、蟹にしゃぶり付く。 『おお、これは美味い!』
蟹を食べ、ビールを飲む。 おかずを食べ、またまたビール。
最後はご飯に、カンジャンケジャンの漬け汁を掛け、玉子の黄身を落し、刻みネギを混ぜて食べる。 これぞまさに至福の一時。
『ごちそうさまでした!』
***
その後は、国際市場、チャガルチ市場を散策。
キムチ。
トウガラシ。
おそらく太刀魚か穴子釣りの仕掛け。
漁師町の風情は、国が違ってもどこか共通したものがある。
ざりがに。 うんうん。 長崎ちゃんほん。 まあわかるな。 シサもよき? さけ回? 一体なんが出てくるんやろ。
ソウルでも見つけた、ドアのエッジ保護用のクッション。 カッチョ悪ー!
クルマのデザイナーが見たら、『??? せっかくのデザインが台無しや』と卒倒しそうなグッズである。
でも今回はちょっとお洒落なクッションも発見。 さすがにあれじゃねえ。。。
***
晩ご飯は、これも何かの縁ということで、観光を終えたMさんと合流してご一緒させていただいた。
昼ご飯を食べた食堂に案内。
Mさんは、韓国は何度も訪問しているハードリピーター。 その他、国内各地のシーカヤックツアーに参加されているほか、韓国以外の外国にもいろいろと行かれているとの事。
『いいですねえ。 ほんと、自由すぎてうらやましい』 『そういうNさんも、既婚者にしては自由人だと思いますよ』
『えー、そうですかねえ』と苦笑い。 『まあ、俺はいろいろ動いていないと窒息するし、それを妻が許してくれてますからね。 ありがたいことです』
『ごちそうさまでした』
『お疲れさまでした。 じゃあ、明日も楽しんで下さい。 オヤスミナサイ』
***
ホテルに戻ってテレビを付けると、韓国語は分からないが、整形でのビフォー/アフターをやっていた。 興味津々!
『おー、なんじゃこりゃあ』 『森三中が生野陽子に変身しとる~』
『いやあ、これは人生変わるねえ』
韓国で、日本のビールを飲みながら、ビフォー/アフターを楽しむ。
その後は別の番組で、広島の原爆に関するドキュメンタリーも放送していた。 そうだった、今日は終戦記念日なんだ。
今日の歩数は、27,174歩。 距離にして17.3km。
よく歩いたなあ。
***
2013年8月16日(金) 今日は、釜山の北側エリアを散策する予定。
ホテルの無料朝食。 朝からたっぷりのキムチである。
まずは地下鉄で一日フリー切符を購入。
一日まるまる乗り放題で、なんと4000ウオン。 安いなあ!
最初の目的地である梵魚寺へ向かう。 地下鉄を降りて5分ほど歩き、バス乗り場へ。
バスの運転手さんに、朝準備してきたメモを見せながら読むと、このバスで良いと身振り手振りで教えてくれる。
『オルマエヨ?』と料金を訪ねるが、聞いても分からないので電卓を出して、数字を叩いてくれとこちらも身振り手振りでお願いする。
バス料金は、1200ウオンだそうだ。 いやあ、韓国語は話せない/読めないが、こんな感じで一つ一つ解決しながら旅を重ねて行く事が、本当にとても楽しいのである。 これが俺の旅のスタイル。
クネクネの山道を走り、梵魚寺のバス停に付いたと運転手さんが教えてくれる。
運転手さんはわざわざバスを降り、あっちへ歩いて行けばいいと、やはり身振り手振りで教えてくれるので、笑顔で『カムサハムニダ』とできる限りのお礼の気持ちを伝える。
やしきたかじんを若くした様な、サングラスを掛け、いかついガタイの絶対に喧嘩相手にはしたくない強面のおっちゃんだが、熱くて本当に良い人であった。
梵魚寺。 山の上にあるため少し涼しく、風光明媚な良いお寺である。
売店などはないため商売っ気は全く感じられず、多くの人々が一生懸命お参りされているのが印象的。
***
再びバスで山を降り、地下鉄で東莱ハルメパジョンを食べに移動。
歩いて探すのだが、なかなか見つからず、道ばたで本を取り出し、”東莱ハルメパジョンへ行きたい”、とカタカナで読みも併記したメモをつくる。
近くに立っていたおじさんに、いつも通りメモを見せながら訪ねると、やおら俺の腕を掴み、こっちへ来いと引っ張られた。
素直に付いて行くと、ほんの15mほどのところに、お店が。
『カムサハムニダ!』
まずは前菜でビール。
ハルメパジョン。 これも、前回喰い損ねた釜山名物の一つである。
今回は、途中から焼酎も。 『あー、美味かったあ』
***
再び地下鉄で、温泉場に移動し、ロープウェイ乗り場を探す。
途中の景色はなかなかのものだ。
山道をちょっとだけ歩き、
木陰となる大きな石の上にゴロリ。 しばし横になり、風を感じながら快適なうたた寝。
『あー、気持ち良かったあ』
ロープウェイで山を下りると、虚心庁で温泉に入り、歩き疲れた体をのんびりまったりと癒す。
***
晩ご飯は、これまた今回楽しみにしてきたホルモン。
タップリのホルモンと、たっぷりの野菜。
店のおばちゃんが焼いて切ってくれるのを眺めながら、ビールをゴクリ、ホルモンをパクリ。 『いやあ、最高や!』
***
2013年8月17日(土) 二泊三日の釜山旅行も今日が最終日。 ビートルは最終便を予約してあるので、2時半頃に港に行けば大丈夫である。
と言う訳で、今日も観光の予定。
本当は太宋台に行きたかったのだが、循環する観光バスが始発の9:30分発でも数人前で満席となり、残念ながら乗ることができなかった。
急遽、これも一度乗ってみたかった海雲台の観光船に乗る事に。
まずは、リモワのキャリーバッグをコインロッカーに預ける。
釜山駅でも探したのだが、指紋を登録する様なシステムで何度かトライしたのだが上手くいかず、結局地下鉄の駅で見つけた昔ながらの現金を入れて鍵をかけるロッカーを使用。
これまでの二日間でたっぷりとキムチを食べたので、さすがに朝からキムチの顔を拝むのは勘弁してほしいということで、今日の朝食はロッテリアへ。
そういえば、前に釜山に来たときも、最後はキムチの匂いすら嗅ぎたくなくなっていたことを思い出した。
地下鉄で海雲台へ。
観光船は、1時間コース。
ここからが一番の見所である。
釜山湾の入口にあるこの小さな島々を巡ると、帰路に。
***
観光船を降り、地下鉄で釜山駅までもどると良い時間。
その地下鉄の中、高齢の女性が乗って来られたのだが、沢山座っている若者達が誰一人として席を替わろうとしない。
2004年に最初に釜山に来て驚いた事の一つが、地下鉄の中で若者がお年寄りにどんどん席を譲っていた事。 『おー、これはスゴイ。 噂に聞く儒教精神か!』と感心したものである。
それが今では、もちろん時折は席を譲る若者もいるのだが、スマホに夢中の人が多いからなのか、それとも社会が変わりつつあるのか、そんな光景は確実に減っているようだ。
今回は私が席を立ち、目の前を通るその高齢の女性に身振りでどうぞと席を譲った。 何駅か過ぎたところでその方は私を見て、おそらく替わってくれてありがたいというような事らしき言葉を何か話し掛けられたのだが、そこは韓国語がわからない悲しさ。 笑顔で『ネー』と返すのがやっとである。
そんなこんなで、綺麗になりデパートもでき、スポーツタイプの自転車でサイクリングを楽しむ人も見かけるようになり、そして国際市場周辺では少しだけアジアの混沌/熱気が薄れて都市化した街の様子や地下鉄の中での人々の振る舞いまで、約10年間の変化を実感することができた3日間の釜山の旅を終えた。
中央駅まで移動し、そこから徒歩でターミナルへ。
今回の旅では、本当によく歩いた。
初日は 21,174歩 17.3km
二日目は 28,160歩 21.3km
三日目は 20,904歩 15.1km
そして今回の旅で見つけたプチ便利グッズ。
極薄のミニタオルが、小さなパックに収納でき、カラビナでぶら下げる事ができるのだ。 釜山の夏は暑かったので、10%割引で4,000ウオン程度のこれが大活躍。
3:45に釜山を出発し、約3時間で博多港へ。
***
予約してある新幹線の時刻までちょっと時間があったので、博多で晩ご飯。
初日に泊まった安宿の近くで見つけ、気になっていたハンバーグ屋さん。 『博多ハンバーグ こが』
ランチタイムは大賑わいだそうだが、夜の時間は静かなもの。
ハンバーグとサイコロステーキのセット、そしてもちろんビールを注文。
『いただきます』
いやあ、このハンバーグ。 本当に旨いのだ。 これなら博多に来ることがあれば、先日のもつ鍋屋さんと、ここのハンバーグ屋さんには、足を運んでもいいなあ。
『ごちうさまでした。 美味しかったです』というと、ご主人がニコリ。
俺は、初めて訪問した店の場合、普通~不味い店では支払いの時に『ごちそうさまでした』と言い、美味しかった店では『ごちそうさまでした。 本当に美味しかったです』と伝えるようにしている。
いやあ、今回の旅は、帰国してからの〆まで全て素晴らしかった。 いやあ、ええ連休になったなあ。
完全リフレッシュ!
釜山、また行くでー。 ほんま、楽しみやなあ。
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2002年に人生初めての海外旅行としてミクロネシアでのシーカヤックツアーに参加したのだが、その時にせっかくビザを取ったので、近いうちに身近な外国として韓国に行ってみようと思っていたのだ。
*** ミクロネシアの想い出 ***
***
そして当時はまだ広島と釜山を結ぶ定期船があり、夏休みのある日、家族には『ちょっと釜山に行ってくるから』と言い残し、夕方に広島の宇品港を出発する船に乗り、翌日の朝に釜山入りしたのは、まるで昨日の事のようだ。
その時は、バックパックを背負っての旅であったのだが、釜山港から上陸してホテルに向かう途中、韓国の田舎から出てきたと思われるおばあさんに、道を訪ねられてことをよく覚えている。
学生の頃から国内の様々な場所を訪ねても、すぐにそこの空気に馴染む方ではあり、卒業旅行で北海道バイク一人旅の時には札幌市内で他の観光客から道を訪ねられ、すでに数日間札幌市内をうろうろしていたので道を覚えていたので俺も観光客なんですよと笑いながら教えたこともあるし、数年前には島根の猪目海岸で夏にキャンプをしている時には、巡回に来た警察官に地元の監視員と間違われた事もある。
そんな俺ではあるが、さすがに初めて来て10分も経たない釜山の道を教えられるはずもなく、ましては韓国語は全く聞き取れない/喋れないので、苦笑いしながら日本人だということだけをハングルで伝えたことを覚えている。
そして、妻と一緒にソウルに旅行に行ったのは2011年。
***
この盆休みの数週間前。 妻に盆休みの予定を聞いてみると、京都に行っている次男のところに遊びに行こうと思っているとの回答が。 どうやら、大文字焼を見てみたいらしい。
『おお、それはええんじゃないか。 せっかくやから、あんたの好きな京都でゆっくりしてきんさい。 それなら、俺はどうしようかな。。。』
しばし考え、いつものネット検索。 『お、8月15日から17日までの二泊三日で、博多からビートルで行くホテル付きのセットが空いとるわい。 俺もちょっと釜山に散歩に行かせてもらおうかの』
前回ソウルに行った時に両替していたウオンが結構残っており、今回はそれで充分遊べる予定。
という訳で、俺たち夫婦の盆休みの予定は決定!
ほぼ10年振りとなる釜山再訪。 どんなに変わっているのか楽しみだ。
***
2013年8月14日(水) 俺が乗る釜山行きのビートルは15日出発なのだが、朝一番の便であるため、前日に博多に入る必要がある。
広島駅から新幹線で博多まで。
旅のお供は、リモワのキャリーバッグ。 サイズもミニマムパッキング派の俺にはピッタリの、機内持ち込みも可能で出張から旅行まで活用している信頼できる旅の相棒。
夕方、博多に到着すると、せっかくなので博多の夜をささやかながら楽しむ事に。
水炊きで有名なお店に行こうと思っていたのだが、調べてみるとお盆休み。 残念!
という訳で、今回はもつ鍋の店である。
『もつ幸』さん。
一人では予約できないとの事なので、17時の開店に合わせてお店に入り、カウンターの席を確保することができた。
このお店も明日から盆休みということで、今日は予約で一杯なのだそうだ。 旅のスタートからラッキーである。
ここのもつ鍋の特徴は、酢醤油でいただくこと。 酢醤油に柚子胡椒を少し入れ、タップリの刻みトウガラシを絡めて食べるとこれがなんとも美味い!
ビールをグビリ、もつ鍋をパクリ。 ああ、なんという幸せ!
具を食べ終わった後は、残りの出汁でちゃんぽん麺を茹でて食べるのがここの定番だそうである。
出来上がった麺をこれまた酢醤油で食すと、絶品!!!
『ごちそうさまでした。 いやあ、ほんまに美味しかったです』
***
2013年8月15日(木) 朝、ホテルから博多港国際ターミナルへ。
今回は往復ともチョッピリ贅沢してグリーン席にしたので、手続きも別枠で楽々である。
さすがに盆休み中だけあり、ターミナルは旅行客で一杯だ。
韓国に入国するための書類を書いていると、後ろから声を掛けられた。 『え、やっぱりNさん??? 。。。 !!!』
『お、おー。 Mさんじゃない。 どうしたん、こんな所で』 このMさんは、シーカヤック仲間の一人である。
『私も釜山へ行くんですよ』 『えー、それにしても奇遇やねえ』
『手続きするのに並んでたら、グリーン席の窓口でどっかで見た様な人が居るなあって見てたんですよ』との事。 いやあ、ほんとに驚きである。
さっそく妻にメールすると、『じぇじぇじぇ』と驚いていた。
手続きも済み、ビートルへ。
グリーン席はこんな感じ。
搭乗手続きの優遇に加え、船内ではシートがレカロ製になる他、ビールやワイン、ソフトドリンクなどのサービスがあるようだ。
今日の海はべた凪。
航路は対馬のすぐ近くを通るようだ。
約3時間の航海。 どんどん釜山が近付いてくる。
とうとう、釜山港に入ってきた。
***
『暑い!』 これが、釜山に上陸した時の感想である。
広島より北にあるので少しは涼しいのかと思っていたのだが、なんのなんのこの蒸し暑さ。 ハードな3日間になりそうだ。
町を歩いてホテルまで。
Mさんは予定が決めてあるとの事で観光に出掛けられた。 『楽しんで来て下さい!』
俺は、以前の貧乏旅では登らなかった釜山タワーを目指す。
タワーの上からの眺めは絶景。
いやあ、こりゃいいや。 という訳で、売店でビールを買ってプシュリ!
タワーを降りると、少し遅めのお昼ご飯を食べるため、国際市場へ。
『おお、これこれ』 この雰囲気が釜山だよなあ。
『クンチプ』
今回の楽しみの一つは、カンジャンケジャン。
これまた、前回の貧乏旅行では焼肉さえも食べる事がなかったのだが、そこは約10年の歳月が少しは余裕を与えてくれる。
カンジャンケジャン、ワタリガニの醤油漬け。
たっぷりのおかず。
メインのカンジャンケジャン!
手が醤油まみれになりながら、蟹にしゃぶり付く。 『おお、これは美味い!』
蟹を食べ、ビールを飲む。 おかずを食べ、またまたビール。
最後はご飯に、カンジャンケジャンの漬け汁を掛け、玉子の黄身を落し、刻みネギを混ぜて食べる。 これぞまさに至福の一時。
『ごちそうさまでした!』
***
その後は、国際市場、チャガルチ市場を散策。
キムチ。
トウガラシ。
おそらく太刀魚か穴子釣りの仕掛け。
漁師町の風情は、国が違ってもどこか共通したものがある。
ざりがに。 うんうん。 長崎ちゃんほん。 まあわかるな。 シサもよき? さけ回? 一体なんが出てくるんやろ。
ソウルでも見つけた、ドアのエッジ保護用のクッション。 カッチョ悪ー!
クルマのデザイナーが見たら、『??? せっかくのデザインが台無しや』と卒倒しそうなグッズである。
でも今回はちょっとお洒落なクッションも発見。 さすがにあれじゃねえ。。。
***
晩ご飯は、これも何かの縁ということで、観光を終えたMさんと合流してご一緒させていただいた。
昼ご飯を食べた食堂に案内。
Mさんは、韓国は何度も訪問しているハードリピーター。 その他、国内各地のシーカヤックツアーに参加されているほか、韓国以外の外国にもいろいろと行かれているとの事。
『いいですねえ。 ほんと、自由すぎてうらやましい』 『そういうNさんも、既婚者にしては自由人だと思いますよ』
『えー、そうですかねえ』と苦笑い。 『まあ、俺はいろいろ動いていないと窒息するし、それを妻が許してくれてますからね。 ありがたいことです』
『ごちそうさまでした』
『お疲れさまでした。 じゃあ、明日も楽しんで下さい。 オヤスミナサイ』
***
ホテルに戻ってテレビを付けると、韓国語は分からないが、整形でのビフォー/アフターをやっていた。 興味津々!
『おー、なんじゃこりゃあ』 『森三中が生野陽子に変身しとる~』
『いやあ、これは人生変わるねえ』
韓国で、日本のビールを飲みながら、ビフォー/アフターを楽しむ。
その後は別の番組で、広島の原爆に関するドキュメンタリーも放送していた。 そうだった、今日は終戦記念日なんだ。
今日の歩数は、27,174歩。 距離にして17.3km。
よく歩いたなあ。
***
2013年8月16日(金) 今日は、釜山の北側エリアを散策する予定。
ホテルの無料朝食。 朝からたっぷりのキムチである。
まずは地下鉄で一日フリー切符を購入。
一日まるまる乗り放題で、なんと4000ウオン。 安いなあ!
最初の目的地である梵魚寺へ向かう。 地下鉄を降りて5分ほど歩き、バス乗り場へ。
バスの運転手さんに、朝準備してきたメモを見せながら読むと、このバスで良いと身振り手振りで教えてくれる。
『オルマエヨ?』と料金を訪ねるが、聞いても分からないので電卓を出して、数字を叩いてくれとこちらも身振り手振りでお願いする。
バス料金は、1200ウオンだそうだ。 いやあ、韓国語は話せない/読めないが、こんな感じで一つ一つ解決しながら旅を重ねて行く事が、本当にとても楽しいのである。 これが俺の旅のスタイル。
クネクネの山道を走り、梵魚寺のバス停に付いたと運転手さんが教えてくれる。
運転手さんはわざわざバスを降り、あっちへ歩いて行けばいいと、やはり身振り手振りで教えてくれるので、笑顔で『カムサハムニダ』とできる限りのお礼の気持ちを伝える。
やしきたかじんを若くした様な、サングラスを掛け、いかついガタイの絶対に喧嘩相手にはしたくない強面のおっちゃんだが、熱くて本当に良い人であった。
梵魚寺。 山の上にあるため少し涼しく、風光明媚な良いお寺である。
売店などはないため商売っ気は全く感じられず、多くの人々が一生懸命お参りされているのが印象的。
***
再びバスで山を降り、地下鉄で東莱ハルメパジョンを食べに移動。
歩いて探すのだが、なかなか見つからず、道ばたで本を取り出し、”東莱ハルメパジョンへ行きたい”、とカタカナで読みも併記したメモをつくる。
近くに立っていたおじさんに、いつも通りメモを見せながら訪ねると、やおら俺の腕を掴み、こっちへ来いと引っ張られた。
素直に付いて行くと、ほんの15mほどのところに、お店が。
『カムサハムニダ!』
まずは前菜でビール。
ハルメパジョン。 これも、前回喰い損ねた釜山名物の一つである。
今回は、途中から焼酎も。 『あー、美味かったあ』
***
再び地下鉄で、温泉場に移動し、ロープウェイ乗り場を探す。
途中の景色はなかなかのものだ。
山道をちょっとだけ歩き、
木陰となる大きな石の上にゴロリ。 しばし横になり、風を感じながら快適なうたた寝。
『あー、気持ち良かったあ』
ロープウェイで山を下りると、虚心庁で温泉に入り、歩き疲れた体をのんびりまったりと癒す。
***
晩ご飯は、これまた今回楽しみにしてきたホルモン。
タップリのホルモンと、たっぷりの野菜。
店のおばちゃんが焼いて切ってくれるのを眺めながら、ビールをゴクリ、ホルモンをパクリ。 『いやあ、最高や!』
***
2013年8月17日(土) 二泊三日の釜山旅行も今日が最終日。 ビートルは最終便を予約してあるので、2時半頃に港に行けば大丈夫である。
と言う訳で、今日も観光の予定。
本当は太宋台に行きたかったのだが、循環する観光バスが始発の9:30分発でも数人前で満席となり、残念ながら乗ることができなかった。
急遽、これも一度乗ってみたかった海雲台の観光船に乗る事に。
まずは、リモワのキャリーバッグをコインロッカーに預ける。
釜山駅でも探したのだが、指紋を登録する様なシステムで何度かトライしたのだが上手くいかず、結局地下鉄の駅で見つけた昔ながらの現金を入れて鍵をかけるロッカーを使用。
これまでの二日間でたっぷりとキムチを食べたので、さすがに朝からキムチの顔を拝むのは勘弁してほしいということで、今日の朝食はロッテリアへ。
そういえば、前に釜山に来たときも、最後はキムチの匂いすら嗅ぎたくなくなっていたことを思い出した。
地下鉄で海雲台へ。
観光船は、1時間コース。
ここからが一番の見所である。
釜山湾の入口にあるこの小さな島々を巡ると、帰路に。
***
観光船を降り、地下鉄で釜山駅までもどると良い時間。
その地下鉄の中、高齢の女性が乗って来られたのだが、沢山座っている若者達が誰一人として席を替わろうとしない。
2004年に最初に釜山に来て驚いた事の一つが、地下鉄の中で若者がお年寄りにどんどん席を譲っていた事。 『おー、これはスゴイ。 噂に聞く儒教精神か!』と感心したものである。
それが今では、もちろん時折は席を譲る若者もいるのだが、スマホに夢中の人が多いからなのか、それとも社会が変わりつつあるのか、そんな光景は確実に減っているようだ。
今回は私が席を立ち、目の前を通るその高齢の女性に身振りでどうぞと席を譲った。 何駅か過ぎたところでその方は私を見て、おそらく替わってくれてありがたいというような事らしき言葉を何か話し掛けられたのだが、そこは韓国語がわからない悲しさ。 笑顔で『ネー』と返すのがやっとである。
そんなこんなで、綺麗になりデパートもでき、スポーツタイプの自転車でサイクリングを楽しむ人も見かけるようになり、そして国際市場周辺では少しだけアジアの混沌/熱気が薄れて都市化した街の様子や地下鉄の中での人々の振る舞いまで、約10年間の変化を実感することができた3日間の釜山の旅を終えた。
中央駅まで移動し、そこから徒歩でターミナルへ。
今回の旅では、本当によく歩いた。
初日は 21,174歩 17.3km
二日目は 28,160歩 21.3km
三日目は 20,904歩 15.1km
そして今回の旅で見つけたプチ便利グッズ。
極薄のミニタオルが、小さなパックに収納でき、カラビナでぶら下げる事ができるのだ。 釜山の夏は暑かったので、10%割引で4,000ウオン程度のこれが大活躍。
3:45に釜山を出発し、約3時間で博多港へ。
***
予約してある新幹線の時刻までちょっと時間があったので、博多で晩ご飯。
初日に泊まった安宿の近くで見つけ、気になっていたハンバーグ屋さん。 『博多ハンバーグ こが』
ランチタイムは大賑わいだそうだが、夜の時間は静かなもの。
ハンバーグとサイコロステーキのセット、そしてもちろんビールを注文。
『いただきます』
いやあ、このハンバーグ。 本当に旨いのだ。 これなら博多に来ることがあれば、先日のもつ鍋屋さんと、ここのハンバーグ屋さんには、足を運んでもいいなあ。
『ごちうさまでした。 美味しかったです』というと、ご主人がニコリ。
俺は、初めて訪問した店の場合、普通~不味い店では支払いの時に『ごちそうさまでした』と言い、美味しかった店では『ごちそうさまでした。 本当に美味しかったです』と伝えるようにしている。
いやあ、今回の旅は、帰国してからの〆まで全て素晴らしかった。 いやあ、ええ連休になったなあ。
完全リフレッシュ!
釜山、また行くでー。 ほんま、楽しみやなあ。
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2013年8月12日(月) とびしま海道キャンプ&シーカヤック教室で始まった今年の盆連休も、今日で3日目。
10時半。 ロードスターの幌を下ろし、ソフトクーラーバッグを積み込んで、家を出発した。
先日、倉橋島の南端にある鹿島の『石野水産』さんを訪れた時、注文しておけば『生ちりめん』を手に入れることができることを知り、お願いしていたのである。
今日は、それを受け取る日。 準備があるので、12時頃来て下さいとの連絡を受けていた。
夏の直射日光対策としてキャップを被り、オークリーのサングラスを装着して、海沿いの道をオープンで走る。
さすがに気温は高いものの、今日は少し霞もかかっており、風もあって真夏にしては快適なオープンドライブ。
***
石野水産さんに到着すると、ちょうど12時。
店に入り、名前を告げると、『あ、生ちりめん予約の方ですね。 ちょっとお待ち下さい』とのこと。
しばらくすると、いつものおねえさんが生ちりめんを持ってきて下さった。 『こんにちは。 お世話になります』
『これ、家庭用なので、100gずつ小分けにしてパックしてあります』
見ると、パックは二重底になっており、底側には氷が、そして上のパックには生ちりめんが入っており、その底には水抜き用の小さな穴がいくつも空けられている。
なんとも贅沢な、生ちりめんの鮮度保存用スペシャルパックである。
なんせ生ちりめんを買うのは初めてだったので量の感覚が分からず、今日は1kgほどお願いしていた。
『1kgなんで、このパックが10個になります』
おお、これは食べ応えがありそうだ。 今日の夜は、久し振りに実家で晩ご飯の予定なので、お土産&一緒に食べるのにちょうど良い。
『生で食べられるのはどれくらいの期間ですか?』 『ええ、24時間くらいですね。 それからは、さっと釜揚げ風にして食べて下さい』
***
1kgのパックのイメージが分からなかったので、大きめのソフトクーラーと中くらいのソフトクーラーの二つを持参してきたのだが、この贅沢パックにはちと不足であった。
と言う訳で、氷を入れた発泡スチロールのパックも付けていただき、ロードスターのトランクへ。
『どうもお世話になりました』
そろそろ漁期は終わるという、貴重な生ちりめんを積み込んだロードスターは、一路家路に。
***
家に着くと、パックを外して一つずつ冷蔵庫へ。
そして、少し遅めのお昼ご飯。 今日はもちろん、楽しみにしていた『生ちりめん丼』である。
まずはパックを開けて、ご飯の上にタップリの生ちりめんを。
そこに、小皿からわさび醤油をタラーリと回し掛ける。
コップに冷えたエビスビールをトクトクトク。 では、『いただきまーす』
最初は醤油が掛かっていない部分を一口パクリ。 『お、なんじゃこりゃあー! スゴイ美味い』
そのままで甘みと旨味をしっかりと感じる。 まったく生臭くなく、苦みもなく、醤油なしでも充分いける。 驚きの生ちりめん。
こんどは、醤油の掛かった部分をパクリ。 『うーん、旨い』 うちの醤油は、倉橋島のさしみ屋こと北吉鮮魚店でも使われている『えご醤油(江後醤油【宝】)』
倉橋島のおいしい刺身醤油と、倉橋島のおいしい生ちりめんのコラボレーションである。
いやあ、倉橋温泉館で食べた生ちりめん丼もおいしいと思っていたが、これは全くの別物。 わざわざ買いに行った甲斐があるというものだ。
『おお、これを海苔に載せてみるのはどうかな』
しまなみ海道にある弓削島名物の海苔を取り出し、ごはんと生ちりめんを載せてみる。
今度は、芸予諸島の名物3品のコラボレーション。 『ああ、最高だ』
***
途中でハッと思い立ち、小さな茶碗にご飯を少なめによそい、ミニちりめん丼をつくる。
そして、すでに昼ご飯を済ませたという長男のところに持って行き、『これ、試食してみいや』と、部屋に置いてきた。
しばらくすると降りてきて、『どうやった?』 『これ、美味いね』 『そうやろ。 さっき買うてきたんや』
うちで、一番味にうるさい長男。 俺が一口喰って、これは絶対彼にもいけると思っていたのだが、やっぱり予想通りであった。
パクパク、パクリ。 『ごちそうさまでした』
いやあ、それにしてもこの生ちりめんは本当に美味しかった。
呉に住んでいても、まだまだ知らない名産品があるのだなあ。 これからも、クルマやバイク、徒歩、そしてシーカヤックで様々な場所を訪ね、あるくみるきくを実践し、新たな発見ができることを楽しみにしている。
キャンプにシーカヤック教室に、そして地元の生ちりめんと、連休前半は素晴らしいスタートダッシュ。
この盆連休も、なんだか良い休みになりそうな予感!
***
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10時半。 ロードスターの幌を下ろし、ソフトクーラーバッグを積み込んで、家を出発した。
先日、倉橋島の南端にある鹿島の『石野水産』さんを訪れた時、注文しておけば『生ちりめん』を手に入れることができることを知り、お願いしていたのである。
今日は、それを受け取る日。 準備があるので、12時頃来て下さいとの連絡を受けていた。
夏の直射日光対策としてキャップを被り、オークリーのサングラスを装着して、海沿いの道をオープンで走る。
さすがに気温は高いものの、今日は少し霞もかかっており、風もあって真夏にしては快適なオープンドライブ。
***
石野水産さんに到着すると、ちょうど12時。
店に入り、名前を告げると、『あ、生ちりめん予約の方ですね。 ちょっとお待ち下さい』とのこと。
しばらくすると、いつものおねえさんが生ちりめんを持ってきて下さった。 『こんにちは。 お世話になります』
『これ、家庭用なので、100gずつ小分けにしてパックしてあります』
見ると、パックは二重底になっており、底側には氷が、そして上のパックには生ちりめんが入っており、その底には水抜き用の小さな穴がいくつも空けられている。
なんとも贅沢な、生ちりめんの鮮度保存用スペシャルパックである。
なんせ生ちりめんを買うのは初めてだったので量の感覚が分からず、今日は1kgほどお願いしていた。
『1kgなんで、このパックが10個になります』
おお、これは食べ応えがありそうだ。 今日の夜は、久し振りに実家で晩ご飯の予定なので、お土産&一緒に食べるのにちょうど良い。
『生で食べられるのはどれくらいの期間ですか?』 『ええ、24時間くらいですね。 それからは、さっと釜揚げ風にして食べて下さい』
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1kgのパックのイメージが分からなかったので、大きめのソフトクーラーと中くらいのソフトクーラーの二つを持参してきたのだが、この贅沢パックにはちと不足であった。
と言う訳で、氷を入れた発泡スチロールのパックも付けていただき、ロードスターのトランクへ。
『どうもお世話になりました』
そろそろ漁期は終わるという、貴重な生ちりめんを積み込んだロードスターは、一路家路に。
***
家に着くと、パックを外して一つずつ冷蔵庫へ。
そして、少し遅めのお昼ご飯。 今日はもちろん、楽しみにしていた『生ちりめん丼』である。
まずはパックを開けて、ご飯の上にタップリの生ちりめんを。
そこに、小皿からわさび醤油をタラーリと回し掛ける。
コップに冷えたエビスビールをトクトクトク。 では、『いただきまーす』
最初は醤油が掛かっていない部分を一口パクリ。 『お、なんじゃこりゃあー! スゴイ美味い』
そのままで甘みと旨味をしっかりと感じる。 まったく生臭くなく、苦みもなく、醤油なしでも充分いける。 驚きの生ちりめん。
こんどは、醤油の掛かった部分をパクリ。 『うーん、旨い』 うちの醤油は、倉橋島のさしみ屋こと北吉鮮魚店でも使われている『えご醤油(江後醤油【宝】)』
倉橋島のおいしい刺身醤油と、倉橋島のおいしい生ちりめんのコラボレーションである。
いやあ、倉橋温泉館で食べた生ちりめん丼もおいしいと思っていたが、これは全くの別物。 わざわざ買いに行った甲斐があるというものだ。
『おお、これを海苔に載せてみるのはどうかな』
しまなみ海道にある弓削島名物の海苔を取り出し、ごはんと生ちりめんを載せてみる。
今度は、芸予諸島の名物3品のコラボレーション。 『ああ、最高だ』
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途中でハッと思い立ち、小さな茶碗にご飯を少なめによそい、ミニちりめん丼をつくる。
そして、すでに昼ご飯を済ませたという長男のところに持って行き、『これ、試食してみいや』と、部屋に置いてきた。
しばらくすると降りてきて、『どうやった?』 『これ、美味いね』 『そうやろ。 さっき買うてきたんや』
うちで、一番味にうるさい長男。 俺が一口喰って、これは絶対彼にもいけると思っていたのだが、やっぱり予想通りであった。
パクパク、パクリ。 『ごちそうさまでした』
いやあ、それにしてもこの生ちりめんは本当に美味しかった。
呉に住んでいても、まだまだ知らない名産品があるのだなあ。 これからも、クルマやバイク、徒歩、そしてシーカヤックで様々な場所を訪ね、あるくみるきくを実践し、新たな発見ができることを楽しみにしている。
キャンプにシーカヤック教室に、そして地元の生ちりめんと、連休前半は素晴らしいスタートダッシュ。
この盆連休も、なんだか良い休みになりそうな予感!
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2013年8月10日(土) 今日から盆連休。 明日の午後は、地元の島で今年3回目となるシーカヤック教室。
せっかく連休に入ったのだからということで、テント持参で前日に近くの島でキャンプすることにした。
小さな島の高台にある、とある展望台。
日も暮れて、暑さも和らいで来た。 そろそろグビリと飲りますか!
高台にあるということで風も通り、比較的暑さを凌ぎ易い場所である。
途中のスーパーで買い込んで来た簡単な惣菜と麺類で晩ご飯。
ジャージャー麺を食べ、懐かしい『マルシンハンバーグ』をストームクッカーで焼き、エビスビールをグビリ。
『おお、これこれ! 懐かしい味じゃのお。 マルシンハンバーグ』
食事を終え、来島海峡の夜景を眺めながら、缶チューハイをゴクリ。
寝るのはテント。 今日は、以前購入してこれまで寝かしておいたテント、【モンベルムーンライトー型】を持参。
月明かりでも簡単に設営できるということで命名されたように、このテントを張るのはとても簡単である。
昔、子供たちが小さい頃のキャンプでは、ムーンライトー型を愛用していたのだが、その時から設営の簡単さは利点として実感していた。
それに加えてこの型は、前後がメッシュにできるため風の通りがよく、ここでのキャンプも快適そのもの。
涼しくてグッスリと眠ることができ、朝方には涼しすぎて、敷いていたブランケットを羽織る感じに。 『おお、このテントも快適じゃのう』
***
2013年8月11日(日) いつものように朝5時に起き出した。
今日も風があり、比較的快適な夏の朝である。
展望台に登って島の景色を眺めてみる。
日が昇る前のこの雰囲気。 俺がキャンプで一番好きな時間の一つ。
しばらくすると、朝日が昇ってきた。
今日も、良い一日になりそうだ。
***
昨日買ってきたパンとスープ、そしてコーヒーで、簡単な朝食を済ませる。
食後は、キャンプ道具を片付け、ベンチにマットを敷いてペリケースを枕にゴロリ。
日陰であることに加えて風も通り、夏の休憩には最高の場所である。
ラジオを聴き、雑誌を開き、そしてコーヒーを飲む。 のんびりまったり。
***
10時。 海まで降りて、海水浴。
冷たい海にドボン。 涼しかったとはいえ、昨日の寝汗を流し、体を冷やす。
しばらく海に浸かった後は、一旦シャワーを浴びてウオーキングへ。
30分ほど歩いた後、再び海へドボーン。 『気持ちええなあ!』
***
施設でお昼ご飯をいただき、準備をして今日のシーカヤック教室をスタート。
今日は、部員の一人が帰省中ということで、子供たちは3人である。
準備体操をして、前回と同じPFDを来て、パドルを持って海に漕ぎ出した。
『今日は、少しレスキューも勉強してみようか』
まずは、港の奥まで漕いで行く。
前回から一人で漕ぐようになった4年生の女の子。 今日は少し風もあるし、どうかな?と思っていたが、何が何が、大人のシーカヤッカー顔負けの漕ぎを見せてくれる。
『凄いねえ。 上達したじゃん! これで、また一人シーカヤッカーが増えたなあ』
シーカヤックが大好きになったという6年生の男の子。 『俺、シーカヤックで島を出て、遠くまで漕いで行きたいなあ』
『うん、大きくなったらできるよ。 中にはシーカヤックで日本一周している人も何人もいるよ』 『何年くらい掛かるんですか?』
『人によるだろうけど、数ヶ月とかで回っている人もいるからね。 君もいつか遠くまで漕いでみるといいよ』
毎回毎回、しっかりとした成長を見せてくれる子供たち。 本当に、本当に、嬉しい限りである。
***
『ようし、じゃあまずはライフジャケットの威力を試してみようか』
という訳で、子供たちにはPFDを付けたまま海に入って浮かんでもらう。
まずは俺が浮かんでみる。 『どう、こんな感じでプカプカ、プカリ。 ああ、気持ちええなあ。 な、ライフジャケット付けといたら、こんなに楽に浮かべるんやでえ』
子供たちも、PFDを付けたままプカリ。 『あー、本当だ。 これいい』 『あー、楽しい』
じゃあ、次はライフジャケットを脱いで同じように浮かんでみよう。 『えー、沈むよう』
『ね、ライフジャケットがあると大分違うだろう。 海で遊ぶ時には、シーカヤックじゃなくてもライフジャケットを付けていると安全だよ』
『それと、特に股を通すバックルはしっかり締めておこうね。 これが締めてなくて、海に落ちたらジャケットが外れる可能性があるからね。 海に入る前には、しっかりと確認するんだよ』
『次は、このカヤックを漕いでみようか』と、水を入れたカヤックを順番に漕いでもらう。
まずは子供たちから、そして最後は先生にも。
『え、これって。。。』 『ああ、難しい』 ドボン!
『ね、分かっただろう。 少しでも水が入ったカヤックって、こんなに不安定になるんだよ』
『じゃあ、次はこの水を出してみよう』 いつも準備してあるビルジポンプを取り出し、先生から子供たちまで、順番に体験してもらう。 『あー、面白い』
子供たちは必死でポンプを動かすが、カヤックの中の水はほとんど減った感じがしない。 『ね、分かるだろ。 カヤックがひっくり返って水が入ると大変なんだよ。 こんなことも、知っておかないとね』
そして、先生方にはシーカヤックへの再乗艇の練習を。
まずは、俺がスターン側から馬乗り方式で乗り込むやり方をデモンストレーション。 『じゃあ、やってみますか』
これが結構難しいようで、先生方は悪戦苦闘。 『あー』 ドボン。
『ね、海の上でひっくり返ると、こんなに大変なんですよ。 まあ普通は、他のカヤックがサポートするからもう少し楽に乗り込めるんだけど。 それはまたの機会に練習してみよう』
***
『ようし、もう少し漕いでみようか!』
港の中を漕ぎ進んでいると、前のカヤックから声が。 『あー、太刀魚が!』
近寄って手に取ってみると、まだ目は透き通っており新鮮な感じである。
『あー、見せてー』 『持ってみたい!』 『太刀魚って、持ったらどんな感じ?』 なんていう質問に答えながら、シーカヤック教室を再開。
『ようし、じゃあそろそろ戻ろうか』
午前中、海に泳ぎに行ったという子供たちのことを考え、今日は少しだけ早めの教室終了。
でも、子供たちが本当にシーカヤックが好きになっていることを実感し、さらには毎回ステップアップしながら教室が進化していることを実感して、本当に楽しいシーカヤック教室であった。
***
以前、俺のシーカヤックの師匠である内田正洋さんから、かつて参加していた実践版シーカヤックアカデミーでいただいた言葉。
『プロって言うのはなあ、お金をもらうからプロ、お金をもらわないからアマなんてもんじゃないんだよ。 シーカヤックを極めようと志し、それを通じて自分が目指すものを成し遂げようっていう意志を持って実行していくんなら、それはプロだ。(by 内田隊長)』
俺は、お金こそもらってはいないが、全てに責任を負ったプロとして、このボランティアのシーカヤック教室に向き合っているつもりである。
『ああ、次回が楽しみだ!』
せっかく連休に入ったのだからということで、テント持参で前日に近くの島でキャンプすることにした。
小さな島の高台にある、とある展望台。
日も暮れて、暑さも和らいで来た。 そろそろグビリと飲りますか!
高台にあるということで風も通り、比較的暑さを凌ぎ易い場所である。
途中のスーパーで買い込んで来た簡単な惣菜と麺類で晩ご飯。
ジャージャー麺を食べ、懐かしい『マルシンハンバーグ』をストームクッカーで焼き、エビスビールをグビリ。
『おお、これこれ! 懐かしい味じゃのお。 マルシンハンバーグ』
食事を終え、来島海峡の夜景を眺めながら、缶チューハイをゴクリ。
寝るのはテント。 今日は、以前購入してこれまで寝かしておいたテント、【モンベルムーンライトー型】を持参。
月明かりでも簡単に設営できるということで命名されたように、このテントを張るのはとても簡単である。
昔、子供たちが小さい頃のキャンプでは、ムーンライトー型を愛用していたのだが、その時から設営の簡単さは利点として実感していた。
それに加えてこの型は、前後がメッシュにできるため風の通りがよく、ここでのキャンプも快適そのもの。
涼しくてグッスリと眠ることができ、朝方には涼しすぎて、敷いていたブランケットを羽織る感じに。 『おお、このテントも快適じゃのう』
***
2013年8月11日(日) いつものように朝5時に起き出した。
今日も風があり、比較的快適な夏の朝である。
展望台に登って島の景色を眺めてみる。
日が昇る前のこの雰囲気。 俺がキャンプで一番好きな時間の一つ。
しばらくすると、朝日が昇ってきた。
今日も、良い一日になりそうだ。
***
昨日買ってきたパンとスープ、そしてコーヒーで、簡単な朝食を済ませる。
食後は、キャンプ道具を片付け、ベンチにマットを敷いてペリケースを枕にゴロリ。
日陰であることに加えて風も通り、夏の休憩には最高の場所である。
ラジオを聴き、雑誌を開き、そしてコーヒーを飲む。 のんびりまったり。
***
10時。 海まで降りて、海水浴。
冷たい海にドボン。 涼しかったとはいえ、昨日の寝汗を流し、体を冷やす。
しばらく海に浸かった後は、一旦シャワーを浴びてウオーキングへ。
30分ほど歩いた後、再び海へドボーン。 『気持ちええなあ!』
***
施設でお昼ご飯をいただき、準備をして今日のシーカヤック教室をスタート。
今日は、部員の一人が帰省中ということで、子供たちは3人である。
準備体操をして、前回と同じPFDを来て、パドルを持って海に漕ぎ出した。
『今日は、少しレスキューも勉強してみようか』
まずは、港の奥まで漕いで行く。
前回から一人で漕ぐようになった4年生の女の子。 今日は少し風もあるし、どうかな?と思っていたが、何が何が、大人のシーカヤッカー顔負けの漕ぎを見せてくれる。
『凄いねえ。 上達したじゃん! これで、また一人シーカヤッカーが増えたなあ』
シーカヤックが大好きになったという6年生の男の子。 『俺、シーカヤックで島を出て、遠くまで漕いで行きたいなあ』
『うん、大きくなったらできるよ。 中にはシーカヤックで日本一周している人も何人もいるよ』 『何年くらい掛かるんですか?』
『人によるだろうけど、数ヶ月とかで回っている人もいるからね。 君もいつか遠くまで漕いでみるといいよ』
毎回毎回、しっかりとした成長を見せてくれる子供たち。 本当に、本当に、嬉しい限りである。
***
『ようし、じゃあまずはライフジャケットの威力を試してみようか』
という訳で、子供たちにはPFDを付けたまま海に入って浮かんでもらう。
まずは俺が浮かんでみる。 『どう、こんな感じでプカプカ、プカリ。 ああ、気持ちええなあ。 な、ライフジャケット付けといたら、こんなに楽に浮かべるんやでえ』
子供たちも、PFDを付けたままプカリ。 『あー、本当だ。 これいい』 『あー、楽しい』
じゃあ、次はライフジャケットを脱いで同じように浮かんでみよう。 『えー、沈むよう』
『ね、ライフジャケットがあると大分違うだろう。 海で遊ぶ時には、シーカヤックじゃなくてもライフジャケットを付けていると安全だよ』
『それと、特に股を通すバックルはしっかり締めておこうね。 これが締めてなくて、海に落ちたらジャケットが外れる可能性があるからね。 海に入る前には、しっかりと確認するんだよ』
『次は、このカヤックを漕いでみようか』と、水を入れたカヤックを順番に漕いでもらう。
まずは子供たちから、そして最後は先生にも。
『え、これって。。。』 『ああ、難しい』 ドボン!
『ね、分かっただろう。 少しでも水が入ったカヤックって、こんなに不安定になるんだよ』
『じゃあ、次はこの水を出してみよう』 いつも準備してあるビルジポンプを取り出し、先生から子供たちまで、順番に体験してもらう。 『あー、面白い』
子供たちは必死でポンプを動かすが、カヤックの中の水はほとんど減った感じがしない。 『ね、分かるだろ。 カヤックがひっくり返って水が入ると大変なんだよ。 こんなことも、知っておかないとね』
そして、先生方にはシーカヤックへの再乗艇の練習を。
まずは、俺がスターン側から馬乗り方式で乗り込むやり方をデモンストレーション。 『じゃあ、やってみますか』
これが結構難しいようで、先生方は悪戦苦闘。 『あー』 ドボン。
『ね、海の上でひっくり返ると、こんなに大変なんですよ。 まあ普通は、他のカヤックがサポートするからもう少し楽に乗り込めるんだけど。 それはまたの機会に練習してみよう』
***
『ようし、もう少し漕いでみようか!』
港の中を漕ぎ進んでいると、前のカヤックから声が。 『あー、太刀魚が!』
近寄って手に取ってみると、まだ目は透き通っており新鮮な感じである。
『あー、見せてー』 『持ってみたい!』 『太刀魚って、持ったらどんな感じ?』 なんていう質問に答えながら、シーカヤック教室を再開。
『ようし、じゃあそろそろ戻ろうか』
午前中、海に泳ぎに行ったという子供たちのことを考え、今日は少しだけ早めの教室終了。
でも、子供たちが本当にシーカヤックが好きになっていることを実感し、さらには毎回ステップアップしながら教室が進化していることを実感して、本当に楽しいシーカヤック教室であった。
***
以前、俺のシーカヤックの師匠である内田正洋さんから、かつて参加していた実践版シーカヤックアカデミーでいただいた言葉。
『プロって言うのはなあ、お金をもらうからプロ、お金をもらわないからアマなんてもんじゃないんだよ。 シーカヤックを極めようと志し、それを通じて自分が目指すものを成し遂げようっていう意志を持って実行していくんなら、それはプロだ。(by 内田隊長)』
俺は、お金こそもらってはいないが、全てに責任を負ったプロとして、このボランティアのシーカヤック教室に向き合っているつもりである。
『ああ、次回が楽しみだ!』
2013年8月7日(水) 以前、ブログでもちょっとだけ触れた『宮本常一離島論集別巻(みずのわ出版)』
この本の編者である 森本孝さん からのメールでこの本の事を知り、すぐに注文して取り寄せてみたのは6月末の事。
なんと言ってもこの本の特徴は、『大島をどう守るか』という題材での宮本常一の講演録音が、付属CDとして添付されている事である。
香月節子さんが保管されていたオープンリールが、エクストリームNさんと一緒に参加した周防大島でのセミナーでお会いしたこともある香月洋一郎さん経由で周防大島文化交流センターに寄贈され、それをデジタル音声として変換したものなのだとか。
と言う訳で、宮本常一が実際に話している講演がCDで聴けるという、なんとも貴重な本なのである。
まずは、本の最初にある森本孝さんの文から引用。
『宮本先生は折りにふれ、「古いものが新しい」と説いておられた。 読者の方々が、本書の中に「新しきもの」を発見していただければ、本叢書の編纂仲間の一人として、これほど嬉しいことはない』
***
CDの音源は、古い初代のipod-shuffleに入れ、シーカヤックのキャンプツーリングの夜などに聴いていた。
その冒頭で、宮本常一は文化と文明の違いについて熱く語っている。 以下、録音を聴いた記憶からの引用なので、正確さには欠けるが、語られたことが俺のフィルターを通って心に残った言葉として記載させていただく。
『自分は周防大島に畑を持っている百姓である。 そして、人と同じ視点からものを考えるために、自分自身が百姓であり続けるという事は、とても大事な事だと思っている』
『文化というのは、訳し方が悪くて文明と同じように使われているが、全く違うものである』 『文化というのは英語ではカルチャー。 すなわちそれは、耕すという事そのものなのだ』
『農耕時代の前には狩猟の時代があったが、狩猟の時代というのは蓄積や積み重ねというものはなかった』 『それが農耕時代になると、知恵を入れて様々な工夫をし、そして蓄積していく/積み重ねていくということが可能になった。 この、工夫と蓄積こそが、カルチャーであり、文化なのだ』
『一方、文明というのはシビリゼーション』 『文化よりも物質的なものであり、例えば電灯が点くとか、新幹線で早く移動できるとかいうこと。 でもそれらは、自分達でどうこうできるものではなく、例えば停電になっても自分達で復旧できるものではない。 恩恵は受けるが、それは自分達で何かをしているものではない』
『でも、停電した時に、ロウソクを持ってきてマッチで火を点けて灯りを確保するという工夫は文化である』 『このように、自分達で積み重ねていける文化は残すことができるが、文明は滅びる可能性がある』
『そして、文明の利便性だけを享受して頼り切ってしまうと、自分達で工夫し、積み重ねて生活をより良くして行くという文化が失われて行く』
『自分達の周りで、本当に大事にすべき文化を見つけ出し、自分達が工夫をして蓄積してきた文化に自信を持ち、それを発展させていく事はとても大切な事である』
***
以下、本から引用。
青年会議に寄せて ー よき明日への期待 より
『しかし我々の方も諸君が何をはなしたがっているかよくわからなかった。 そこで発表の趣旨を前もって求めたのであるが、その中には役場の罫紙を利用したものや補助金をとるための陳情書に似たものもあった。 それははたして諸君が考え、諸君が切実にもとめているものだろうかと思った。 諸君は諸君の島をどんなに育て上げようとしているのであろうか。 文化を向上させ、生産をあげるという事が、港をつくり、道路をつくることだと考えてはいないだろうか。 われわれのもっとも知りたいことは、諸君が自分の島の持つ資源を発見し開発する努力と能力と方法の問題である。 そこに明日への道がひらける』
離島における産業問題 より
『以上のことで私がもっとも強調したいのは、郷土開発に一番必要なものは知識と技術だということである。 知識は企画を実行に移す時に生まれる。 研究と体験を通した知識でなければ、それはほんとうの知識とはいえない。 (中略) 新しい仕事をはじめる時、失敗は許されない』
離島振興と青年推進員の指名 より
『そもそも青年会議は、これまでの古い考えをうちやぶり、皆さんの新鮮な考えを活かすために始められたのである。 (中略) 島には案外たくさんの金があるが、それが少しも、地元の開発には使われていない。 ここに一つの問題がある。 人間というものは人の金を使っては本気になって仕事をすることはできないものだ。 自分たちの金を使って仕事をする時にはじめてほんとうの熱意は示される』
離島の基本問題と青年活動の役割 より
『これほど多くの人が都会へ集まるのは、そこの諸君を必要とする社会があるからでもあろうが、諸君が孤独に耐える力を失ったことが一つの大きな要因ではないかと思う』
***
こうしてみると、宮本常一というのは一流のアナリストであり、プランナーであり、かつ良い意味で人を動かす/人の心に火を点けるアジテーターでもあったようだ。
様々な場所を自分の足で歩き、高い場所から鳥瞰した風景からその土地利用の本質を見抜き、そこに住む人々から多くの情報を引き出し、集めた多くの情報を分析し、他の場所で見聞きした成功事例や失敗事例をリファレンスして、その場所や人に対して驚くほど先進的なオルタナティブを提案する。
これぞ、一流のプランナーの仕事。
さて、
本に戻るが、俺が感心したことの一つが、最後の索引である。
この本の索引には、『人名』の索引に加え、『地名、署名、事項、ほか』という索引がある。
例えば、[あ]の索引には、『愛情道路 56』といった地名の他、『新しい創意と立派な工夫が発展をはかる根本問題である 150』とか、『天草の道路が整備されると、(ミカンを)トラックに積んだまま、大阪まで直送できる 170』のように、本書に掲載されている重要な言葉とその掲載ページが索引に載っているのだ。
これは、心に残るキーワードを読み返すのにとても便利である。 素晴らしい!
***
再び、CDを聴いて俺の心に変換された言葉。
『何か新しいことを極めるには、雑音を排除して自分が目指すものに向けて突き進むことは大切なことである』
『私がかつて瀬戸内のことを語った時、他の人からあなたの考え方は古いといわれた。 しかし時間が経って今では瀬戸内を一番知っている人として、再び瀬戸内を議論する場に呼ばれるようになった。 古いものが新しいものである。 自分達が正しいと信じたことに向かって、がむしゃらに突き進んでいこう』
このCDを聴いた後に再び本を読むと、不思議な感覚を覚えた。
これまでは、宮本常一の声を知らなかったので、本を読んでも活字として伝わってくるだけだったのだが、1時間近いCDを聴いた後に本を読むと、その文章をまるで宮本常一が俺に語りかけてくる様な感じで伝わってくるのである
ここは、強調して話しているのだろうなとか、こんな声で語っているのだろうなとか。。。 これは、本当に面白い体験であった。
地元周防大島や瀬戸内海の振興を、高い見識と深い愛を持って熱く語る宮本常一の講演を聴くことができる、なんとも貴重な資料である。
問い合わせ先: みずのわ出版
***
そして最後に、再び本から引用。
青年会議に寄せて ー よき明日への期待 より
『他のものはいらない。 これ一つだけは是非。 というような切実さがあって初めて要求はかなえられてゆく。 それには諸君たちの島の生産や文化がその方向に向かって動いて行きつつあらねばならぬ。 その時、法は生きてくるのである 希望が現実になってゆくのである』
『法ができたから島が良くなるのではない。 島がよくなろうとする時、法が生きるのである。 このことを忘れてはいけない』
この本の編者である 森本孝さん からのメールでこの本の事を知り、すぐに注文して取り寄せてみたのは6月末の事。
なんと言ってもこの本の特徴は、『大島をどう守るか』という題材での宮本常一の講演録音が、付属CDとして添付されている事である。
香月節子さんが保管されていたオープンリールが、エクストリームNさんと一緒に参加した周防大島でのセミナーでお会いしたこともある香月洋一郎さん経由で周防大島文化交流センターに寄贈され、それをデジタル音声として変換したものなのだとか。
と言う訳で、宮本常一が実際に話している講演がCDで聴けるという、なんとも貴重な本なのである。
まずは、本の最初にある森本孝さんの文から引用。
『宮本先生は折りにふれ、「古いものが新しい」と説いておられた。 読者の方々が、本書の中に「新しきもの」を発見していただければ、本叢書の編纂仲間の一人として、これほど嬉しいことはない』
***
CDの音源は、古い初代のipod-shuffleに入れ、シーカヤックのキャンプツーリングの夜などに聴いていた。
その冒頭で、宮本常一は文化と文明の違いについて熱く語っている。 以下、録音を聴いた記憶からの引用なので、正確さには欠けるが、語られたことが俺のフィルターを通って心に残った言葉として記載させていただく。
『自分は周防大島に畑を持っている百姓である。 そして、人と同じ視点からものを考えるために、自分自身が百姓であり続けるという事は、とても大事な事だと思っている』
『文化というのは、訳し方が悪くて文明と同じように使われているが、全く違うものである』 『文化というのは英語ではカルチャー。 すなわちそれは、耕すという事そのものなのだ』
『農耕時代の前には狩猟の時代があったが、狩猟の時代というのは蓄積や積み重ねというものはなかった』 『それが農耕時代になると、知恵を入れて様々な工夫をし、そして蓄積していく/積み重ねていくということが可能になった。 この、工夫と蓄積こそが、カルチャーであり、文化なのだ』
『一方、文明というのはシビリゼーション』 『文化よりも物質的なものであり、例えば電灯が点くとか、新幹線で早く移動できるとかいうこと。 でもそれらは、自分達でどうこうできるものではなく、例えば停電になっても自分達で復旧できるものではない。 恩恵は受けるが、それは自分達で何かをしているものではない』
『でも、停電した時に、ロウソクを持ってきてマッチで火を点けて灯りを確保するという工夫は文化である』 『このように、自分達で積み重ねていける文化は残すことができるが、文明は滅びる可能性がある』
『そして、文明の利便性だけを享受して頼り切ってしまうと、自分達で工夫し、積み重ねて生活をより良くして行くという文化が失われて行く』
『自分達の周りで、本当に大事にすべき文化を見つけ出し、自分達が工夫をして蓄積してきた文化に自信を持ち、それを発展させていく事はとても大切な事である』
***
以下、本から引用。
青年会議に寄せて ー よき明日への期待 より
『しかし我々の方も諸君が何をはなしたがっているかよくわからなかった。 そこで発表の趣旨を前もって求めたのであるが、その中には役場の罫紙を利用したものや補助金をとるための陳情書に似たものもあった。 それははたして諸君が考え、諸君が切実にもとめているものだろうかと思った。 諸君は諸君の島をどんなに育て上げようとしているのであろうか。 文化を向上させ、生産をあげるという事が、港をつくり、道路をつくることだと考えてはいないだろうか。 われわれのもっとも知りたいことは、諸君が自分の島の持つ資源を発見し開発する努力と能力と方法の問題である。 そこに明日への道がひらける』
離島における産業問題 より
『以上のことで私がもっとも強調したいのは、郷土開発に一番必要なものは知識と技術だということである。 知識は企画を実行に移す時に生まれる。 研究と体験を通した知識でなければ、それはほんとうの知識とはいえない。 (中略) 新しい仕事をはじめる時、失敗は許されない』
離島振興と青年推進員の指名 より
『そもそも青年会議は、これまでの古い考えをうちやぶり、皆さんの新鮮な考えを活かすために始められたのである。 (中略) 島には案外たくさんの金があるが、それが少しも、地元の開発には使われていない。 ここに一つの問題がある。 人間というものは人の金を使っては本気になって仕事をすることはできないものだ。 自分たちの金を使って仕事をする時にはじめてほんとうの熱意は示される』
離島の基本問題と青年活動の役割 より
『これほど多くの人が都会へ集まるのは、そこの諸君を必要とする社会があるからでもあろうが、諸君が孤独に耐える力を失ったことが一つの大きな要因ではないかと思う』
***
こうしてみると、宮本常一というのは一流のアナリストであり、プランナーであり、かつ良い意味で人を動かす/人の心に火を点けるアジテーターでもあったようだ。
様々な場所を自分の足で歩き、高い場所から鳥瞰した風景からその土地利用の本質を見抜き、そこに住む人々から多くの情報を引き出し、集めた多くの情報を分析し、他の場所で見聞きした成功事例や失敗事例をリファレンスして、その場所や人に対して驚くほど先進的なオルタナティブを提案する。
これぞ、一流のプランナーの仕事。
さて、
本に戻るが、俺が感心したことの一つが、最後の索引である。
この本の索引には、『人名』の索引に加え、『地名、署名、事項、ほか』という索引がある。
例えば、[あ]の索引には、『愛情道路 56』といった地名の他、『新しい創意と立派な工夫が発展をはかる根本問題である 150』とか、『天草の道路が整備されると、(ミカンを)トラックに積んだまま、大阪まで直送できる 170』のように、本書に掲載されている重要な言葉とその掲載ページが索引に載っているのだ。
これは、心に残るキーワードを読み返すのにとても便利である。 素晴らしい!
***
再び、CDを聴いて俺の心に変換された言葉。
『何か新しいことを極めるには、雑音を排除して自分が目指すものに向けて突き進むことは大切なことである』
『私がかつて瀬戸内のことを語った時、他の人からあなたの考え方は古いといわれた。 しかし時間が経って今では瀬戸内を一番知っている人として、再び瀬戸内を議論する場に呼ばれるようになった。 古いものが新しいものである。 自分達が正しいと信じたことに向かって、がむしゃらに突き進んでいこう』
このCDを聴いた後に再び本を読むと、不思議な感覚を覚えた。
これまでは、宮本常一の声を知らなかったので、本を読んでも活字として伝わってくるだけだったのだが、1時間近いCDを聴いた後に本を読むと、その文章をまるで宮本常一が俺に語りかけてくる様な感じで伝わってくるのである
ここは、強調して話しているのだろうなとか、こんな声で語っているのだろうなとか。。。 これは、本当に面白い体験であった。
地元周防大島や瀬戸内海の振興を、高い見識と深い愛を持って熱く語る宮本常一の講演を聴くことができる、なんとも貴重な資料である。
問い合わせ先: みずのわ出版
***
そして最後に、再び本から引用。
青年会議に寄せて ー よき明日への期待 より
『他のものはいらない。 これ一つだけは是非。 というような切実さがあって初めて要求はかなえられてゆく。 それには諸君たちの島の生産や文化がその方向に向かって動いて行きつつあらねばならぬ。 その時、法は生きてくるのである 希望が現実になってゆくのである』
『法ができたから島が良くなるのではない。 島がよくなろうとする時、法が生きるのである。 このことを忘れてはいけない』
2013年8月4日(日) 今日は、地元の島でのシーカヤック教室。 今年2回目である。
YB125SPでとびしま海道を走り、島に到着。
天気予報では午前中に雨マークが付いていたので心配していたのだが、どうやらこのまま雨なしで持ちそうである。
事務所を訪れると、前回も参加してくれた6年生の男の子が寄ってきて、『シーカヤック、楽しみだな。 今日は二回目、二回目。 早く漕ぎたいなあ』と笑顔で言ってくれた。
『うん、この前もスゴク上手く漕げてたからね。 今日も楽しく漕ごうな』 『はい!』
この一言が、本当に嬉しいのだ。 いやあ、来て良かった。
***
いつものように準備体操を済ませると、カヤックを海におろしてスタート。
今年は、6年生の男女一人ずつと4年生の女の子二人をシーカヤック部の部員として、固定していただけるようなので、パドルやPFD、カヤックの割当を決めるのが楽である。 『じゃあ、前回と同じライフジャケットを付けて、パドルも前のと同じでね』
まずは、タンデム艇で先生と4年生の女の子に出てもらい、『先生、順番に子供達を出しますから、少し沖からしっかり見ておいて下さいね』
***
全員が無事に漕ぎ出した事を確認し、私の艇が最後に出発。
今日は、新米の先生を前に乗せてのタンデムである。 『先生、今日は頭で考えるんじゃなく、しっかり体で漕ぎ方を覚えようね』
『ようし、じゃあもう少し奥までいってみようか』
幸いな事に青空も見え始め、少し風もあって、暑すぎずちょうどよいシーカヤック教室日和である。
まずは、男の先生に先頭に立ってもらい、港内を一列になって時計回りに漕いでみる。 『そうそう。 いいじゃない!』
『じゃあ、今度は港の一番奥まで行ってみよう』
***
『ようし、今日は穏やかだから、少し港の外に出てみようか』 『防波堤を出る時は、みんなで固まって、そして船が来ないかしっかり音を聴いて、何かあったら大きな声を出すんだよ』
港の外に出てみると、景色が変わる。 『やっぱり、外は眺めがいいね』
『あ、あっちは野呂山だよ。 こっちに見えるのはグリーンピア安浦だ』 すると女の子が、『え、あっちが安浦ですか! 私知ってます』と嬉しそう。
やはり、港内から少し出るだけで雰囲気が変わり、子供達の目の輝きが違う。
***
『じゃあ、いったん港の中に戻ろうよ』 そして、安全な場所で『みんな、どんどん近寄ってきて』
『そう、パドルを渡してしっかり持って引っ張ってもらうんだ』 『そうそう、そうして、隣のカヤックを持って』
『ね、こんな風にして固まって休憩するんだよ』
『ようし、せっかくだから、6年生には他の人のカヤックを引っ張る練習もしてもらおう』 『えー、私が引っ張るんですか』 『そうだよ。 練習、練習』
まずは、男の子にレスキューロープをセットし、女の子の乗ったカヤックを引っ張って漕いでもらう。
『おー、上手いじゃない。 どうかな?』 『はい、一人で漕いでいるときより少し重いです』 『そうだろう。 頑張れ!』
女の子は、『あー、これは楽だ!』と楽しそう。
次は攻守交代。
『ね、誰かが気分が悪くなったり、怪我したりしたら、他の人が引っ張らないといけない事もあるからね。 そんな時に、こんなロープが必要だし、引っ張って漕ぐ力も必要なんだ』
***
途中の休憩の時には、俺一人PFDを付けて海にプカプカ。 『あー、気持ちええなあ』
『ようし、じゃあこれから今日のラストだ。 他の船に乗ってみたかったら言ってみて』
すると、4年生の女の子二人が、『二人乗りを漕いでみたい』 『おー、そうかそうか』
先生は、『まだ難しいんじゃないですかねえ』と心配そうだが、『じゃあ、遠くに行かずにこの近くだけで漕がせてみましょう。 しっかり見てあげていれば、大丈夫ですよ』
『せっかくだから、6年生も二人乗りに乗ってみれば』ということで、子供達4人を2艇のタンデムに乗せ、カヤックを漕ぎ慣れた先生に先に沖に出てもらい、『しっかり見ておいて下さいね』
すると、6年生2人組は難なく漕ぎ進み、4年生二人も『そうじゃないでしょ』、『あー、そっちそっち』とかワイワイ言いながら、楽しそうに漕いでいる。
安定性の高いタンデムカヤックだからこそ、安全な場所で、そして自分達の力で、いろいろと経験してもらう事は良い事である。
11時。 そろそろ終了の時間である。
カヤックを引き揚げ、荷物を運び、水道水で道具を洗うと一段落。
***
今日は、お昼ご飯も一緒にいただくことに。 食堂で子供達と一緒に座り、『いただきます』
私の前には、今日一緒に漕いだ4年生の女の子と6年生の男の子が。
そうそう。 ちょっと前には一緒にお昼ご飯を食べていただけの女の子が、今年はシーカヤック部の部員として参加してくれているのだ。
ほんと、そう考えると嬉しいものだ。
そして特に、その6年生の男の子は、本当にシーカヤックが好きになったらしく、俺にいろいろと質問してくれる。
『シーカヤック、何年くらいやってるんですか?』 『俺か、もう21年位漕いでるよ』 『えー、そうなんですか』
『俺は、シーカヤックにテントや寝袋を積んで島に渡ってキャンプしたりするのが好きなんだ。 楽しいぞー。 君も上手いから、大人に成ったらそんなカヤックを楽しんだら好いよ』 うんうん、と頷く。
『カヤックに乗っていてひっくり返ったりしないんですか?』 『うん、俺は海では練習の時以外はひっくり返った事はないねえ。 でも、荒れた海で、周りの人達がどんどんひっくり返るのを見た事はあるよ(津軽海峡横断で潮目に遭遇した時の話である)』
『あと、川下りの時はいっぱいひっくり返ったよ。 海と川じゃあ、カヤックの形が違うからね』 『へえ、そうなんですか』
『確かに海でもひっくり返る事はあるから、こんどはどうやって脱出するか、そしてカヤックに乗り込むか、練習してみような』 『はい』
どうやら、将来のシーカヤッカーの卵が育ちつつあるようだ。 うれしいな。
***
『ごちそうさまでした。 じゃあ、また来週来ます』
空も晴れてきた事だし、せっかくだから、とびしま海道のツーリングを楽しんで帰るとしよう。
曇り空だった朝とは打って変わって青空の『とびしま海道』
少し風も出て涼しく、YB125SPでのツーリングを楽しむにはちょうど良さそうだ。
海の景色が楽しめるアップダウンのあるワインディングを駆け抜ける。
少し狭い道にも入り、散策を楽しむ。
そうそう、島の道ってこんな感じなんだよな。
***
少し足を延ばして、大崎下島へ。
途中、おいしいみかんジュース。 一杯が100円。 おばちゃんは、『せっかくだから、コップのギリギリまでしっかり入れて飲みなさいね』と親切なアドバイス。
『ゴクリ』 『あー、美味い。 これはシミジミ心と体に滲みるなあ』 『ごちそうさまでした』
御手洗にあるお気に入りの展望台。
晴れて霞がない時の、ここからの眺めが大好きなのだ。
四国側も夏の空。
岡村島の上空も夏の空。
手応えを感じつつある、4年目のシーカヤック教室。 『ああ、本当に続けてきて良かった』
来週も、天気に恵まれますように!
YB125SPでとびしま海道を走り、島に到着。
天気予報では午前中に雨マークが付いていたので心配していたのだが、どうやらこのまま雨なしで持ちそうである。
事務所を訪れると、前回も参加してくれた6年生の男の子が寄ってきて、『シーカヤック、楽しみだな。 今日は二回目、二回目。 早く漕ぎたいなあ』と笑顔で言ってくれた。
『うん、この前もスゴク上手く漕げてたからね。 今日も楽しく漕ごうな』 『はい!』
この一言が、本当に嬉しいのだ。 いやあ、来て良かった。
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いつものように準備体操を済ませると、カヤックを海におろしてスタート。
今年は、6年生の男女一人ずつと4年生の女の子二人をシーカヤック部の部員として、固定していただけるようなので、パドルやPFD、カヤックの割当を決めるのが楽である。 『じゃあ、前回と同じライフジャケットを付けて、パドルも前のと同じでね』
まずは、タンデム艇で先生と4年生の女の子に出てもらい、『先生、順番に子供達を出しますから、少し沖からしっかり見ておいて下さいね』
***
全員が無事に漕ぎ出した事を確認し、私の艇が最後に出発。
今日は、新米の先生を前に乗せてのタンデムである。 『先生、今日は頭で考えるんじゃなく、しっかり体で漕ぎ方を覚えようね』
『ようし、じゃあもう少し奥までいってみようか』
幸いな事に青空も見え始め、少し風もあって、暑すぎずちょうどよいシーカヤック教室日和である。
まずは、男の先生に先頭に立ってもらい、港内を一列になって時計回りに漕いでみる。 『そうそう。 いいじゃない!』
『じゃあ、今度は港の一番奥まで行ってみよう』
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『ようし、今日は穏やかだから、少し港の外に出てみようか』 『防波堤を出る時は、みんなで固まって、そして船が来ないかしっかり音を聴いて、何かあったら大きな声を出すんだよ』
港の外に出てみると、景色が変わる。 『やっぱり、外は眺めがいいね』
『あ、あっちは野呂山だよ。 こっちに見えるのはグリーンピア安浦だ』 すると女の子が、『え、あっちが安浦ですか! 私知ってます』と嬉しそう。
やはり、港内から少し出るだけで雰囲気が変わり、子供達の目の輝きが違う。
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『じゃあ、いったん港の中に戻ろうよ』 そして、安全な場所で『みんな、どんどん近寄ってきて』
『そう、パドルを渡してしっかり持って引っ張ってもらうんだ』 『そうそう、そうして、隣のカヤックを持って』
『ね、こんな風にして固まって休憩するんだよ』
『ようし、せっかくだから、6年生には他の人のカヤックを引っ張る練習もしてもらおう』 『えー、私が引っ張るんですか』 『そうだよ。 練習、練習』
まずは、男の子にレスキューロープをセットし、女の子の乗ったカヤックを引っ張って漕いでもらう。
『おー、上手いじゃない。 どうかな?』 『はい、一人で漕いでいるときより少し重いです』 『そうだろう。 頑張れ!』
女の子は、『あー、これは楽だ!』と楽しそう。
次は攻守交代。
『ね、誰かが気分が悪くなったり、怪我したりしたら、他の人が引っ張らないといけない事もあるからね。 そんな時に、こんなロープが必要だし、引っ張って漕ぐ力も必要なんだ』
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途中の休憩の時には、俺一人PFDを付けて海にプカプカ。 『あー、気持ちええなあ』
『ようし、じゃあこれから今日のラストだ。 他の船に乗ってみたかったら言ってみて』
すると、4年生の女の子二人が、『二人乗りを漕いでみたい』 『おー、そうかそうか』
先生は、『まだ難しいんじゃないですかねえ』と心配そうだが、『じゃあ、遠くに行かずにこの近くだけで漕がせてみましょう。 しっかり見てあげていれば、大丈夫ですよ』
『せっかくだから、6年生も二人乗りに乗ってみれば』ということで、子供達4人を2艇のタンデムに乗せ、カヤックを漕ぎ慣れた先生に先に沖に出てもらい、『しっかり見ておいて下さいね』
すると、6年生2人組は難なく漕ぎ進み、4年生二人も『そうじゃないでしょ』、『あー、そっちそっち』とかワイワイ言いながら、楽しそうに漕いでいる。
安定性の高いタンデムカヤックだからこそ、安全な場所で、そして自分達の力で、いろいろと経験してもらう事は良い事である。
11時。 そろそろ終了の時間である。
カヤックを引き揚げ、荷物を運び、水道水で道具を洗うと一段落。
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今日は、お昼ご飯も一緒にいただくことに。 食堂で子供達と一緒に座り、『いただきます』
私の前には、今日一緒に漕いだ4年生の女の子と6年生の男の子が。
そうそう。 ちょっと前には一緒にお昼ご飯を食べていただけの女の子が、今年はシーカヤック部の部員として参加してくれているのだ。
ほんと、そう考えると嬉しいものだ。
そして特に、その6年生の男の子は、本当にシーカヤックが好きになったらしく、俺にいろいろと質問してくれる。
『シーカヤック、何年くらいやってるんですか?』 『俺か、もう21年位漕いでるよ』 『えー、そうなんですか』
『俺は、シーカヤックにテントや寝袋を積んで島に渡ってキャンプしたりするのが好きなんだ。 楽しいぞー。 君も上手いから、大人に成ったらそんなカヤックを楽しんだら好いよ』 うんうん、と頷く。
『カヤックに乗っていてひっくり返ったりしないんですか?』 『うん、俺は海では練習の時以外はひっくり返った事はないねえ。 でも、荒れた海で、周りの人達がどんどんひっくり返るのを見た事はあるよ(津軽海峡横断で潮目に遭遇した時の話である)』
『あと、川下りの時はいっぱいひっくり返ったよ。 海と川じゃあ、カヤックの形が違うからね』 『へえ、そうなんですか』
『確かに海でもひっくり返る事はあるから、こんどはどうやって脱出するか、そしてカヤックに乗り込むか、練習してみような』 『はい』
どうやら、将来のシーカヤッカーの卵が育ちつつあるようだ。 うれしいな。
***
『ごちそうさまでした。 じゃあ、また来週来ます』
空も晴れてきた事だし、せっかくだから、とびしま海道のツーリングを楽しんで帰るとしよう。
曇り空だった朝とは打って変わって青空の『とびしま海道』
少し風も出て涼しく、YB125SPでのツーリングを楽しむにはちょうど良さそうだ。
海の景色が楽しめるアップダウンのあるワインディングを駆け抜ける。
少し狭い道にも入り、散策を楽しむ。
そうそう、島の道ってこんな感じなんだよな。
***
少し足を延ばして、大崎下島へ。
途中、おいしいみかんジュース。 一杯が100円。 おばちゃんは、『せっかくだから、コップのギリギリまでしっかり入れて飲みなさいね』と親切なアドバイス。
『ゴクリ』 『あー、美味い。 これはシミジミ心と体に滲みるなあ』 『ごちそうさまでした』
御手洗にあるお気に入りの展望台。
晴れて霞がない時の、ここからの眺めが大好きなのだ。
四国側も夏の空。
岡村島の上空も夏の空。
手応えを感じつつある、4年目のシーカヤック教室。 『ああ、本当に続けてきて良かった』
来週も、天気に恵まれますように!
2013年8月3日(土) このところの週末は、晴れればシーカヤック、雨が降れば広島市内に買い物に出掛けることが続き、YB125SPの出番が少なくなっていた。
今日は、久し振りにYB125SPで出掛けることにしよう。
朝起きて5時の天気予報をチェックすると、昼から雨の予報。 残念。 じゃあ、早めに出て近場を楽しむとしようか。
『ちょっと野呂山まで行ってくるよ』 『え、早いねえ。 気をつけて』
最近のお気に入りは、『林道 郷原野呂山線』
川尻から登るワインディングは、走り屋さんには良いだろうが、のんびりまったりツーリングを楽しみたい俺には、こちらのコースが好みである。
早朝、ほとんど他のクルマやバイクが居ない林道を、快適に駆け抜ける。 さすがに山の上は空気も涼しく、メッシュの長袖ウエアでも快適である。
途中の自販機でジュースを買い、展望台へ。
今日は、靄の瀬戸内海。
ベンチに座って冷たい野菜ジュースを飲み、景色を眺める。 聞こえてくるのは、鳥のさえずりだけである。
***
家に戻り、パソコンを開いて天気予報を確認すると、なんと午後の雨マークは消えていた! 『えー。 じゃあ、もっと遠くに行けば良かった』
すると妻は、『まだ早いじゃない。 普通の人は、これから準備して出掛ける様な時間よ』 『それもそうやな』
コーヒーを淹れてしばし休憩し、妻がヘアサロンに出掛けた後、再びバイクカバーを外して出発である。
今日のテーマは、地元の倉橋島で『ちりめんツーリング』
音戸大橋を経由して、
まずは倉橋温泉館へ。
ここの食堂、『海里部(かりぶ)』でシーズンには『生ちりめん丼』が食べられるのである。 これが、毎年夏のお楽しみ。
席に着くと、『生ちりめん丼、お願いします』
『お待たせしました』 おお、一年振りの生ちりめん丼である。
アップにすると、透明で華奢な生ちりめんが美しい。 『うーん、美味そうだ』
『いただきます』 醤油にわさびを溶き、生ちりめん丼に掛け回す。 まずは、玉子の黄身は崩さず、ちりめんの味を楽しむ。
『お、やっぱり旨いなあ』
そして途中からは、黄身を崩して掻き回す。 ねっとりトロリ。
『おー、これこれ。 これもタマランなあ』 パクパク、ぱくり。
今日はバイクなのでビールが飲めないのは残念だが、一年振りの生ちりめん丼を堪能した。 『ごちそうさまでした!』
***
次に向かうは、倉橋島の最南端にある鹿島。
瀬戸内の景色を堪能しながらのツーリング。
鹿島にあるのが、ちりめんで有名な『石野水産』
前に偶然訪れて、”ちりめん”と”まるごとちりめん煎餅”を購入させていただき、お気に入りになったお店。
バイクを停め、店に入ると、前に来た時に居られたおねえさんが、『あ、こんにちは。 この前はありがとうございました』
もう数ヶ月前なのだが、覚えていただけて居たようである。
『ちりめん煎餅、買いに来ました』というと、『すみません。 今日はないんですよ』との事。 『えー、そうなんですか。 残念』
***
お話を伺うと、まるごとちりめん煎餅がお土産に人気で、明日は焼く予定なのだが今日はもう在庫がないのだとか。
『この煎餅は、一枚一枚手焼きなんですよ。 この時期は暑くて、一日に焼ける量が減るんです』とのこと。 『へえ、手焼きですか。 そりゃあ大変ですよね』
『ちりめんは、そろそろ漁が終わる時期が近いんです』とも。 もう少しすると、ちりめんが大きくなりすぎて苦みも増すのだそうだ。
その他、冷凍した生ちりめんと、本当の生ちりめんの違いや、生ちりめんを商品化するための工夫など、興味深いお話を伺うことができた。
『へえ、そうなんですか。 知らなかったなあ』 おいしいちりめんを、安心して食べてもらいたいという思いが、しっかりと伝わってきた。 うん、これだからこそ、少し遠いが本家本元まで足を延ばす価値があると言うものである。
とはいえ、残念ながらちりめん煎餅は売り切れである。 『じゃあ、また買いに来ます』
すると、『ちょっと待って下さいね』と奥に入られ、『じゃあ、これ、商品じゃないですけどどうぞ』 『え、いいんですか?』 『ええ、どうぞ』
『ありがとうございます。 じゃあ、また買いに来ますから』 いやあ、この心遣いは本当にうれしいな。
***
せっかく鹿島まで来たので、段々畑を見学に。
青空も覗き、景色を楽しむには良さそうだ。
クルマでは通れない狭い道。 原付二種の出番である。
ちりめん加工場と思われる建物のそばに、石積みの段々畑がある。
前にも妻と見に来た事はあるが、いつみても先人の努力の積み重ねには頭が下がる。
いやあ、本当にすごいなあ。
***
さすがに鹿島まで来ると、海の美しさは素晴らしい。
帰り道、さすがに試作品を頂きっぱなしでは申し訳ないので、生ちりめん丼を食べた倉橋温泉館に再び立ち寄り、”まるごとちりめん煎餅”を購入。
豆茶もあったので、これも一緒に購入した。
***
倉橋温泉館で一年振りの生ちりめん丼を堪能し、鹿島の石野水産さんでちりめんについての興味深い話を伺い、そして試作品をいただいて、倉橋温泉館でちりめん煎餅をお土産に購入した。
まさに、YB125SP_ちりめんツーリング。 天気にも恵まれ、海沿いの景色も堪能し、本当に楽しいツーリングだった。
よっしゃ、今夜は、ちりめん煎餅と枝豆で、冷え冷えのビールをグイッと飲るか!
今日は、久し振りにYB125SPで出掛けることにしよう。
朝起きて5時の天気予報をチェックすると、昼から雨の予報。 残念。 じゃあ、早めに出て近場を楽しむとしようか。
『ちょっと野呂山まで行ってくるよ』 『え、早いねえ。 気をつけて』
最近のお気に入りは、『林道 郷原野呂山線』
川尻から登るワインディングは、走り屋さんには良いだろうが、のんびりまったりツーリングを楽しみたい俺には、こちらのコースが好みである。
早朝、ほとんど他のクルマやバイクが居ない林道を、快適に駆け抜ける。 さすがに山の上は空気も涼しく、メッシュの長袖ウエアでも快適である。
途中の自販機でジュースを買い、展望台へ。
今日は、靄の瀬戸内海。
ベンチに座って冷たい野菜ジュースを飲み、景色を眺める。 聞こえてくるのは、鳥のさえずりだけである。
***
家に戻り、パソコンを開いて天気予報を確認すると、なんと午後の雨マークは消えていた! 『えー。 じゃあ、もっと遠くに行けば良かった』
すると妻は、『まだ早いじゃない。 普通の人は、これから準備して出掛ける様な時間よ』 『それもそうやな』
コーヒーを淹れてしばし休憩し、妻がヘアサロンに出掛けた後、再びバイクカバーを外して出発である。
今日のテーマは、地元の倉橋島で『ちりめんツーリング』
音戸大橋を経由して、
まずは倉橋温泉館へ。
ここの食堂、『海里部(かりぶ)』でシーズンには『生ちりめん丼』が食べられるのである。 これが、毎年夏のお楽しみ。
席に着くと、『生ちりめん丼、お願いします』
『お待たせしました』 おお、一年振りの生ちりめん丼である。
アップにすると、透明で華奢な生ちりめんが美しい。 『うーん、美味そうだ』
『いただきます』 醤油にわさびを溶き、生ちりめん丼に掛け回す。 まずは、玉子の黄身は崩さず、ちりめんの味を楽しむ。
『お、やっぱり旨いなあ』
そして途中からは、黄身を崩して掻き回す。 ねっとりトロリ。
『おー、これこれ。 これもタマランなあ』 パクパク、ぱくり。
今日はバイクなのでビールが飲めないのは残念だが、一年振りの生ちりめん丼を堪能した。 『ごちそうさまでした!』
***
次に向かうは、倉橋島の最南端にある鹿島。
瀬戸内の景色を堪能しながらのツーリング。
鹿島にあるのが、ちりめんで有名な『石野水産』
前に偶然訪れて、”ちりめん”と”まるごとちりめん煎餅”を購入させていただき、お気に入りになったお店。
バイクを停め、店に入ると、前に来た時に居られたおねえさんが、『あ、こんにちは。 この前はありがとうございました』
もう数ヶ月前なのだが、覚えていただけて居たようである。
『ちりめん煎餅、買いに来ました』というと、『すみません。 今日はないんですよ』との事。 『えー、そうなんですか。 残念』
***
お話を伺うと、まるごとちりめん煎餅がお土産に人気で、明日は焼く予定なのだが今日はもう在庫がないのだとか。
『この煎餅は、一枚一枚手焼きなんですよ。 この時期は暑くて、一日に焼ける量が減るんです』とのこと。 『へえ、手焼きですか。 そりゃあ大変ですよね』
『ちりめんは、そろそろ漁が終わる時期が近いんです』とも。 もう少しすると、ちりめんが大きくなりすぎて苦みも増すのだそうだ。
その他、冷凍した生ちりめんと、本当の生ちりめんの違いや、生ちりめんを商品化するための工夫など、興味深いお話を伺うことができた。
『へえ、そうなんですか。 知らなかったなあ』 おいしいちりめんを、安心して食べてもらいたいという思いが、しっかりと伝わってきた。 うん、これだからこそ、少し遠いが本家本元まで足を延ばす価値があると言うものである。
とはいえ、残念ながらちりめん煎餅は売り切れである。 『じゃあ、また買いに来ます』
すると、『ちょっと待って下さいね』と奥に入られ、『じゃあ、これ、商品じゃないですけどどうぞ』 『え、いいんですか?』 『ええ、どうぞ』
『ありがとうございます。 じゃあ、また買いに来ますから』 いやあ、この心遣いは本当にうれしいな。
***
せっかく鹿島まで来たので、段々畑を見学に。
青空も覗き、景色を楽しむには良さそうだ。
クルマでは通れない狭い道。 原付二種の出番である。
ちりめん加工場と思われる建物のそばに、石積みの段々畑がある。
前にも妻と見に来た事はあるが、いつみても先人の努力の積み重ねには頭が下がる。
いやあ、本当にすごいなあ。
***
さすがに鹿島まで来ると、海の美しさは素晴らしい。
帰り道、さすがに試作品を頂きっぱなしでは申し訳ないので、生ちりめん丼を食べた倉橋温泉館に再び立ち寄り、”まるごとちりめん煎餅”を購入。
豆茶もあったので、これも一緒に購入した。
***
倉橋温泉館で一年振りの生ちりめん丼を堪能し、鹿島の石野水産さんでちりめんについての興味深い話を伺い、そして試作品をいただいて、倉橋温泉館でちりめん煎餅をお土産に購入した。
まさに、YB125SP_ちりめんツーリング。 天気にも恵まれ、海沿いの景色も堪能し、本当に楽しいツーリングだった。
よっしゃ、今夜は、ちりめん煎餅と枝豆で、冷え冷えのビールをグイッと飲るか!