2016年12月29日(木) 休みに入ってすぐは風が強かったので、1日待ってのお出掛けとなった。
***
今年の漕ぎ納めになる今回は、もちろんキャンプツーリング。
シーカヤック旅の楽しみは、海を漕いだ後、浜で海を眺めながら飲むビール。
そして、夜には小さなランプの明かりを眺め、これまでの人生における様々な事を想い返しながら、独り静かに飲むお酒。 この時間が、なんともたまらないのである。
何と言ってもキャンプツーリングは、日帰りツーリングの10倍は楽しいのだ!
***
いつもの浜に到着。
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前回は、早朝に到着したにも関わらず、おそらく前日夜から入っていたと思われる先客がいて、キャンプを諦めたお気に入りの場所。
少し風はあるものの、これならシーカヤックも楽しめそうだ。
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今回もキャンプが目的なので、シーカヤックはお散歩程度。 ちょっとだけでも漕げればよいのである。
***
いつものアークティックウインドを手に、静かに沖へと漕ぎ出した。
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30分ほど漕ぎ進むと、島はもう目の前。
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この辺りで少し北風が強くなり始め、空気の温度も下がってきた。
少しだけだが雨も落ち始め、天候が変わる気配。
シーカヤッカーとして、何が大切かと聞かれたら、この微妙な天候変化の気配を感じる嗅覚であると答える。
これはまさに、空気感が変わった、これから荒れる気がする、という何とも説明し難い微妙なものなのだが、長年同じエリアを漕いでいるとこれが判るのである。
そしてこれは、何より大切な安全確保のための、これまでの様々な経験が教えてくれるアラームの一つなのだ。
***
『うん。 ここで引き返すとしよう』
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Uターンすると、陸から吹いてくる風が徐々に強くなってきた。
手が冷えるので、コックピットに納めていた手袋を取り出し、装着。
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今回も、漕ぎだすときにはそれほど寒くなかったのだが、途中で何かあった時にと手袋を準備していたのだ。
『備えよ!』
まさにシーカヤックツーリングでは、その時々で考えられるリスクを想定し、必要な装備を準備しておくことが大切なのである。
北風は強く、少し北西にバウを向けて漕ぎ進んでいるのだが、時折船体に当たって砕けた波しぶきが、顔にかかる。
向かい風に強いアークティックウインドであることに加え、白波が立つほどではないこれくらいのコンディションでは何の問題もなく、久しぶりのなんちゃって向かい波を楽しみながら漕ぎ進むことはできている。
エッチラオッチラと漕ぎ続け、岸に近づくと、オフショアの風なので徐々に波は穏やかになってきた。
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岸ベタでは、いつもの穏やかな芸予諸島の海である。
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***
シーカヤックを浜に引き上げると、持参した水で潮抜きをし、着替え、ロープを張って濡れ物を干す。
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買い出しから戻ると、お昼ご飯の準備。
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今日は寒いので、体が温まるピリ辛カップ麺と、おむすび、そしてビールで簡単に済ませる。
***
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今日は晴れの予報なのだが、なぜだか雨が降っている。。。
お気に入りの東屋の下の陣取り、温かいウエアを着て、本を開く。
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海を眺めながら、静かな読書の時間。
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今回は、久しぶりに池波正太郎を引っ張り出してきた。
『うん、やっぱりこれは面白いなあ』
***
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キャンプ旅の楽しみは、時事刻々と移り変わる海の景色。
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降っていた雨も止み、青空が見えてきた。
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午後4時を過ぎると、日が沈む前に晩御飯。 冬の晩御飯は、どうしても早めのスタートになる。
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今日は、いつものお魚屋さんで買い込んできた刺身。
エビと、カワハギ。
キャンプの夜は、こうした地元の美味しい幸を楽しむことも大切な喜びの一つ。
エビはネットリと甘く、頭の部分の味噌も堪らない!
カワハギは、肝を少しつけて甘めの醤油でいただくと、これまた絶品!!!
『いやあ、これはビールが美味いなあ』
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***
日が沈むと、カセットガスのストーブを点火し、暖をとる。
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暮れ泥む瀬戸内の海を眺めながら、独り静かに過ごす浜辺。
***
ちゃんとしたシュラフに加え、持参した複数の毛布/ブランケットを敷いて掛けてと、これまでの冬のキャンプの経験を駆使した工夫で暖かく快適な夜。
周防大島のお気に入りの浜で過ごすキャンプの夜は、おかげでぐっすりと眠ることができ、たっぷり睡眠を確保することができた。
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いつもより遅めにテントから這い出す。
ストーブに火を入れ、お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
***
朝食は、昨夜食べなかった一人用のすき焼き鍋。
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うどんを入れて、冬のキャンプの朝ごはん。
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テントを干している間に、テーブルやキッチン、そしてシュラフを片付け、車にパッキング。
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テントを畳むと、自転車を車から降ろす。
今朝は、西の方に向かって走ってみようか。
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多少のアップダウンはあるが、基本フラットで海沿いの快走路。
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往復、約1時間の朝のお散歩ペダリングを楽しんだ。
先日のペダル交換や、チェーンと駆動系の清掃で、メカ部分のロスが減ってとても気持ち良く漕ぎ進むことができたことは驚きであった。
15年以上使っていても、手入れしてあげれば、こんなに長く快適に使うことができるんだなあ!
***
2016年の〆となった、周防大島キャンプツーリング。
カヤック&バイクを楽しみ、キャンプならではのゆったりとした時の流れの中で、瀬戸内らしい景色の移ろいを楽しみ、美味しい刺身でビールも堪能した。
『うん、これはなかなか良いキャンプ旅であった』
『さて、来年はどんな旅を楽しもうか?』
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今年の漕ぎ納めになる今回は、もちろんキャンプツーリング。
シーカヤック旅の楽しみは、海を漕いだ後、浜で海を眺めながら飲むビール。
そして、夜には小さなランプの明かりを眺め、これまでの人生における様々な事を想い返しながら、独り静かに飲むお酒。 この時間が、なんともたまらないのである。
何と言ってもキャンプツーリングは、日帰りツーリングの10倍は楽しいのだ!
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いつもの浜に到着。
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前回は、早朝に到着したにも関わらず、おそらく前日夜から入っていたと思われる先客がいて、キャンプを諦めたお気に入りの場所。
少し風はあるものの、これならシーカヤックも楽しめそうだ。
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今回もキャンプが目的なので、シーカヤックはお散歩程度。 ちょっとだけでも漕げればよいのである。
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いつものアークティックウインドを手に、静かに沖へと漕ぎ出した。
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30分ほど漕ぎ進むと、島はもう目の前。
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この辺りで少し北風が強くなり始め、空気の温度も下がってきた。
少しだけだが雨も落ち始め、天候が変わる気配。
シーカヤッカーとして、何が大切かと聞かれたら、この微妙な天候変化の気配を感じる嗅覚であると答える。
これはまさに、空気感が変わった、これから荒れる気がする、という何とも説明し難い微妙なものなのだが、長年同じエリアを漕いでいるとこれが判るのである。
そしてこれは、何より大切な安全確保のための、これまでの様々な経験が教えてくれるアラームの一つなのだ。
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『うん。 ここで引き返すとしよう』
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Uターンすると、陸から吹いてくる風が徐々に強くなってきた。
手が冷えるので、コックピットに納めていた手袋を取り出し、装着。
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今回も、漕ぎだすときにはそれほど寒くなかったのだが、途中で何かあった時にと手袋を準備していたのだ。
『備えよ!』
まさにシーカヤックツーリングでは、その時々で考えられるリスクを想定し、必要な装備を準備しておくことが大切なのである。
北風は強く、少し北西にバウを向けて漕ぎ進んでいるのだが、時折船体に当たって砕けた波しぶきが、顔にかかる。
向かい風に強いアークティックウインドであることに加え、白波が立つほどではないこれくらいのコンディションでは何の問題もなく、久しぶりのなんちゃって向かい波を楽しみながら漕ぎ進むことはできている。
エッチラオッチラと漕ぎ続け、岸に近づくと、オフショアの風なので徐々に波は穏やかになってきた。
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岸ベタでは、いつもの穏やかな芸予諸島の海である。
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シーカヤックを浜に引き上げると、持参した水で潮抜きをし、着替え、ロープを張って濡れ物を干す。
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買い出しから戻ると、お昼ご飯の準備。
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今日は寒いので、体が温まるピリ辛カップ麺と、おむすび、そしてビールで簡単に済ませる。
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今日は晴れの予報なのだが、なぜだか雨が降っている。。。
お気に入りの東屋の下の陣取り、温かいウエアを着て、本を開く。
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海を眺めながら、静かな読書の時間。
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今回は、久しぶりに池波正太郎を引っ張り出してきた。
『うん、やっぱりこれは面白いなあ』
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キャンプ旅の楽しみは、時事刻々と移り変わる海の景色。
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降っていた雨も止み、青空が見えてきた。
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今日は、いつものお魚屋さんで買い込んできた刺身。
エビと、カワハギ。
キャンプの夜は、こうした地元の美味しい幸を楽しむことも大切な喜びの一つ。
エビはネットリと甘く、頭の部分の味噌も堪らない!
カワハギは、肝を少しつけて甘めの醤油でいただくと、これまた絶品!!!
『いやあ、これはビールが美味いなあ』
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日が沈むと、カセットガスのストーブを点火し、暖をとる。
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暮れ泥む瀬戸内の海を眺めながら、独り静かに過ごす浜辺。
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ちゃんとしたシュラフに加え、持参した複数の毛布/ブランケットを敷いて掛けてと、これまでの冬のキャンプの経験を駆使した工夫で暖かく快適な夜。
周防大島のお気に入りの浜で過ごすキャンプの夜は、おかげでぐっすりと眠ることができ、たっぷり睡眠を確保することができた。
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いつもより遅めにテントから這い出す。
ストーブに火を入れ、お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
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朝食は、昨夜食べなかった一人用のすき焼き鍋。
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うどんを入れて、冬のキャンプの朝ごはん。
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テントを干している間に、テーブルやキッチン、そしてシュラフを片付け、車にパッキング。
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テントを畳むと、自転車を車から降ろす。
今朝は、西の方に向かって走ってみようか。
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多少のアップダウンはあるが、基本フラットで海沿いの快走路。
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往復、約1時間の朝のお散歩ペダリングを楽しんだ。
先日のペダル交換や、チェーンと駆動系の清掃で、メカ部分のロスが減ってとても気持ち良く漕ぎ進むことができたことは驚きであった。
15年以上使っていても、手入れしてあげれば、こんなに長く快適に使うことができるんだなあ!
***
2016年の〆となった、周防大島キャンプツーリング。
カヤック&バイクを楽しみ、キャンプならではのゆったりとした時の流れの中で、瀬戸内らしい景色の移ろいを楽しみ、美味しい刺身でビールも堪能した。
『うん、これはなかなか良いキャンプ旅であった』
『さて、来年はどんな旅を楽しもうか?』