どっちもあまり変わらないのを選んでる時、マイルドって表示してあるとそちらにします。
飲み物も化粧品もシャンプーもマイルドなのが目移りする私の決め手です。
そこには「身体を痛めないだろう」という、気休め的な安心感があります。
そこで今回は、戦闘や恐怖シーンがないマイルドな映画(DVD)を観ました。
ずいぶん観てなかったのですが、観始めるとハシゴしてしまうのです。
やっと観て慌てて返しに行くのですが、ついでに見てるとまた借りてきてしまいます。
評判の良かったものを選べば外れは少ないし、冒険しても映画1回分で5本なので悔いはないし、
というわけで、連休も含め7本観ましたが個人的な好みは5本で2本はピンと来ませんでした。
古いのばかりなので観た方が多いかも知れませんので参考にはならないと思いますが感想です。
☆息継ぎに文章と関係のない写真を載せます☆
『ニューヨークの恋人』
現代のニューヨークのキャリアウーマンと19世紀の紳士のラブファンタジー。
やっぱりこういうキュートでコミカルな役柄はメグライアンの18番だと思うのです。
ヒュージャックマン扮する紳士がとても魅力的。
主人公と弟と紳士のやりとりが噛み合ってないのに、的を射てるのが笑えます。
元彼が最後に見せてくれる潔さも素敵。観てる間、飽きずに楽しめました。
ドラえもんのどこでもドア派だから、時空を超えて違和感なく楽しめました。
『善き人のためのソナタ』
今回観た中では1番重いテーマなのですが、心温まる映画です。
人って動物の中では無用な殺戮をする、1番残酷な生き物かも知れない。
と思わせる事件の多い昨今ですが、この映画はそんな人間の中にある
「魂の尊厳」とも言える人間性の部分に光を当てていました。
テレビであのベルリンの壁が崩壊する映像を見たのはもう20年ほど前のことです。
その壁の向こう側にこんなドラマがあったのです。感動と見応えがありました。
観たあとベートーヴェンのソナタ熱情を改めて聴いてみたくなりました。
私は特に第3楽章が好きです。
『ある愛の詩』
私が中学か高校くらいの時に見たラブスト-リ-です。
その頃はラブスト-リ-全盛で、『卒業・ロミオとジュリエット・小さな恋のメロディ・個人授業』
など名作揃いでした。今でも恋愛映画と言えばフランシス・レイのあの曲が印象的です。
今回30年くらいぶり(笑)に観てみようという気になったのは
あの有名な台詞
"Love means never having to say you're sorry."正確に訳すと、
「愛とは決して相手に対して申し訳なかったと言う必要がないこと。」
(↑の「愛とは決して後悔しないこと」のほうが素敵ですね)
となるらしいのですが、この台詞をどの場面で言ったのかが全く思い出せなくて、
覚えてるのは雪の中で遊ぶシーンとハーバード大学だった事とアイスホッケーのシーンと
彼が公園のベンチにポツンと座ってるシーンくらいだったので、
再び観て感動するのか興味があったからです。
CGを見慣れた目にその丁寧な映像は美しくて、古いどころか新鮮に感じました。
アーサーヒラー監督、あらためて素晴らしいです。
主人公役のライアン・オニールが今はデスパレートの妻達に出て、
大学で同じ寮にいる学生でちょっと出てくる男性が今は缶コーヒーBOSSのおじさんで
(トミー・リー・ジョーンズ・実際にハーバード卒で同級生にはアル・ゴアが居たそうです)
若かりし頃が見れて楽しかったです(ってことは自分も同じく変貌してます!(。。;)
『ペイ・フォワード』
シックス・センスで有名なハーレイ・ジョエル・オスメント。
さすがに繊細で純真な少年を自然に表現してて心に響きます。
「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」と、生徒たちに問いかける
先生の一言から物語は始まります。ひとりひとりの<人>が変われば、
やがて<世界>も変えられるかもしれないという、夢物語かもしれないけど、
やはり映画はこういう世界をみせて希望を描いて欲しい…感動します。
『ただ、君を愛してる』
今回邦画はこれ1本ですが、観た中で1番涙がでました。
映画の紹介の一文ですが「いつも前向きな彼女と誰にでも後ろ向きな彼」とのラブファンタジー。
「別れはいつも、思いより先にやってくる」
人は失って初めて、その存在の大きさに気がつく事が多いものですが、
卒業式のようにあらかじめ分かってる別れより突然の別れのほうが多いのではないでしょうか。
彼女はいつも他愛のないウソをついて彼をからかうクセがあります。
観ている私も玉木宏演じる主人公と同じように彼女の嘘を味わいました。
それはいろんな嘘で、玉木さんが涙を流してる時、私も一緒に涙が出る許せる嘘でもありました。
私は2人とも(彼女役は宮崎あおい)好きな俳優なのでよけい感動したのかもしれませんが、
特に好きじゃない人でも、観たら、好感度が高くなるようないい映画だと思いました。
玉木宏は以前NHKで「氷壁」で演じた時とても適役で上手だと思いましたが、
これもぴったりの役で自然体なので無理なくストーりーに引き込まれました。
切ない映画だったけど、まわりの学生達の友情も清々しくて、映像も綺麗で、
テーマ曲の大塚愛の「恋愛写真」の歌にぴったり合ってました。