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・う だるような暑さだった。
ジョ、ニョ
く(う)、くさ(る)、な、ゆ(でる)、う(だる)
茹
【解字】形声。艸+如。音符の如ジョは、しなやかの意味。しなやかな菜の意味を表す。
- くう。くらう。主に野菜を食うのにいう。
- 飼う。
- な(菜)。野菜。
- 納れる。うけいれる。
- やわらかい。
- はかる(慮・度)
- 引く。ひっぱる。つらなる。
- 臭い。腐る。
- [国] ゆでる。ゆだる。
- [国] うだる。暑さで体がぐったりする。
<新漢語林より>
まさに今年の夏にぴったりの言葉だと思います。
わたしも8月下旬にヒロシマで「今まで生きてきた中で一番暑い夏」を体験してきました。
65年前のあの日の朝もこんなに暑かったんだろうかと思いながら、重い荷物を持って脱け殻のようになり平和公園を朦朧と歩いていました。
意外な漢字が来たと思いませんか。
だって、これは絶対 「ゆでる」 ですもんね。
・卵を茹でる
・うどんを茹でる
・ほうれん草を茹でる
実は、うどんを「うでる」は何回か聞いたことがあります。
調べたら、「うでる」は「ゆでる」の転訛とありました。
「ゆでる」は「湯で上げる」の転訛だと思うので、
湯で上げる ⇒ ゆでる ⇒ うでる
という具合に変化していったのでしょう。
これの受身の形が、
湯で上がる ⇒ ゆだる ⇒ うだる
だと思います。
うどんを「茹でる」のことを、「ゆでる」が97%、「うでる」が3%くらいでしょう。 (←勝手な臆測)
百歩譲って「うどんをうでる」は受け容れることにしましょう。 (←どうして強気なの?)
だからと言って「うだるような暑さ」がスタンダードで、
「ゆだるような暑さ」と言わないのは納得できません。 (←どうでもいいじゃん!)
それに言ったら笑われるに決まってます。
”茹でる” のニュアンスは、Boil というイメージですよね。
しかし、Boil というと中国では、「煮」とか「焯」という感じみたいです。
「茹」に ”ゆでる” という意味合いを持たせているのはどうやら日本特有みたいですね。