柳絮の才
ショ、ジョ
わた、わたいれ、くど(い)
絮
【解字】形声。糸+如。音符の如は、しなやかの意味。しなやかな繊維のわたの意味を表す。
- わた。
- 繭を水にひたして伸ばして作ったわた。真綿。
- 古綿。古い真綿。新しいものを綿という。
- 柳のわた毛や雪片をたとえていう。「柳絮」
- わたいれ。
- くどい。くだくだしい。「絮説」
- ととのえる。味を調える。「絮羹」
柳絮の才(りゅうじょのさい)
【意 味】
非凡な才能をもった女性のこと。
晋の時代、叔父の謝安の家に招かれた兄妹は、降り出した雪をどのように見るかと聞かれた。兄は「塩を空中にまいたようだ」と答えたのに対し、妹の謝道うんは、「白い綿毛のついた柳の種子が風に舞うようだ」と答えたという故事から。
石川さゆりなら、、
「 冬の日本海の荒波が岩場に打ちつけられ、砕け散った波の花が風に舞うようだ 」
と答えたでしょう。笑
この場合「浪華の才」なのでしょうか。それとも「演歌の才」でしょうか。
柳はよく女性にたとえて用いられます。
蒲柳の質 (ほりゅうのしつ)
【意 味】
か弱い体質、体質が弱いこと。
蒲柳=かわやなぎの異称。川柳の葉は秋が来ると真っ先に散るところからこういう。
これも1級ではお馴染みです。
実際、
「わたし、蒲柳の質だから・・・」と言う女性に出会ったことはありません。
でも、
「アタシ、柳腰だから・・・」と言ってたシトに出会ったことはあります。笑
※柳腰・・・細くてしなやかな腰。多く、美人のたとえ。
おっと、これを忘れていました。
柳眉を逆立てる (りゅうび)
【意 味】
美人が眉をつりあげて怒る。
美人が怒っては台無しです。
他にも柳シリーズで、、
花柳界・・・・芸者・遊女の社会。遊里。花柳の巷。
柳葉魚・・・・ししゃも
特に、柳葉魚は熟字訓・当て字では頻出です。
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北海道の七夕は、旧暦の8月7日です。
北海道には笹竹がないので、短冊は柳に飾りつけます。
わたしも小さい頃、
「ろうそく出せ、出せよ」
と飾り付けた柳をかついで、提灯を提げ、歌いながら近所を回っていました。
あの頃、短冊には何を書いたのかまったく思い出せません。
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