あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 芸予諸島スタイル_日帰りお散歩ツーリング

2012年11月18日 | 旅するシーカヤック
2012年11月18日(日) 昨日の嵐の様な雨と風から一転、今日は穏やかな晩秋の晴れ間。 『じゃあ、ちょっと出掛けてくるよ』
先週末から積みっぱなしにしておいた、ウイルダネスシステムズのケープホーンを積んだアテンザワゴンで家を出る。

テントを積んでのキャンプツーリングは、ニンバスのニヤック。 ベースキャンプ方式のツーリングや日帰りツーリング、シーカヤック教室は、ポリ艇のケープホーンという使い分け。

二つほど橋を渡り、1時間弱でいつもの出艇地へ。
日帰りツーリングの準備を整え、出発前の風景を撮ろうとカメラを取り出し、スイッチを押すと。。。 何の反応もない。 ???
バッテリーを外してみたり、あちらこちらのスイッチを押してみたが、うんともすんとも言わないのである。 『いやあ、まいったなあ』

仕方なく、ペリケースからiphone-3GSを取り出す。 『残念だけど、今日はこれで写真を撮るしかないな』
様々なエリアにシーカヤックツーリングに出掛けては、瀬戸内らしい景色を写真に残し、MacBookとブログに記録して、後々これらの写真やブログを眺めながらおいしいビールを飲むのも、俺の楽しみの一つ。

『まあ、いいか。 iphoneのカメラだと、どれくらいのレベルか確かめるにはちょうどいいや』

***

と言う訳で、まずは写真をパチリ、というか、iphoneから聞こえてくるのは『カシャーリ』

いやあ、やっぱぜんぜん違うね! まあ、仕方ない。

『ようし、出発だ』

少しだけ西寄りの風があるものの、穏やかな海況。


目指す浜は、ほんの目の前。 30分も掛からない程度の近場に、俺のお気に入りのプライベートビーチがあるのだ。

この辺りは、自然海岸が続くお気に入りのエリア。

20年前に、中古のフジタカヌー/SG-1を購入し、リバーカヤック/シーカヤックを始めた頃に開拓した場所。
当時は、ワンボックスカーに家族を乗せてここまで来て、ファルトボートを組み立てて俺は一人でショートツーリングを楽しみ、家族は海岸で遊ばせていた。

このあたりの景色は、20年前とほとんど変わっていないという、瀬戸内の貴重なパラダイス。


***

今日はこの浜で、のんびりまったり楽しもうと思って来たのだが、しばらく休憩していると、おおきなスズメバチが二匹ほど岩場のところでブンブンと飛び回り始めた。
『いやあ、これは。。。』

さすがにこれだけ大きなスズメバチが近くで飛び回っていると危険を感じ、しばし様子を見ながら、ソッと荷物をパッキングして、別の浜に移動。

途中は、岸沿いにゆっくりと漕ぎ進み、澄んだ海と晩秋の雰囲気漂う自然海岸の景色を楽しむ。

小さいながらも洞窟もあり、

青い空と花崗岩の岩、そして緑の海に、松の木が映える小さな岩もある。

所々には、紅葉も。


この浜も、昔は良く訪れたお気に入りの浜の一つ。

今では、イノシシの足跡がいたる所にあるので、キャンプをする気にはならないが、昔はこの辺りの浜で、冬にキャンプをしたこともあったっけ。
焚き火で暖をとりながらビールを飲みつつ、夜の海と空を眺めていたら、夜空に大きな流れ星/火球を見た事。 いやあ、懐かしいな。


ソフトクーラーから、日帰り休憩セットを取り出し、お湯を沸かす。

お湯が沸いたら、まずはコーヒーを飲み、残ったお湯で『ぜんざい』を温める。


晩秋の好天に、お気に入りのエリアで、美しい瀬戸内/芸予諸島の景色を眺めを楽しみながらの、おいしいコーヒーと、晩秋から冬のツーリングには欠かせない、ぜんざい。

いやあ、なんとも贅沢な時間じゃないか! 満足満足。


***

『さて、そろそろ戻るとするか』

約2時間のお散歩ツーリングを楽しみ、お昼ご飯は気になっていたこの近くのお好み焼き屋さん。

どうやら、地元の漁師さん達のたまり場のようで、今日も昼から一杯やっておられる常連さん達が居られた。 なかなか良い雰囲気である。

隣のテーブルで機嫌良く飲んでいた俺と同じ髪型(?)のおっちゃんに、『にいさん、あのクルマの上に載っとるのは何ねえ?』と聞かれた。
『あ、あれですか。 あれは海で漕ぐカヌー、シーカヤック言うもんです』

『この近くで漕いだんか?』 『ええ、さっきまで、この近くの浜から出て、2時間ほど遊んで来たんですよ』
『この近くに、カヤックを造る工場があるんよ』 『ええ、行った事はないですが、この辺りでカヌーを作っとるいうのは、聞いとります』

『ありゃあ細いが、乗ってもグラグラせんのんか』 『見た目と違って、意外と安定しとるんですよ。 川用のカヌーと違うんです』
『わしら、漕ぐんは得意じゃが、バランスは分からんよのう』 『ほうですよね。 漁師さんは漕ぐんはプロですもんねえ』

その後、フラリと入って来られた地元の方との会話に移行し、それ以上お話は出来なかったが、これが私の地元にあれば常連客になりたい様な良い雰囲気のお好み焼き屋さんであった。 『いやあ、こののんびりまったり感が、何とも言えずええもんじゃのう』

『ごちそうさまでした』 お好み焼きもおいしく、お腹も満足したようだ。

帰りには、近くにある温泉で潮を流し、汗と一緒に平日の仕事の疲れもさっぱりと流すことができた。
一日だけののんびりまったりツーリングではあったが、今週もリフレッシュできたなあ。

でもやっぱり、iphoneの写真は今ひとつ。 果たしてカメラは治るのだろうか? そして、来週こそは、天気に恵まれてキャンプツーリングに出掛ける事が出来るだろうか? 楽しみだ。
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